笑う赤おに
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なるほど!全てひっくり返ってしまう訳だ!トンコを読んだ時から、この作家は妙に記憶に残る作品を書くなと感じていた。 思い込みというものは恐ろしい しかしながら、誤解されてしまうような要素だらけの人達であった事も確かである訳で・・・ | ||||
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作者は、完璧なカラクリ、ミスリードにこだわりすぎたのではないだろうか。出だしから中盤~クライマックスの緻密さに比べて、ラストの謎解き(解題)が雑。作者の力量をおもうに、連載期間を延長するか、赤おにたち三人が団地から姿を消したまでを第一部とし、そのあとの生活を第二部として解題編にできれば、この作品を瑕疵の少ない完成形にできたはずだ。テーマや盛り込まれたものがいいだけに、最後、駆け足すぎたのがもったいない。 | ||||
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「自分は2人殺してこの町に来ている。あとひとり殺す」とネットで挑発を繰り返す変質者に、娘を狙われることになった、引きこもり主婦の依子。 経済的理由から大学中退し、バイトで糊口を凌ぐ日々を送るなか、生活保護の不正受給者に屈辱的な思いをさせられたフリーターの亘。 息子がニートになり、老後設計が狂ってきたという悩みを抱えるなか、福祉団地の老女が息子に虐待されていると知った会社員の賢太郎。 そしてこの3人の接点となる、赤荻という無職の中年男。福祉団地で母親と思しき老女と同居しており、その部屋にはヘルパーを装う男と水商売風の女が出入りしています。 (物語の早い段階で、この赤荻は依子の娘に目を付けた男であり、亘をせせら笑った不正受給者であり、老女虐待の疑惑がある人物だと明かされます) そしてこの4人がそれぞれ「静かなる暴走」を始めることによって、徐々に互いが絡んでいき、「赤荻を巡る事件」はとある顛末を迎えるわけです。 この著者は好き嫌いが真っ二つに分かれるタイプだと感じていますが、今作はそれがより強くなるように思います。 というのも、読み終えた時に「ほのかな光が差しこむ物語」と感じるか、「苦いものが残る後味の悪い物語」と感じるか、両極端に分かれそうだからです。 (私はどちらかというと、居心地の悪さを感じています。この気持ちを共有できる相手がいないため、ここで感想を綴ることにしたわけです) 今作には著者特有のダークな笑いや奇抜な設定がなかったのが残念ですが、単なる「面白かった」だけではない「心への引っかかり」を与えてくれた点は、評価したいと思います。 あと、さらっと読み流してしまいがちな平凡な日常描写が、重要な伏線だったりするので、要注意かもしれません。 | ||||
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