虎よ、虎よ!

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評判

虎よ、虎よ!の評価:

4.04/5点 レビュー 69件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.04pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全147件 41〜60 3/8ページ
No.107
(5pt)

「AKIRA」ファンに薦める

大友克洋が書いた帯につられて紀伊国屋で購入。アマゾンってどこのライダーですか。
金田のユーレイ?やタカシ=28号もここからオマージュ(発想を得たと言うにはそのまんまだが、パクリとは言えないくらい昇華されている)されており、思わずニヤニヤ。
この本のストーリーも岩窟王をベースにしていることを考えば「巨人の肩の上に立って、そのまた上に…」ということか。創造とは先人の偉業の先っぽに付け足すこと也。
そういえば加速装置なんてのも今や苔むしたSFガシェットだが、初出はここかな?
映画化も期待大だが、洞窟監獄やタイポグラフィの映像化なんてのはさすがにムリかねぇ。
1956年発表、いつ読んでも古さを微塵も感じない名作。読み倒してぼろぼろなのでココらで買い換えるか…。
虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫 SF ヘ 1-2) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫 SF ヘ 1-2)より
4150116342
No.106
(5pt)

「AKIRA」ファンに薦める

大友克洋が書いた帯につられて紀伊国屋で購入。アマゾンってどこのライダーですか。
金田のユーレイ?やタカシ=28号もここからオマージュ(発想を得たと言うにはそのまんまだが、パクリとは言えないくらい昇華されている)されており、思わずニヤニヤ。
この本のストーリーも岩窟王をベースにしていることを考えば「巨人の肩の上に立って、そのまた上に…」ということか。創造とは先人の偉業の先っぽに付け足すこと也。
そういえば加速装置なんてのも今や苔むしたSFガシェットだが、初出はここかな?
映画化も期待大だが、洞窟監獄やタイポグラフィの映像化なんてのはさすがにムリかねぇ。
1956年発表、いつ読んでも古さを微塵も感じない名作。読み倒してぼろぼろなのでココらで買い換えるか…。
虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫SF)より
4150102775
No.105
(4pt)

自らの復讐のために手段を選ばないフォイルの、劇的な変化。

古典的SFということで、読んでみた。

奇想天外で、しっちゃかめっちゃな展開だったが、

急展開する映像を観ているようで、ラストが気になりながら読み進んだ。

当初脇役かと感じたフォイルだが、最後まで全てを引っ掻き回す。

本書が世に出た1950年代は、国家間では冷戦による核開発競争、個人レベルでは技術革新により

物質的な生活水準が年々上がっていたころだろうか。

印象に残るセリフがあった。

『諸君はブタだ。ブタみたいに阿呆だ。諸君は自分の中に貴重なものを持っている。それなのに

ほんのわずかしか使わないのだ。諸君は天才を持ってるのに阿呆なことしか考えない。精神を

持ちながら空虚を感じている。』

『何か信じるものをもつことは必要ではない。どこかに何か信ずるに値するものがあることを

信じることが必要なのだ。』

享楽主義に向かおうとする当時の世相に警鐘を鳴らすと共に、自分の人生を生き切るようメッセージを

込めたのだろうか。
虎よ、虎よ! (1964年) (ハヤカワ・SF・シリーズ) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (1964年) (ハヤカワ・SF・シリーズ)より
B000JAG4FG
No.104
(4pt)

自らの復讐のために手段を選ばないフォイルの、劇的な変化。

古典的SFということで、読んでみた。

奇想天外で、しっちゃかめっちゃな展開だったが、

急展開する映像を観ているようで、ラストが気になりながら読み進んだ。

当初脇役かと感じたフォイルだが、最後まで全てを引っ掻き回す。

本書が世に出た1950年代は、国家間では冷戦による核開発競争、個人レベルでは技術革新により

物質的な生活水準が年々上がっていたころだろうか。

印象に残るセリフがあった。

『諸君はブタだ。ブタみたいに阿呆だ。諸君は自分の中に貴重なものを持っている。それなのに

ほんのわずかしか使わないのだ。諸君は天才を持ってるのに阿呆なことしか考えない。精神を

持ちながら空虚を感じている。』

『何か信じるものをもつことは必要ではない。どこかに何か信ずるに値するものがあることを

信じることが必要なのだ。』

享楽主義に向かおうとする当時の世相に警鐘を鳴らすと共に、自分の人生を生き切るようメッセージを

込めたのだろうか。
虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫 SF ヘ 1-2) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫 SF ヘ 1-2)より
4150116342
No.103
(4pt)

自らの復讐のために手段を選ばないフォイルの、劇的な変化。

古典的SFということで、読んでみた。

奇想天外で、しっちゃかめっちゃな展開だったが、

急展開する映像を観ているようで、ラストが気になりながら読み進んだ。

当初脇役かと感じたフォイルだが、最後まで全てを引っ掻き回す。

本書が世に出た1950年代は、国家間では冷戦による核開発競争、個人レベルでは技術革新により

物質的な生活水準が年々上がっていたころだろうか。

印象に残るセリフがあった。

『諸君はブタだ。ブタみたいに阿呆だ。諸君は自分の中に貴重なものを持っている。それなのに

ほんのわずかしか使わないのだ。諸君は天才を持ってるのに阿呆なことしか考えない。精神を

持ちながら空虚を感じている。』

『何か信じるものをもつことは必要ではない。どこかに何か信ずるに値するものがあることを

信じることが必要なのだ。』

享楽主義に向かおうとする当時の世相に警鐘を鳴らすと共に、自分の人生を生き切るようメッセージを

込めたのだろうか。
虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫SF)より
4150102775
No.102
(5pt)

これぞ娯楽SFだ!

どわーーー、面白いっっ!好みド真ん中だった。
誰もがテレポートできるようになった25世紀。下級エンジニアのガリバー・フォイルは、宇宙船の事故で漂流していた。
通りかかった豪華客船は、救助せず行ってしまった。フォイルは客船の関係者に復讐することを誓う。

暗い情熱の燃える復讐劇が幕を開ける。これだけでも十分に魅力的だが、敵側もフォイルの行方を追い求めている。
事件には裏があり、さらに裏がある。謎に包まれた真相が徐々に輪郭を表す興奮といったら、並みのサスペンス小説半ダース分に匹敵する。
ジェットコースター的プロットに負けず、大量のアイデアが投入されている。
病院の地下に院長の趣味で作られたフリーク動物園、科学を信奉する小惑星、五感を断ち切った生ける死人が暮らす宗教施設。
この世界では宗教はタブーなのだ。違法ポルノ売りは、「へへへ、神に祈りをささげる乙女の写真がありますぜ、旦那」と勧誘する。
なんて素敵な世界だ。

キャラクターが素晴らしい。主人公のタフガイぶりに熱狂した。敵役は放射能人間とか蛇男とか、変態ぞろいで嬉しい。
麗しいヒロインにも事欠かない。中でも電磁波を目視できるアルビノの娘が際立っている。
プロット良し、アクション良し、アイデア山盛り、キャラは立ちすぎ。小説としてもSFとしても最高である。
虎よ、虎よ! (1964年) (ハヤカワ・SF・シリーズ) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (1964年) (ハヤカワ・SF・シリーズ)より
B000JAG4FG
No.101
(5pt)

これぞ娯楽SFだ!

どわーーー、面白いっっ!好みド真ん中だった。
誰もがテレポートできるようになった25世紀。下級エンジニアのガリバー・フォイルは、宇宙船の事故で漂流していた。
通りかかった豪華客船は、救助せず行ってしまった。フォイルは客船の関係者に復讐することを誓う。

暗い情熱の燃える復讐劇が幕を開ける。これだけでも十分に魅力的だが、敵側もフォイルの行方を追い求めている。
事件には裏があり、さらに裏がある。謎に包まれた真相が徐々に輪郭を表す興奮といったら、並みのサスペンス小説半ダース分に匹敵する。
ジェットコースター的プロットに負けず、大量のアイデアが投入されている。
病院の地下に院長の趣味で作られたフリーク動物園、科学を信奉する小惑星、五感を断ち切った生ける死人が暮らす宗教施設。
この世界では宗教はタブーなのだ。違法ポルノ売りは、「へへへ、神に祈りをささげる乙女の写真がありますぜ、旦那」と勧誘する。
なんて素敵な世界だ。

キャラクターが素晴らしい。主人公のタフガイぶりに熱狂した。敵役は放射能人間とか蛇男とか、変態ぞろいで嬉しい。
麗しいヒロインにも事欠かない。中でも電磁波を目視できるアルビノの娘が際立っている。
プロット良し、アクション良し、アイデア山盛り、キャラは立ちすぎ。小説としてもSFとしても最高である。
虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫 SF ヘ 1-2) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫 SF ヘ 1-2)より
4150116342
No.100
(5pt)

これぞ娯楽SFだ!

どわーーー、面白いっっ!好みド真ん中だった。
誰もがテレポートできるようになった25世紀。下級エンジニアのガリバー・フォイルは、宇宙船の事故で漂流していた。
通りかかった豪華客船は、救助せず行ってしまった。フォイルは客船の関係者に復讐することを誓う。

暗い情熱の燃える復讐劇が幕を開ける。これだけでも十分に魅力的だが、敵側もフォイルの行方を追い求めている。
事件には裏があり、さらに裏がある。謎に包まれた真相が徐々に輪郭を表す興奮といったら、並みのサスペンス小説半ダース分に匹敵する。
ジェットコースター的プロットに負けず、大量のアイデアが投入されている。
病院の地下に院長の趣味で作られたフリーク動物園、科学を信奉する小惑星、五感を断ち切った生ける死人が暮らす宗教施設。
この世界では宗教はタブーなのだ。違法ポルノ売りは、「へへへ、神に祈りをささげる乙女の写真がありますぜ、旦那」と勧誘する。
なんて素敵な世界だ。

キャラクターが素晴らしい。主人公のタフガイぶりに熱狂した。敵役は放射能人間とか蛇男とか、変態ぞろいで嬉しい。
麗しいヒロインにも事欠かない。中でも電磁波を目視できるアルビノの娘が際立っている。
プロット良し、アクション良し、アイデア山盛り、キャラは立ちすぎ。小説としてもSFとしても最高である。
虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫SF)より
4150102775
No.99
(4pt)

懐かしくて

久しぶりに読み返しました。
面白いですが、さすがに最後の突飛な表現技法は
もう目新しくもなく、陳腐に感じられました。
でも、面白いです。
虎よ、虎よ! (1964年) (ハヤカワ・SF・シリーズ) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (1964年) (ハヤカワ・SF・シリーズ)より
B000JAG4FG
No.98
(5pt)

虎よ、虎よ、ぬばたまの夜の森に燦爛と燃え

人類が宇宙に旅立つ時代。ジョウントという瞬間移動能力を誰もが使えるようになった時代。
ジョウントを使用した窃盗や殺人といった犯罪が世界中で頻発、やがては星間戦争に発展するまでに至った。
主人公ガリバー・フォイルはノーマッド号で1人救援を待っていたが偶然通りかかった輸送船ヴォーガはノーマッド号を無視してどこかへ向かってしまう。フォイルは自分を見捨てたヴォーガへ復讐の炎を燃やし、いつか必ず滅ぼしてやると誓う。
途中、小惑星地帯で奇妙な文明人に顔へタトゥーを施されて本当の虎のような紋様となったフォイル。
ヴォーガの船主プレスタインを殺そうとして失敗するも、復讐の怒りは消えず関わった女たちを道具のように利用しながら復讐達成のためにあらゆる手段を尽くす。
ジョウントをはじめ、激高すると顔に浮き上がる虎のタトゥー、テレパシー能力を持つ女性、場面場面で突如現れる燃える男、老人の顔をした少年科学者、歯に仕組まれた加速装置、世界を破滅にいたらす物質パイア、そして共感覚、と作者の持つすべてのアイデアをごった煮にして休む間もなく読者に驚きと興奮を与えてくる。
些細な矛盾点や破綻した部分など吹き飛ばすように情報とガジェットとイメージの洪水があふれかえり読者を最後まで離さない。
ただの野獣のような主人公の復讐嘆が、ここまで強烈なエネルギィに満ちた展開に昇華できたのは作者ベスタ―の非凡なSFストーリーテラーとしての手腕によるものだ。
古い作品だが古典SFとして今も読み継がれるのはそれだけSFの面白さが詰まっているからだろう。
フォイルの性格が合わず最後まで読めないという人もいるだろう。しかしSFファンにとってはこれほどまでに完成度の高い作品は他にない。
ガリバーフォイルは最後の最後まで復讐を果たすためだけにもがき続ける。顔に忌々しい虎の紋様を湧きあがらせながら。
虎よ、虎よ! (1964年) (ハヤカワ・SF・シリーズ) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (1964年) (ハヤカワ・SF・シリーズ)より
B000JAG4FG
No.97
(4pt)

懐かしくて

久しぶりに読み返しました。
面白いですが、さすがに最後の突飛な表現技法は
もう目新しくもなく、陳腐に感じられました。
でも、面白いです。
虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫 SF ヘ 1-2) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫 SF ヘ 1-2)より
4150116342
No.96
(4pt)

懐かしくて

久しぶりに読み返しました。
面白いですが、さすがに最後の突飛な表現技法は
もう目新しくもなく、陳腐に感じられました。
でも、面白いです。
虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫SF)より
4150102775
No.95
(5pt)

虎よ、虎よ、ぬばたまの夜の森に燦爛と燃え

人類が宇宙に旅立つ時代。ジョウントという瞬間移動能力を誰もが使えるようになった時代。
ジョウントを使用した窃盗や殺人といった犯罪が世界中で頻発、やがては星間戦争に発展するまでに至った。
主人公ガリバー・フォイルはノーマッド号で1人救援を待っていたが偶然通りかかった輸送船ヴォーガはノーマッド号を無視してどこかへ向かってしまう。フォイルは自分を見捨てたヴォーガへ復讐の炎を燃やし、いつか必ず滅ぼしてやると誓う。
途中、小惑星地帯で奇妙な文明人に顔へタトゥーを施されて本当の虎のような紋様となったフォイル。
ヴォーガの船主プレスタインを殺そうとして失敗するも、復讐の怒りは消えず関わった女たちを道具のように利用しながら復讐達成のためにあらゆる手段を尽くす。
ジョウントをはじめ、激高すると顔に浮き上がる虎のタトゥー、テレパシー能力を持つ女性、場面場面で突如現れる燃える男、老人の顔をした少年科学者、歯に仕組まれた加速装置、世界を破滅にいたらす物質パイア、そして共感覚、と作者の持つすべてのアイデアをごった煮にして休む間もなく読者に驚きと興奮を与えてくる。
些細な矛盾点や破綻した部分など吹き飛ばすように情報とガジェットとイメージの洪水があふれかえり読者を最後まで離さない。
ただの野獣のような主人公の復讐嘆が、ここまで強烈なエネルギィに満ちた展開に昇華できたのは作者ベスタ―の非凡なSFストーリーテラーとしての手腕によるものだ。
古い作品だが古典SFとして今も読み継がれるのはそれだけSFの面白さが詰まっているからだろう。
フォイルの性格が合わず最後まで読めないという人もいるだろう。しかしSFファンにとってはこれほどまでに完成度の高い作品は他にない。
ガリバーフォイルは最後の最後まで復讐を果たすためだけにもがき続ける。顔に忌々しい虎の紋様を湧きあがらせながら。
虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫 SF ヘ 1-2) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫 SF ヘ 1-2)より
4150116342
No.94
(5pt)

虎よ、虎よ、ぬばたまの夜の森に燦爛と燃え

人類が宇宙に旅立つ時代。ジョウントという瞬間移動能力を誰もが使えるようになった時代。
ジョウントを使用した窃盗や殺人といった犯罪が世界中で頻発、やがては星間戦争に発展するまでに至った。
主人公ガリバー・フォイルはノーマッド号で1人救援を待っていたが偶然通りかかった輸送船ヴォーガはノーマッド号を無視してどこかへ向かってしまう。フォイルは自分を見捨てたヴォーガへ復讐の炎を燃やし、いつか必ず滅ぼしてやると誓う。
途中、小惑星地帯で奇妙な文明人に顔へタトゥーを施されて本当の虎のような紋様となったフォイル。
ヴォーガの船主プレスタインを殺そうとして失敗するも、復讐の怒りは消えず関わった女たちを道具のように利用しながら復讐達成のためにあらゆる手段を尽くす。
ジョウントをはじめ、激高すると顔に浮き上がる虎のタトゥー、テレパシー能力を持つ女性、場面場面で突如現れる燃える男、老人の顔をした少年科学者、歯に仕組まれた加速装置、世界を破滅にいたらす物質パイア、そして共感覚、と作者の持つすべてのアイデアをごった煮にして休む間もなく読者に驚きと興奮を与えてくる。
些細な矛盾点や破綻した部分など吹き飛ばすように情報とガジェットとイメージの洪水があふれかえり読者を最後まで離さない。
ただの野獣のような主人公の復讐嘆が、ここまで強烈なエネルギィに満ちた展開に昇華できたのは作者ベスタ―の非凡なSFストーリーテラーとしての手腕によるものだ。
古い作品だが古典SFとして今も読み継がれるのはそれだけSFの面白さが詰まっているからだろう。
フォイルの性格が合わず最後まで読めないという人もいるだろう。しかしSFファンにとってはこれほどまでに完成度の高い作品は他にない。
ガリバーフォイルは最後の最後まで復讐を果たすためだけにもがき続ける。顔に忌々しい虎の紋様を湧きあがらせながら。
虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫SF)より
4150102775
No.93
(4pt)

懐かしくて

久しぶりに読み返しました。 面白いですが、さすがに最後の突飛な表現技法は もう目新しくもなく、陳腐に感じられました。 でも、面白いです。
虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫 SF ヘ 1-2) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫 SF ヘ 1-2)より
4150116342
No.92
(5pt)

虎よ、虎よ、ぬばたまの夜の森に燦爛と燃え

人類が宇宙に旅立つ時代。ジョウントという瞬間移動能力を誰もが使えるようになった時代。
ジョウントを使用した窃盗や殺人といった犯罪が世界中で頻発、やがては星間戦争に発展するまでに至った。
主人公ガリバー・フォイルはノーマッド号で1人救援を待っていたが偶然通りかかった輸送船ヴォーガはノーマッド号を無視してどこかへ向かってしまう。フォイルは自分を見捨てたヴォーガへ復讐の炎を燃やし、いつか必ず滅ぼしてやると誓う。
途中、小惑星地帯で奇妙な文明人に顔へタトゥーを施されて本当の虎のような紋様となったフォイル。
ヴォーガの船主プレスタインを殺そうとして失敗するも、復讐の怒りは消えず関わった女たちを道具のように利用しながら復讐達成のためにあらゆる手段を尽くす。
ジョウントをはじめ、激高すると顔に浮き上がる虎のタトゥー、テレパシー能力を持つ女性、場面場面で突如現れる燃える男、老人の顔をした少年科学者、歯に仕組まれた加速装置、世界を破滅にいたらす物質パイア、そして共感覚、と作者の持つすべてのアイデアをごった煮にして休む間もなく読者に驚きと興奮を与えてくる。
些細な矛盾点や破綻した部分など吹き飛ばすように情報とガジェットとイメージの洪水があふれかえり読者を最後まで離さない。
ただの野獣のような主人公の復讐嘆が、ここまで強烈なエネルギィに満ちた展開に昇華できたのは作者ベスタ―の非凡なSFストーリーテラーとしての手腕によるものだ。
古い作品だが古典SFとして今も読み継がれるのはそれだけSFの面白さが詰まっているからだろう。
フォイルの性格が合わず最後まで読めないという人もいるだろう。しかしSFファンにとってはこれほどまでに完成度の高い作品は他にない。
ガリバーフォイルは最後の最後まで復讐を果たすためだけにもがき続ける。顔に忌々しい虎の紋様を湧きあがらせながら。
虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫 SF ヘ 1-2) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫 SF ヘ 1-2)より
4150116342
No.91
(4pt)

懐かしくて

久しぶりに読み返しました。 面白いですが、さすがに最後の突飛な表現技法は もう目新しくもなく、陳腐に感じられました。 でも、面白いです。
虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫SF)より
4150102775
No.90
(5pt)

虎よ、虎よ、ぬばたまの夜の森に燦爛と燃え

人類が宇宙に旅立つ時代。ジョウントという瞬間移動能力を誰もが使えるようになった時代。
ジョウントを使用した窃盗や殺人といった犯罪が世界中で頻発、やがては星間戦争に発展するまでに至った。
主人公ガリバー・フォイルはノーマッド号で1人救援を待っていたが偶然通りかかった輸送船ヴォーガはノーマッド号を無視してどこかへ向かってしまう。フォイルは自分を見捨てたヴォーガへ復讐の炎を燃やし、いつか必ず滅ぼしてやると誓う。
途中、小惑星地帯で奇妙な文明人に顔へタトゥーを施されて本当の虎のような紋様となったフォイル。
ヴォーガの船主プレスタインを殺そうとして失敗するも、復讐の怒りは消えず関わった女たちを道具のように利用しながら復讐達成のためにあらゆる手段を尽くす。
ジョウントをはじめ、激高すると顔に浮き上がる虎のタトゥー、テレパシー能力を持つ女性、場面場面で突如現れる燃える男、老人の顔をした少年科学者、歯に仕組まれた加速装置、世界を破滅にいたらす物質パイア、そして共感覚、と作者の持つすべてのアイデアをごった煮にして休む間もなく読者に驚きと興奮を与えてくる。
些細な矛盾点や破綻した部分など吹き飛ばすように情報とガジェットとイメージの洪水があふれかえり読者を最後まで離さない。
ただの野獣のような主人公の復讐嘆が、ここまで強烈なエネルギィに満ちた展開に昇華できたのは作者ベスタ―の非凡なSFストーリーテラーとしての手腕によるものだ。
古い作品だが古典SFとして今も読み継がれるのはそれだけSFの面白さが詰まっているからだろう。
フォイルの性格が合わず最後まで読めないという人もいるだろう。しかしSFファンにとってはこれほどまでに完成度の高い作品は他にない。
ガリバーフォイルは最後の最後まで復讐を果たすためだけにもがき続ける。顔に忌々しい虎の紋様を湧きあがらせながら。
虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫SF)より
4150102775
No.89
(5pt)

面白くてびっくりした

テレポーテーションが当たり前になった時代。
電話をするよりも直接会ったほうが早い、ということからもわかるように、テレポーテーション時代の社会は、経済や思想がテレポーテーションを基準に考えられるようになっている。そんなある日、ガリー・フォイルは宇宙船で宇宙空間を漂流する。半年も酸素のやりくりをして、孤独に生きて、やっとのことで別の宇宙船を発見する。のだが、何度も送った救難信号が無視されて素通りされてしまう。その宇宙船の名前はヴォーガ。フォイルはヴォーガに復讐を誓うのだった。お前を破滅させてやる。
序盤はこんな感じ。

うおお、と思いますよね。
なんてわくわくする世界観なんだ、と。
これからどんなことが起こるのだろうか、と。

しかもこれ、60年も前につくられたお話なんですね。両親もまだ生まれてないよ!
60年も前につくられたお話で興奮できるのだから、これだから小説というものはいいです。

とにかくテンポがよかった。
次から次へと展開が進んで、ほとんど飽きが来ない。フォイルの乗っていた難破船にはとある重要な物が載せてあり、それでフォイルが全世界から狙われることになる。フォイルにとっては復讐の邪魔だ。だから返り討ちにしてやる。このサスペンスと爽快なアクションが、飽きのこさせない要因なのではないかと思う。

個人的に、テレポーテーションで時差分だけ時間が戻るのがお得、という小話が好きだった。
そりゃそうだよなあ、と思いました。

一方で、勢いがいい分、心理描写に書き込みが少なくてキャラの行動が不可解な部分もあった。
キャラが強引すぎて、作者の吊り糸が見えちゃうんですよね。心理に飛躍というか、読者が置いてけぼりになるといったほうがわかりやすいか。展開重視の弊害でもありますね。もうちょっと丁寧に進めてもよかったのではないかなと思う。
フォイルの行動原理はわかりやすいんですけどね。決して共感できるようなキャラではないが、納得はできます。しかし他のキャラは、特に女キャラは吊り糸がひどい感じです。

まあそんな感じで良い部分も悪い部分もあるのですが、これは間違いなく傑作だと思います。
私はやることがたくさんあるので、休憩がてらに一章を読むという読書スタイルなのですが、これは一章で終わらせるはずが二章分まで読んでしまうということが多々ありました。もう夢中でした。こんなことを言ったら怒られるかもしれませんが、良い意味でライトノベル的であります。是非とも虎よ虎よの世界にどっぷり浸かってみてください。
おすすめです。
虎よ、虎よ! (1978年) (ハヤカワ文庫―SF) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (1978年) (ハヤカワ文庫―SF)より
B000J8ROHA
No.88
(5pt)

面白くてびっくりした

テレポーテーションが当たり前になった時代。
電話をするよりも直接会ったほうが早い、ということからもわかるように、テレポーテーション時代の社会は、経済や思想がテレポーテーションを基準に考えられるようになっている。そんなある日、ガリー・フォイルは宇宙船で宇宙空間を漂流する。半年も酸素のやりくりをして、孤独に生きて、やっとのことで別の宇宙船を発見する。のだが、何度も送った救難信号が無視されて素通りされてしまう。その宇宙船の名前はヴォーガ。フォイルはヴォーガに復讐を誓うのだった。お前を破滅させてやる。
序盤はこんな感じ。

うおお、と思いますよね。
なんてわくわくする世界観なんだ、と。
これからどんなことが起こるのだろうか、と。

しかもこれ、60年も前につくられたお話なんですね。両親もまだ生まれてないよ!
60年も前につくられたお話で興奮できるのだから、これだから小説というものはいいです。

とにかくテンポがよかった。
次から次へと展開が進んで、ほとんど飽きが来ない。フォイルの乗っていた難破船にはとある重要な物が載せてあり、それでフォイルが全世界から狙われることになる。フォイルにとっては復讐の邪魔だ。だから返り討ちにしてやる。このサスペンスと爽快なアクションが、飽きのこさせない要因なのではないかと思う。

個人的に、テレポーテーションで時差分だけ時間が戻るのがお得、という小話が好きだった。
そりゃそうだよなあ、と思いました。

一方で、勢いがいい分、心理描写に書き込みが少なくてキャラの行動が不可解な部分もあった。
キャラが強引すぎて、作者の吊り糸が見えちゃうんですよね。心理に飛躍というか、読者が置いてけぼりになるといったほうがわかりやすいか。展開重視の弊害でもありますね。もうちょっと丁寧に進めてもよかったのではないかなと思う。
フォイルの行動原理はわかりやすいんですけどね。決して共感できるようなキャラではないが、納得はできます。しかし他のキャラは、特に女キャラは吊り糸がひどい感じです。

まあそんな感じで良い部分も悪い部分もあるのですが、これは間違いなく傑作だと思います。
私はやることがたくさんあるので、休憩がてらに一章を読むという読書スタイルなのですが、これは一章で終わらせるはずが二章分まで読んでしまうということが多々ありました。もう夢中でした。こんなことを言ったら怒られるかもしれませんが、良い意味でライトノベル的であります。是非とも虎よ虎よの世界にどっぷり浸かってみてください。
おすすめです。
虎よ、虎よ! (1964年) (ハヤカワ・SF・シリーズ) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (1964年) (ハヤカワ・SF・シリーズ)より
B000JAG4FG