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路上の弁護士
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路上の弁護士の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.26pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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グリシャムの初期の作品とは異なるリズムで話が展開します。冒頭だけはスピード感ある流れがあります。その後、社会を見つめるグリシャムの想いが登場人物を通して述べられていきます。Time to Killのような展開を期待される方は、流れのリズムに戸惑うかもしれません。他のレビューを書いた方が指摘するように、初期の頃の作品のように、現実味を無視したようなおもしろさはありません。おもしろさではなく社会への考察が主眼になっています。巻末にグリシャムが書いているように、いろいろな方面でないようについてリサーチして書いたために、ありえないようなことは書いてありません。この本には、ホームレスだけではなく、グリシャムの想いが込められています。友人、家族などに対する考え方もみられます。page-turnerの作品ではなく、ゆっくりと社会について考えさせられる作品です。しかし、今一踏み込んだ感じがありません。 | ||||
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「The Firm」(邦題:法律事務所)のジョン・グリシャムの作品。若手エリート弁護士がひょんなことから有名法律事務所を辞め、社会の最下層のホームレスのために立ち上がるというストーリーだ。 ずいぶん前に買ってしばらくほったらかしていたのだが、ふと目についたので一気に読んだ。グリシャムの他の作品のような手に汗にぎるスリリングな展開を期待して読んだので、読み終わったときはちょっと拍子抜けした。書店ではミステリーやサスペンスに分類されていることが多いようだが、ミステリーというよりは社会派小説といった方が良い。 アメリカの深刻な格差社会の闇をかいま見ることができる重い内容だ。将来有望な弁護士ブロックを下層階級に目を向けさせるきっかけを作った人物は心に傷を負ったベトナム帰還兵で、登場するホームレスの多くは黒人かヒスパニック系だ。日本で進行しつつある格差社会とは深刻さの度合いが違う。もちろんこれはフィクションであり現実にこんな事があったら結構な大騒ぎになるんだろうけど、そこに描かれている背景はアメリカ社会の現実だ。これが「自由の国」アメリカが目指した社会かと思うと暗澹たる気分になる。 先頃アメリカで医療保険改革法が僅差で可決されたが、金持ちの反対が強かった。それに伴う増税から逃れようと高所得者層はあの手この手で抜け道を探っているそうだ。職を失うのも病気になるのも貧乏なのもみんな自己責任というわけだ。それが「自由」の代償なのだろう。 ブロックの古巣のリッチな弁護士達が、最後にはブロックに共感して下層階級支援の輪を広げていくという結末には救われる。 | ||||
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一流の法律事務所に勤める少壮弁護士が、ある事件を きっかけにホームレスの弁護士に転進する。 ミリオンダラーの稼ぎ手となれるパートナー昇進を目前に して何がMichael Brockをストリートロイヤーへと向かわせたか。 Mikeは車の中で不慮の死を遂げたLontaeと四人の子供たちの 死に衝撃を受け、巨大法律事務所がひた隠す秘密へと迫る。 黒人弁護士 Mordecai Greenの交渉力が見所。 グリシャムが追求する弁護士とは?のテーマを追う1作。 | ||||
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実は今まで読んだことがなかった有名作家の筆頭ジョン・グリシャム。 そして残念なことに本書が初グリシャム。 ワシントンの大法律事務所で働く、30代にしてパートナー目前のエリート弁護士が、ホームレスの立て篭もり事件に遭遇したことから、大事務所を結構唐突に!辞め、ホームレスを支援する「路上の弁護士」へと変貌していく。主人公の行動に喝采を送りたくとも、そこまでキャラクターが浮びあがってこないので、どうも唐突な感じがぬぐえない。ホームレスの死をめぐって起こした訴訟にしても、ゴネ得のように思えてしまって爽やかな読後感がない!原告である、元の勤務先の老弁護士の最後の行動だけが救いだった。でも読み出したら本を置けなくなる吸引力はさすがベストセラー作家。 | ||||
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グリシャムの小説はいったん読み始めると時のたつのも忘れ、ぐいぐいと引き込まれてしまう。常に新作を待ち侘びている私としてはこの本もペーパーバックが出ると同時に注文した。例に漏れず謎解きの面白さと緊迫感のある展開に徹夜で読み通してしまった。星三つとした唯一の理由はエンディングに不満が残るから。途中までの盛り上がり方からすると悪人たちの悪あがきと、それをやっつける快感があっていいと思うのだが。考えられることは今のままでも長編の類であり、これ以上長くなるのを避けたということだろうか。しかし彼の筆力からすれば読者が飽きることはないと思うだけにもったいないと考えてしまう。英語学習の一環として読む本を探している方にもグリシャムはお薦めです。ボキャブラリーはある程度必要ですが、文体が平易で読みやすく、何より辞書など引く暇があれば少しでも先を読みたいと言う気にさせてくれます。映画化作品も多いので、この本以外でもまず映画を見て予備知識を入れてから原作に取り組むというアプローチも出来ます。結果が分かっていることで本を読む楽しみがなくなる心配はありません。むしろ映画では省略され分かりにくい点が本を読むことで理解でき、よりイメージが膨らむことでしょう。 | ||||
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がっかりさせられた「テスタメント」に比べればはるかにマシだが、往時の作品の勢いはない。エリート弁護士が正義に目覚め、巨万の富や地位をうち捨てて悪を正すというプロットにも飽きたし、グリシャムのもっとも面白い部分である法廷シーンも中途半端。主人公と言うにはどうにも役不足な人物設定など、まるで手抜きをしているかのような作品だ。とはいえ、グリシャム作品の香りは確かにそこかしこに漂っている。「テスタメント」で失望した方々も、今回はそれなりに楽しめるのではないだろうか。 | ||||
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