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欠落



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【この小説が収録されている参考書籍】
欠落
欠落 (講談社ノベルス)
欠落 (講談社文庫)

欠落の評価: 3.94/5点 レビュー 34件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.94pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全4件 1~4 1/1ページ
No.4:
(1pt)

はずれ

ボンこと宇田川刑事を主人公とする同期シリーズの第2弾。立て籠り事件が起こるのをSIT(特殊班)が対応する一方、捜査一課殺人科の宇田川たちは都内で起こった殺人事件を追っていた。そこへ、立て籠もり事件の人質の代わりに宇田川の同期の女性刑事大石が犯人の人質になる。心配する宇田川は情報を得ようとするが、そこへ元公安の蘇我から電話が入る。まあ、小説なので当然、立て籠もり事件と殺人事件は関連があるのだが、真相は…。やれやれ、何だか読者を虚仮にしたような展開になる。事件を解決していく面白さがちっともない。今野敏は当たり外れがあるなあ。
欠落Amazon書評・レビュー:欠落より
4062180391
No.3:
(1pt)

ストーリーが単純すぎ。

今野敏は,時代劇,SF物,警察物など幅広いジャンルの小説を書いています。東京臨海署・安積班シリーズなど警察物はテレビドラマにも取り上げられています。
特に私は,自分は天下国家のために働いていると信じて疑わない朴念仁の警察庁のエリートキャリア官僚,竜崎信也を主人公とした一風変わった警察小説の「隠蔽捜査」シリーズを楽しみに読み続けてきました。
この欠落は,公安所属の同期の刑事が懲戒免職になったことから始まる「同期」シリーズの第2作ということで手に取ってみました。
人事異動で主人公宇田川刑事の同期の女性警察官大石が警視庁特殊捜査班SITに配属されてきた。その直後都内で立てこもり事件が発生,大石が人質の身代わりとなり,そのまま犯人に連れ去られる。宇田川は,大石の行方を気にしながらも,別の殺人事件を追う。前作で懲戒免職となって警察官の身分を失いながら,公安操作に従事する蘇我を仲立ちとして,これらの事件がつながっていることを知る。
という筋立てなんですが,前作の「同期」は謎解きの部分やベテラン刑事にもまれる若手刑事の成長といった要素があって,そこそこ楽しめたのですが,この欠落はどうも中途半端な話で,エンジンがかかったかなと思ったらあっさり終わってしまったという感じでした。登場人物は前回とほぼ同じなのですが,今一つ感情移入しきれませんでした。今野の小説は,捜査する側の警察からの視点しかありませんので,話が単純だとたちまち面白くない。ちょっと残念な作品でした。
欠落Amazon書評・レビュー:欠落より
4062180391
No.2:
(2pt)

『隠蔽捜査』と比べれば…

(ネタばれ注意!!)
『隠蔽捜査』と比べると格段にクオリティが劣ると言わざるを得ない出来だ。そのプロットも文章の切れも…。

まず、プロットに何かを訴えるものがあるわけでもなく、アッと驚く仕掛けがある訳でもない。でありながらリアリティもない。同期の絆や公安と刑事の暗闘を描きたいのだろうが、筋立てがあまりにチープだ。
リアリティの無さはそこかしこに有り、一つ二つあげれば
1.立て籠もり事件で、人質と共に犯人が裏口から逃走する。→そんなわけないだろ。
2.立て籠もり犯が逃走するという前代未聞の事件がまるで報道されない→そんな報道管制できるわけないだろ。
3.最後に中国の諜報機関が雇った殺し屋3人が、刑事たちが潜んでいる旅館を襲撃するが(SATが包囲していた旅館をそのすぐ後に襲撃するという設定自体が既にかなりチープだが)
6人対3人にしても“殺し屋”は誰も傷つけることすらできずに確保される。→プロの殺し屋?なんだよねetc.etc.
また、主人公の宇田川が、いじいじと同期の女刑事の安否を気遣う様子もなんだか中途半端で、全く魅力を感じられない。文章はぶつぶつと切れ、気の効いたセリフもない。

たまたま同時期に、同じく公安と刑事の確執を描いた、誉田哲也の『国境事変』を読んだが、その構成の巧みさやテーマの設定、切れののある文章…。本書とは比べ物にならない良い出来だ。
(それでも、誉田哲也の警察ものの中では決してベストというわけではないが…)

これが、警察小説の大傑作『隠蔽捜査』を書いた今野敏の作品でなければ、確かにスイスイと読めるし、一応のレベルにはあると言ってもいいのかもしれない。
しかし、『隠蔽捜査』の今野敏がこのレベルで良いわけがない。ベストを尽くさない内容に“竜崎”が泣いている。
欠落Amazon書評・レビュー:欠落より
4062180391
No.1:
(2pt)

中途半端すぎ

いくらなんでも、捜査本部を陽動作戦にするほど公安の力があるとは思えないし、刑事を人質にした犯人を見失う警察があるはずがない。
STシリーズのようなエンターテイメント警察小説ならば何があっても楽しめるのに、この作品は隠蔽捜査や安積班のようなリアル警察小説であるとすれば、ちょっと結末ありきの展開に途中で読む気が失せてしまいました。
もっと宇田川だけが真相に気づき、責められながらも捜査本部から単独行動をして真相に近づくような展開にした方が、らしくてよかったのでは?
とても残念な作品でした。
欠落Amazon書評・レビュー:欠落より
4062180391

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