黒死館殺人事件

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黒死館殺人事件の評価:

3.89/5点 レビュー 150件。 D ランク

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平均点3.89pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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全504件 421〜440 22/26ページ
No.84
(5pt)

知識の奈落に落ちていく、文学界のレジェンド

「ボスフォラス以東に唯一つしかない豪壮を極めたケルト・ルネサンス様式の城館(シャトウ)」

出だしから読者を圧倒する怪しさで迫るこの小説は、”ドグラ・マグラ”、”虚無への供物”と共に
「日本三大奇書」の一つに数えられる金字塔的作品です。

怪しい洋館、怪しい住人、怪しいからくり人形、怪しい探偵と、最初から最後の一文字まで怪しさ
のみで埋め尽くされており昭和初期ミステリーの雰囲気十分な内容ですが、この小説を伝説たらしめたのは、
読者を完全に無視しているともいえるペダントリー(衒学趣味)とエンサイクロペディックな知識の洪水です。

とにかく単語がわかりません。私も知識には多少自負を持っているつもりでしたが、この作品の前では
赤子も同然でした。前後の脈絡、整合性も関係なく突然主人公が語り出す長台詞は、あらすじがどうなって
いたのか、今何が起こっているのかも見失わせます。何故殺人と天王星の周期が関係あるのか未だに良くわかりません。

占星術・宗教学・物理学・医学・薬学・紋章学・心理学と全方位から虚実入り混じった単語が
機関銃のように浴びせられ、殴られすぎると気持ちよくなってくるボクサーではないですが、
何か幻惑されて変にうっとりした気分にすらなってきます。

冷静に読めば途中で犯人が分かることや、状況や動機の必然性・整合性の無さから、ミステリーとして
破綻しているという批判を良く聞きますが、この本はそうした事を超越してしまっているように思います。

私はあえて、推理小説界やミステリー界ではなく、「文学界の」レジェンドと評してました。
なぜならこの本はどのジャンルの枠もはみ出した「黒死館」というジャンルを生み出したと言えるためです。
そして後にも先にもこのジャンルには1冊しか存在し得ない、そうした意味でも伝説の奇書と呼ぶに相応しい作品です。
黒死館殺人事件 (1969年) Amazon書評・レビュー: 黒死館殺人事件 (1969年)より
B000J95PKM
No.83
(5pt)

知識の奈落に落ちていく、文学界のレジェンド

「ボスフォラス以東に唯一つしかない豪壮を極めたケルト・ルネサンス様式の城館(シャトウ)」
出だしから読者を圧倒する怪しさで迫るこの小説は、”ドグラ・マグラ”、”虚無への供物”と共に
「日本三大奇書」の一つに数えられる金字塔的作品です。
怪しい洋館、怪しい住人、怪しいからくり人形、怪しい探偵と、最初から最後の一文字まで怪しさ
のみで埋め尽くされており昭和初期ミステリーの雰囲気十分な内容ですが、この小説を伝説たらしめたのは、
読者を完全に無視しているともいえるペダントリー(衒学趣味)とエンサイクロペディックな知識の洪水です。
とにかく単語がわかりません。私も知識には多少自負を持っているつもりでしたが、この作品の前では
赤子も同然でした。前後の脈絡、整合性も関係なく突然主人公が語り出す長台詞は、あらすじがどうなって
いたのか、今何が起こっているのかも見失わせます。何故殺人と天王星の周期が関係あるのか未だに良くわかりません。
占星術・宗教学・物理学・医学・薬学・紋章学・心理学と全方位から虚実入り混じった単語が
機関銃のように浴びせられ、殴られすぎると気持ちよくなってくるボクサーではないですが、
何か幻惑されて変にうっとりした気分にすらなってきます。
冷静に読めば途中で犯人が分かることや、状況や動機の必然性・整合性の無さから、ミステリーとして
破綻しているという批判を良く聞きますが、この本はそうした事を超越してしまっているように思います。
私はあえて、推理小説界やミステリー界ではなく、「文学界の」レジェンドと評してました。
なぜならこの本はどのジャンルの枠もはみ出した「黒死館」というジャンルを生み出したと言えるためです。
そして後にも先にもこのジャンルには1冊しか存在し得ない、そうした意味でも伝説の奇書と呼ぶに相応しい作品です。
黒死館殺人事件 (ハヤカワ・ミステリ 240) Amazon書評・レビュー: 黒死館殺人事件 (ハヤカワ・ミステリ 240)より
4150002401
No.82
(5pt)

知識の奈落に落ちていく、文学界のレジェンド

「ボスフォラス以東に唯一つしかない豪壮を極めたケルト・ルネサンス様式の城館(シャトウ)」
出だしから読者を圧倒する怪しさで迫るこの小説は、”ドグラ・マグラ”、”虚無への供物”と共に
「日本三大奇書」の一つに数えられる金字塔的作品です。
怪しい洋館、怪しい住人、怪しいからくり人形、怪しい探偵と、最初から最後の一文字まで怪しさ
のみで埋め尽くされており昭和初期ミステリーの雰囲気十分な内容ですが、この小説を伝説たらしめたのは、
読者を完全に無視しているともいえるペダントリー(衒学趣味)とエンサイクロペディックな知識の洪水です。
とにかく単語がわかりません。私も知識には多少自負を持っているつもりでしたが、この作品の前では
赤子も同然でした。前後の脈絡、整合性も関係なく突然主人公が語り出す長台詞は、あらすじがどうなって
いたのか、今何が起こっているのかも見失わせます。何故殺人と天王星の周期が関係あるのか未だに良くわかりません。
占星術・宗教学・物理学・医学・薬学・紋章学・心理学と全方位から虚実入り混じった単語が
機関銃のように浴びせられ、殴られすぎると気持ちよくなってくるボクサーではないですが、
何か幻惑されて変にうっとりした気分にすらなってきます。
冷静に読めば途中で犯人が分かることや、状況や動機の必然性・整合性の無さから、ミステリーとして
破綻しているという批判を良く聞きますが、この本はそうした事を超越してしまっているように思います。
私はあえて、推理小説界やミステリー界ではなく、「文学界の」レジェンドと評してました。
なぜならこの本はどのジャンルの枠もはみ出した「黒死館」というジャンルを生み出したと言えるためです。
そして後にも先にもこのジャンルには1冊しか存在し得ない、そうした意味でも伝説の奇書と呼ぶに相応しい作品です。
黒死館殺人事件 Amazon書評・レビュー: 黒死館殺人事件より
480602063X
No.81
(5pt)

知識の奈落に落ちていく、文学界のレジェンド

「ボスフォラス以東に唯一つしかない豪壮を極めたケルト・ルネサンス様式の城館(シャトウ)」
出だしから読者を圧倒する怪しさで迫るこの小説は、”ドグラ・マグラ”、”虚無への供物”と共に
「日本三大奇書」の一つに数えられる金字塔的作品です。
怪しい洋館、怪しい住人、怪しいからくり人形、怪しい探偵と、最初から最後の一文字まで怪しさ
のみで埋め尽くされており昭和初期ミステリーの雰囲気十分な内容ですが、この小説を伝説たらしめたのは、
読者を完全に無視しているともいえるペダントリー(衒学趣味)とエンサイクロペディックな知識の洪水です。
とにかく単語がわかりません。私も知識には多少自負を持っているつもりでしたが、この作品の前では
赤子も同然でした。前後の脈絡、整合性も関係なく突然主人公が語り出す長台詞は、あらすじがどうなって
いたのか、今何が起こっているのかも見失わせます。何故殺人と天王星の周期が関係あるのか未だに良くわかりません。
占星術・宗教学・物理学・医学・薬学・紋章学・心理学と全方位から虚実入り混じった単語が
機関銃のように浴びせられ、殴られすぎると気持ちよくなってくるボクサーではないですが、
何か幻惑されて変にうっとりした気分にすらなってきます。
冷静に読めば途中で犯人が分かることや、状況や動機の必然性・整合性の無さから、ミステリーとして
破綻しているという批判を良く聞きますが、この本はそうした事を超越してしまっているように思います。
私はあえて、推理小説界やミステリー界ではなく、「文学界の」レジェンドと評してました。
なぜならこの本はどのジャンルの枠もはみ出した「黒死館」というジャンルを生み出したと言えるためです。
そして後にも先にもこのジャンルには1冊しか存在し得ない、そうした意味でも伝説の奇書と呼ぶに相応しい作品です。
黒死館殺人事件 (河出文庫) Amazon書評・レビュー: 黒死館殺人事件 (河出文庫)より
4309409059
No.80
(5pt)

「読書」そのものを娯しむ作品。

たしかにストーリーやトリックはメチャクチャです。だから何だと?
書いてる内容が難解で理解できない?理解という行為自体が無意味。
なにせ書いてるのは作者のデタラメですから。
理解したところで何の役にも立ちはしません。

この書は「読書」それ自体を娯しむことに本質があります。
呪文のような文章に酔い、続出する奇書・奇物・奇論理に遊び、
法水の超尋問・超推理に幻惑される。これがいい。

いわば読む麻薬とでもいうのでしょうか。「ドグラ・マグラ」もそうですが、
こちらのほうが荒唐無稽なぶん面白い。おかげで内容が頭に残らないので
何回読み直してもその度に新しく、飽きることがありません。ww

そもそも「ファウスト」や「カンタベリー物語」にツッコミ入れます?
文学とは本来こういうものだったのです。
やたら論理性や整合性を求めだしたのは近年のこと。
テレビも映画も無い昔は「読書」は「娯楽」だったのです。
黒死館殺人事件 (1956年) (世界探偵小説全集) Amazon書評・レビュー: 黒死館殺人事件 (1956年) (世界探偵小説全集)より
B000JB23AU
No.79
(5pt)

「読書」そのものを娯しむ作品。

たしかにストーリーやトリックはメチャクチャです。だから何だと?
書いてる内容が難解で理解できない?理解という行為自体が無意味。
なにせ書いてるのは作者のデタラメですから。
理解したところで何の役にも立ちはしません。

この書は「読書」それ自体を娯しむことに本質があります。
呪文のような文章に酔い、続出する奇書・奇物・奇論理に遊び、
法水の超尋問・超推理に幻惑される。これがいい。

いわば読む麻薬とでもいうのでしょうか。「ドグラ・マグラ」もそうですが、
こちらのほうが荒唐無稽なぶん面白い。おかげで内容が頭に残らないので
何回読み直してもその度に新しく、飽きることがありません。ww

そもそも「ファウスト」や「カンタベリー物語」にツッコミ入れます?
文学とは本来こういうものだったのです。
やたら論理性や整合性を求めだしたのは近年のこと。
テレビも映画も無い昔は「読書」は「娯楽」だったのです。
黒死館殺人事件 (1969年) Amazon書評・レビュー: 黒死館殺人事件 (1969年)より
B000J95PKM
No.78
(5pt)

「読書」そのものを娯しむ作品。

たしかにストーリーやトリックはメチャクチャです。だから何だと?
書いてる内容が難解で理解できない?理解という行為自体が無意味。
なにせ書いてるのは作者のデタラメですから。
理解したところで何の役にも立ちはしません。
この書は「読書」それ自体を娯しむことに本質があります。
呪文のような文章に酔い、続出する奇書・奇物・奇論理に遊び、
法水の超尋問・超推理に幻惑される。これがいい。
いわば読む麻薬とでもいうのでしょうか。「ドグラ・マグラ」もそうですが、
こちらのほうが荒唐無稽なぶん面白い。
そもそも「ファウスト」や「カンタベリー物語」にツッコミ入れます?
文学とは本来こういうものだったのです。
やたら論理性や整合性を求めだしたのは近年のこと。
テレビも映画も無い昔は「読書」は「娯楽」だったのです。
黒死館殺人事件 (ハヤカワ・ミステリ 240) Amazon書評・レビュー: 黒死館殺人事件 (ハヤカワ・ミステリ 240)より
4150002401
No.77
(5pt)

「読書」そのものを娯しむ作品。

たしかにストーリーやトリックはメチャクチャです。だから何だと?
書いてる内容が難解で理解できない?理解という行為自体が無意味。
なにせ書いてるのは作者のデタラメですから。
理解したところで何の役にも立ちはしません。
この書は「読書」それ自体を娯しむことに本質があります。
呪文のような文章に酔い、続出する奇書・奇物・奇論理に遊び、
法水の超尋問・超推理に幻惑される。これがいい。
いわば読む麻薬とでもいうのでしょうか。「ドグラ・マグラ」もそうですが、
こちらのほうが荒唐無稽なぶん面白い。
そもそも「ファウスト」や「カンタベリー物語」にツッコミ入れます?
文学とは本来こういうものだったのです。
やたら論理性や整合性を求めだしたのは近年のこと。
テレビも映画も無い昔は「読書」は「娯楽」だったのです。
黒死館殺人事件 Amazon書評・レビュー: 黒死館殺人事件より
480602063X
No.76
(5pt)

「読書」そのものを娯しむ作品。

たしかにストーリーやトリックはメチャクチャです。だから何だと?
書いてる内容が難解で理解できない?理解という行為自体が無意味。
なにせ書いてるのは作者のデタラメですから。
理解したところで何の役にも立ちはしません。
この書は「読書」それ自体を娯しむことに本質があります。
呪文のような文章に酔い、続出する奇書・奇物・奇論理に遊び、
法水の超尋問・超推理に幻惑される。これがいい。
いわば読む麻薬とでもいうのでしょうか。「ドグラ・マグラ」もそうですが、
こちらのほうが荒唐無稽なぶん面白い。
そもそも「ファウスト」や「カンタベリー物語」にツッコミ入れます?
文学とは本来こういうものだったのです。
やたら論理性や整合性を求めだしたのは近年のこと。
テレビも映画も無い昔は「読書」は「娯楽」だったのです。
黒死館殺人事件 (河出文庫) Amazon書評・レビュー: 黒死館殺人事件 (河出文庫)より
4309409059
No.75
(3pt)

「すごさ」と「面白さ」の隔たり

夢野久作の『ドグラ・マグラ』、中井英夫の『虚無への供物』と並んで、日本ミステリー界の三大奇書として数えられている本書であるが、上の二冊と較べるとその評価というか知名度は若干下がるように思われる。その理由は分からないでもない。大部という点では他の二冊も変わらないが、本書が読むのに疲れるのは量的な問題以上におそらくは質的な問題である。
 小栗の博識ぶりには確かに舌を巻くほかない。化学、物理学、医学、歴史学、文献学、博物学、文学、語学、哲学、等々、その守備範囲は多岐に渡っておりしかも相当に深い。著者の持っている知識を詰め込めるだけ詰め込んだという観さえある。しかしその結果出来上がった作品が、必ずしも面白いということにはならない。
 作者が書きたいことと読者が読みたいこととは違う。作品の価値を決めるのは作者ではなく読者である。だれでも書ける作品ではない。しかし小栗は自分の知識に酔っているのではないだろうか。殺人事件のさなかになされるにはあまりにも不自然な会話の数々。雑学の洪水に埋もれ議論の声にかき消されて、肝心の殺人事件はほとんど見えず真実の声はほとんど聞こえなくなってしまっている。
 書いている小栗はさぞかし楽しかったろう。自己顕示欲を大いに満足させられたに違いない。しかしそれは読者の喜び、読者の満足とは全く関係がない。映画化でもされればまた見直されるのかも知れないが、今後の再評価は難しいといわざるを得ない作品である。
黒死館殺人事件 (1956年) (世界探偵小説全集) Amazon書評・レビュー: 黒死館殺人事件 (1956年) (世界探偵小説全集)より
B000JB23AU
No.74
(3pt)

「すごさ」と「面白さ」の隔たり

夢野久作の『ドグラ・マグラ』、中井英夫の『虚無への供物』と並んで、日本ミステリー界の三大奇書として数えられている本書であるが、上の二冊と較べるとその評価というか知名度は若干下がるように思われる。その理由は分からないでもない。大部という点では他の二冊も変わらないが、本書が読むのに疲れるのは量的な問題以上におそらくは質的な問題である。
 小栗の博識ぶりには確かに舌を巻くほかない。化学、物理学、医学、歴史学、文献学、博物学、文学、語学、哲学、等々、その守備範囲は多岐に渡っておりしかも相当に深い。著者の持っている知識を詰め込めるだけ詰め込んだという観さえある。しかしその結果出来上がった作品が、必ずしも面白いということにはならない。
 作者が書きたいことと読者が読みたいこととは違う。作品の価値を決めるのは作者ではなく読者である。だれでも書ける作品ではない。しかし小栗は自分の知識に酔っているのではないだろうか。殺人事件のさなかになされるにはあまりにも不自然な会話の数々。雑学の洪水に埋もれ議論の声にかき消されて、肝心の殺人事件はほとんど見えず真実の声はほとんど聞こえなくなってしまっている。
 書いている小栗はさぞかし楽しかったろう。自己顕示欲を大いに満足させられたに違いない。しかしそれは読者の喜び、読者の満足とは全く関係がない。映画化でもされればまた見直されるのかも知れないが、今後の再評価は難しいといわざるを得ない作品である。
黒死館殺人事件 (1969年) Amazon書評・レビュー: 黒死館殺人事件 (1969年)より
B000J95PKM
No.73
(3pt)

「すごさ」と「面白さ」の隔たり

 夢野久作の『ドグラ・マグラ』、中井英夫の『虚無への供物』と並んで、日本ミステリー界の三大奇書として数えられている本書であるが、上の二冊と較べるとその評価というか知名度は若干下がるように思われる。その理由は分からないでもない。大部という点では他の二冊も変わらないが、本書が読むのに疲れるのは量的な問題以上におそらくは質的な問題である。
 小栗の博識ぶりには確かに舌を巻くほかない。化学、物理学、医学、歴史学、文献学、博物学、文学、語学、哲学、等々、その守備範囲は多岐に渡っておりしかも相当に深い。著者の持っている知識を詰め込めるだけ詰め込んだという観さえある。しかしその結果出来上がった作品が、必ずしも面白いということにはならない。
 作者が書きたいことと読者が読みたいこととは違う。作品の価値を決めるのは作者ではなく読者である。だれでも書ける作品ではない。しかし小栗は自分の知識に酔っているのではないだろうか。殺人事件のさなかになされるにはあまりにも不自然な会話の数々。雑学の洪水に埋もれ議論の声にかき消されて、肝心の殺人事件はほとんど見えず真実の声はほとんど聞こえなくなってしまっている。
 書いている小栗はさぞかし楽しかったろう。自己顕示欲を大いに満足させられたに違いない。しかしそれは読者の喜び、読者の満足とは全く関係がない。映画化でもされればまた見直されるのかも知れないが、今後の再評価は難しいといわざるを得ない作品である。
黒死館殺人事件 (ハヤカワ・ミステリ 240) Amazon書評・レビュー: 黒死館殺人事件 (ハヤカワ・ミステリ 240)より
4150002401
No.72
(3pt)

「すごさ」と「面白さ」の隔たり

 夢野久作の『ドグラ・マグラ』、中井英夫の『虚無への供物』と並んで、日本ミステリー界の三大奇書として数えられている本書であるが、上の二冊と較べるとその評価というか知名度は若干下がるように思われる。その理由は分からないでもない。大部という点では他の二冊も変わらないが、本書が読むのに疲れるのは量的な問題以上におそらくは質的な問題である。
 小栗の博識ぶりには確かに舌を巻くほかない。化学、物理学、医学、歴史学、文献学、博物学、文学、語学、哲学、等々、その守備範囲は多岐に渡っておりしかも相当に深い。著者の持っている知識を詰め込めるだけ詰め込んだという観さえある。しかしその結果出来上がった作品が、必ずしも面白いということにはならない。
 作者が書きたいことと読者が読みたいこととは違う。作品の価値を決めるのは作者ではなく読者である。だれでも書ける作品ではない。しかし小栗は自分の知識に酔っているのではないだろうか。殺人事件のさなかになされるにはあまりにも不自然な会話の数々。雑学の洪水に埋もれ議論の声にかき消されて、肝心の殺人事件はほとんど見えず真実の声はほとんど聞こえなくなってしまっている。
 書いている小栗はさぞかし楽しかったろう。自己顕示欲を大いに満足させられたに違いない。しかしそれは読者の喜び、読者の満足とは全く関係がない。映画化でもされればまた見直されるのかも知れないが、今後の再評価は難しいといわざるを得ない作品である。
黒死館殺人事件 Amazon書評・レビュー: 黒死館殺人事件より
480602063X
No.71
(3pt)

「すごさ」と「面白さ」の隔たり

 夢野久作の『ドグラ・マグラ』、中井英夫の『虚無への供物』と並んで、日本ミステリー界の三大奇書として数えられている本書であるが、上の二冊と較べるとその評価というか知名度は若干下がるように思われる。その理由は分からないでもない。大部という点では他の二冊も変わらないが、本書が読むのに疲れるのは量的な問題以上におそらくは質的な問題である。
 小栗の博識ぶりには確かに舌を巻くほかない。化学、物理学、医学、歴史学、文献学、博物学、文学、語学、哲学、等々、その守備範囲は多岐に渡っておりしかも相当に深い。著者の持っている知識を詰め込めるだけ詰め込んだという観さえある。しかしその結果出来上がった作品が、必ずしも面白いということにはならない。
 作者が書きたいことと読者が読みたいこととは違う。作品の価値を決めるのは作者ではなく読者である。だれでも書ける作品ではない。しかし小栗は自分の知識に酔っているのではないだろうか。殺人事件のさなかになされるにはあまりにも不自然な会話の数々。雑学の洪水に埋もれ議論の声にかき消されて、肝心の殺人事件はほとんど見えず真実の声はほとんど聞こえなくなってしまっている。
 書いている小栗はさぞかし楽しかったろう。自己顕示欲を大いに満足させられたに違いない。しかしそれは読者の喜び、読者の満足とは全く関係がない。映画化でもされればまた見直されるのかも知れないが、今後の再評価は難しいといわざるを得ない作品である。
黒死館殺人事件 (河出文庫) Amazon書評・レビュー: 黒死館殺人事件 (河出文庫)より
4309409059
No.70
(5pt)

やっぱりすごい!愛しい!

以前読破したこの作品をうかつにも友人にあげてしまったので、今度は河出文庫版のこの本を手に入れました。再読しながら、なんて『愛しい』本格ミステリなんだろう!と思いました。1ページにつき23ヶ所くらい意味がわからない言葉が書いてあって、脳が沸騰。しかし、読み進めるうちにいつの間にかリーディング・ハイに…。すごいなあ…こんなに没頭できる作品はないです。2度読んだにもかかわらず、あらすじもわかりません。黒死館で何が起こったのかすらもよくわかりません。そこがまたいい…!やった、これで私もミステリ・マニアだ!
黒死館殺人事件 (1956年) (世界探偵小説全集) Amazon書評・レビュー: 黒死館殺人事件 (1956年) (世界探偵小説全集)より
B000JB23AU
No.69
(5pt)

やっぱりすごい!愛しい!

以前読破したこの作品をうかつにも友人にあげてしまったので、今度は河出文庫版のこの本を手に入れました。再読しながら、なんて『愛しい』本格ミステリなんだろう!と思いました。1ページにつき23ヶ所くらい意味がわからない言葉が書いてあって、脳が沸騰。しかし、読み進めるうちにいつの間にかリーディング・ハイに…。すごいなあ…こんなに没頭できる作品はないです。2度読んだにもかかわらず、あらすじもわかりません。黒死館で何が起こったのかすらもよくわかりません。そこがまたいい…!やった、これで私もミステリ・マニアだ!
黒死館殺人事件 (1969年) Amazon書評・レビュー: 黒死館殺人事件 (1969年)より
B000J95PKM
No.68
(5pt)

やっぱりすごい!愛しい!

以前読破したこの作品をうかつにも友人にあげてしまったので、今度は河出文庫版のこの本を手に入れました。再読しながら、なんて『愛しい』本格ミステリなんだろう!と思いました。1ページにつき23ヶ所くらい意味がわからない言葉が書いてあって、脳が沸騰。しかし、読み進めるうちにいつの間にかリーディング・ハイに…。すごいなあ…こんなに没頭できる作品はないです。2度読んだにもかかわらず、あらすじもわかりません。黒死館で何が起こったのかすらもよくわかりません。そこがまたいい…!やった、これで私もミステリ・マニアだ!
黒死館殺人事件 (ハヤカワ・ミステリ 240) Amazon書評・レビュー: 黒死館殺人事件 (ハヤカワ・ミステリ 240)より
4150002401
No.67
(5pt)

やっぱりすごい!愛しい!

以前読破したこの作品をうかつにも友人にあげてしまったので、今度は河出文庫版のこの本を手に入れました。再読しながら、なんて『愛しい』本格ミステリなんだろう!と思いました。1ページにつき23ヶ所くらい意味がわからない言葉が書いてあって、脳が沸騰。しかし、読み進めるうちにいつの間にかリーディング・ハイに…。すごいなあ…こんなに没頭できる作品はないです。2度読んだにもかかわらず、あらすじもわかりません。黒死館で何が起こったのかすらもよくわかりません。そこがまたいい…!やった、これで私もミステリ・マニアだ!
黒死館殺人事件 Amazon書評・レビュー: 黒死館殺人事件より
480602063X
No.66
(5pt)

やっぱりすごい!愛しい!

以前読破したこの作品をうかつにも友人にあげてしまったので、今度は河出文庫版のこの本を手に入れました。再読しながら、なんて『愛しい』本格ミステリなんだろう!と思いました。1ページにつき23ヶ所くらい意味がわからない言葉が書いてあって、脳が沸騰。しかし、読み進めるうちにいつの間にかリーディング・ハイに…。すごいなあ…こんなに没頭できる作品はないです。2度読んだにもかかわらず、あらすじもわかりません。黒死館で何が起こったのかすらもよくわかりません。そこがまたいい…!やった、これで私もミステリ・マニアだ!
黒死館殺人事件 (河出文庫) Amazon書評・レビュー: 黒死館殺人事件 (河出文庫)より
4309409059
No.65
(5pt)

元祖バカミス

その知名度に反して完読した者があまりにも少ない伝説の奇書。最後まで読み通した者は大いに誇っていい。オレは読んだゼ!

『黒死館』で起こった事件は、陳腐で下等で無意味なものだ。だが、探偵はそれを許さない。あらゆる手段を用い、あらゆる詭弁を弄し、時には証拠を捏造してまで、「偶然」を徹底的に排除する。そうして明らかにされる「真相」はすでにこの世のものではない。だけど、それがどうした?ミステリってのはそういうもんなんだろ?
『黒死館』がもの凄いのは、そうしたことに対して(恐らくは)作者が意識的ではなかったということだ。虫太郎本人はあくまでも大真面目に本格推理小説を書き上げた。優れた本格推理小説に必要と考えられる要素(そこにはウソも多分に含まれる)を全部盛り込んだ。結果、出来上がったのは重厚長大豪華絢爛な「奇形」そのものであった。
そう、『黒死館』は奇形なんだ。やわでまっとうな純ミステリ的分析など、受け付けるものか。

『黒死館』は二度と生まれ得ない。『黒死館』を書こうとする者は、結局はパロディしか書き得ないことを早くに了承するだろう。『黒死館』はひとつの奇跡だった。
さまざまな『黒死館』論があるが、どんな評論よりもその本質に深く切り込んだのは清涼院流水『コズミック』だろう。「はぁ?あの壁投げ本がか?」うん、残念ながらそうなんだ。例え見た目がどんなに違っても、あれほど『黒死館』に傾倒して書かれた本があるものか。
黒死館殺人事件 (1956年) (世界探偵小説全集) Amazon書評・レビュー: 黒死館殺人事件 (1956年) (世界探偵小説全集)より
B000JB23AU