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路上の弁護士



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路上の弁護士の評価: 4.26/5点 レビュー 27件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.26pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全27件 1~20 1/2ページ
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No.27:
(4pt)

大手法律事務所を捨てて、ホームレスを救う

John Grisham(Feb.5, 1955~)の作品を、また手に取ってしまう。大手法律事務所に勤め、独禁法の業務に携わり、数千万円の年収を得ていた32歳の白人男性弁護士Michael Brockは、医師の妻と暮らしていた。ある日ダイナマイトを体に巻いて拳銃を装備した黒人の男に、事務所で他の弁護士とともに監禁されてしまう。だが結局黒人の男は、警察に頭を撃たれて死んでしまう。ところがこの黒人男性は、合法的に住んでいた倉庫から、違法な手段によって立ち退きにあっていたことをMichaelは知る。そしてこの男性の他にも立ち退きの運命にあった者はいて、中には22歳の未婚の母が4人の子どもとともに、2月の寒空のもと車中泊で凍死した例もあった。

Michaelはこれら不幸な違法な立ち退きに、彼の勤務していた大手法律事務所が加担していたことを知る。そしてMichaelは監禁されたにもかかわらず、数十万ドルの年収を捨てて、人手不足に悩んでいたスラム街の“弁護士事務所”に、年俸3万ドルで雇われることになる。彼は勤務していた法律事務所の不動産担当部署から、違法な立ち退きを行なったことを示す書類を“借りて”、コピーをとった。だが大手法律事務所は、名声の毀損と損害賠償を恐れて、Michaelを追い回す。また大手法律事務所に勤めることによって、給与のみならず、大きなBenefit(特典)が与えられることが描かれ、同じく大手法律事務所に勤めている兄から訪問を受け、「気は確かか」と説得される。

この小説で最も読みごたえのあるのは、不正を問われた大手法律事務所が評判の悪化と巨額の賠償を恐れて、Michaelが所属する小事務所と和解する場面だろう。特に一人当たりの賠償額について大手法律事務所が提示した額を、Michaelたちが吊り上げていく様子は読んでいて頼もしささえ感じる。一方で米国の不法行為法の深さも、描かれている。Grishamはさすが弁護士出身の作家だけあって、こうした場面を幾つも体験しているのだろう。「A Time to Kill」ほど深くはないが、米国の持つ問題を的確に描いている。
路上の弁護士〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:路上の弁護士〈上〉 (新潮文庫)より
4102409173
No.26:
(4pt)

出だしから掴まれた!

最初の事件からバシッとストーリーに惹きつけられて、その後はモルデカイなどの登場人物や、主人公の心の動きに共感しながら、最後まで読めてしまいました。 法律を学ぶなら、精神が大事ですね。
路上の弁護士〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:路上の弁護士〈上〉 (新潮文庫)より
4102409173
No.25:
(4pt)

テンポがよく、スラスラ読めます。

Michael は大手法律事務所で働くエリート弁護士。ある日、ダミーのダイナマイトを体に巻いたホームレスの男が法律事務所を訪れて、強制立ち退きについて抗議を行ないますが、Michaelの目の前で、駆けつけた警官に狙撃されてしまいます。大企業を弁護して巨額の報酬を稼ぎ、事務所に高価な家具が増えていく。そんな働き方に疑問を持つようになったMichaelは、大手法律事務所を離れて、Street People やホームレスのために、働くことを選びます。
撃たれ男は一体、何を主張したかったのか?大手法律事務所による強制立ち退きは合法だったのか?Michaelの運命は?

自分がMichealの立場だったら、ホームレスを救うことよりも、大手法律事務所のパートナーとなれるチャンスや巨額の報酬を選んでしまうかもしれません。

文章がシンプルでストーリーも面白いので英語の学習用として良いと思います。付属のCD-ROMに入っている朗読も素晴らしいです。
路上の弁護士〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:路上の弁護士〈上〉 (新潮文庫)より
4102409173
No.24:
(3pt)

社会性で勝負する作品

グリシャムの初期の作品とは異なるリズムで話が展開します。冒頭だけはスピード感ある流れがあります。その後、社会を見つめるグリシャムの想いが登場人物を通して述べられていきます。Time to Killのような展開を期待される方は、流れのリズムに戸惑うかもしれません。他のレビューを書いた方が指摘するように、初期の頃の作品のように、現実味を無視したようなおもしろさはありません。おもしろさではなく社会への考察が主眼になっています。巻末にグリシャムが書いているように、いろいろな方面でないようについてリサーチして書いたために、ありえないようなことは書いてありません。この本には、ホームレスだけではなく、グリシャムの想いが込められています。友人、家族などに対する考え方もみられます。page-turnerの作品ではなく、ゆっくりと社会について考えさせられる作品です。しかし、今一踏み込んだ感じがありません。
路上の弁護士〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:路上の弁護士〈上〉 (新潮文庫)より
4102409173
No.23:
(5pt)

面白く、そして考えさせられる

アメリカの訴訟社会を良くも悪くも背負っている弁護士の衝撃的な事件を通じての変化を、息もつかせぬ展開で書ききっている。 アメリカ社会の象徴的な大規模法律事務所、一方でホームレスを助ける法律事務所、離婚、沈滞した公共サービスなど、言葉を費やすことは無いのだが、夫々の場面が天井に張り付いて覗き込んでいるかのようにリアルに迫ってくる。 早く読み進みたいが、読み終えるのが残念という、そんな気持ちを持たせる本だ。 お陰で、通勤電車で降りる駅を、過ごしてしまった。 

しかも、面白いだけでなく、社会との係わりや生き方まで考えさせる力も備えた内容だ。 グリシャムの本から離れられなくなりそうだ。
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4102409173
No.22:
(5pt)

寄付をするようになった

自分の生活について考えるようになった。
寄付にも積極的ではなかったが、
考えが変わり、
衝撃的な
非常に貴重な体験だった。
英語も読みやすい。
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4102409173
No.21:
(3pt)

アメリカ社会の闇を見る

「The Firm」(邦題:法律事務所)のジョン・グリシャムの作品。若手エリート弁護士がひょんなことから有名法律事務所を辞め、社会の最下層のホームレスのために立ち上がるというストーリーだ。

ずいぶん前に買ってしばらくほったらかしていたのだが、ふと目についたので一気に読んだ。グリシャムの他の作品のような手に汗にぎるスリリングな展開を期待して読んだので、読み終わったときはちょっと拍子抜けした。書店ではミステリーやサスペンスに分類されていることが多いようだが、ミステリーというよりは社会派小説といった方が良い。

アメリカの深刻な格差社会の闇をかいま見ることができる重い内容だ。将来有望な弁護士ブロックを下層階級に目を向けさせるきっかけを作った人物は心に傷を負ったベトナム帰還兵で、登場するホームレスの多くは黒人かヒスパニック系だ。日本で進行しつつある格差社会とは深刻さの度合いが違う。もちろんこれはフィクションであり現実にこんな事があったら結構な大騒ぎになるんだろうけど、そこに描かれている背景はアメリカ社会の現実だ。これが「自由の国」アメリカが目指した社会かと思うと暗澹たる気分になる。

先頃アメリカで医療保険改革法が僅差で可決されたが、金持ちの反対が強かった。それに伴う増税から逃れようと高所得者層はあの手この手で抜け道を探っているそうだ。職を失うのも病気になるのも貧乏なのもみんな自己責任というわけだ。それが「自由」の代償なのだろう。

ブロックの古巣のリッチな弁護士達が、最後にはブロックに共感して下層階級支援の輪を広げていくという結末には救われる。
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4102409173
No.20:
(4pt)

Street Lawyer

著者の弁護士時代の知識と経験をフルに活用して、社会悪を暴き正義を貫く姿勢を、差別下にある不遇の一弁護士を通じて描ききっているのは、現役時代の著者が本来的にやりたかったことの代償行為かとも取れるほど迫力がある。描写の筆致はいつものように簡潔で、畳み込むようにスピード感があり、読みやすく、楽しめる。やや現実性に欠けるストーリーの運びの部分はあるが、著者の意図するところを善としよう。
路上の弁護士〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:路上の弁護士〈上〉 (新潮文庫)より
4102409173
No.19:
(5pt)

アメリカ格差社会の実情を知ることができる

squatterと言う単語を始めて知りました。使われていない建物に不法に侵入して住み着いている人々を言います。アメリカ社会で、黒人がどんな立場に置かれているか、それをかなり正確に描いた作品だと思います。
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4102409173
No.18:
(4pt)

社会派小説

主人公は名門法律事務所で働いています
給料良し
待遇良し
何の不自由もありません
ホームレスの人質になったことで正義に目覚めます
良く出来た作品ですが非現実的ですね
本来、恵まれたものは恵まれてないものに冷淡なのです
こうあって欲しいという寓話と考えると納得します
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4102409173
No.17:
(5pt)

*ペンギンアクティブリーダーシリーズはいい感じです!

まず、最近出始めたペンギンアクティブリーダーシリーズはいい感じです!
朗読CDまで付いて1000円前後の値段でお買い得だし、
朗読は大変に聞き取りやすいです!
英語の勉強にはうってつけのシリーズとして今後、流行って行くのでしょうね〜!
ところでこのストリートローヤーも、要約版ですが充分に楽しめました!
本物の洋書を読めるまでの橋渡しとして役立てていきたいと思います。
この他に、赤毛のアンとマザーテレサをアクティブリーダーで読みました。
路上の弁護士〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:路上の弁護士〈上〉 (新潮文庫)より
4102409173
No.16:
(3pt)

弁護士とは?を問う一作

一流の法律事務所に勤める少壮弁護士が、ある事件を

きっかけにホームレスの弁護士に転進する。

ミリオンダラーの稼ぎ手となれるパートナー昇進を目前に

して何がMichael Brockをストリートロイヤーへと向かわせたか。

Mikeは車の中で不慮の死を遂げたLontaeと四人の子供たちの

死に衝撃を受け、巨大法律事務所がひた隠す秘密へと迫る。

黒人弁護士 Mordecai Greenの交渉力が見所。

グリシャムが追求する弁護士とは?のテーマを追う1作。
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4102409173
No.15:
(5pt)

Hooked on Grisham

Great book! Probably the best by Grisham. This is the first Grisham novel that I had ever picked up. I finished reading the book with great intensity and after that, I was hooked on Grisham novels. I read the book almost nine years ago and I still remember every single details of the story. There aren’t many books out on the market that will give you this much impact.
路上の弁護士〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:路上の弁護士〈上〉 (新潮文庫)より
4102409173
No.14:
(4pt)

正義感弁護士は、自分のリッチな暮らしや仕事に疑問を感じて・・・・。

1700語で書かれているので、読みやすいです。
弁護士事務所の有望な弁護士Michaelは、事務所を占拠したホームレスの男が死んだのをきっかけに、自分のリッチな暮らしや仕事に疑問を感じ、ホームレスの人々へのボランティアを始めます。
そこで知り合ったホームレスの親子の死にショックを受け、Michaelは、ホームレスの人たちのための法律センターで働き始めます。
それと、同時に、二つのホームレスの死には、倉庫からの強制立ち退きの問題が絡んでいたことを知ります。
Michaelは、その証拠となるファイルを勤務先の事務所から持ち出します。弁護士の彼が盗みを働いたということは?・・・。弁護士のライセンスは?
また、Michaelは、妻との間にも離婚の問題を抱えています。
易しい英語なので面白くすらすら読めてしまいます。が、ちょっと物足りない気もします。
原書で読めるようになりたい。
路上の弁護士〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:路上の弁護士〈上〉 (新潮文庫)より
4102409173
No.13:
(3pt)

結局一気に読んでしまう。

実は今まで読んだことがなかった有名作家の筆頭ジョン・グリシャム。
そして残念なことに本書が初グリシャム。
ワシントンの大法律事務所で働く、30代にしてパートナー目前のエリート弁護士が、ホームレスの立て篭もり事件に遭遇したことから、大事務所を結構唐突に!辞め、ホームレスを支援する「路上の弁護士」へと変貌していく。主人公の行動に喝采を送りたくとも、そこまでキャラクターが浮びあがってこないので、どうも唐突な感じがぬぐえない。ホームレスの死をめぐって起こした訴訟にしても、ゴネ得のように思えてしまって爽やかな読後感がない!原告である、元の勤務先の老弁護士の最後の行動だけが救いだった。でも読み出したら本を置けなくなる吸引力はさすがベストセラー作家。
路上の弁護士〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:路上の弁護士〈上〉 (新潮文庫)より
4102409173
No.12:
(4pt)

相変わらずの秀作!?

巨大法律事務所の若手エリートとしてパートナーへの道をひた走っていたMichael Brockが、ある事件をきっかけに自分の弁護士人生のみならず私生活をも180度変え、社会的弱者の救済に尽くす。 ストーリーの展開と簡明な表現で他の作品と比べて明らかに早くページが進んでしまうのに驚く。 個人的には、Brockの気持ちの変化の理由付けと、最後の展開にもう一ひねりあることを期待してしまった。
路上の弁護士〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:路上の弁護士〈上〉 (新潮文庫)より
4102409173
No.11:
(5pt)

良心に目覚める。

実際身につまされるハナシです。まいにちフルスロットルで働き、巨万のサラリーにありつけるパートナーの身分も視野に入った32歳の才気あふれる弁護士がひょんなことからホームレスに撃ち殺されかけ、その動機背景に興味をもつうちに「弁護士」の仕事とは何か、出世・カネの先に何があるのか疑問をもちはじめる。greedyな弁護士が良心に目覚めていく過程は、グリシャムが自身の経験を活かしているせいか不思議とリアル。しかし法廷ネタだけでシリーズものも書かずちっともマンネリを感じないのはほんとすごい。これも450Pノンストップ!
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4102409173
No.10:
(5pt)

少しナイーブしかし社会正義を求める小説

1作目が"The Pelican Brief"で、Grishamの作品は実はこれが2作目になります。前者は犯人が最後まで分からず、ハラハラしながら読んだ記憶があります。1年半ぶりによむ作品としてこれを選択した理由は特にないのですが、"The Pelican Brief"と異なりこれは、誰が悪人か物語途中で分かってしまいます。しかし、これはそれ程重要なことではありません。アメリカ社会のなかで成功者の代表である大手法律事務所の職を投げだして、ホームレスの人たちのために貧しい法律事務所で働く弁護士の物語です。詳細は触れることが出来ませんが、自分の法律家資格を諦める危険を冒してまで、もといた有名法律事務所とその依頼者の不正を明らかにして行きます。内容的にはちょっとナイーブ的な感じがしないでもありませんが、好ましくないことを目撃しても見て見ぬ振りをすることが多いなかで、何となく爽やかな読後感が残った作品でした。
路上の弁護士〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:路上の弁護士〈上〉 (新潮文庫)より
4102409173
No.9:
(5pt)

久しぶりに堪能しました。

ずいぶん前に買って、その後ほったらかしだった本。
何気なく手にとって、読み始めたら、
するする読めて、とまらなくなりました。
途中、いろいろな用事で読むのをストップしなければならないときには、
続きが気になって、気になって、、、
しょっぱなの事件をはじめ、ドラマチックな部分もよいですが、むしろ、主人公をはじめ、登場人物の行動や考え方に対して、
いろいろ考えさせられ、ひきつけられました。
文章も読みやすい。
原書で、ちょっと手ごたえのあるものを読んでみたい、と思っている方に
お薦めです。
路上の弁護士〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:路上の弁護士〈上〉 (新潮文庫)より
4102409173
No.8:
(5pt)

こんなに読みやすいとは!

数年前この本を読み、即グリシャムのファンになり以来彼の作品はなるべく読むようにしています。初めは法律用語のような専門的な言葉だらけで難しいのかもと思いながら、試しに読んでみたのですが、さすがは売れている作家。驚くほど読みやすいのです。その上、心温かいヒューマニズムが底流にあり、感動時なストーリーでした。なるほど、売れるはずだと思ったものです。この本を突破口にして、グリシャム作品に対して不安なく次々と購入し読んでみましたが、やっぱり私にとってはこの最初の一冊が最高に好きな物語です。
路上の弁護士〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:路上の弁護士〈上〉 (新潮文庫)より
4102409173

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