三十三本の歯
- 異世界 (87)
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シリ先生のシリーズです。今回も面白いですが、続きが出ているのに翻訳が全くされていないのはなぜでしょうか。早く続巻の翻訳をしてほしいです。 | ||||
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ラオスが舞台のミステリー シリ先生シリーズ 今日もとても暑いですね があいさつ代わりのお国柄 ゆったりしたモードで綴られる東南アジアのミステリー。 | ||||
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もともと『本の雑誌』の書評で絶賛されていて、図書館で借りて読み、自分のものにしたくなって購入しました。 「それにしても暑いですな」が挨拶代わりの、まったりした「ラオス」が舞台。ラオスの検視官って設定も、「33本の歯」のもつ意味も、しみじみする話です。前作の『老検死官シリ先生がゆく』を読んでなくても、大丈夫。不思議な味わいが楽しめます。 | ||||
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1970年代のラオスを舞台に国家の唯一の検死官にして霊魂ドクターの老人シリ先生が毎回遭遇する奇妙奇天烈な事件を描く異色ミステリー・シリーズ待望の第2弾です。本書のあとがきで訳者が2作目の紹介が遅れたのは自分の怠慢であると述べられていますが、何はともあれ実に約四年振りの翻訳が実現した事は喜ばしく本当に良かったと思います。 1977年3月のラオスは日中の気温が四十度を超えており、二人が顔を合わせると「それにしても暑いな」「暑すぎます」が定番の会話だった。そんな中で72歳のラオス唯一の検死官シリ先生は、自転車に相乗りした二人の謎の死人と獣に噛み殺された女性という2つの異常な事件の検死に忙殺されていた。しかも突然上司のヘン判事に古都ルアン・パバーンへの出張を命じられたシリ先生は、そこで炭化した黒焦げ死体の謎に挑むのに加えて自らの生命も危険にさらされる大ピンチを迎えるのだった。 本書の中で謎解きミステリーの占める割合はごくわずかで、九割以上が怪奇幻想ファンタジーの世界だと言えますので、あまり深く考えずにとにかくどんどんストーリーを追って読み進めるのが良いでしょう。メインの2つの謎の答が明かされた後でも完全に理解出来たかというと自信がありませんし、何故?と思える部分もいろいろとありますが、その信じられない様な奇々怪々なぞっとする物語を頭脳にそのまま受け入れましょう。今回の事件で大活躍を見せるのがドゥーイ看護婦(前作のデツイ看護婦と同じ人)で、シリ先生の留守中に女性殺人事件を自ら解決しようと奮闘しますが、あまりに張り切り過ぎて返り討ちにあいそうになるのが玉に瑕で非常に心配になります。今回は身も心も震える様な怖い場面が多く、死を呼ぶ謎の筐(はこ)、シリ先生に迫る悪霊ピーポープの魔手、そして殺人犯の壮絶な末路には心底ぞっとしました。そして普通の人の歯は多くても32本なのに、「三十三本の歯」を持つ我らがシリ先生の生い立ちの回想の語りは興味深かったですし、謎の庭師や名無しの修行僧との邂逅、それから先生を見守る「ビンロウの実でいつも口を赤くしている老婆」の正体には心を打たれました。それから怖いだけでなく今回特に人情味と動物愛が深く結びついておりまして、シリ先生を巡る裁判沙汰の結末には飼い犬サルーブの哀れな運命があって涙を誘われましたし、マレー熊失踪の謎の解決は人間と動物の両方を共に幸福にしてくれて読後晴れやかな気持ちで胸が一杯になりました。 このシリーズは厳密にはミステリーとは言えないかも知れませんが、そんな事とは関係なく今までにないミックス・ジャンルの素晴らしく面白い物語である事は間違いないでしょう。あとがきでは次回の紹介については全く触れられていませんが、幾ら時間がかかってもいいですからぜひ何時か続巻が読めます様にと祈って気長に楽しみに待ちたいと思います。 | ||||
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