後巷説百物語

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後巷説百物語の評価:

4.38/5点 レビュー 63件。 B ランク

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平均点4.38pt

Amazonレビュー一覧

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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全124件 81〜100 5/7ページ
No.44
(5pt)

百物語の語り部・百介の物語

◆「赤えいの魚」

  神仏の顔が赤くなると、恐ろしい災厄があるという言い伝え。
  それを軽んじた俗人の存在により、その土地そのものが滅びる、
  という民間伝承がベースとなっています。

◆「天火」

  「天火」とは、もともと雷光または落雷による天災のこと。

  本作では、濡れ衣の罪により、又市が処刑されることに……。
  歴史上の大事件とも関わる「大仕掛け」には、驚かされます。

◆「手負蛇」

  親子三代、蛇に祟られた一族の物語。

◆「山男」

  「妖怪」の力が弱まったことを嘆く一白翁に対し、小夜が言う台詞、

  
  「妖怪てェのは、土地に湧くもの時代に湧くもの。
   場所や時世を間違えちゃ、何の役にも立ちゃしないのサ」

   が印象的。

◆「五位の光」

  〈京極堂〉シリーズ『陰摩羅鬼の瑕』の主要人物・由良昂允元伯爵の先祖が登場。
  彼らの一族が「鳥」に憑かれた理由が明らかに。

◆「風の神」

  「風の神」とは、疫病の風邪をもたらす悪神のこと。

  小夜のため、そして自分自身のため、百介は最初で最後の「仕掛け」に臨む。
後巷説百物語 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 後巷説百物語 (角川文庫)より
4043620047
No.43
(5pt)

まだシリーズは続くようですが

巷説、続巷説と続くシリーズ第3弾。
時代は江戸から明治に変わり、
御行の又市や山猫廻しのおぎんも直接は出てきませんが
妖怪を仕掛けとして事の真実を炙り出す手法は健在。

作品最後の「風の神」は
「巷説百物語」の第1話「小豆洗い」を彷彿とさせます。
江戸から明治になってこの世の怪異が否定されても
簡単に人の心は変わらず、虚構に生きたがるものなのでしょう。
シリーズ通してこちら側(読者側)だった百介が
初めて仕掛ける側に回ったことやその後の顛末にちょっとグッときました。

憑き物の本来の姿を明らかにし、真の物語を新たに構築する
京極堂シリーズと対になる作品。
京極夏彦の世界をフルに堪能したい方にはお薦めです。
後巷説百物語 (C・NOVELS BIBLIOTHEQUE) Amazon書評・レビュー: 後巷説百物語 (C・NOVELS BIBLIOTHEQUE)より
4125009333
No.42
(5pt)

まだシリーズは続くようですが

巷説、続巷説と続くシリーズ第3弾。
時代は江戸から明治に変わり、
御行の又市や山猫廻しのおぎんも直接は出てきませんが
妖怪を仕掛けとして事の真実を炙り出す手法は健在。

作品最後の「風の神」は
「巷説百物語」の第1話「小豆洗い」を彷彿とさせます。
江戸から明治になってこの世の怪異が否定されても
簡単に人の心は変わらず、虚構に生きたがるものなのでしょう。
シリーズ通してこちら側(読者側)だった百介が
初めて仕掛ける側に回ったことやその後の顛末にちょっとグッときました。

憑き物の本来の姿を明らかにし、真の物語を新たに構築する
京極堂シリーズと対になる作品。
京極夏彦の世界をフルに堪能したい方にはお薦めです。
後巷説百物語 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 後巷説百物語 (角川文庫)より
4043620047
No.41
(5pt)

後世に語る仕掛け

中善寺の妖怪シリ−ズと双璧をなす作品。
数々の仕掛けを時代を超えて語り、事件を解決に導くと言う前作までとは異なった設定のため、飽きずに読破できます。

数々の仕掛けを語りつくした百介が役割を果たしたように旅立つ姿に涙。
後巷説百物語 (C・NOVELS BIBLIOTHEQUE) Amazon書評・レビュー: 後巷説百物語 (C・NOVELS BIBLIOTHEQUE)より
4125009333
No.40
(5pt)

後世に語る仕掛け

中善寺の妖怪シリ−ズと双璧をなす作品。
数々の仕掛けを時代を超えて語り、事件を解決に導くと言う前作までとは異なった設定のため、飽きずに読破できます。

数々の仕掛けを語りつくした百介が役割を果たしたように旅立つ姿に涙。
後巷説百物語 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 後巷説百物語 (角川文庫)より
4043620047
No.39
(5pt)

不覚にもラストで涙をこぼしてしまった。

巷説百物語シリーズの第3弾。
前作までの2作とは、だいぶ時代が後になります。
物語の舞台が、江戸から明治に変わり、摩訶不思議や、異形のモノたちがもはやなくなりつつある時代です。
そんな無粋な時代に、いかなる御行がなされるのか。

ちょっと、ラストで<彼>の心情がいかなるものだったのかと人生を思うと、不覚にも涙してしまいました。
<彼>が誰かは、読んでからのお楽しみ(笑)
後巷説百物語 (C・NOVELS BIBLIOTHEQUE) Amazon書評・レビュー: 後巷説百物語 (C・NOVELS BIBLIOTHEQUE)より
4125009333
No.38
(5pt)

不覚にもラストで涙をこぼしてしまった。

巷説百物語シリーズの第3弾。
前作までの2作とは、だいぶ時代が後になります。
物語の舞台が、江戸から明治に変わり、摩訶不思議や、異形のモノたちがもはやなくなりつつある時代です。
そんな無粋な時代に、いかなる御行がなされるのか。

ちょっと、ラストで<彼>の心情がいかなるものだったのかと人生を思うと、不覚にも涙してしまいました。
<彼>が誰かは、読んでからのお楽しみ(笑)
後巷説百物語 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 後巷説百物語 (角川文庫)より
4043620047
No.37
(5pt)

シリーズ第三弾。

『巷説百物語』シリーズ第三弾。
今作は、『続巷説百物語』から四十年以上経った明治が舞台。

個人的には又市の仕掛けもストーリーの面白さも前作『続巷説百物語』は完璧だと思っているので、舞台が変わるということもあり、読む前から少々心配だったのだが、やはり一つ一つの話の出来は前作の方が上で、読んでいる途中に考えることは前作の方が面白かったなあということだけだった。

が、ラストまで読むとその印象は一変。
斬新というわけでもなんでもないが、このシリーズは第一作の『巷説百物語』から始まって、今作までで一つの作品なのではないかと思うような、そんなラスト。
まだこの先『前巷説〜』や、最近連載が始まったばかりの『西巷説〜』があるが、時系列の関係からいっても、山岡百介の関わりからいっても、この三作品がひとまとまりなんだと思う。

最後の最後でガッカリさせられるものが多い中で、久しぶりにラストが気に入った作品。
後巷説百物語 (C・NOVELS BIBLIOTHEQUE) Amazon書評・レビュー: 後巷説百物語 (C・NOVELS BIBLIOTHEQUE)より
4125009333
No.36
(5pt)

シリーズ第三弾。

『巷説百物語』シリーズ第三弾。
今作は、『続巷説百物語』から四十年以上経った明治が舞台。

個人的には又市の仕掛けもストーリーの面白さも前作『続巷説百物語』は完璧だと思っているので、舞台が変わるということもあり、読む前から少々心配だったのだが、やはり一つ一つの話の出来は前作の方が上で、読んでいる途中に考えることは前作の方が面白かったなあということだけだった。

が、ラストまで読むとその印象は一変。
斬新というわけでもなんでもないが、このシリーズは第一作の『巷説百物語』から始まって、今作までで一つの作品なのではないかと思うような、そんなラスト。
まだこの先『前巷説〜』や、最近連載が始まったばかりの『西巷説〜』があるが、時系列の関係からいっても、山岡百介の関わりからいっても、この三作品がひとまとまりなんだと思う。

最後の最後でガッカリさせられるものが多い中で、久しぶりにラストが気に入った作品。
後巷説百物語 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 後巷説百物語 (角川文庫)より
4043620047
No.35
(5pt)

切なさが残る作品でした

タイトルどおり、これまでの巷説シリーズの後のお話です。
舞台は明治10年。
主な登場人物は不思議な話が嫌いではない変わり者の与次郎、同じくその手の話が嫌いではない一等巡査の剣之進、剣術使いの惣兵衛、洋行帰りの正馬。
剣之進が持ってくる奇妙な相談事を四人で談義し、結論を出せずに一白翁(百介)のところに相談に行き、そこで一白翁がかつて又市と経験した事件を語る、という形でお話が進んでいきます。

どのお話もとても面白いのですが、今回のシリーズでは切なさも強く感じさせられました。
維新後、江戸時代よりもさらに妖怪が信じられなくなり駆逐されていく当たり前さとさみしさをそこここに感じられて、これまでのシリーズとはまた違った味わいがありました。

あと、相関図が挟まれていて、他のシリーズとのリンクがわかるのもファンとしてはうれしいです。
後巷説百物語 (C・NOVELS BIBLIOTHEQUE) Amazon書評・レビュー: 後巷説百物語 (C・NOVELS BIBLIOTHEQUE)より
4125009333
No.34
(5pt)

切なさが残る作品でした

タイトルどおり、これまでの巷説シリーズの後のお話です。
舞台は明治10年。
主な登場人物は不思議な話が嫌いではない変わり者の与次郎、同じくその手の話が嫌いではない一等巡査の剣之進、剣術使いの惣兵衛、洋行帰りの正馬。
剣之進が持ってくる奇妙な相談事を四人で談義し、結論を出せずに一白翁(百介)のところに相談に行き、そこで一白翁がかつて又市と経験した事件を語る、という形でお話が進んでいきます。

どのお話もとても面白いのですが、今回のシリーズでは切なさも強く感じさせられました。
維新後、江戸時代よりもさらに妖怪が信じられなくなり駆逐されていく当たり前さとさみしさをそこここに感じられて、これまでのシリーズとはまた違った味わいがありました。

あと、相関図が挟まれていて、他のシリーズとのリンクがわかるのもファンとしてはうれしいです。
後巷説百物語 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 後巷説百物語 (角川文庫)より
4043620047
No.33
(5pt)

ちょっと懲りすぎでは

オリジナルは2005年11月リリース。京極夏彦の直木賞受賞作である。ただ本作を直木賞に選んだことについてははなはだ疑問が残る。時代を明治に持ってきて、百介を老人にして回顧させながら物語を語るという仕掛がはっきり言って懲りすぎだと思う。おかげで又市の動きがいつもと違って遠い彼方にあるように伝わりにくい。真の直木賞は『嗤う伊右衛門』か『続巷説百物語』だ。

ただこの作品集では『五位の光』がなかなか傑作だと思う。由良が登場して京極堂とリンクする。2つの世界が繋がった瞬間である。そういう楽しみもある作品集だ。
後巷説百物語 (C・NOVELS BIBLIOTHEQUE) Amazon書評・レビュー: 後巷説百物語 (C・NOVELS BIBLIOTHEQUE)より
4125009333
No.32
(5pt)

ちょっと懲りすぎでは

オリジナルは2005年11月リリース。京極夏彦の直木賞受賞作である。ただ本作を直木賞に選んだことについてははなはだ疑問が残る。時代を明治に持ってきて、百介を老人にして回顧させながら物語を語るという仕掛がはっきり言って懲りすぎだと思う。おかげで又市の動きがいつもと違って遠い彼方にあるように伝わりにくい。真の直木賞は『嗤う伊右衛門』か『続巷説百物語』だ。

ただこの作品集では『五位の光』がなかなか傑作だと思う。由良が登場して京極堂とリンクする。2つの世界が繋がった瞬間である。そういう楽しみもある作品集だ。
後巷説百物語 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 後巷説百物語 (角川文庫)より
4043620047
No.31
(4pt)

江戸から明治、そして昭和へとつなぐ作品かもね

叉市たちの活躍は、隠居となった百介の回顧譚なので、淡々と語られるのみとなり、前作までの現場での生々しさ、シャープさが見られないのはちょっと寂しい。

しかし、叉市やおぎんの消息を感じられる場面は、百介の視点で懐かしく、うれしく思う。

また京極堂シリーズにつながる人物や、キーワードが発見できます。

読後、百物語シリーズや京極堂シリーズを読み返したくなります。
後巷説百物語 (C・NOVELS BIBLIOTHEQUE) Amazon書評・レビュー: 後巷説百物語 (C・NOVELS BIBLIOTHEQUE)より
4125009333
No.30
(4pt)

江戸から明治、そして昭和へとつなぐ作品かもね

叉市たちの活躍は、隠居となった百介の回顧譚なので、淡々と語られるのみとなり、前作までの現場での生々しさ、シャープさが見られないのはちょっと寂しい。

しかし、叉市やおぎんの消息を感じられる場面は、百介の視点で懐かしく、うれしく思う。

また京極堂シリーズにつながる人物や、キーワードが発見できます。

読後、百物語シリーズや京極堂シリーズを読み返したくなります。
後巷説百物語 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 後巷説百物語 (角川文庫)より
4043620047
No.29
(4pt)

おいおい

前二作を受けての三作目。本作は直木賞受賞作品でもあります。
ただし、続巷説百物語を読んで続きと思って購入すると強烈な肩透かしをくらいます。同じ世界観に基づいた別作品と割り切らないといけないでしょうか。

前作から時代は下って明治になり、百介が老いてからの昔語り。それぞれの編は読み物としてとても面白く、非常に完成度は高いです。ただ、前作の読後の寂寥感や飢餓感は埋まりません。京極氏はいつかそこを埋めてくれる作品を世に出すつもりがあるのでしょうか。半端な出来では納得できそうもありませんので、逆に出さない方が無難かもしれませんが。
後巷説百物語 (C・NOVELS BIBLIOTHEQUE) Amazon書評・レビュー: 後巷説百物語 (C・NOVELS BIBLIOTHEQUE)より
4125009333
No.28
(4pt)

おいおい

前二作を受けての三作目。本作は直木賞受賞作品でもあります。
ただし、続巷説百物語を読んで続きと思って購入すると強烈な肩透かしをくらいます。同じ世界観に基づいた別作品と割り切らないといけないでしょうか。

前作から時代は下って明治になり、百介が老いてからの昔語り。それぞれの編は読み物としてとても面白く、非常に完成度は高いです。ただ、前作の読後の寂寥感や飢餓感は埋まりません。京極氏はいつかそこを埋めてくれる作品を世に出すつもりがあるのでしょうか。半端な出来では納得できそうもありませんので、逆に出さない方が無難かもしれませんが。
後巷説百物語 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 後巷説百物語 (角川文庫)より
4043620047
No.27
(3pt)

世の中に不思議な事も多くあり

「百物語」シリーズの最終作で、直木賞受賞作。明治10年を舞台に、老境に入った山岡百介が当時の官憲から事件の相談を持ち掛けられて、又市等の昔話を語りながら「8割方」の真相を示唆するという趣向。だが、漆黒の異界性、妖異性が実は人間の深層心理の闇から生じるという本シリーズのコンセプトが、シリーズ中で最も弱い本作に受賞の栄誉が与えられた事に違和感を覚える。シリーズ全体としての受賞と捉えるべきか。

「赤えいの魚」は閉鎖された空間で、自らが依って立つ基盤の危うさと、頂点に君臨する者が孕む狂気を描いたもの。容易に、東西冷戦終結直後の東欧、現在の北朝鮮等を想起させる。だが、潮流が強くて人が近づけない孤島と言う地理的条件に異界性を求める姿勢は、作者の想像力の衰退を感じさせる。「天火」は妖火と切り落とされた首が呪詛の言葉を吐くという妖異譚だが、シリーズを通して読んでいる者にとっては仕掛けがミエミエで、話に意外性がない。「手負蛇」、「山男」は各々、蛇、山男という怪異譚には平凡すぎる題材を扱って、かつ内容にも新鮮味が無い。「五位の光」は「狂骨の夢」を思わせる古代からの神事と事件関係者の絡みの妙と、又市の仕掛けの華麗さがマッチし、本作では一番の出来。「風の神」は、シリーズの初作「小豆洗い」の原点に戻った百物語もの。

読者層の拡大を狙ったものか、作品の構成も文章自体も平易過ぎて、従来からの読者には物足りない出来。明治維新後に江戸時代の事件を振り返るという趣向も成功しているとは思えない。作者の意向、作品の出来とも中途半端になってしまった残念な作品。
後巷説百物語 (C・NOVELS BIBLIOTHEQUE) Amazon書評・レビュー: 後巷説百物語 (C・NOVELS BIBLIOTHEQUE)より
4125009333
No.26
(3pt)

世の中に不思議な事も多くあり

「百物語」シリーズの最終作で、直木賞受賞作。明治10年を舞台に、老境に入った山岡百介が当時の官憲から事件の相談を持ち掛けられて、又市等の昔話を語りながら「8割方」の真相を示唆するという趣向。だが、漆黒の異界性、妖異性が実は人間の深層心理の闇から生じるという本シリーズのコンセプトが、シリーズ中で最も弱い本作に受賞の栄誉が与えられた事に違和感を覚える。シリーズ全体としての受賞と捉えるべきか。

「赤えいの魚」は閉鎖された空間で、自らが依って立つ基盤の危うさと、頂点に君臨する者が孕む狂気を描いたもの。容易に、東西冷戦終結直後の東欧、現在の北朝鮮等を想起させる。だが、潮流が強くて人が近づけない孤島と言う地理的条件に異界性を求める姿勢は、作者の想像力の衰退を感じさせる。「天火」は妖火と切り落とされた首が呪詛の言葉を吐くという妖異譚だが、シリーズを通して読んでいる者にとっては仕掛けがミエミエで、話に意外性がない。「手負蛇」、「山男」は各々、蛇、山男という怪異譚には平凡すぎる題材を扱って、かつ内容にも新鮮味が無い。「五位の光」は「狂骨の夢」を思わせる古代からの神事と事件関係者の絡みの妙と、又市の仕掛けの華麗さがマッチし、本作では一番の出来。「風の神」は、シリーズの初作「小豆洗い」の原点に戻った百物語もの。

読者層の拡大を狙ったものか、作品の構成も文章自体も平易過ぎて、従来からの読者には物足りない出来。明治維新後に江戸時代の事件を振り返るという趣向も成功しているとは思えない。作者の意向、作品の出来とも中途半端になってしまった残念な作品。
後巷説百物語 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 後巷説百物語 (角川文庫)より
4043620047
No.25
(5pt)

爽やかな読後感

著者の本は姑獲鳥の夏から始まり結局何だかんだで全部読ませて頂いている。著者の本の中では爽やかさが感じられる著です。それは山岡百介がさっぱりしているのと、それを慕う登場人物が若く爽やかなせいか。京極堂シリーズが憑き物落としとすれば、又一シリーズはその仕掛けを楽しむ本と思ってます。その意味ではシリーズ三作目、加えて『覗き小平次』も又一さんか、も十分仕掛けを楽しめます。
後巷説百物語 (Kwai books) Amazon書評・レビュー: 後巷説百物語 (Kwai books)より
4048735012