虎よ、虎よ!

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虎よ、虎よ!の評価:

4.04/5点 レビュー 69件。 B ランク

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平均点4.04pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全147件 101〜120 6/8ページ
No.47
(4pt)

復讐劇の果てに辿り着く希望の未来

ガリヴァー・フォイルは、遭難した宇宙船ノーマッドでただ一人生き残った。漂流から6ヶ月目、ようやく付近を航行した宇宙船ヴォーガに救難信号を送るものの、ヴォーガはそれに気づきながら反転して去ってしまう。そしてその絶望は、無学で粗野で気力もないフォイルに、復讐という原動力を与えた。
 懸命になってノーマッドの機能を回復させ生き延びようとしたフォイルは、アステロイドベルトで異文化の人々に捕らえられ、顔中に虎のごとき縞模様の刺青を施されてしまう。何とか脱出して地球に生還したフォイルは、ヴォーガと、それを所有するプレスタイン一族に対して復讐を開始する。その行動は知らぬうちに、宇宙における政治・経済戦争の行方とも関連することになるのだった。

 人類にジョウントという瞬間移動の能力が目覚め、それを利用した悪行が蔓延り、治安が悪化してしまっている世界において、見殺しにされたという怒りのみで行動する男が、2人の女性ロビン・ウエンズバリやジスベラ・マックイーンを利用し傷つけながら、しかし最終的に大きな成長を果たすことになる。

 この作品世界は、ジョウントという便利な能力が開花してしまったために、それを悪用する者が現れ、そして争いが絶えない場所となってしまった。そして、それを悪用して楽をすることしか考えず、自らを理解し鍛えるという考え方が失われてしまっている。
 しかし逆に考えると、ジョウントさえなければ人類は立派な世界を営めていたと見ることも出来るわけで、作者の人類に対する希望が失われていないことも示唆しているといえるだろう。

 ジョウントは、人の他者に対する物理的境界を強引に無視する能力だ。たとえ自宅の中にでも突然現れることが出来るため、一時も心の休まる時がない。この物理的な能力に対応する様に、精神感応という、相手の精神の壁を強引に乗り越えて意思疎通を図る能力も登場する。これも、自分が知られたくないと思っていることを筒抜けにしてしまうという意味で、恐ろしい能力だ。
 そんな中で作者がフォイルのパートナーの一人に選んだロビンは、自分の心は駄々漏れになるが相手の心は読めないという不完全なテレパスだ。この能力は本人にとっては不幸だが、他人から見れば悪意を隠しておくこともできないので、騙される心配のない人物ということになる。

 物理的であれ精神的であれ、相手の意志や立場を無視した強引なやり方は、悪意や闘争の種となる。相手を慮り、相手の意志を尊重して、相手の考えを誤解することなく理解する。そういうやり方が素晴らしい世界を築くヒントだ。そんな考え方が、この本のラストからは読み取れるような気がして仕方がない。
虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫SF)より
4150102775
No.46
(4pt)

復讐劇の果てに辿り着く希望の未来

ガリヴァー・フォイルは、遭難した宇宙船ノーマッドでただ一人生き残った。漂流から6ヶ月目、ようやく付近を航行した宇宙船ヴォーガに救難信号を送るものの、ヴォーガはそれに気づきながら反転して去ってしまう。そしてその絶望は、無学で粗野で気力もないフォイルに、復讐という原動力を与えた。
 懸命になってノーマッドの機能を回復させ生き延びようとしたフォイルは、アステロイドベルトで異文化の人々に捕らえられ、顔中に虎のごとき縞模様の刺青を施されてしまう。何とか脱出して地球に生還したフォイルは、ヴォーガと、それを所有するプレスタイン一族に対して復讐を開始する。その行動は知らぬうちに、宇宙における政治・経済戦争の行方とも関連することになるのだった。

 人類にジョウントという瞬間移動の能力が目覚め、それを利用した悪行が蔓延り、治安が悪化してしまっている世界において、見殺しにされたという怒りのみで行動する男が、2人の女性ロビン・ウエンズバリやジスベラ・マックイーンを利用し傷つけながら、しかし最終的に大きな成長を果たすことになる。

 この作品世界は、ジョウントという便利な能力が開花してしまったために、それを悪用する者が現れ、そして争いが絶えない場所となってしまった。そして、それを悪用して楽をすることしか考えず、自らを理解し鍛えるという考え方が失われてしまっている。
 しかし逆に考えると、ジョウントさえなければ人類は立派な世界を営めていたと見ることも出来るわけで、作者の人類に対する希望が失われていないことも示唆しているといえるだろう。

 ジョウントは、人の他者に対する物理的境界を強引に無視する能力だ。たとえ自宅の中にでも突然現れることが出来るため、一時も心の休まる時がない。この物理的な能力に対応する様に、精神感応という、相手の精神の壁を強引に乗り越えて意思疎通を図る能力も登場する。これも、自分が知られたくないと思っていることを筒抜けにしてしまうという意味で、恐ろしい能力だ。
 そんな中で作者がフォイルのパートナーの一人に選んだロビンは、自分の心は駄々漏れになるが相手の心は読めないという不完全なテレパスだ。この能力は本人にとっては不幸だが、他人から見れば悪意を隠しておくこともできないので、騙される心配のない人物ということになる。

 物理的であれ精神的であれ、相手の意志や立場を無視した強引なやり方は、悪意や闘争の種となる。相手を慮り、相手の意志を尊重して、相手の考えを誤解することなく理解する。そういうやり方が素晴らしい世界を築くヒントだ。そんな考え方が、この本のラストからは読み取れるような気がして仕方がない。
虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫 SF ヘ 1-2) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫 SF ヘ 1-2)より
4150116342
No.45
(4pt)

なぜ生きるのか。ただ生きることです。

理不尽に囚われの身となった主人公が,同じく収監されている囚人の協力を得て脱獄し,
その後別人に成りすまして,莫大な財産を利用して復讐を開始するという設定は,まさに
デュマの「モンテクリスト伯」に習った復讐物語であるが,
本作品の魅力は,復讐そのものよりも,加速装置などのガジェットを利用したアクションの描写や
ジョウントというテレポーテーション能力を持つにもかかわらず,その能力を発揮するためには
現在位置を正確に把握しなければならないという制限を設けることで,
緊迫感のある状況設定に成功している点にあるのではないだろうか。
 私がもっとも感心したのは,25世紀という未来が舞台であるにもかかわらず
囚われとなった監獄から脱出するのに,監獄から通じる洞窟内へ移動し,洞窟内に流れる地下水脈を利用して脱出するという
非常にアナログ的な手法を使っている点である。
 未来を舞台にしたSF小説のジャンルに入る作品であるが,そのジャンルに止まらず,なぜ生きるのか,救済とは,人類の未来は
といったテーマにまで発展していくこの作品の魅力に,触れてみるのもいいかもしれない。
虎よ、虎よ! (1964年) (ハヤカワ・SF・シリーズ) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (1964年) (ハヤカワ・SF・シリーズ)より
B000JAG4FG
No.44
(5pt)

なぜ生きるのか。ただ生きることです。

理不尽に囚われの身となった主人公が,同じく収監されている囚人の協力を得て脱獄し,
その後別人に成りすまして,莫大な財産を利用して復讐を開始するという設定は,まさに
デュマの「モンテクリスト伯」に習った復讐物語であるが,
本作品の魅力は,復讐そのものよりも,加速装置などのガジェットを利用したアクションの描写や
ジョウントというテレポーテーション能力を持つにもかかわらず,その能力を発揮するためには
現在位置を正確に把握しなければならないという制限を設けることで,
緊迫感のある状況設定に成功している点にあるのではないだろうか。
 私がもっとも感心したのは,25世紀という未来が舞台であるにもかかわらず
囚われとなった監獄から脱出するのに,監獄から通じる洞窟内へ移動し,洞窟内に流れる地下水脈を利用して脱出するという
非常にアナログ的な手法を使っている点である。
 未来を舞台にしたSF小説のジャンルに入る作品であるが,そのジャンルに止まらず,なぜ生きるのか,救済とは,人類の未来は
といったテーマにまで発展していくこの作品の魅力に,触れてみるのもいいかもしれない。
虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫SF)より
4150102775
No.43
(5pt)

なぜ生きるのか。ただ生きることです。

理不尽に囚われの身となった主人公が,同じく収監されている囚人の協力を得て脱獄し,
その後別人に成りすまして,莫大な財産を利用して復讐を開始するという設定は,まさに
デュマの「モンテクリスト伯」に習った復讐物語であるが,
本作品の魅力は,復讐そのものよりも,加速装置などのガジェットを利用したアクションの描写や
ジョウントというテレポーテーション能力を持つにもかかわらず,その能力を発揮するためには
現在位置を正確に把握しなければならないという制限を設けることで,
緊迫感のある状況設定に成功している点にあるのではないだろうか。
 私がもっとも感心したのは,25世紀という未来が舞台であるにもかかわらず
囚われとなった監獄から脱出するのに,監獄から通じる洞窟内へ移動し,洞窟内に流れる地下水脈を利用して脱出するという
非常にアナログ的な手法を使っている点である。
 未来を舞台にしたSF小説のジャンルに入る作品であるが,そのジャンルに止まらず,なぜ生きるのか,救済とは,人類の未来は
といったテーマにまで発展していくこの作品の魅力に,触れてみるのもいいかもしれない。
虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫 SF ヘ 1-2) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫 SF ヘ 1-2)より
4150116342
No.42
(4pt)

精神の爆発

プロローグを紹介してしまおう。
ある科学者が研究をしている。それは、人は死の危険が近づいた時、瞬間移動能力を発動するというものである。死の恐怖は、瞬間移動能力を発動するというものである。
(これって、藤子・F・不二子先生のエスパーマミがパクッてるよね。つまり、その元ネタである)
まあ、中盤が読んでいてダルいのは認めよう。
しかし、この小説は、おれが自分の手で脚色して映画化したいSFの第一位である。
虎よ、虎よ! (1964年) (ハヤカワ・SF・シリーズ) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (1964年) (ハヤカワ・SF・シリーズ)より
B000JAG4FG
No.41
(4pt)

精神の爆発

プロローグを紹介してしまおう。
ある科学者が研究をしている。それは、人は死の危険が近づいた時、瞬間移動能力を発動するというものである。死の恐怖は、瞬間移動能力を発動するというものである。
(これって、藤子・F・不二子先生のエスパーマミがパクッてるよね。つまり、その元ネタである)
まあ、中盤が読んでいてダルいのは認めよう。
しかし、この小説は、おれが自分の手で脚色して映画化したいSFの第一位である。
虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫SF)より
4150102775
No.40
(4pt)

精神の爆発

プロローグを紹介してしまおう。
ある科学者が研究をしている。それは、人は死の危険が近づいた時、瞬間移動能力を発動するというものである。死の恐怖は、瞬間移動能力を発動するというものである。
(これって、藤子・F・不二子先生のエスパーマミがパクッてるよね。つまり、その元ネタである)
まあ、中盤が読んでいてダルいのは認めよう。
しかし、この小説は、おれが自分の手で脚色して映画化したいSFの第一位である。
虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫 SF ヘ 1-2) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫 SF ヘ 1-2)より
4150116342
No.39
(5pt)

とびっきりのエンターテインメント

続きが気になる。でも読んでしまうのが勿体ない。そんな最高の読書体験の一つです。

猥雑で豪奢なビジュアルイメージと頽廃的な未来像。王道のストーリー。
主人公がぐいぐい自力で道を切り開いていく成り上がりっぷりは気持ちがいいです。
陳腐ながら個性豊かなキャラクター。女性キャラのやっつけぶりはご愛嬌。
そして何よりも、圧巻のラスト(解説のある部分を読んだら魅力が半減するのでご注意を!)。

個人的には暗い最後だとは思いません。
鬱憤をスカッと晴らしてくれるこの読後感に中高生時代に出会いたかった。
虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫SF)より
4150102775
No.38
(5pt)

とびっきりのエンターテインメント

続きが気になる。でも読んでしまうのが勿体ない。そんな最高の読書体験の一つです。

猥雑で豪奢なビジュアルイメージと頽廃的な未来像。王道のストーリー。
主人公がぐいぐい自力で道を切り開いていく成り上がりっぷりは気持ちがいいです。
陳腐ながら個性豊かなキャラクター。女性キャラのやっつけぶりはご愛嬌。
そして何よりも、圧巻のラスト(解説のある部分を読んだら魅力が半減するのでご注意を!)。

個人的には暗い最後だとは思いません。
鬱憤をスカッと晴らしてくれるこの読後感に中高生時代に出会いたかった。
虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫 SF ヘ 1-2) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫 SF ヘ 1-2)より
4150116342
No.37
(5pt)

「無気力うぅ〜」なんだけれども、その後になったりすると「熱血うぅ〜」だったりする。

萩尾モト『スターレッド』のクライマックスシーンに
強い影響を与えたと思われるのが、本作のラスト近くで
描かれる「感覚融合的」な「時空間ジャンプ」のシーン。

昨今では映画『ジャンパー』の影響か、テレポーテーション能力が
「空間ジャンプ能力」と言われる事が多いようだが、本作では
偶然、発見されてしまった人間の持つ潜在能力として描かれ
「ジョウント能力」と呼ばれている。殆ど、すべての人間が
訓練しだいで身に付けることが出来るので、現実世界に
当てはめると「自動車運転能力」のようなものである。
実際に、作品中では単なる「移動手段」として扱われ
殆ど「通勤手段」の様に日常的な「行為」と為っている。

主人公は最初は、兎に角「無気力うぅ〜」である。宇宙貨物船の
下級乗組員だったが、船が遭難し唯一人生き残り、
難破船の中で「後は死ぬだけ」と思っていると・・引きこもりの
大学生みたいである。・・突然、
宇宙空間を一気に飛び越える「ジョウント能力」に目覚めてしまう。
この「覚醒」により、極端にドラマチックな「復讐劇」が
開始される。・・何か、東大入学後3年目か、4年目のホリエモンの
ようでもある。・・

で、その後の「熱血うぅ〜」の部分はこのレビューでは扱わない。
興味を持たれた向きは実際に読まれたし。
虎よ、虎よ! (1964年) (ハヤカワ・SF・シリーズ) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (1964年) (ハヤカワ・SF・シリーズ)より
B000JAG4FG
No.36
(5pt)

「無気力うぅ〜」なんだけれども、その後になったりすると「熱血うぅ〜」だったりする。

萩尾モト『スターレッド』のクライマックスシーンに
強い影響を与えたと思われるのが、本作のラスト近くで
描かれる「感覚融合的」な「時空間ジャンプ」のシーン。

昨今では映画『ジャンパー』の影響か、テレポーテーション能力が
「空間ジャンプ能力」と言われる事が多いようだが、本作では
偶然、発見されてしまった人間の持つ潜在能力として描かれ
「ジョウント能力」と呼ばれている。殆ど、すべての人間が
訓練しだいで身に付けることが出来るので、現実世界に
当てはめると「自動車運転能力」のようなものである。
実際に、作品中では単なる「移動手段」として扱われ
殆ど「通勤手段」の様に日常的な「行為」と為っている。

主人公は最初は、兎に角「無気力うぅ〜」である。宇宙貨物船の
下級乗組員だったが、船が遭難し唯一人生き残り、
難破船の中で「後は死ぬだけ」と思っていると・・引きこもりの
大学生みたいである。・・突然、
宇宙空間を一気に飛び越える「ジョウント能力」に目覚めてしまう。
この「覚醒」により、極端にドラマチックな「復讐劇」が
開始される。・・何か、東大入学後3年目か、4年目のホリエモンの
ようでもある。・・

で、その後の「熱血うぅ〜」の部分はこのレビューでは扱わない。
興味を持たれた向きは実際に読まれたし。
虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫SF)より
4150102775
No.35
(5pt)

「無気力うぅ〜」なんだけれども、その後になったりすると「熱血うぅ〜」だったりする。

萩尾モト『スターレッド』のクライマックスシーンに
強い影響を与えたと思われるのが、本作のラスト近くで
描かれる「感覚融合的」な「時空間ジャンプ」のシーン。

昨今では映画『ジャンパー』の影響か、テレポーテーション能力が
「空間ジャンプ能力」と言われる事が多いようだが、本作では
偶然、発見されてしまった人間の持つ潜在能力として描かれ
「ジョウント能力」と呼ばれている。殆ど、すべての人間が
訓練しだいで身に付けることが出来るので、現実世界に
当てはめると「自動車運転能力」のようなものである。
実際に、作品中では単なる「移動手段」として扱われ
殆ど「通勤手段」の様に日常的な「行為」と為っている。

主人公は最初は、兎に角「無気力うぅ〜」である。宇宙貨物船の
下級乗組員だったが、船が遭難し唯一人生き残り、
難破船の中で「後は死ぬだけ」と思っていると・・引きこもりの
大学生みたいである。・・突然、
宇宙空間を一気に飛び越える「ジョウント能力」に目覚めてしまう。
この「覚醒」により、極端にドラマチックな「復讐劇」が
開始される。・・何か、東大入学後3年目か、4年目のホリエモンの
ようでもある。・・

で、その後の「熱血うぅ〜」の部分はこのレビューでは扱わない。
興味を持たれた向きは実際に読まれたし。
虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫 SF ヘ 1-2) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫 SF ヘ 1-2)より
4150116342
No.34
(5pt)

これが「SF」だ!

ベスターの長編第2作。歴代SFベスト5入りの常連として有名な名作で、よく言われる評が、「10年に1度の傑作」。
 30数年前、初めて読んだSF「宇宙船ビーグル号 (ハヤカワ文庫 SF 291) (ハヤカワ文庫 SF 291)」(A.E.V.ヴォクト)で、世の中にこんな面白い種類の小説があるのか、とSFにのめりこんだが、なかでもこの「虎よ、虎よ!」の衝撃は特に忘れがたい。
 読了の瞬間、自分のいる場所がわからなくなった、と言っても信じてもらえるだろうか。ストーリーもほとんど憶えていないが、これが「世にも珍しい、再読を許さない傑作」であるとわきまえているので1度しか読んでいない。むしろ設定やストーリーといった、小説としてのパーツやテーマなどを分析しだすとアラばかり目につくだろうこともよくわかる。
 つまり、これは「体験」なのであって、二度はないし、繰り返しもないのだ。そしてこれこそがSFの感動なのだ。
 小説として読むなら、この前作にして作者の初めての長編SFである「分解された男 (創元SF文庫)」が断然お勧めである。わかりやすいし、実にエネルギッシュな傑作。これ1冊でもSFの歴史に名を残すと思われるのに、ベスターはさらに先に進んで、第2長編で不朽の名声を手に入れることになった。ただし、満々たる自信でもって発表されたこの作は発表当時、激しい毀誉褒貶(最高!と、最低!)にさらされ、現在の評価が定着するまで10年以上かかっている。(そして毀誉褒貶はおそらく、今も変わらない!)
 最高のSF作家としてはベスターの名は挙がらないかもしれない。ベスト10には入れても、レムやディックといったノーベル賞級の作家と同列とはいかないだろう。しかし単独作品としての「虎よ、虎よ!」は、すべてのSF作品を超えて世界最高・唯一無二といえる。この、類のない強烈な感動はSF以外の「普通小説」では存在しないのだ。この作こそが「SFだ!」といえる。
 ちなみに、「虎よ、虎よ!」を「アメリカSF唯一の傑作」とたたえるSF作家サミュエル・R・ディレーニイの「バベル17 (ハヤカワ文庫 SF 248)」をご存知だろうか。これは舞台が「虎よ、虎よ!」、ストーリー展開が「分解された男」というベスター・リスペクトの最高の1作である。
バベル17 (ハヤカワ文庫 SF 248)
虎よ、虎よ! (1964年) (ハヤカワ・SF・シリーズ) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (1964年) (ハヤカワ・SF・シリーズ)より
B000JAG4FG
No.33
(5pt)

これが「SF」だ!

ベスターの長編第2作。歴代SFベスト5入りの常連として有名な名作で、よく言われる評が、「10年に1度の傑作」。
 30数年前、初めて読んだSF「宇宙船ビーグル号 (ハヤカワ文庫 SF 291) (ハヤカワ文庫 SF 291)」(A.E.V.ヴォクト)で、世の中にこんな面白い種類の小説があるのか、とSFにのめりこんだが、なかでもこの「虎よ、虎よ!」の衝撃は特に忘れがたい。
 読了の瞬間、自分のいる場所がわからなくなった、と言っても信じてもらえるだろうか。ストーリーもほとんど憶えていないが、これが「世にも珍しい、再読を許さない傑作」であるとわきまえているので1度しか読んでいない。むしろ設定やストーリーといった、小説としてのパーツやテーマなどを分析しだすとアラばかり目につくだろうこともよくわかる。
 つまり、これは「体験」なのであって、二度はないし、繰り返しもないのだ。そしてこれこそがSFの感動なのだ。
 小説として読むなら、この前作にして作者の初めての長編SFである「分解された男」が断然お勧めである。わかりやすいし、実にエネルギッシュな傑作。これ1冊でもSFの歴史に名を残すと思われるのに、ベスターはさらに先に進んで、第2長編で不朽の名声を手に入れることになった。ただし、満々たる自信でもって発表されたこの作は発表当時、激しい毀誉褒貶(最高!と、最低!)にさらされ、現在の評価が定着するまで10年以上かかっている。(そして毀誉褒貶はおそらく、今も変わらない!)
 最高のSF作家としてはベスターの名は挙がらないかもしれない。ベスト10には入れても、レムやディックといったノーベル賞級の作家と同列とはいかないだろう。しかし単独作品としての「虎よ、虎よ!」は、すべてのSF作品を超えて世界最高・唯一無二といえる。この、類のない強烈な感動はSF以外の「普通小説」では存在しないのだ。この作こそが「SFだ!」といえる。
 ちなみに、「虎よ、虎よ!」を「アメリカSF唯一の傑作」とたたえるSF作家サミュエル・R・ディレーニイの「バベル17 (ハヤカワ文庫 SF 248)」をご存知だろうか。これは舞台が「虎よ、虎よ!」、ストーリー展開が「分解された男」というベスター・リスペクトの最高の1作である。
バベル17 (ハヤカワ文庫 SF 248)
虎よ、虎よ! (1978年) (ハヤカワ文庫―SF) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (1978年) (ハヤカワ文庫―SF)より
B000J8ROHA
No.32
(5pt)

これが「SF」だ!

ベスターの長編第2作。歴代SFベスト5入りの常連として有名な名作で、よく言われる評が、「10年に1度の傑作」。
 30数年前、初めて読んだSF「宇宙船ビーグル号 (ハヤカワ文庫 SF 291)」(A.E.V.ヴォクト)で、世の中にこんな面白い種類の小説があるのか、とSFにのめりこんだが、なかでもこの「虎よ、虎よ!」の衝撃は特に忘れがたい。
 読了の瞬間、自分のいる場所がわからなくなった、と言っても信じてもらえるだろうか。ストーリーもほとんど憶えていないが、これが「世にも珍しい、再読を許さない傑作」であるとわきまえているので1度しか読んでいない。むしろ設定やストーリーといった、小説としてのパーツやテーマなどを分析しだすとアラばかり目につくだろうこともよくわかる。
 つまり、これは「体験」なのであって、二度はないし、繰り返しもないのだ。そしてこれこそがSFの感動なのだ。
 小説として読むなら、この前作にして作者の初めての長編SFである「分解された男」が断然お勧めである。わかりやすいし、実にエネルギッシュな傑作。これ1冊でもSFの歴史に名を残すと思われるのに、ベスターはさらに先に進んで、第2長編で不朽の名声を手に入れることになった。ただし、満々たる自信でもって発表されたこの作は発表当時、激しい毀誉褒貶(最高!と、最低!)にさらされ、現在の評価が定着するまで10年以上かかっている。(そして毀誉褒貶はおそらく、今も変わらない!)
 最高のSF作家としてはベスターの名は挙がらないかもしれない。ベスト10には入れても、レムやディックといったノーベル賞級の作家と同列とはいかないだろう。しかし単独作品としての「虎よ、虎よ!」は、すべてのSF作品を超えて世界最高・唯一無二といえる。この、類のない強烈な感動はSF以外の「普通小説」では存在しないのだ。この作こそが「SFだ!」といえる。
 ちなみに、「虎よ、虎よ!」を「アメリカSF唯一の傑作」とたたえるSF作家サミュエル・R・ディレーニイの「バベル17」をご存知だろうか。これは舞台が「虎よ、虎よ!」、ストーリー展開が「分解された男」というベスター・リスペクトの最高の1作である。
バベル17 (ハヤカワ文庫 SF 248)
虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫SF)より
4150102775
No.31
(5pt)

これが「SF」だ!

ベスターの長編第2作。歴代SFベスト5入りの常連として有名な名作で、よく言われる評が、「10年に1度の傑作」。
 30数年前、初めて読んだSF「宇宙船ビーグル号 (ハヤカワ文庫 SF 291)」(A.E.V.ヴォクト)で、世の中にこんな面白い種類の小説があるのか、とSFにのめりこんだが、なかでもこの「虎よ、虎よ!」の衝撃は特に忘れがたい。
 読了の瞬間、自分のいる場所がわからなくなった、と言っても信じてもらえるだろうか。ストーリーもほとんど憶えていないが、これが「世にも珍しい、再読を許さない傑作」であるとわきまえているので1度しか読んでいない。むしろ設定やストーリーといった、小説としてのパーツやテーマなどを分析しだすとアラばかり目につくだろうこともよくわかる。
 つまり、これは「体験」なのであって、二度はないし、繰り返しもないのだ。そしてこれこそがSFの感動なのだ。
 小説として読むなら、この前作にして作者の初めての長編SFである「分解された男」が断然お勧めである。わかりやすいし、実にエネルギッシュな傑作。これ1冊でもSFの歴史に名を残すと思われるのに、ベスターはさらに先に進んで、第2長編で不朽の名声を手に入れることになった。ただし、満々たる自信でもって発表されたこの作は発表当時、激しい毀誉褒貶(最高!と、最低!)にさらされ、現在の評価が定着するまで10年以上かかっている。(そして毀誉褒貶はおそらく、今も変わらない!)
 最高のSF作家としてはベスターの名は挙がらないかもしれない。ベスト10には入れても、レムやディックといったノーベル賞級の作家と同列とはいかないだろう。しかし単独作品としての「虎よ、虎よ!」は、すべてのSF作品を超えて世界最高・唯一無二といえる。この、類のない強烈な感動はSF以外の「普通小説」では存在しないのだ。この作こそが「SFだ!」といえる。
 ちなみに、「虎よ、虎よ!」を「アメリカSF唯一の傑作」とたたえるSF作家サミュエル・R・ディレーニイの「バベル17」をご存知だろうか。これは舞台が「虎よ、虎よ!」、ストーリー展開が「分解された男」というベスター・リスペクトの最高の1作である。
バベル17 (ハヤカワ文庫 SF 248)
虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫 SF ヘ 1-2) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫 SF ヘ 1-2)より
4150116342
No.30
(5pt)

文章を読む快楽

SFというジャンルでありながら科学的根拠無し、超ハイテンポのストーリー展開は軽薄と捉えかねない。しかし、この物語は面白い。豊富なアイディアと巧妙緻密に練られた構成は、純粋に文章を読む快楽を与えてくれる。豪快・緻密・テキトーさが極端な所がアメリカっぽい。 ティーンエイジャーの頃の新鮮な感覚が呼び起こされる。
虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫SF)より
4150102775
No.29
(5pt)

文章を読む快楽

SFというジャンルでありながら科学的根拠無し、超ハイテンポのストーリー展開は軽薄と捉えかねない。しかし、この物語は面白い。豊富なアイディアと巧妙緻密に練られた構成は、純粋に文章を読む快楽を与えてくれる。豪快・緻密・テキトーさが極端な所がアメリカっぽい。 ティーンエイジャーの頃の新鮮な感覚が呼び起こされる。
虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫 SF ヘ 1-2) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫 SF ヘ 1-2)より
4150116342
No.28
(4pt)

中高生くらいにおすすめ

後書きにもあるように、やはり「岩窟王」が構想の下地にあったようで、僕もそれを思い浮かべました。確かにSFなんですが、ファンタジー小説や抒情詩のように幻想的かつダイナミックな表現が非常に魅力的です。論理的な「空想科学小説」としてのSF好きには好まれないかも知れませんが、「サーガ」と表現するのがぴったりなのかも知れません。主人公ももちろん、それを取り巻く女性たちの躍動的な姿が目に浮かぶよう。50年も前の小説とは思えないほど、今も活き活きとしています。大人よりも中高生くらいのほうが素直に楽しめるかも。

惜しむべくは、恐らく日本語に訳すことによって、本来の迫力の大部分が失われているのだろうなぁと思われること。原文を読むだけの英語力が欲しいです。

しかし、SFやファンタジーが好きな人にはお奨めできる、傑作だと思います。
虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫SF)より
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