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ソロモンの偽証
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【この小説が収録されている参考書籍】
ソロモンの偽証の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.91pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全83件 61~80 4/5ページ
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厚さも重さも申し分無いと思い、3部作読みましたが 中学生としてそんなレベル高い台詞言えないでしょ〜と しらけました。 タイトルもサブタイトルも大げさで、オチは最後の 数十ページであっけなく終わり、今まで重たいのを 我慢して読んでたのはなんだったんだとがっかりしました。 | ||||
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宮部ファンですが、今回は、読みながら「私はライトノベルに何を求めているのかな?」と思いました。「これはライトノベルでファンタジーなんだから」と自分に言い聞かせながらも、人物設定や人物描写の雑な感じが、かなり気になりました。 これまでの作品のなかでキャラ、出尽くしているのに、かなり無理して書いている、あるいはかなり適当に書いているように感じられました。でも、ライトノベルなんだから、と思うとこれはこれでいいわけで、びみょうな気分になります。もしかしたら、ライトノベルには中学生の自殺という素材がそぐわなかったのかもしれません。 子どもの自殺について、ミステリーで楽しむというのは、辛い。その辛さは、リアルで重い。ライトでもファンタスティックでもない。そのあたりへの感受性の温度差が、本作の評価を分かれさせているのかな、と思います。 で、私は読み切るために、「これは読者に作品とは違うストーリーを思い描かせるための宮部さんの作戦か」と考え、あるいは主たる登場人物が「子どもたち」であることに目をつぶるようにしました。 宮部さん、疲れちゃってるのかな〜、十分にほんとに書きたい物だけ、もう書いていていい立場だと思うのですけど。出版社さん、宮部さんをもっと大事にしてください。お願いします。 | ||||
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宮部みゆきさんの作品はすべて読むことにしているのに、先を読みたいという気持ちになれず、まだかまだかと頑張って読んでようやく第1巻読了。でも、もう無理して読むのは止めます。 なかなか展開しないのも我慢の限界。登場人物の悪意の描写を読むのにも耐えられない。 思えば、宮部さんの作品は「模倣犯」も上巻までで読むのをやめました。理由は同じようなことでした。リアルに書けるすばらしい作家さんかもしれないが、いやな気持ちになるために本を読むのではないのでここでやめます。 | ||||
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と言う日本語がはたしてあったか? 私の感覚的語彙であるならごめんなさい。 つまり 読むほどに分厚い本の重みがずしりと堪えて(さしずめ おんぶおばけの様に) なかなか読み進めることが困難になる。。という意味合いです。 内容が濃い。 登場人物が深く書き込まれているから、というのともちょっと違うのです。 そんなに引っ張らなくても。。というのが正直なところです。 同じ時期に横山秀雄の「64」を読みました。 本の分厚さを比べれば、まあ似たりよったりの分厚さです。 が こちらは、どんどん本が軽くなるのです。 半分過ぎる頃から残りのページ数を惜しんで ハードカバーの重さも凌いで常時携帯してすきあらば読みたくなります。 結果、宮部さんのこの大作は三部作という怖さも手伝い(一部でこれならX3ならいかほどか)と 半分あたりで挫折しました。 三部作の六分の一しか読んでないので満足なレビューも書けないのですが がんばって読み切れば、きっと満足のゆく内容のものなのでしょう。 他にも読みたい本が控えているので「サクサク読めない」というのは自分にとって致命的でした。 | ||||
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こんな中学生いません。 まあ,世の中には天才とか,びっくりするような頭のいい人もいますから 絶対に一人もいないとはいいません。 でも普通の公立中学校にこんなにたくさん集まるわけがない。 一応,超難関といわれている司法試験に合格した司法修習生(弁護士等のたまご)たちでも こんなことは言わないし,わからないと思う。 少なくとも私は見たことない。修習を重ねて初めてできるようになるものです。 証人尋問も,あることをねらって違うことでせめる法廷戦術のようなものは 当然ありますが,たった数週間の課外活動でプロでもむずかしいこんなこと 思いついて行動する中学生いません。 宮部さん,大好きで本は全部持ってるけど,今回は登場人物に共感できなくて 読んでる間中,ありえないありえないとつぶやき続けました。 さらに私は2巻でラストが想像できました。 未必の故意で苦しむかなあ? 緊急避難にさえあたると思うよ。 | ||||
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宮部氏のさくひんは大概楽しんで読めるのですが、この作品はじれったさが先に立ち楽しめませんでした | ||||
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宮部氏のさくひんは大概楽しんで読めるのですが、この作品はじれったさが先に立ち楽しめませんでした。 | ||||
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文章自体は気持ちよく流れるように読めます。 でも、設定とか人物描写とかで頻繁に違和感を感じて躓くことが多かったです。 あと、同じようなやり取りが何度も出てきたり、これほどの長さでなくても書けたのではと 思わされたりとか、中心人物が中学生だから言葉とか色々浅くなるというか軽くなってしまいがちで 逆に深いコメントや心理描写は「こんな中学生いるか?」と物語から引いてしまう。 中々入り込み感がなくて休み休み読み進めました。 最初から怪しすぎな弁護人とか大人顔負けの人間性の検事と弁護人。 それに付き従うその他大勢。これが絵本とかラノベとかお芝居とかならまあ誇張もありかなと 思って読めたかもだけど。宮部みゆきの新作で長編現代ものって思って読むとすごく辛かった。 英雄の書でもちょっと感じたんですが、誰か一人の子どもが英雄視されて云々って話は 個人的にすごく受け入れ辛いとわかりました。 そこにはファンタジーはあってもリアルの重さがないんです。 理由とかに感じた重いリアルとかを想像していただけに読み進める気力が萎えてきました。 でもがんばって三冊目を読みます。 | ||||
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この作家は非常に実力がある。 しかし、この作品では読むのが苦痛でたまらなかった。 人生はこのようなことが起こるものだという根本的な姿勢が違和感の元だ。 真実かもしれないが、そういう人間の細かな心のひだを読まされることが気持ちが悪くてたまらなかった。 ドストエフスキーの作品とは根本的に違う。 この作品の前に読んだ、「64」は最高に楽しい時間だった。 自分の時間をこのような小説を読むことで無駄に消費している事実に耐えきれなかった。 1巻の3分の2で読むのをやめた。 3冊はブックオフ行きです。 すぐれた作品なのだろうが、自分には苦痛でしかなかった。 この作家の、人間や人生への向き合い方が自分にはどうしても合わないと感じた。 どうでもいいじゃないか? そう感じてしまう。 | ||||
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最後にとんでもない真実が待っているのか。この学校内裁判でどんな事実が暴かれるんだろう?・・・などと期待した自分が馬鹿でした。何も秘密はなく、事件は柏木君が自殺したという'T部の展開からまったく変化はありません。大出というワルが柏木を殺したか、殺してないか・・・・'T部でも明らかにされているのですがそれは殺してはないのです。じゃあこの裁判な何のためにやったのか?大出というワルを更正させるためなのか、それとも自分の力を隠していた野田健一がその能力を発揮させるためなのか、友情というすばらしい愛で悩める登場人物たちを救うためなのかなんかめちゃくちゃ。最後、野田健一が教師になり母校に赴任し、「友達になりました。」という台詞でめでたしめでたし。・・・・登場人物の多さとその割に人物描写の雑さが目立つ作品でした。「火車」などをイメージして読んでしまうと、大きくうらぎられておわります。読む人によっては違うでしょうが、私的にはおもしろくなかったです。 | ||||
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登場人物が第'二部では一気に増えます。覚えるだけで一苦労。登場人物が一人一人個性を持ち、その個性が生かされていくのかな、と思いきや、なんかそこまででもなく、根性のひねくねれまがった少女が一人登場しますが、この小説のヒロイン(凉子)よりずっと現実的で親近感が持てた。こういう子はいる。しかも、その養護の尾崎先生はそのこの根性ひねくれ曲がった原因がニキビだって推測しているだろうし、ニキビは皮膚科でかなり改善されるだろうし・・・と考えていくと、やっぱり不自然。偽の目撃証言を投書する前に、保健室の常連だったその少女を尾崎先生が保護者、担任と話し合い皮膚科やニキビ改善薬でその子の心の奥にある暗黒部分を一瞬で取り払えたと思います。といろいろ突っ込みをいれながらよみました。でも、きっと第'V部で満足いくような学校裁判が展開されるだろうと、期待を持ちながら半日かけてよみきりました。'三部まで買ったのでとりあえず最後までよもうかなと思いながら・・・・ | ||||
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'1部は劇的な展開で、”早く'2部が読みたい!”と思いましたが、 一転、こういう感じなのね・・と失望。 宮部さんの同じようなジャンルの長編というと、 「模倣犯」「理由」そしてこれかと、 私は思うのですが、だんだん質が劣化しているような。 登場人物が多いうえに、一人一人を細かく描きすぎていて、 ただただ長い、ひたすらに長い!と思ってしまいました。 そして主人公を中学生に持ってきたことで、 現実感がなかった気がします。 結末や重要人物も予想通りで、 驚きがなかったことも、満足感を得られなかった原因かと。 先日、宮部さんの初期の短編を読む機会があったのですが、 これがまた短い中にテーマだったり、 個々の人間が持つ特質まで、 ほんとうにぎゅっと詰め込んでいて、 さすが!と思いました。 こんな次回作を期待します。 | ||||
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第一部ではグイグイ読み、第二部では違和感は感じるものの佳作であると感じたのですが、これだけのページを 使った物語として結末はお粗末な印象を受けました。残念というか・・今までの時間がもったいなく感じてしまった。 第一部で感じた期待感は最後で見事にはじけてしぼんだ。 | ||||
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宮部さんの作品大好きでした 「理由」辺りまでは新作がそれはもう楽しみで・・・でもいつの頃からか、「楽しみ感」が薄れてしまって。 「名もなき毒」「誰か」とかは暗澹たる印象しかないし、「楽園」には明らかにガッカリしてしまって。本作も、迷った挙句中古を購入しました(お金が無いってこともあるんですが)。 第1巻まではぐいぐい引き込まれましたが、ココに来て「学校内裁判」という???な展開になりました。 神原君の言動により、なーんとなく真相は予想されてしまいました。 第3巻はスッタモンダの挙句(大出君が暴れたり、三宅さんが皆の前でボロクソになるとか)に行き着くところに行きつくのかしら、みたいな感じがして・・・そうなると、急速に「第3巻読みたい!」て気持ちが薄れてしまいました。 私の意欲が無いってことかもしれませんが、多分第3巻は読まないと思います。すみません・・・ 最後に、帯は「5年ぶりの現代ミステリー」と鳴り物入りで歌われていますが個人的印象としては「ミステリーを絡めた大人向けラノベ」ですね。 普通なのかもしれませんが、なんか煽りすぎの気がします。 | ||||
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はっきりいって模倣犯を100とすれば面白さは20くらい。 一番の興醒めは、他の方も指摘しているが「中学生が頭良すぎる」(せめて高校生にしてくれれば)。 大人が協力的すぎ。警察官の入れ込みぷりったら小説ということを考慮しても行き過ぎ感がある。 また、裁判の形を取り、ある時には厳格にそれを当て嵌め話を進めるものの、ある時は「これは中学生の仮想裁判だから実際の裁判と違う」と逃げて、 都合良く特例を認めたりと、結論に向けて良いとこどりの感が否めない。 正直3巻読了後は、「最高だったな」というより「もう少し面白かったらな」と思いました。 端的に言って、1巻が一番おもしろかったです。 | ||||
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読みました。作品の評価は別とし なぜ、ソロモンなのですか? ソロモンと偽証、どなたか意味を説明してください。 ソロモンのタイトルに惹かれて、購入しましたが 読後感は別として、何故、どうしてソロモンなのででょうか? | ||||
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登場人物の細やかな感情描写がとてもよく書けた3部作だとは思うんですが、こんなセリフ普通の中学生が言うか??と突っ込みたくなる箇所が多々あり、何だかなぁといった読後感でした。自分の中坊時代を顧みてもこんな小難しいこと頭の辞書には絶対なかった!優等生たちが主役だからなの?やっぱり私がお子ちゃまだっただけ?個人的にはもっと中学生らしい自然な言葉、字数は嵩むけど一言では表現しづらい言葉の説明の仕方を中学生っぽく言わせてほしかったなぁ。キレイすぎて残念。 | ||||
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中学校の屋上から墜落した男子生徒の遺体が発見され、警察は事故死と断定しました。ところが………とこの物語は始ります。それぞれが700ページを越える全三巻。とにかくミステリーとしては破格の長さで、重量級では圧倒させられる大長編小説でした。装丁帯の宣伝文を見る限り、特に「第'V部 法廷」はかなり劇的な展開が期待され、謎も深く、大仕掛けのドンデンガエシが十二分に楽しめそうでした。ところがストーリーには起伏がなく、謎も当初提示された平板なままで、退屈さからぼんやりしていたら、いつの間にか終了していました。 「宮部みゆき、5年ぶりの現代ミステリー」がうたい文句のようですが、謎解きを魅力的な形で帰着させていないのですから、この作品をミステリーの傑作と絶賛はできません。法廷ミステリー風ですが、所詮中学生の裁判ゴッコですから、迫真力は端から持ち合わせておりませんし、彼らが真剣に本物らしく演ずれば演ずるほど、失笑を禁じえないことになります。 今、生きている世間から理不尽な仕打ちを受けたとき君はどういう選択をするだろうか?と、宮部は問いかけているのです。そしていくつも具体的な人間模様の詳細なエピソードを物語っているのです。 生きていくに値しない社会だとして自殺をする人がいる。 怒りを暴力にかえて既成の枠組みを破壊する犯罪行為に踏み切る人がいる。暴力だって肉体を直接攻撃する粗暴もあれば、心を切りさいなむ嗜虐の行動もあった。 犯罪に至らずとも自分の受けた屈辱をしっぺ返しする、あるいは八つ当たり的に他人に転嫁する人もいる。 じっと我慢をしてその秩序の中に埋没してしまう人もいる。あるいは秩序の外へと社会的地位を失う大人がいる。 外の世界から逃避し、心を閉ざし、社会に適応できなくなる人がいる。 ある少年の死から始まる物語はこの最初の事件が原因となって次から次へ連鎖的に事故事件が拡散していくように見えるのですが、実際には必ずしも密接な因果にはない諸相を積み重ねているのです。ここで描かれる人間関係の諸相ですが、不条理への向き合い方としては人間性の「負のベクトル」が働いています。不義、悪、むさぼり、悪意、ねたみ、殺意、不和、欺き、邪念、陰口、誹謗、憎み、侮蔑、高慢、大言壮語、謀略、親不孝、無知、不誠実、無情、無慈悲などなどが描かれるのです。ですから悲惨であります。 そして宮部みゆきは語ります。こういう選択ばかりではないよ。正しいと思ったことを堂々と告げよう。正義を貫く勇気を持とう。言葉を持たない友情を確信しよう。いやな世の中かもしれないが、そうすることで君は道を切り開くことができるのです。宮部は彼らに「正のベクトル」に舵を切り替えろと強いメッセージを込めて語りかけているのです。 彼らは子どもも大人も、この裁判ごっこを経て明日への展望を確信したのでした。 健全なメッセージであり、優れて教科書的です。子どもを持つお父さん、お母さんの期待の波長に合った内容です。お父さんお母さんが昨日のように当時を振り返ると感興がわいてくるかもしれません。だからこの作品は新しい感覚のジュブナイルなのだと思うのです。 ただ、今の中学生がこの作品をどう受け止めるかは全くわかりません。 そして、わたし自身はどうかといえば、宮部の問いかけ、メッセージはまるで他人事としか思われないのです。通俗に過ぎると思うから、感動とか興奮とかとはおよそかけ離れたところにある無関心でした。それは著者の力不足によるものではありません。自分の人生にはすでに生彩さがなくなってしまった年代のわたしです。来し方を時間の流れだけを追った歴史のように受け止め始めている歳のせいだろうと思います。 君にとってこの不正義は到底耐え難いってわけね! でもね、特別なもんじゃぁないよ。その程度は世の常でしょっ。 「無自覚な悪が跋扈する世界に善であろう、正しくあろうとするものが生きていく意味はあるのか?生きる意義はあるのか?」 !!!!! ナマ言ってんじゃないよ。 わたしは擦れっ枯らしなんですねぇ。 登場する人物や彼らに共感する読者。 その萌えたつ瑞々しい感受性をワシら老人は失ってしまったのだよ。 最近のいわゆる宮部ワールドについて今回その一面が判ったような気がしている。 「行間を読む」という言葉がある。行間があれば「行間を読む」必要がある。行間があれば「行間を読む」だけではなく、いろんな雑念を入込ませて楽しく読むことができるものだ。たとえば、登場人物に自分を重ね合わせてみるということで感慨が深まることがしばしばあります。作者の真意を推し量り、自分の価値基準と比較するのもいい。だから行間はあったほうがいいと思うのです。 ところがこの作品を読みながら気づいたことだが、「行間がない」のだ。文字、あるいは語りによって全ページが埋め尽くされているようだ。しかも易しい言葉づかいであるから、スピーディに一直線に吸い込まれるように、著者の意図するところに向かって読みすすむことになる。そして人情の機微という誰も否定できない感動の世界が待ち受けるのだ。宮部は感動し「この難しい裁判をよくやったね」と心から彼らを誉めています。そして読者もまた、この感動を共有します。これぞ宮部ワールド。 安易に感動をしなくなった、世間ずれしたものにとって、宮部ワールドの境界線バリアはかなり高いのである。 | ||||
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この作家は昨今、当たり外れが大きいように感じます。この作品に関しては、第一部のみ高い本を買ったので最後まで読みました。 ストーリーは1ページぐらいで大方の内容を説明できます。登場人物の心理描写を丹念に描くにしても、100ページもあれば描ける内容と思います。それを薄めるは、薄めるは〜。連載小説だったのかも知れませんが、これほど余分な文章が多いのには呆れます。斬新なところが全く見当たりません。 | ||||
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久々の現代劇ミステリーで「模倣犯」や「理由」のような神作品よ再び! と息巻いて読んで今この'Uを読み終えるところですが,ここまで読んで 「…よくまぁこんな展開でここまで引っ張ったな〜っ」てのが正直な感想。 700ページ×2っていうと大河小説なら孫の代まで進む位なのが ここではクリスマスから夏休み数日間まで,っていう超スローペース。 しかもこの2は…実質数日間。が、とにかくみっちり描き込まれてますが, そこまで必要かといえばそうでもないような…なくてもいいような場面が 凄まじく多い。というか同じようなシーンばかりが延々続く。 宮部作品といえば人情の描写が巧みで名人の域だが,本作においても宮部節は健全で各キャラクターの個性,家族との関わりなどわかり易くて登場人物多くても 混乱したり渋滞したりしない。 だからこそこんなに凡庸な展開でも飽きないでついて行けるのだが 学校の「いじめ」や「引き篭もり」などの今の社会問題を扱っているのに そこに独自の鋭いメスがある訳でもなく, 苛めの被害者やその家族の描写に心の琴線に触れるような部分がある訳でもなく とにかく特定の人物の,こと細かい仕草や言葉に頁数が費やされてゆく。 これが宮部作品でなければここまで読むだろうか 「模倣犯」は被害者側も加害者側も強烈な描写で緊張感も感動も半端なかった あれをもう一度というのは無理な話なのか | ||||
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