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幽霊人命救助隊
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幽霊人命救助隊の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.26pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全155件 121~140 7/8ページ
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著者は自殺や心の病気についてよく勉強していると思いました。重いテーマですが、読者を笑わせたり泣かせたりしてくれるいい本です。小説の中に出てくる無線機やメガホンが実際に使えたとしても、生に絶望した人の気持ちに入り込めたり、共感できないと命は救えないだろうなと考えさせられました。最後のオチもとてもよい。 | ||||
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新幹線の中で読んでいましたが、隣の人を気にしつつも吹き出したり涙がこぼれたり。せつなくて考えさせられて、そして命がいとおしくなる一冊です。悩んでいる全ての人に読んでほしい。死への逃避はありえないのだと。長編ですが、一気に読んでしまう本です。大切に持っていて、いろんな人にすすめるつもり。 | ||||
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友人に進められて読み始めました。 最初は話の設定に「これでいいのか??」とは思いましたが 読んでみると、なるほどこれでいいのだと思いました。 内容の重さに設定がごちゃごちゃすれば読み手の理解が遅くなってしまいますし 映像ではない小説は主人公の不自由さを伝えるのに手間取ってしまいますから設定は軽く、そして人に突っ込みを入れられるぐらいの方が解りやすいのだと思えました。 そして一番大きかった事が話の内容を含め神様が人をたいして助けない事です。 「49日で100人の自殺志願者を救え」なんだそれは!と抗議したくなる事を言う神様 せっかく与えた命を粗末にしおって、と呆れる神様 あぁ、この神様は親であり先生であり上司なのだと思いました。 助けてやりたいが自分自身の問題に私が首を突っ込むわけにも行かないが、かといってほおって置くわけにもいかないそんな中で"自分で見つけて来い"と後ろから4人の尻を叩いた。 そんなふうに思いました 親近感をもてる神様は私の神様像と近かったんです。 それぞれの死に方、時代は読んでいて飽きがきませんでした。20代の私には解らない言葉が飛び交う場面は笑えます。 時代の違いはこんなにも人の思考を変えるのかとも感心できます。 読み手を選んでしまうかもしれませんがぜひ読んで欲しい一冊です。 | ||||
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7月8日付の読売新聞「ポケットに1冊」を読み、その日のうちに本屋に走った。 この記事を書いた記者さん、ありがとうございます。 養老孟司氏の解説の中に、「読後につまらなかったと思うなら、だれかにプレゼントすればいい。プレゼントした相手によっては、喜ばれると思う」と書いてあったけれど、まさにその通りだと思う。人によって、好き嫌いの分かれる本だと思う。 どなたかのレビューに、「人の体は自由に透過できるのに、ドアをすり抜けられないって設定はあんまりかと」とあったけれど、その通りですよね。ほかにも突っ込みどころは満載だ…でも、そこは目をつぶって読む。自分には逆立ちしてもこんなストーリーは描けません… また別の方のレビューに、「テレビシリーズでやって欲しいですね」とあった。奥付の手前のページを見たら、初出が雑誌7号分であることがわかった。2時間もののドラマでもいけると思うけれど、どこのシーンで区切っても先が気になるから、連ドラ向きなのかもしれない。 いろいろな方のブックレビューを切り貼りしてしまったが、私がこの本を読んでいちばん強く感じたことは、人は人の間にあって生きているということ。 ひとりでは生きられない。もしひとりになったら底なしになるまでにつらくて、生きるのをやめたくなってしまう。そして、生きてゆきたい人にとって死が怖いものなのは、それが、ひとりで迎えなければならないものだからだ。死ぬのは、やだ。その日が来たら、仕方がないけど。 | ||||
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実際は此の世のものでない人たちが私達になにかを 訴えている物語です。 自殺と鬱病といういままったく普通にどこかで起きている 悲しいはなしなのですが。 死んだことを人命救助をしてあの世とやらにいかれるのであろうか。 そんなところですが、読むといろいろ考えさせられます。 タイトルであとずさらずにぜひ一読推薦いたします。 | ||||
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テーマは、自殺と、うつ病です。 とっても重いテーマなのですが、正面から取り組んでいます。 でも、決して暗い語り口じゃないのが、本書のすごいところ。 それぞれの理由で自殺してしまった4人の幽霊が、天国に行くために49日間で、100人の人命を救助する話です。 本書の中で、うつ病が大きく取り扱われています。 そして、それにまつわるいろいろな情報が、盛り込まれています。 本書で繰り返し、力説されているのは、うつ病は、治療で完治するってことです。 一時期TVで同様のCMが流されていましたが、まったく伝わらなかった記憶があります。 本書を読むと、ためらわずに病院にいくべきだ、ってことが理解できます。 本書で感心するのは、「幽霊人命救助隊」は、問題を解決してない点です。 問題を解決しなくても、自殺を食い止めることができる。 どうすればいいのかは、是非本書をお読みください。 | ||||
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ファンタジーと割り切ればそれまでですが、設定に難あり。 ツッコミどころに事欠きません。 自殺の瞬間に後悔したために成仏できなかった4人組が 神様の命令で現世に戻って自殺しようとしている人を49日以内に100人救う。 自殺を言うテーマを扱うには、この設定がどうにも軽すぎます。 自殺志願者を救済させるべく遣わした者になぜ中途半端な能力しか与えないのか。 (人の体は自由に透過できるのに、ドアをすり抜けられないって設定はあんまりかと) いや、それ以前に、そもそもなぜ神は自ら自殺志願者を救わないのか。 この命題と細部の矛盾が気になって作品を楽しむことはできませんでした。 | ||||
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自殺で命を落としてしまった4名の幽霊たちが、神様のお告げで天国に召されるために49日間で100人の自殺志願者の命を救うために、奔走します。 様々な悩みを持つ多くの人々を、彼らは抜群のチームワークで救っていきます。 この作品を読めば、人間寿命でいつかは死んでしまうので、自ら命を絶つのはやめようと思えます。 最後に・・・。100人目の救助対象者が意外な人物で驚きます。 ページ数は多いですが、一気に読むことができました。 皆さんもぜひ一読を・・・。 | ||||
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会社の幹部研修では社員の鬱病対策に少なからぬ時間を掛けます。 優秀な社員が鬱病になれば多大な損害が会社に掛かります。 実力が発揮されれれば得られたであろう貢献利益が機会原価として損失に廻るだけでなく復帰までの対策は大変のコストになります。 それが事前に防ぐ事が出来れば本人ばかりでなくどれだけ会社にも役に立つか。 この本は面白いだけでなくマネージャーに対する大きなヒントが含まれています。 自殺を考えている人にはむやみな励ましの言葉は不要であるばかりか危険である.ただ話を聞いてあげるだけで良い。 そういう事はその手のテキストにかいてありますがその意味が分かったような気がしました。 | ||||
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何となく手に取って読んだのですが、題材が暗い割りにコミカルに書かれているので、 それが読みやすさとなってもいるし、非常によく出来てます。 これまでもこういったものが小説と化したものは割りにありますが、 毎日内容に書かれたような患者さんと接し、話を聴いたりしている側としては、 そういう世界にいない人がそれをうまく書ききってることに関心しました。 いろんな文献を参考にはしているみたいですが、 果たしてそれだけでこれが書けるのか?と思ったくらいで。 同僚に回しても関心して読んでました。 日々の仕事の中、この救助隊がいたら、と思います、ホントに。 | ||||
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自殺した幽霊4人が、神から「自殺をしようとする人間の命をすくうのだ」と命を受け21世紀の東京に送り込まれる。49日に100人の命を救うための奮闘が始まる。 救助隊のメンバーが予備校生、ヤクザの親分、中小企業の社長、暗い雰囲気の若い美女…の幽霊。 しかもそれぞれ生きていて時代が微妙に違うので、話がかみ合わなかったり、なつかしい流行語が飛び出したりと、笑う場面がたくさん出てきます。 扱っている自殺について、正面から取り組んで描いてあるので読み応えがあります。 自殺願望のある人たちの心理描写や、幽霊達の悔恨の場面で何回も涙しました。 さらさらと読みやすく、笑わせてくれる、でも押さえるところがしっかりと描いてある。 とても面白い、良い本でした。 なるべく多くの人が読んでくれたら、と思う本です。 | ||||
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相変わらず読みやすい文章です。設定もおもしろい。 ちょっと疲れているあなたにおすすめ。 ひと昔前のPCゲームのごとく、 生死をテーマにするとやっぱり泣けます。 Y氏解説はやや興ざめ... | ||||
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絶妙なタイトルに惹かれて買ってしまいました。重いテーマですが、食いつきもよく一気に楽しく(暗い気分を楽しむ?)読めました。この作品を読んで救われる人は確実にいると思う一方で、危ない精神世界に引き込まれそうな(真実か否かを問わず、知らない世界、知らなくてもいい世界を知ってしまう)怖さもあり、そこがおもしろい。自殺について詳しく扱った本は初めて読みました。自殺って他人事ではない身近なものに感じてゾッとしました。自殺の理由はもっと多様かとも思いましたが、案外単純なことがきっかけで鬱病→自殺なのかもしれません。鬱病と自殺の関係にはモヤモヤ感が残りましたが、フィクションなのでそんなものかと割り切ればよし。 | ||||
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自殺した4人の男女が、神様から「49日以内に100人の自殺志願者の命を助けたら天国に連れて行く」と言われ、幽霊となって地上に舞い降り、様々な悩みを抱えて「死」を選択しようとする自殺志願者(彼等にとっては「救助対象者」)を、次々と救っていく...と云う、他の高野作品とはちょっと違ったアニメチックでコミカルなストーリー展開の中で、しかし、高野和明が、その作品の中で常に問い続ける「命の重み」は、全く色褪せることなく、読む者の心に深く染み込んできて、思わず、目頭が熱くなる。 それにしても、高野和明は、やっぱり凄い!次回作が楽しみだ(ただし、お願いだから、二度と共作だけはやめてほしい) | ||||
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この作品は、小学生、中学生の教材にしたいくらいです。ネガティブな心理になったとき、あきらめの思いがおしよせてきたとき、鬱の感覚が攻められたときに、是非読むべき作品だと思います。この作品により、自殺志願者を確実に削減できると思います。 | ||||
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『13階段』『グレイヴディッガー』と楽しく読めたので この作品にも期待していましたが、今一歩でした。詰めが甘いです。 最大の問題点は、救助隊の4人が100人の命を助けていく中で、命の大切さに目覚め、 自分が自殺したことを後悔する部分の心理描写が致命的に言葉足らずなことです。 作品の展開上、ここが一番大切だと思うのですが……。 また、「自殺願望が生まれるのは鬱のせいです。病院へ行けば治ります。」 という通り一遍の考え方が頻出しますが、これは間違っていると私は思います。 あの『夜と霧』で有名な精神科医フランクルによると、 鬱の苦しみは「果たして、こんな人生に意味があるのだろうか?」 という、極めて実存主義的な問いと深く関わっているのです。 医学的治療の方法を云々するだけで、解決できる問題ではありません。 著者自身が鬱をよく理解していないために、「参考文献を調べて書きました」 という感じがモロに出ていて良くありませんでした。 更に、これも致命的な欠点ですが、救助対象者が自殺しようとする理由がショボすぎます。 リストラ、借金苦、普通のいじめ、などといった理由ばかりで、 「過失で人を殺した」というような、本当に深刻な苦悩を抱えた人がほとんど出てきません。 これでは、ホンモノの救助とはいえないでしょう。 「自殺者が幽霊となって人の命を救う」というアイディア自体は非常に良いと思います。 それだけに、詰めを誤ってその優れたアイディアを台無しにしてしまっていることが 残念でなりません。 もし、このレヴューを読んで下さっている皆さんの中に、 人生に苦しみ、自殺を考えている方がいらっしゃるなら、 私は、上に挙げたフランクルの『夜と霧』『それでも人生にイエスと言う』をお勧めします。 この2冊は、正に人生の伴侶と呼ぶにふさわしい、奇跡的な傑作です。 自殺願望も消えます。是非、読んで下さい。 | ||||
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話題になっていたので読んでみましたがいまいちでした。13階段の人だもんな・・だめだよね。 | ||||
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「自殺した代償に49日間で100人の自殺志願者を救え」と言った神様は、救助隊4名に対して、100人の生き方を見て学んで欲しかったからだと思う。私は現代社会のどん底を、救助隊とともに這いつくばった。自分もどうして良いか解らないまま、「生きて」と叫んでいた。私同様、自分がどん底だと感じる人には読んでいただきたい本だ。作者は、どん底がどのようなところか知り、肯定した上でどうすればよいのか、素直に意識に呼びかけてくれている。短編的なストーリーを読み解くうちに自分の中の小さな悩みが少しずつ成仏して?いくように、読後はとてもすがすがしい気持ちになった。大粒の涙を流して「よかった…」と呟いていた。奇麗事だけ並べている啓発書の類も良いけれど、ただの小説に見せかけて多大なパワーを持っているこの本こそが本当に素晴らしいと思う。 | ||||
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自殺しようとする人の何と多いことか!年々自殺者の数は増えているという。自らの命を絶つのには、それなりの悩みや苦しみがあると思うが、誰かがその悩みや苦しみを受け止めてくれるのなら、その最悪の選択を避けられる場合もある。幽霊人命救助隊の彼ら4人が助けられる命は、年間の自殺者数からみれば微々たるものかもしれない。しかし、確実に助かる命がそこにはある。100人目の自殺者を救う場面では、涙が出た。自ら命を絶つことを思いとどまる人が少なくなることを、願わずにはいられない。 | ||||
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あの「13階段」の著者が書いた、新境地へ挑戦する意欲作です。失礼ながら、まさかこんなにユーモアがあるとは思わなかったので、かなり笑えました。笑えるポイントの一つとして、死語のオンパレードがありますが、もしかしたら80年代以降の生まれの人には解らないかなあ。しかし中盤からは、勤め人には身につまされるようなエピソードが続き、社会性を帯びてきます。巧みな文章とユーモア、人間ドラマに引き付けられること間違いありません。幽霊であっても様々な経験をしながら成長し、崇高な魂に昇華するエンディングは不覚にも涙しました。生者を応援する幽霊たち。読後もさわやかな良い作品です。 | ||||
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