(短編集)

江神二郎の洞察

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評判

江神二郎の洞察の評価:

4.31/5点 レビュー 29件。 A ランク

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平均点4.31pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全29件 1〜20 1/2ページ
No.29
(5pt)

登場する5人の会話の楽しさが学生アリスシリーズの良さだなぁ、と思います

有栖川有栖の学生アリスシリーズの第1作である『月光ゲーム』が作者28歳。第2作である『孤島パズル』が作者29歳。そして本作は32歳。そして第4作にあたる『女王国の城』は、48歳でリリースされています。ここまでの作品は各々完結していますが、時系列的になっていて次の作品に影響を残す作風になっています。そして、その時系列を埋める働きをしているのがこの第1短編集である『江神二郎の洞察』ということになるようです。

そして本作の最終作で登場する有馬麻里亜の登場で、江神・望月・織田・アリスの会話にマリアが加わります。この5人の化学反応が有栖川有栖作品の心臓部と思える楽しさを作品に加えてくれています。学生時代に帰ったような気持ちにさせてくれとともに、どこか島田荘司の作品の御手洗と石岡くんの横浜時代の会話の楽しさを思い出させてくれます。

自分の学生時代とやはり重ねて読んでしまいます。有栖川有栖とぼくは同じ1959年生なのでなおさらです。ぼくの大学の同級生にも江神部長のよりも年長な同級生がいたことを思い出します。ミステリー自体の楽しさもですが、登場する5人の会話の楽しさが学生アリスシリーズの良さだなぁ、と思います。

学生アリスシリーズは、有栖川有栖曰く、あと長編1作と短編集1作が予定されているようです。楽しみに待ちたいと思います。
江神二郎の洞察 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 江神二郎の洞察 (創元推理文庫)より
4488414079
No.28
(5pt)

江神二郎と火村英生は?

学生アリスシリーズの第一短編集。 当たり前だが傑作揃い。 唯一、「ハードロック・ラバーズ・オンリー」だけはもう少し物語を膨らまして欲しかったのが残念か? 江神さんの推論が当たっていたのか、否か、も不確定のままが消火不良。 学生アリスの時代設定はキッチリと1988年から1992年までと判明している。 が、作家アリスシリーズは1990年代から2020年代に跨っているが火村も作家アリスも34歳のままというようにタイムレスな作品群。 おそらく火村の活躍期には江神は不在の日本なのだろう。 アガサ・クリスティーがポワロとミス・マープルを決して会わせなかったように有栖川有栖さんの二大シリーズの名探偵ふたりも会うことはないのでしょう。 江神の不思議な天才的推理力を味わう数少ない短編集を熟読すべきでしょう。 青春&本格ミステリ・ファンならば。

2025/1/30付記。
お詫びしたい。 ハードロック・ラバーズ・オンリー、における江神二郎の推理の結果は本書の別短編でハッキリと書かれていました。 ちゃんと熟読せよ、ということですね。
江神二郎の洞察 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 江神二郎の洞察 (創元推理文庫)より
4488414079
No.27
(5pt)

満足

良かった
江神二郎の洞察 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 江神二郎の洞察 (創元推理文庫)より
4488414079
No.26
(5pt)

満足

良かった
江神二郎の洞察 (創元クライム・クラブ) Amazon書評・レビュー: 江神二郎の洞察 (創元クライム・クラブ)より
4488025404
No.25
(4pt)

読みやすい

短編だから、読みやすい。『火村英生シリーズ』から入ったから、学生時代のアリスが新鮮!!
江神二郎の洞察 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 江神二郎の洞察 (創元推理文庫)より
4488414079
No.24
(4pt)

読みやすい

短編だから、読みやすい。『火村英生シリーズ』から入ったから、学生時代のアリスが新鮮!!
江神二郎の洞察 (創元クライム・クラブ) Amazon書評・レビュー: 江神二郎の洞察 (創元クライム・クラブ)より
4488025404
No.23
(5pt)

ファンにはたまらない。

学生アリスシリーズの短編集。
27年越しでまとめられた短編集です!

アリスが江神さんとぶつかって、英都大学のEMCに入部することになったシーンから始まるなんて…もうファンにはたまらない‼︎‼︎
どれも面白かったんだけど、「四分間では短すぎる」がニヤリとしちゃう。
江神二郎の洞察 (創元クライム・クラブ) Amazon書評・レビュー: 江神二郎の洞察 (創元クライム・クラブ)より
4488025404
No.22
(5pt)

ファンにはたまらない。

学生アリスシリーズの短編集。
27年越しでまとめられた短編集です!

アリスが江神さんとぶつかって、英都大学のEMCに入部することになったシーンから始まるなんて…もうファンにはたまらない‼︎‼︎
どれも面白かったんだけど、「四分間では短すぎる」がニヤリとしちゃう。
江神二郎の洞察 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 江神二郎の洞察 (創元推理文庫)より
4488414079
No.21
(4pt)

学生アリス・シリーズのスピンオフ的連作集

学生アリス・シリーズの短編集です。それぞれの作品が発表された日は、1986年から2010年までの長きに渡ってばらばらです。発表された順に話が進んでいくのではなく、たとえば一番最初の「瑠璃荘事件」は1988年4月にアリスが大学に入学した直後の出来事で、2000年の作。2つ目は同年5月から6月にかけての出来事で、書かれたのは1996年、そして3つ目の「やけた線路の上の死体」の季節は同年夏休みですが、1986年と一番最初に書かれています。アリス・シリーズの長編を発表しながら、合間に長編を繋ぐエピソードとして、短編で埋めていったという感じです。
論理的に完成度の高い新本格のミステリを求めるなら、この本はいまひとつだと思います。学生たちの周辺で起きた出来事であり、壮大なミステリではまったくありません。自分はむしろ青春ものとして読みました。有栖川氏の特徴でもありますが、論理の陰に見え隠れする情緒的でややセンチメンタルな甘さがいい味を出しています。登場人物たちの個性や、日々の学生生活を知ることができるスピンオフ的作品として読むといいと思います、

「瑠璃荘事件」はアリスが初めて江神さんと出会い、英都大学の推理小説研究会に入ることになったいきさつが書かれています。時間的にはそれから「ハード・ロック・ラバーズ・オンリー」と「やけた線路の上の死体」が、そしてそのすぐ後に長編「月光ゲーム」が入ることになり、9月以降は、「月光ゲーム」の事件で受けたトラウマが時々アリスを苦しめている様子がわかります。また、「桜川のオフィーリア」では、2年前に卒業した江神さんの同級生の遭遇した事件が取り上げられ、推理小説研究会は、この人と江神さん含む3名で創設されたということが明らかにされます。このように、大学入学から翌年の新しい学年になった4月まで、様々なことに遭遇しながら、アリスたちがどのように1年を送ったかが描かれていきます。

個人的な話で恐縮ですが、自分は京都生まれで、有栖川氏とちょうど同じ頃に同じような所をうろうろしていました。推理小説研究会のメンバーがいつもたむろしている学生会館にも何度か行ったことがあり、英都大学のモデルになったと思える同志社大学周辺の、今出川通から鴨川、百万遍、東大路のあたりは今でも目に浮かぶようです。「ハード・ロック・ラバーズ・オンリー」に出てくる大音響でハードロックを聴かせる喫茶店は、今はもうないニコニコ亭がモデルですよね。「除夜を歩く」は、昭和から平成に変わる、昭和天皇崩御間近の当時の重苦しい雰囲気とともに、頬に冷たい冬の空気が伝わってくるような作品です。アリスと江神さんが大晦日の夜に、おけら火をもらうために八坂神社にお参りしようと、下宿から祇園四条まで歩きます。彼らも当たり前のように距離を気にせずよく歩きますが、自分も高校や大学の当時はどこへ行くにも京都の街を延々と歩いたものです。「蕩尽に関する一考察」に出てくる当時まだめずらしかった無国籍料理の店は、北白川にあったカプリチョスではないだろうかとか、まるで自分の青春がそのまま描かれているような気がしてきます。

現在から見たら、他のレビューアさんが書いておられたように、スマホもまだない頃ですからいろいろ違和感があるかもしれません。が、同年代に学生時代を送った方はきっとなつかしい思いがするのではないでしょうか。アリス・シリーズ・ファンには必読だと思います。
江神二郎の洞察 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 江神二郎の洞察 (創元推理文庫)より
4488414079
No.20
(4pt)

学生アリス・シリーズのスピンオフ的連作集

学生アリス・シリーズの短編集です。それぞれの作品が発表された日は、1986年から2010年までの長きに渡ってばらばらです。発表された順に話が進んでいくのではなく、たとえば一番最初の「瑠璃荘事件」は1988年4月にアリスが大学に入学した直後の出来事で、2000年の作。2つ目は同年5月から6月にかけての出来事で、書かれたのは1996年、そして3つ目の「やけた線路の上の死体」の季節は同年夏休みですが、1986年と一番最初に書かれています。アリス・シリーズの長編を発表しながら、合間に長編を繋ぐエピソードとして、短編で埋めていったという感じです。
論理的に完成度の高い新本格のミステリを求めるなら、この本はいまひとつだと思います。学生たちの周辺で起きた出来事であり、壮大なミステリではまったくありません。自分はむしろ青春ものとして読みました。有栖川氏の特徴でもありますが、論理の陰に見え隠れする情緒的でややセンチメンタルな甘さがいい味を出しています。登場人物たちの個性や、日々の学生生活を知ることができるスピンオフ的作品として読むといいと思います、

「瑠璃荘事件」はアリスが初めて江神さんと出会い、英都大学の推理小説研究会に入ることになったいきさつが書かれています。時間的にはそれから「ハード・ロック・ラバーズ・オンリー」と「やけた線路の上の死体」が、そしてそのすぐ後に長編「月光ゲーム」が入ることになり、9月以降は、「月光ゲーム」の事件で受けたトラウマが時々アリスを苦しめている様子がわかります。また、「桜川のオフィーリア」では、2年前に卒業した江神さんの同級生の遭遇した事件が取り上げられ、推理小説研究会は、この人と江神さん含む3名で創設されたということが明らかにされます。このように、大学入学から翌年の新しい学年になった4月まで、様々なことに遭遇しながら、アリスたちがどのように1年を送ったかが描かれていきます。

個人的な話で恐縮ですが、自分は京都生まれで、有栖川氏とちょうど同じ頃に同じような所をうろうろしていました。推理小説研究会のメンバーがいつもたむろしている学生会館にも何度か行ったことがあり、英都大学のモデルになったと思える同志社大学周辺の、今出川通から鴨川、百万遍、東大路のあたりは今でも目に浮かぶようです。「ハード・ロック・ラバーズ・オンリー」に出てくる大音響でハードロックを聴かせる喫茶店は、今はもうないニコニコ亭がモデルですよね。「除夜を歩く」は、昭和から平成に変わる、昭和天皇崩御間近の当時の重苦しい雰囲気とともに、頬に冷たい冬の空気が伝わってくるような作品です。アリスと江神さんが大晦日の夜に、おけら火をもらうために八坂神社にお参りしようと、下宿から祇園四条まで歩きます。彼らも当たり前のように距離を気にせずよく歩きますが、自分も高校や大学の当時はどこへ行くにも京都の街を延々と歩いたものです。「蕩尽に関する一考察」に出てくる当時まだめずらしかった無国籍料理の店は、北白川にあったカプリチョスではないだろうかとか、まるで自分の青春がそのまま描かれているような気がしてきます。

現在から見たら、他のレビューアさんが書いておられたように、スマホもまだない頃ですからいろいろ違和感があるかもしれません。が、同年代に学生時代を送った方はきっとなつかしい思いがするのではないでしょうか。アリス・シリーズ・ファンには必読だと思います。
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4488025404
No.19
(5pt)

江神シリーズ初めての短編

これにはアリスが英都大学ミステリ研究会に所属する経緯の話から、1年間の話が収録されています。
なので、もし江神シリーズ未読の方は、月光ゲーム→コレ、という順序が劇中の時系列的には面白いかも知れません。
江神二郎の洞察 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 江神二郎の洞察 (創元推理文庫)より
4488414079
No.18
(4pt)

名探偵にできることは何か

殺人事件から、日常の謎までバラエティ豊かなミステリ短編集です。
トリックや事件に関する言及はありませんが、長編第1作「月光ゲーム」の前後の話が出ているので、先に第1作を読んだほうが、事件後の語り手(有栖川有栖)の心理状態の変化が分かりやすいと思います。
どの作品も良く出来ているとおもいますが、特に最後の作品は、名探偵に何が出来るのかという、ミステリにおける命探偵の役割に一石を投じる?内容で、印象深く読めました。(ちなみに、ドラマ「古畑任三郎」でも同じようなテーマの回がありました)
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4488414079
No.17
(5pt)

面白い

有栖川有栖さんの本はとても読みやすくて、ワクワクしながらすぐに読んでしまいます。
江神さんのシリーズはあまり読んだことが無かったような。とても楽しかったです。
江神二郎の洞察 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 江神二郎の洞察 (創元推理文庫)より
4488414079
No.16
(5pt)

短編なのに読み応えあり

短編なのにストーリーがしっかりしていて読み応えがありました。面白かったのでこれをきっかけに、江神シリーズ(長編の方)を最初から読み始めました。
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4488414079
No.15
(4pt)

関西弁の論理的会話が楽しい

学生アリスと江神部長の短編集である。アリスの入学と入部から進級までの一年間が時系列順に読める。
私はこのシリーズが大好きなので、嬉しかった。

昭和も終わりに近い80年代を背景に、部員たちのミステリ生活が描かれる。
深刻な事件が起こるのは三篇ほどで、バカ話に終始する作も多い。他愛ないとは言っても、知的な関西風の漫才会話に没入した。
学生グループが現実の事件を解決するという趣向は珍しくないが、面白いのはこのシリーズだけだ。
他のは素人探偵が鼻について、途中で嫌になる。なぜ英都大学の面々だけが愛おしく感じるのだろう。
関西弁のせいもあるが、作品の構成自体が論理的で無駄がないからだろう。印象深いのは次の三作だ。
『桜川のオフィーリア』美しい女性の死亡写真がある。撮ったのは犯人だろうか。
『二十世紀的誘拐』無名画家の無価値な絵が盗まれた。身代金は千円!ロジカルかつユーモラスで極上の一篇。
最後のセリフに落涙した。作者は「才能不足で挫折した(無名に終わった)クリエイター」を描くのがやたらと上手い。
『蕩尽に関する一考察』やたらと周囲に奢る人がいる。動機に意表を突かれた。

あと小品ながら『ハードロック・ラバーズ・オンリー』は江神の推理に舌を巻いた。
ズバ抜けた傑作はないけど、いい作品集だった。第二集が早く読みたい。
江神二郎の洞察 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 江神二郎の洞察 (創元推理文庫)より
4488414079
No.14
(4pt)

殺人事件から日常の謎、ミス研内の内輪の推理ゲームまで

『月光ゲーム』『孤島パズル』等々でおなじみ、「学生アリス」シリーズの第一短編集であります。
著者有栖川有栖先生の事実上のデビュー作「やけた線路の上の死体」から書き下ろし「除夜を歩く」にいたるまで、初出の掲載媒体・出版社は複数にまたがり、二十七年かけて細々と書き継いできたシリーズ全九編。
内容の方もまた殺人事件に日常の謎、サークル内の内輪の推理ゲームまで、趣向も方向性もばらばら。中には「これ、本格ミステリといっていいの?」みたいな話もちらほらあったり。
収録作の並びは発表順ではなくて、作中の時系列順。統一感を持たせるために書き下ろし以外には加筆・訂正が入っているとのことですが、二十七年という年月の経過はやはり大きく、たとえ登場人物や時代背景は共通していても、雰囲気や作風にはどうしても微妙な温度差が。一読者としては1990年代発表の三作品が、軽いタッチで楽しく読むことができました。
単行本刊行時の書き下ろし「除夜を歩く」は、小説の体裁で展開される、著者一流の本格ミステリ論とでもいった方がいい内容。ミステリのお約束に対する、現実視点のツッコミでもあります。なるほどと賛同するか、否かは読者のあなた次第。
けれども、本書で一番印象深かったのは『四分間では短すぎる』で織田が披露した『点と線』の真相!
なるほど、エラリー・クイーン流にロジカルに考えるとこの真相が一番現実的ですな。普通の読者なら壁へ叩きつけてしまうところですが。
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4488414079
No.13
(5pt)

自分が学生だった頃

自分が学生に戻ったように読んだ。僕も同志社出身だから、今は建て替えられてしまった学生会館の様子、
街の雰囲気などを思い出し、想像などして懐かしく読んだ。
よって火村さんよりこちらのシリーズの方好きだ。ほんわかと推理を楽しむことができる。
学生の頃に戻りたいなあ。
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4488025404
No.12
(5pt)

学生アリスシリーズ短編第一集

有栖川有栖の「学生アリス」シリーズの短編集である。もう一方のミステリ作家のアリスシリーズは短編が多数発表されているが、学生アリスシリーズでは初短編集。収録作はアンソロジーなどで出版されているものも多い由だが、一編しか読んだことがなかったようだ。
(ちなみに、五十円玉・・・のあの短編が載ってないなと思ったら、文庫版あとがきで著者本人が述懐していた。)

このシリーズは既に長編が4編発表されており、収録されている短編は基本的にそれら長編の事件の合間にメンバーが遭遇した話ということになっている。なので、シリーズを読み通している読者は、ところどころであぁとかおぉとか思うという仕掛け。ちょっと面白い。それから、京都の地理や習慣にもう少し詳しければさらに楽しめるのだろうなぁと思えることもしばしば。このあたりは関東人の辛さか(google mapを眺めるしかない)。

また、これはほかの長編もそうだが、描かれている時代が昭和末期から平成へというころなので、現在の生活必需品であるアレが存在していない。話の流れがいろいろともどかしかったり、トリック自体がそれで成立したりしなかったりするところもあるわけだが、それはそういう時代なのだと思って読みましょうということである。前にどこかでも書いたが、物心ついたころからソレがある若い読者はこの世界に入り込むのが難しいとか思うかもしれず、それはそれで気の毒という気もしてしまう。そんなこと言ってもどうにもならないのですが。

収録作品:瑠璃荘事件、ハードロック・ラバーズ・オンリー、やけた線路の上の死体、桜川のオフィーリア、四分間では短すぎる、開かずの間の怪、二十世紀的誘拐、除夜を歩く、蕩尽に関する一考察
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4488414079
No.11
(5pt)

やっと文庫になった!

文庫になるのをずっと待っていたが、とうとう来た!

学生アリスの短編集で、江神との出会いから始まり、メンバーが少しずつ長編での形に打ち解けていく様子が良い。
作家アリスと違いみんな一学生であるので、殺人事件がほいほい起きない点もいいなと思った。
長編はやっぱり絶海の孤島とかで連続殺人に巻き込まれてほしいが。

マリアも入ってメンバーが揃うと、そのまま長編を最初から読みたくなる。
月光ゲームではまたマリアのいない時期に戻ってしまうけど。

長編新作でないかな…
江神二郎の洞察 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 江神二郎の洞察 (創元推理文庫)より
4488414079
No.10
(4pt)

江神さんが素敵…

学生アリスシリーズ初の短編集。日常の中の謎を紐解いていく江神さんがかっこいいのです。作品によって内容はピンキリですが、最後は読んで良かったと思います。先輩達とアリスのやりとりも微笑ましくて、初めて「アリス」と呼ばれた瞬間は何故かときめきました(笑)。
江神二郎の洞察 (創元クライム・クラブ) Amazon書評・レビュー: 江神二郎の洞察 (創元クライム・クラブ)より
4488025404