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仮題・中学殺人事件
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仮題・中学殺人事件の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.44pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全16件 1~16 1/1ページ
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牧薩次と可能キリコのデビュー作でもありいわゆる意外な犯人シリーズでもある。作者はこのシリーズでこれでもかと意外な犯人の演出に工夫と技巧を凝らしていて綱渡りみたいな叙述が使われている(これはネタバレではない)。ちなみに本書では読者を犯人にすると宣誓して見事に「確かに犯人は自分だ」と言わせて見せる。 | ||||
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「読者が犯人」という実験作でその試みは面白いが、これって読者が犯人と言えるのだろうか? 90歳を超えても現役として一線で活躍してる辻真先さんのデビュー作。 昭和47年に書かれた作品であり、今から読むとかなり古いが、当時の世相を反映してたり史料的価値もあると思う。 | ||||
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最近の叙述ミステリのような凝ったものではないが、その手のものの先駆けミステリとして価値。 ただし今読んでも文章は普通に読めるので流石は生き残ってきた作家さん。 読者=犯人に気になったなら目を通しても? | ||||
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「読者が犯人」というのが売りになっていますが、この仕掛けに納得する人とそうではない人に大きく分かれるのではないでしょうか? 私は後者で、この理屈が通るなら、作者が意図せずに「読者が犯人」になってしまっている作品が他にもありそうです。 この仕掛けを除くと、平凡な内容で時代的にも古くなっている点も多いので、現代の読者がわざわざ読む必要があるかは、ちょっと疑問です。 | ||||
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青春ミステリの第一弾だ。「犯人は貴方だ」という趣向らしいので、気になっていた。 肩透かしである。入れ子構造を利用して、犯人が原稿を読んでるというだけ。 ポテトとスーパーが時刻表アリバイトリックと密室に挑む。 トリックは悪くない。 が、それ以外の部分が「高校殺人事件」以上にレトロだ。というより古臭い。 密室篇の被害者は学年一の秀才でブスなのだ。 「心から勉強が好きな中学生なんているわけがない」そうかな? 好きな人もいるだろうし、自分の意志で高みを目指している人もいるだろう。 ガリ勉=悪=ブスという決めつけが、いかにも昭和の十代向けだなあ。死んだ文化だ。 今となっては歴史遺産と言えなくもないか。 外枠では、当時話題の自衛隊機と旅客機のニアミスが原因の殺人が起こっている。 こちらも単独で読むとそこそこの出来だが、なぜ変な構成にするのか。 このシリーズは最初の二冊だけで充分だな。 | ||||
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現在40代です。 中学生の頃に読みました。 懐かしく感傷にひたりました。 このアイディアを書ききった作者の勇気に拍手! | ||||
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中学・高校時代このシリーズのファンで読んでいました。 本の程度は良いと思います。 | ||||
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この小説は「読者が犯人」という命題に作者が挑戦した叙述ミステリのひとつの回答であると思われます。 密室や時刻表トリックも扱われ、漫画家と編集者といった作者自身と近い人たちを扱っています。 スーパー&ポテトシリーズの出発点であり、「青春推理小説」といったジャンルの一翼を担うものでした。 しかし、登場するのは中学生であり、まだまだ子供向け小説の域を脱する作品ではありません。 作者の得意とする「現実の中に別な次元を内包する構成」も、この作品が最初です。 作者の世界と作中人物の世界が同時進行したりするパターンは、ソノラマ文庫の初期三部作に実に色濃く描かれています。 単純に作中人物の活躍に絞った後期三部作もぜひ復刊していただきたい。私は可能キリコが大好きなのです。 | ||||
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「読者が犯人」という推理小説がある、という噂をかねてから耳にしており、読みたいとずっと思っていた。しかし推理小説においては犯人がだれかはタブーであり、「読者が犯人」という手がかりだけでその作品を特定するのは、いかにインターネット社会とはいえ限りなく不可能に近いだろうとあきらめてもいた。 ところがあっさりと見つかった。それがこの作品である。 「ネタバレじゃん」と憤るには当たらない。そもそも本作の冒頭にそう謳ってある。「この作品の犯人は読者なのです」と。そしてその宣言がなければ、この作品は面白くもおかしくもない。 賛否両論があるようだが、個人的には大いに楽しませてもらった。 | ||||
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辻氏が最初に書いた長編ミステリ。1972年に朝日ソノラマの「サンヤングシリーズ」の一冊として出たもの。のちの1975年にソノラマ文庫化されて、売れたらしい。 スーパーとポテトの二人を主人公としたミステリで、のちにシリーズ化されて全六冊が出ている。 入れ子構造で、3つの物語がからみあっている。トリック、ミステリとしては他愛もない。しかし、どこか叙情性が漂っており、読後感は良かった。 のちの辻作品に比べると、ずっと良心的だし、面白い。 | ||||
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70年代の中高生対象に書かれた物なので、クセの強い文章をどうこう言っても仕方ないと思います。「読者=犯人」。結末を見た時は、数学の証明を思い出しました。確かに、読者が犯人です。こういう手法もあるという事を学ぶためなら、一読の価値ありと思います。あと、何故最初に読者が犯人と断る必要があったのかという事が、読み終えてみて分かります。そう断っておかなければ、作者のトリックがそもそも成立しないからです。不覚にも、僕には結末が分かりませんでした。まあ、トリック好きの人なら買ってもいいんじゃないでしょうか。 | ||||
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(;'Д`)ハァハァ このミステリが凄いで紹介されていたのだが、全然面白くない。 古臭いし・・・さしてキャラが魅力的であるわけでもない。 何でこんな作品を推す、批評家が多数いたのであらうか・・・。 本当にワケが分からん | ||||
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迷犬ルパンのシリーズなど数多くのミステリ作品を発表してきた作者の、記念すべき長編デビュー作。なのだそう。もともと、今でいう「ヤングアダルト」を対象に書かれたミステリだそうで、主人公の探偵役は中学二年生の男女二人組み。クセのない文章でスラスラ〜ッと読めてしまいます。 が、ヤングアダルト対象と侮るなかれ、作者は本作で犯人=○○と、とんでもないことを成し遂げています。この○○、別にハッキリ書いちゃってもいいんです。ネタバレにならないんです。文庫の表紙をめくると、内容案内にちゃんと書かれているので。が、ここでは一応伏せておきます。おもしろ味がなくなると思う方は、この内容案内を読まずに本編へ進んでください。ですが、カンのちょっと鈍い人は作者のねらいに気づかずに読み進めてしまうおそれがあるので、ここはやっぱり内容案内を読んで、作者がどうやって犯人を○○にするのか、ワクワクドキドキしながら読み進めるのが正しい(?)読み方かもしれません。この仕掛けを、よくやったと感心するか、だまされたと思うかは好みの問題ですが。 本書で活躍するポテトとスーパーの二人の中学生、ほかにも何作かで探偵役を務め、それらもいろいろと凝った仕掛けがあるミステリなのだそう。楽しみですね。 | ||||
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「この文庫がすごい!」2005年版 ミステリー部門で高い評価(4位)だったので期待してましたが、表現がなんか古臭くて、中学生の描き方も現在の人が読んだら違和感があるのではないでしょうか。発表された当時は画期的だったかも知れませんが、今では古くささが目立ってしまい、正直これがなんで4位?。。。。 | ||||
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「犯人は読者である。」その突飛な発想もさることながら、最初から犯人を明らかにするなんて「おいおい、大丈夫かあ」と思ってしまった。読者諸君、いくら発想がすごいからといって『本格』を期待していると肩すかしを食うであろう。 | ||||
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ソノラマ文庫版を読んだのが中学生のとき。畑農照雄氏のイラストが子供心にちょっと不気味だったが、「自分と同じ中学生が探偵役」という親近感にくわえて謎解きの面白さに夢中になった。交互に編まれた短編を読み通し、全体を俯瞰したとき初めて浮かび上がる「読者が犯人である」というメタ構成はいま読み返しても見事で、あの時代に子供向けにこんなクォリティの高い推理ものが書かれていたという事実に今さらながら驚く。(このあたりの事情は巻末の解説に詳しい。いろんな裏話も満載。必読です) そして本作は推理小説としては勿論、青春小説としても掛け値なしに優れている。それぞれの殺人の動機は哀しく切なく、その幕切れはある意味救いがないのだが、後味の悪さは感じられない。それはとりもなおさず、青春それ自体が切なくて救いのないものだからだろう。ソノラマでのシリーズ最終作「TVアニメ殺人事件」まで、はやく全部出してください。 | ||||
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