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老検死官シリ先生がゆく
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老検死官シリ先生がゆくの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.78pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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あまりカンボジアが舞台の話は読んだことがなかったので、しかも時代もなかなか珍しいし面白かったです。 主人公が老人だったり、不思議な力を持っていたり、全体的に不思議な雰囲気の話でした。 | ||||
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ラオスを舞台にしたミステリー おそらく ラオス舞台ということでは これぐらいしか 和訳されてないのでは?? 物語は ゆったりした流れの中 今日もとても暑いですな が あいさつ代わりの国で起こるミステリーです。 この作家の描写は好きです。 | ||||
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こんな本があったんですね!登場人物が魅力的でシリ先生が霊感が強いのも楽しめました。 ほとんど知識のなかったラオスが身近に感じられ好きになりました。 | ||||
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とても面白かったですありがとうございましたまたよろしくおねがいします | ||||
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タイへ旅行した時に、この作家を知り、日本語版が見つかったので早速購入しました。読むうちに物語に入っていったので、別の本も読んでみたいと思います。 | ||||
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1976年のラオスを舞台にした不思議な一冊でした。 正直私にとって当時のラオスがどういう国であったかという予備知識は全くなく、読んでいてその場面を想像出来ない時もありました。 幽霊や悪魔祓いの話もありただのミステリーではないんですが、それぞれの事件が最後の最後に繋がっていく展開は見事でした。 ユーモアセンスも抜群でしたよ。シリ先生が72歳という設定なんで、どこまで続くか分からないけど最後まで読んでみたいシリーズです。 なんとなくボツワナのミス・マープル、ラモツエのシリーズを思い出しました。 | ||||
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霊とか出てくるのは、ミステリー的にはちょっと……だけど、舞台がアジアですからそれもアリかな。むしろ欧米が舞台のミステリーには出てこない考え方ですよね。続きが出るかどうか分からないと訳者あとがきにはありましたが、続きを読みたいです。あの終わりは衝撃でした。ぜひぜひ続刊を! ほんと、面白かったです。 | ||||
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ラオス国民は、外国人の支配する植民地でいるのがほとほと嫌になっていた。かりに社会の運営がうまくいかなくても、こんどは同じラオ族がすることだから失敗してもかまわないと考えていた。(本書115頁) という1976年という時代が本書の舞台である。すなわち、ベトナム戦争でアメリカが敗退し、ラオスにも共産主義政権が発足したばかりという時期だ。出来立ての社会主義政権は、早くも国内に密告者網を築きつつあるなど禍々しさの片鱗を見せつつも、まだ理想に燃えている。そして援助で届いたペンキが一色しかなかったからといって、国中を空色のペンキで塗りたくってしまうように、どことなく間が抜けてもいる。そういうラオスの世情の描写が実に面白く、しばしば笑いを誘われる。 温厚でユーモアを愛するシリ先生は、実はジャングルで三十年間ゲリラ戦を戦ってきた歴戦の勇士である。怜悧な自然科学者であると同時に精霊や霊魂が見えてしまう霊感体質でもあり、飄々としていながら共産党内のパワーゲームを操れる「食えないオヤジ」でもある。 本書ではそういう社会主義建国の騒然たる世相を背景に、殺人事件の謎に挑むシリ先生の活躍が描かれる。けっこうシリアスな話なのだが、なんとも実にユーモラスなのだ。まさに「アジア的混沌」ミステリである。東南アジアの風物に関心のある向きであれば、読んで損はない。 | ||||
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英国生れで日本を始めとして各地で教職を勤め東南アジアで兼業作家となり、最近ヨーロッパで認められ人気を得た苦労人作家コッタリルの老検死官シリ先生シリーズ第一弾です。本書に初登場する探偵役のシリ・パイプーン医師は72歳で白髪頭に澄み切った緑色の目を持つ老人ですが、只者ではなくラオス国内で唯一の検死官です。彼は生意気に説教する若造の上司ヘン判事にも迎合せず、検死事務所に勤める二人の仲間、障害があるが解剖の腕は達者なグン君と頼りになる看護婦デツイと共に続々と運ばれて来る変死体の解剖に日々勤しんでいます。そんな中でダムで見つかった溺死人と大勢の人々と食事中に急死した婦人の死因に先生は強い興味を惹かれ、正義感に燃えて独自に調査を開始します。 シリ先生は夢の中で或いは起きている時でも不意に死者の姿が見えて来るという不思議な特技があり、彼らの訴える無念の思いを受け止めて鋭い洞察で謎を解明して見せます。本書の中盤で先生がカムアン県へ派遣され、モン族の部族民達と邂逅し悪霊ピーポープと対決するエピソードは完全に非科学的で合理的な説明は不可能ですが、読み進む内にそんな不満も消え失せ、幻想的な物語に魅せられて大きな満足感が得られました。事件の方は次第に権力の腐敗の匂いが漂って来ますが、それでも政府高官のシビライや国家警察のポーシー警部ら友人がシリ先生を頼もしく助けてくれて正義が機能する事に安堵の念を覚えます。ラスト近くで描かれる先生の亡き妻との感動的な秘話には、思わずほろりとさせられ人情に厚い先生の人柄を感じさせてくれます。ミステリーにファンタジーの要素を加味して、田舎の人々が醸し出す素朴でしみじみとした味わいだけでなくショッキングでスリル溢れる場面もあるという面白さ満点の小説に巡り合えて、とても幸福な時間が過ごせました。五作目まである続巻の紹介は未定との事ですが、ぜひともお願いしたいと思います。 | ||||
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