ザ・ロード

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評判

ザ・ロードの評価:

4.15/5点 レビュー 73件。 D ランク

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平均点4.15pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全90件 61〜80 4/5ページ
No.30
(5pt)

読書の楽しみ

割合読書が好きで、それなりの本を読んできたつもりでした。
しかし初めてマッカッシーの本作を読んで大げさな言い方、
感受性のレベルが一段上がったよう思いがしました。
小説家に限らず芸術家は作品が対象物よりも作品のほうがより存在感と
生命力が無ければ創作する価値が無いということを話します。
マッカシーの作品は実際自分で見た対象物より、もっと強烈にその文章から
鮮明に自分の中に再現されるような体験ができます。
ゆえに興味本位で見た映画版は、映像の限界あるいは活字の無限の可能性を
再認識させるものでした。
なにより大衆迎合のプロットはすべてをぶち壊すものですね。
マッカーシーの作品に触れたことにより読書の楽しみと小説の無限の可能性
が再確認できました。
惜しむらくは自分にせめて邦訳の日本語のニュアンスの理解力と同等の英語力があって、
原書で読めれば僕の人生は釣り竿、酒瓶、本この3種の神器で最上なのにな。
ザ・ロード (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: ザ・ロード (ハヤカワepi文庫)より
4151200606
No.29
(2pt)

眠くなる

前評判が良かったので読んでみたが何が面白いのか理解できない。まず何故こういう状況になったのかの説明が無い。次に、子供が出来すぎている。普通子供のほうが本能的でわがままなはずだと思うが、あまりに達観しているところが理解できん。また文章もあまりに淡々としすぎていて眠くなる。
ザ・ロード Amazon書評・レビュー: ザ・ロードより
4152089261
No.28
(5pt)

まずまずの佳作

アメリカ的、終末思想的な作品。
アメリカ文学の重鎮であるので一度は目を通しておくべき作品。
ピューリッツァー賞を受賞している作品でもある。

時代設定、ストーリー自体は平凡であるが、表現方法が秀逸であるので読後感はまずまずである。
ザ・ロード Amazon書評・レビュー: ザ・ロードより
4152089261
No.27
(5pt)

静かで、暗い世界に、一筋の光明が

核戦争が起きてしまった後の終末的な世界。食べ物を求めながら、その絶望の世界をさまよう父と幼い息子。そうした世界にあっても、父親は正義を忘れず、息子にも善を教えようとする。だが、容赦なく襲い掛かってくる餓鬼道に堕ちた食人鬼たちの群れ。迫りくる寒さと餓え、冷たい雨と雪。極限的な状況にあっても、子どもと喜びや楽しみを見つけ、育っていく。しかし、つかの間の幸福にも、あまりにも悲しい別れが迫ろうとしていた。父子の愛情の純粋さと子どもの父親を思う気持ちが、胸を打たずにはおかない。静かで、深い感動に満たされる。
ザ・ロード (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: ザ・ロード (ハヤカワepi文庫)より
4151200606
No.26
(5pt)

親として生きるとは

終末に向かう世界で南をめざし,絶望的な旅をする父と子の物語である.

つじつまが合わなかったり,都合が好かったりと
ストーリーに突っ込むのはこの小説の場合,的を射てるとは言えない.

極端な場面設定だからこそ,
状況に左右されずに
親の子どもを愛する気持ちを
心のままの言葉と究極の行動で表すことができたのだ.

どんな時代やどんな場所においても,
子どもを食べさせ,寝かせ,体を洗ってやり
安定して愛してやるのが,親となった者の生きる意味である.

最後の1ページはすべての子どもを愛する親へのご褒美だろう.
ザ・ロード Amazon書評・レビュー: ザ・ロードより
4152089261
No.25
(5pt)

傑作の詩のような

『血と暴力の国』があまりに素晴らしく、其著者の新作ということで手に取りました。
訳が素晴らしいということもあるけれど、どうしたらこんな小説が書けるのか、、

傑作の詩を読んだような気にもなり、巨匠のSF小説を読んだような気にもなり、文豪の古典文学を読んだような気にもなるのはドウシテでしょうか??

ストーリー自体の素晴らしさ無論あるけれど、文中のふとした模写、ふとした言葉がいつまでも頭から離れず、熟成されるような深さがあります。

<余談ですがこの作品を原作にした映画も思いのほかいい出来で、感心しました>
ザ・ロード (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: ザ・ロード (ハヤカワepi文庫)より
4151200606
No.24
(5pt)

傑作の詩のような

『血と暴力の国』があまりに素晴らしく、其著者の新作ということで手に取りました。
訳が素晴らしいということもあるけれど、どうしたらこんな小説が書けるのか、、

傑作の詩を読んだような気にもなり、巨匠のSF小説を読んだような気にもなり、文豪の古典文学を読んだような気にもなるのはドウシテでしょうか??

ストーリー自体の素晴らしさ無論あるけれど、文中のふとした模写、ふとした言葉がいつまでも頭から離れず、熟成されるような深さがあります。

<余談ですがこの作品を原作にした映画も思いのほかいい出来で、感心しました>
ザ・ロード Amazon書評・レビュー: ザ・ロードより
4152089261
No.23
(4pt)

幼子を持つ親なら

もし自分に子供がいなければ、既に世に出ている終末物のほうが断然優れていると評するでしょう。ところが、本作品に登場する少年に近い子供を持つ親としては、単純ですけど心を揺さぶられました。子供と動物は、ある程度としがいった人間には飛び道具ですねえ。
ザ・ロード Amazon書評・レビュー: ザ・ロードより
4152089261
No.22
(4pt)

道の先で二人を待ち受けていたこと

本作品は、著名なミステリー・ベストテンの
2008年版にランキングされているのを見かけましたが、
推理小説の要素は感じられず、
敢えていえば、
近未来SF設定の文芸小説といった作品だと思います。

舞台は、人類のほとんどが死滅する
「何か」が起きた後の地球。
暗雲が立ちこめ、灰の降りしきるアメリカ大陸を行く、
名前の示されない父と幼き息子。
二人はショッピングカートを押しながら、
暖かい南を目指している。
点在するかつての街は廃墟と化し、
わずかに生き残った人類は、
過酷な生存競争を繰り広げていることが垣間見られます。

読み初めてすぐに気づくのは、独特の文体です。
地の文には、読点(、)がありません。
例えば、
「灰色の曙光がにじみ始めると彼は起き上がり子供は眠らせておいて道に出ていきしゃがんで南の土地を眺めた。」
というように。
また、会話文は基本的に行替えはされていますが、
カギ括弧(「」)はありません。
さらに、章立てもないのです。

私はこの文章表現から、
幻想的なイメージを作品全体から受け、
一編の長大な「詩」を読んでいるような感覚に陥っていました。

あまり大きな物語展開はない作品ですが、
かなりの部分を占める父と子の会話は印象的です。
特に少年が破滅後の世界に生まれたという設定には注目です。
平和な世界を知らない少年から紡ぎ出される言葉に、
大人はどう答えていくのか。興味が尽きません。
また、会話に時折登場する「火を運ぶ」とは何なのか。
様々な解釈ができそうです。

長大な「詩」であるかのような本作品が、
やはり「小説」なのだなと感じさせられるのは、
物語としての結末が最後にあるから。
南へと向かう道の先で、
二人を待ち受けていたこととは何なのか。
そこには、「火を運ぶ」という言葉を解く鍵があるように思われます。
ザ・ロード (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: ザ・ロード (ハヤカワepi文庫)より
4151200606
No.21
(5pt)

火を運ぶもの

誰のセリフかわからない文章の句読点がない感情を描かない
だけども近年の小説で一番私は心が振るえ、胸が張り裂けそうになった
世界の崩壊した後に物心ついていく少年の純粋な魂に締め付けられる
我が小さき子供達にも是非親になってからもう一度読んでほしい
ザ・ロード Amazon書評・レビュー: ザ・ロードより
4152089261
No.20
(5pt)

息子をもつお父さん、必読! でも決して読みやすくはないです。

この小説はすごいです。衝撃的です。

でも、決して読みやすい本ではないので、
流し読みではなく、じっくりと腰を据えて読んでもらいたい。

あと、せめて、この小説は核戦争かなにかで、廃墟と化した
アメリカで、そこに生き残った父と子がふたりで、
暖かい南を目指して旅をしている、という前提くらいは
押さえたうえで、読み始めるのがいいと思います。

ちょっとした父と子の会話が、ものすごく心に響きます。
というか、打ちのめされます。

文体もちょっと特殊だけれど、読み進めていくうちに
慣れていくので、がんばってください!
ザ・ロード (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: ザ・ロード (ハヤカワepi文庫)より
4151200606
No.19
(4pt)

すべてが終わったあとに

寓意に満ちた静かで普遍的な物語。

親は子供になにを教えてあげられるのだろう?
酷い現実、悪意に満ちた社会の前で立ちすくむ子供に。
弱いモノとして踏みにじられる子供に。

ちっぽけな希望やささやかな善意がなんの役に立つのかと
問われても親は子供に言い続けるべきだ、

「善き人であるように。」

そう子供に言う事によってかつて子供であった親もまた教示を得るのだ。
「子供のためにも善き人であろう。」と
これはよくある世紀末SFではなく親と子の普遍的な物語です。
ザ・ロード (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: ザ・ロード (ハヤカワepi文庫)より
4151200606
No.18
(3pt)

キリスト教的世界観への違和感

確かに訳も含めて力作です。
確かに手あかがついた物語(世界の終末&子連れ狼)を流れるようにまとめた素晴らしさはあります。
それでも残る違和感。
それでも残る不完全燃焼感。
自分に関して言えば、それはキリスト教的世界観への違和感だと思いました。
(他の方も書いていましたが)
善きものと悪しきもの、火を運ぶものとそうでないもの。
世界は二極であると教え込む父、それを信じる息子。
彼らが生き延びるためにはそれが力となるのでしょうが、
終末を迎えた世界にとって、それは力となるのでしょうか。
すごく個人的な意見ですと、
終末ものとしては「渚にて」に及ばず、
親子ものとしては「子連れ狼」に及ばず、
といった読後感でした。
それにしてもこれがピリッツァー賞というところに、
アメリカの闇を感じます。どんな人が読者層なのかしら?
ザ・ロード Amazon書評・レビュー: ザ・ロードより
4152089261
No.17
(5pt)

「文学」の醍醐味

まもなく日本公開となるヴィゴ・モーテンセン主演の映画版を渡米した時にたまたま見ることができたのですが、かなり健闘しているだけに、この小説の映像化の困難さを強く感じさせるものになっていました。
コーエン兄弟が「ノーカントリー」として巧く映画化した「血と暴力の国」に比べても、この小説にあふれているのは言葉、描写、詩的な力です。それだけに、よりマッカーシーの本領が発揮された傑作だと思います。
映画公開をきっかけに、ぜひマッカーシーのファンが我が国にも増えてくれたら。また(本当に素人意見で恐縮ですが)翻訳もすばらしいと思います。
ザ・ロード (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: ザ・ロード (ハヤカワepi文庫)より
4151200606
No.16
(5pt)

つらくても最後まで読もう

読み始めは世紀末の陰鬱な描写が続いて嫌になる。

 それがいつの間にか、死を確信しながらも息子を守る父の姿、人間の醜さを見ながらも「善きもの」を信じる続ける息子の健気さに引き込まれてしまう。それは絶望的世界を照らす力強い光明だ。

 息子が未来へ踏み出してゆくラストシーンには重厚な読後感が残る。読むのやめようかと迷っているあなた。最後まで読むことをお勧めします。
ザ・ロード (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: ザ・ロード (ハヤカワepi文庫)より
4151200606
No.15
(2pt)

とてつもない名作というわけでは...

たしかに面白い
名作であるのは間違いない
ロードは人の生きる道な訳だ
誰でも思いつく話だが物語にまとめ上げた筆者の筆力は称賛に値する

だが,この話にそれ以上の深さはあるか
この小説から新たな発見はあるのか

とてつもない名作とは...
ザ・ロード Amazon書評・レビュー: ザ・ロードより
4152089261
No.14
(5pt)

先入観なしに

日本でも有名になった、マッカーシーの受賞作です。
破滅した世界を進む、いわばロード・ノヴェルです。既に多くの作家によって
語り尽くされている内容ですが、流石マッカーシー。
確かに設定や話の展開が御都合主義なのはありますが、それ以上に
この破壊され尽くした世界の描写、そして親子の関わりを
読んでいて寒気と哀しみ、そして涙が止まりません。

近年むやみに頁数が増大する小説が多い中、たった330頁で
ここまでの話をまとめる力量に脱帽です。
是非、一気に読んでみてください。人間とは何なのでしょうか。
ザ・ロード Amazon書評・レビュー: ザ・ロードより
4152089261
No.13
(4pt)

モチーフとしては近未来SFですが中身はガチ文芸書です

もともと書評などあまり読まず、感覚で本を選んでいるタイプです。近未来の核戦争後の時代が舞台になっている、父と子のロード・ノベル、という事前知識で読み始めました。読んでいるときは、情景描写が複雑で読み辛いなといった印象で読み進んでいきました。後半その文体にも慣れてくるのですが長編としては短い作品なので文体に慣れてくるころには結末になっていました。モチーフとしてはSFなのですが、中身は完全に文芸書だと思いました。訳者あとがきを読むとよくわかるのですが、暗示が非常に多く、その出典を紐解くだけで解読本ができそうです。

 破滅・終末後世界を舞台とする作品は数多くありますが、なぜか私は『羅生門』を連想しました。作者はアメリカ文学界の巨匠だそうで、エンターテイメントのような起承転結があるわけではなく、淡々と物語が展開していきます。暗示が日本人にはなじみがなく、文体も独特なので、軽い読み物だと思って手にとると期待を裏切られるかもしれません。それなりの予備知識と心構えをもって読むならば文芸書として高く評価される作品なのではないでしょうか。
ザ・ロード (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: ザ・ロード (ハヤカワepi文庫)より
4151200606
No.12
(5pt)

人間が人間でいられるぎりぎりの存在感を描いたピュリッツァー賞受賞作

コーマック・マッカーシーという作家は、’07年度のアカデミー賞で作品賞をはじめ4部門を受賞した映画≪ノーカントリー≫の原作『血と暴力の国』を読んで初めて知った。
彼は実はアメリカを代表する文芸畑の巨匠で、『血と暴力の国』のようなクライムノヴェルを書いたこと自体が異例で、話題になったそうである。

そこで本書であるが、’07年度のピュリッツァー賞に輝いたベストセラーの、待望の文庫化である。

舞台は核戦争か異常気象で破滅した近未来。日が照らない空は分厚い灰色の雲に覆われ、地上は荒れ果て植物は枯死し動物の姿を見ることはほとんどない。わずかに生き残った人間は飢え、無政府状態の中で凄惨な争いを続けている。

そんななかで名も無い父と息子が、暖かいだろうと思われる南を目指す物語である。ショッピングカートに荷物を積み、道々で食料と物資を探しながら・・・。

旅路で襲われたり、飢餓の恐怖に苛まれたりするスリルはあるものの、これは派手なパニック小説ではない。不気味なぐらい静かで穏やかだ。すでに悲嘆に泣き叫ぶ段階は通り過ぎているのだ。生と死の境界線のあたりをさまよいながら旅するふたりの姿は、人間が人間でいられるぎりぎりの存在感で迫ってくる。それは、息子があくまでも“純真・純粋”に描かれ、彼を守る父親にとって息子が“世界”のすべてだからだろう。

本書は、『血と暴力の国』同様、「心理描写がほとんどなく、会話に引用符をつけない」マッカーシー独特の文章といい、そして本書の「章立て」という区切りのないスタイルといい、彼ならではの独自の世界が展開された傑作である。
ザ・ロード (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: ザ・ロード (ハヤカワepi文庫)より
4151200606
No.11
(5pt)

映画がたのしみ

久しぶりに小説の持つパワーに触れることができた。
最後のたった1ページで号泣してしまった。
時代背景や主人公達の境遇等、多くを語らず読み手に任せて繰り返される日々の描写。
だが読み進めていくうちに著者が用意した世界にどっぷり浸かっていたようだ。
寒さ、真っ黒な世界、寂寥感、時間まで同じように頭に入ってくる。
この主人公達の辿った道はある意味我々現代人と同じだ。
ゴールはどこか?そこに行けば明るい未来があるのか?幸せをつかむ事が出来るのか?
それがわからなくても前に進まなければならない。
その道にはさけては通れない暴力もあり、ちょっとしたボーナスもあり、絶望もある。
そしてどんな状況になろうと人間である限り決して忘れてはならないもの、それが愛だ。
とぎれとぎれではなく一気に読んでほしいと思う一冊だ
ザ・ロード Amazon書評・レビュー: ザ・ロードより
4152089261