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あちん
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あちんの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.60pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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雀野日名子さんの「あちん」「トンコ」背筋の凍る怪談と言うよりは、ハッピーエンドホラーなので読んでいて暗くもならずにすみました。 特に鉄五郎がせつなくて好きですね! | ||||
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どこか懐かしい感じがする。それだけでも作者の力量は本物だとわかる。 しかし、これだけ怪談ホラーがあふれている現代。 少々インパクト不足なのは否めない。 安心して読める?怪談本としてなら、ありだとは思った。 | ||||
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「あちん」と「タブノキ」、冒頭とそれに続く短篇ふたつの怖さが、格別。黒くて禍々しいものに、白い画用紙が徐々に塗りつぶされ、埋め尽くされてゆく・・・・・・。地霊というか、土地の氏神というか。その土地に古くから根付いている大いなるものが、ずるりずるりと迫ってくるような、そんな雰囲気を持つこの二篇。最初のうちはさほどでもないかと感じていた話の空気が、次第次第に邪悪なものに覆われ、ただならぬどす黒さを帯びてゆく気配。ああ、怖かったなあ。 オホリノテと呼ばれる、影を喰らう黒い藻草(もぐさ)。顔半分が潰れた片腕の年寄り、鉄五郎。何やら不吉なものがひとつ、またひとつと出てくる話の中は、今しも土砂降りの雨。北陸のF市、県庁への帰路を急ぐ主人公が、化け物じみた鉄五郎とぶつかるところ。「私」の足元を見た鉄五郎が、<あちんあちんあちんあちんあちんあちん!>と、鋭い声を出す場面に、まずやられました。主人公が履くパンプスの黒い汚れ、その不快な悪臭が鼻にこびりついて離れなくなるのと同時に、<あちんあちん>の声が、耳の中で渦巻くように反響しはじめるんですね。第2回『幽』怪談文学賞の短編部門、大賞を受賞した表題作「あちん」は、半端じゃない怖さで、びびりました。 著者の作品では、先日手にした書き下ろし短篇「きたぐに母子歌」(東 雅夫 編『怪談列島ニッポン』所収)も、面白かったな。この短篇に登場する部長と営業部員のコンビ、そのコミカルな味がどういうわけか、かなり気に入りまして。連作短篇のコンビニじゃない、コンビ・キャラにならないかなあと、ひそかに期待しています。 | ||||
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私と同じ某市に在住の日名子さん。 よって、地元の方には「うんうん」とうなずけるところ多々あり。 地元の方でなくても全く大丈夫。 怪談系が苦手な方の入門編にぴったりです。 これからの梅雨の時期をのりきれるような、さっぱりとした読後感です。 是非御賞味あれ。 | ||||
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土地の者なら誰もが聞いたことのある地元の噂、幽霊話を元に 怪談を仕立てるという仕掛けが良いです。 これで自然と話に引き込まれます。 会話に方言が使われているのですが、この語り口がキレがあって心地よく響き、 これによってもまた話に引き込まれます。 白眉は「迷走」という短編ですが、最後の短編に向けて恐ろしさを盛り上げています。 ただ最後の短編のラストについては、小説としては有りですが 怪談としては物足りないと感じました。 まぁこれは個人の好みの問題ですけど… 総じて、この作者は非常に才能があり次の作品が楽しみです。 | ||||
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