耽溺者
評判
耽溺者の評価:
3.80/5点 レビュー 10件。 B ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1〜8 1/1ページ
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耽溺者の評価:
3.80/5点 レビュー 10件。 B ランク
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本書ではアティカスではなく、彼の恋人、私立探偵ブリジット・ローガンが主人公の‘あたし’をつとめる。
第一部:前作『暗殺者−キラー−』の事件からおよそ2ヵ月後の9月2日。未明に‘あたし’ことブリジットにかかってきた電話は、1年ぶりに話をするという親友で妹のようにも思う2才年下のライザからの救いと助けを求めるものだった。ふたりは十代の頃麻薬中毒者(ジャンキー)で、その更生施設で知り合った仲だった。ライザには15才で身ごもった、今は10才の息子もいた。彼女はジャンキーだった過去の売人に5年ぶりに見つかって自宅へ押し入られたのだ。なんとか、彼を暴力で脅して手を引かせたつもりの‘あたし’だったが、その3週間後、彼が撃ち殺され、ライザが犯人として捕まってしまう。
ライザを刑務所送りから救うため、‘あたし’は身辺を整理して危険きわまりない麻薬組織に潜入するのだが・・・。
第二部:クリスマス・イヴ。今度の語り手は‘わたし’ことコディアック。2ヶ月以上も音信不通のブリジットの行方とその目的を探る‘わたし’だったが、このパートは、読者も‘わたし’と同じ目線で追いかけざるを得ず、目を離すことができないほどの緊張感を味わう。
第三部:翌年1月。親友の窮地を救う‘あたし’の企てが明らかになるのだが、最後の最後まで危険が‘あたし’を襲う。
本書は、親友を救うため、すべてを投げ打って、体を張るヒロインの物語だが、同時にかたく封印していた自らの暗い過去に直面し、それを振り払い、己の尊厳を取り戻すために闘うドラマでもある。文庫にして658ページの大作だが、一気にストーリーに引き込まれること必至である。