黒死館殺人事件

評判

黒死館殺人事件の評価:

3.89/5点 レビュー 150件。 D ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.89pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全131件 1〜20 1/7ページ
No.131
(3pt)

好き嫌いが分かれるタイプの大作

本筋ではなく探偵を始めとした登場人物の語りが最大の魅力と言われる作品です。
本筋ではなく贅肉と言われる所が見所。
そのため好みがかなり分かれます。通読に何度も挑戦していますが読み切ったことがありません。
黒死館殺人事件 (河出文庫) Amazon書評・レビュー: 黒死館殺人事件 (河出文庫)より
4309409059
No.130
(3pt)

好き嫌いが分かれるタイプの大作

本筋ではなく探偵を始めとした登場人物の語りが最大の魅力と言われる作品です。
本筋ではなく贅肉と言われる所が見所。
そのため好みがかなり分かれます。通読に何度も挑戦していますが読み切ったことがありません。
黒死館殺人事件 Amazon書評・レビュー: 黒死館殺人事件より
480602063X
No.129
(3pt)

好き嫌いが分かれるタイプの大作

本筋ではなく探偵を始めとした登場人物の語りが最大の魅力と言われる作品です。
本筋ではなく贅肉と言われる所が見所。
そのため好みがかなり分かれます。通読に何度も挑戦していますが読み切ったことがありません。
黒死館殺人事件 (ハヤカワ・ミステリ 240) Amazon書評・レビュー: 黒死館殺人事件 (ハヤカワ・ミステリ 240)より
4150002401
No.128
(3pt)

好き嫌いが分かれるタイプの大作

本筋ではなく探偵を始めとした登場人物の語りが最大の魅力と言われる作品です。
本筋ではなく贅肉と言われる所が見所。
そのため好みがかなり分かれます。通読に何度も挑戦していますが読み切ったことがありません。
黒死館殺人事件 (1969年) Amazon書評・レビュー: 黒死館殺人事件 (1969年)より
B000J95PKM
No.127
(3pt)

好き嫌いが分かれるタイプの大作

本筋ではなく探偵を始めとした登場人物の語りが最大の魅力と言われる作品です。
本筋ではなく贅肉と言われる所が見所。
そのため好みがかなり分かれます。通読に何度も挑戦していますが読み切ったことがありません。
黒死館殺人事件 (1956年) (世界探偵小説全集) Amazon書評・レビュー: 黒死館殺人事件 (1956年) (世界探偵小説全集)より
B000JB23AU
No.126
(3pt)

夢野久作「ドグラ・マグラ」と並ぶ奇書

探偵役の法水麟太郎は殺人犯を割り出そうという意欲より、自分の学識をひけらかしてやろうという意欲のほうが強いのではないか(笑)。衒学的すぎて何がなんだかわからずに途中で投げだす人もいると思うが、無料版なので、ダウンロードして損はない。
黒死館殺人事件 (河出文庫) Amazon書評・レビュー: 黒死館殺人事件 (河出文庫)より
4309409059
No.125
(3pt)

夢野久作「ドグラ・マグラ」と並ぶ奇書

探偵役の法水麟太郎は殺人犯を割り出そうという意欲より、自分の学識をひけらかしてやろうという意欲のほうが強いのではないか(笑)。衒学的すぎて何がなんだかわからずに途中で投げだす人もいると思うが、無料版なので、ダウンロードして損はない。
黒死館殺人事件 Amazon書評・レビュー: 黒死館殺人事件より
480602063X
No.124
(3pt)

夢野久作「ドグラ・マグラ」と並ぶ奇書

探偵役の法水麟太郎は殺人犯を割り出そうという意欲より、自分の学識をひけらかしてやろうという意欲のほうが強いのではないか(笑)。衒学的すぎて何がなんだかわからずに途中で投げだす人もいると思うが、無料版なので、ダウンロードして損はない。
黒死館殺人事件 (ハヤカワ・ミステリ 240) Amazon書評・レビュー: 黒死館殺人事件 (ハヤカワ・ミステリ 240)より
4150002401
No.123
(3pt)

夢野久作「ドグラ・マグラ」と並ぶ奇書

探偵役の法水麟太郎は殺人犯を割り出そうという意欲より、自分の学識をひけらかしてやろうという意欲のほうが強いのではないか(笑)。衒学的すぎて何がなんだかわからずに途中で投げだす人もいると思うが、無料版なので、ダウンロードして損はない。
黒死館殺人事件 (1969年) Amazon書評・レビュー: 黒死館殺人事件 (1969年)より
B000J95PKM
No.122
(3pt)

夢野久作「ドグラ・マグラ」と並ぶ奇書

探偵役の法水麟太郎は殺人犯を割り出そうという意欲より、自分の学識をひけらかしてやろうという意欲のほうが強いのではないか(笑)。衒学的すぎて何がなんだかわからずに途中で投げだす人もいると思うが、無料版なので、ダウンロードして損はない。
黒死館殺人事件 (1956年) (世界探偵小説全集) Amazon書評・レビュー: 黒死館殺人事件 (1956年) (世界探偵小説全集)より
B000JB23AU
No.121
(3pt)

挫折しました

事件解明に関わる情報が多いうえマニアックすぎて
私の頭ではついていけず途中で挫折しました。
また、別の機会に再チャレンジしたいと思います。
黒死館殺人事件 Amazon書評・レビュー: 黒死館殺人事件より
480602063X
No.120
(3pt)

挫折しました

事件解明に関わる情報が多いうえマニアックすぎて
私の頭ではついていけず途中で挫折しました。
また、別の機会に再チャレンジしたいと思います。
黒死館殺人事件 (河出文庫) Amazon書評・レビュー: 黒死館殺人事件 (河出文庫)より
4309409059
No.119
(3pt)

挫折しました

事件解明に関わる情報が多いうえマニアックすぎて
私の頭ではついていけず途中で挫折しました。
また、別の機会に再チャレンジしたいと思います。
黒死館殺人事件 (ハヤカワ・ミステリ 240) Amazon書評・レビュー: 黒死館殺人事件 (ハヤカワ・ミステリ 240)より
4150002401
No.118
(3pt)

挫折しました

事件解明に関わる情報が多いうえマニアックすぎて
私の頭ではついていけず途中で挫折しました。
また、別の機会に再チャレンジしたいと思います。
黒死館殺人事件 (1969年) Amazon書評・レビュー: 黒死館殺人事件 (1969年)より
B000J95PKM
No.117
(3pt)

挫折しました

事件解明に関わる情報が多いうえマニアックすぎて
私の頭ではついていけず途中で挫折しました。
また、別の機会に再チャレンジしたいと思います。
黒死館殺人事件 (1956年) (世界探偵小説全集) Amazon書評・レビュー: 黒死館殺人事件 (1956年) (世界探偵小説全集)より
B000JB23AU
No.116
(3pt)

大量の衒学と物語上の現実が同じレベルでふわふわ

『新青年』の読者向けなのか、『聖アレクセイ寺院の惨劇』から暫く後の事件だと冒頭に謳われているが、同書の掲載後、本書の連載開始までに、別の雑誌で『夢殿殺人事件』と『失楽園殺人事件』が発表されていて、本書の中で法水と支倉が『夢殿殺人事件』に言及するところもあって、いまひとつ他作品との時系列はよくわからない。

 なにしろ敷居が高くて、これまでなかなか読めなかった。
 実のところ、本書の前に『潜航艇「鷹の城」』や幾つかの短篇を先に読んでいるので、雰囲気はわかっていて、それが長篇の分強化されている感じ。まぁ世評のとおりペダントリーの洪水だ。

 法水が喋りまくるその洪水は、最初は蘊蓄をできるだけ吸収すべく読み始めたが、蘊蓄というか衒学なので、そのほとんどは理解する必要なしと悟ってからは、読書もはかどった。彼の衒学に満ちた指摘(しかもかなり失礼だ)に対する相手の反応から心理を探っていくのだが、現実にあんな聞き込み捜査をすれば、相手は間違いなくのきなみ( ゚д゚)ポカーンだろう。そんな彼の衒学攻撃に相棒の支倉や他の登場人物(つまり容疑者たち)もそこそこついてくるのが笑える。

 また衒学を除いた、つまり物語における行動や現象も曲者だ。
 法水が“解明”する事象は、「そんな事例が本当にあるの?」「いやいやないないない」のオンパレード。
 彼の語りではないが、特にきつかったのが弩による射殺未遂事件。
 被害者は頭を掠めた巨大な矢に髪が引っかかって、矢とともに窓外へ……。
 『トゥルーライズ』かなww

 あの映画はなかなかステキなコメディ・アクション大作だが、テロリストを引っかけたまま直進するミサイルにはずっこけた。

 とまぁ、物語上の現実である筈の謎の“解明”はまるで納得できず、つまりは大量の衒学と物語上の現実が同じように並んで、双方ともにアテにならないので、謎の“解明”は一応されて犯人は決定されるにもかかわらず、なんともふわふわしたまま終わってしまう。
 最初に魅力的な謎として登場する「動き回る殺人人形」とか「発光する死体」とかも特に読後の印象には残らない。

 いや、特に取材することもなく本書を書き上げて、「ああしたものは幾つでも出来るし、割合にやさしい」と豪語したという著者の頭の中身に興味が沸くが、本書を高く評価する人たちのことはよく理解できない。
 わたしなどは、いくら体系が堅牢に構築されていても、占星術にはなんの価値も見いだせないクチだが、そういったものをありがたがる人が本書に惚れこむのだろうか。島田荘司は大好きかなw

 本書を「ヴァン=ダインの(悪いところ=衒学趣味の)模倣」と評したという坂口安吾に一票。
黒死館殺人事件 Amazon書評・レビュー: 黒死館殺人事件より
480602063X
No.115
(3pt)

大量の衒学と物語上の現実が同じレベルでふわふわ

『新青年』の読者向けなのか、『聖アレクセイ寺院の惨劇』から暫く後の事件だと冒頭に謳われているが、同書の掲載後、本書の連載開始までに、別の雑誌で『夢殿殺人事件』と『失楽園殺人事件』が発表されていて、本書の中で法水と支倉が『夢殿殺人事件』に言及するところもあって、いまひとつ他作品との時系列はよくわからない。

 なにしろ敷居が高くて、これまでなかなか読めなかった。
 実のところ、本書の前に『潜航艇「鷹の城」』や幾つかの短篇を先に読んでいるので、雰囲気はわかっていて、それが長篇の分強化されている感じ。まぁ世評のとおりペダントリーの洪水だ。

 法水が喋りまくるその洪水は、最初は蘊蓄をできるだけ吸収すべく読み始めたが、蘊蓄というか衒学なので、そのほとんどは理解する必要なしと悟ってからは、読書もはかどった。彼の衒学に満ちた指摘(しかもかなり失礼だ)に対する相手の反応から心理を探っていくのだが、現実にあんな聞き込み捜査をすれば、相手は間違いなくのきなみ( ゚д゚)ポカーンだろう。そんな彼の衒学攻撃に相棒の支倉や他の登場人物(つまり容疑者たち)もそこそこついてくるのが笑える。

 また衒学を除いた、つまり物語における行動や現象も曲者だ。
 法水が“解明”する事象は、「そんな事例が本当にあるの?」「いやいやないないない」のオンパレード。
 彼の語りではないが、特にきつかったのが弩による射殺未遂事件。
 被害者は頭を掠めた巨大な矢に髪が引っかかって、矢とともに窓外へ……。
 『トゥルーライズ』かなww

 あの映画はなかなかステキなコメディ・アクション大作だが、テロリストを引っかけたまま直進するミサイルにはずっこけた。

 とまぁ、物語上の現実である筈の謎の“解明”はまるで納得できず、つまりは大量の衒学と物語上の現実が同じように並んで、双方ともにアテにならないので、謎の“解明”は一応されて犯人は決定されるにもかかわらず、なんともふわふわしたまま終わってしまう。
 最初に魅力的な謎として登場する「動き回る殺人人形」とか「発光する死体」とかも特に読後の印象には残らない。

 いや、特に取材することもなく本書を書き上げて、「ああしたものは幾つでも出来るし、割合にやさしい」と豪語したという著者の頭の中身に興味が沸くが、本書を高く評価する人たちのことはよく理解できない。
 わたしなどは、いくら体系が堅牢に構築されていても、占星術にはなんの価値も見いだせないクチだが、そういったものをありがたがる人が本書に惚れこむのだろうか。島田荘司は大好きかなw

 本書を「ヴァン=ダインの(悪いところ=衒学趣味の)模倣」と評したという坂口安吾に一票。
黒死館殺人事件 (河出文庫) Amazon書評・レビュー: 黒死館殺人事件 (河出文庫)より
4309409059
No.114
(3pt)

大量の衒学と物語上の現実が同じレベルでふわふわ

『新青年』の読者向けなのか、『聖アレクセイ寺院の惨劇』から暫く後の事件だと冒頭に謳われているが、同書の掲載後、本書の連載開始までに、別の雑誌で『夢殿殺人事件』と『失楽園殺人事件』が発表されていて、本書の中で法水と支倉が『夢殿殺人事件』に言及するところもあって、いまひとつ他作品との時系列はよくわからない。

 なにしろ敷居が高くて、これまでなかなか読めなかった。
 実のところ、本書の前に『潜航艇「鷹の城」』や幾つかの短篇を先に読んでいるので、雰囲気はわかっていて、それが長篇の分強化されている感じ。まぁ世評のとおりペダントリーの洪水だ。

 法水が喋りまくるその洪水は、最初は蘊蓄をできるだけ吸収すべく読み始めたが、蘊蓄というか衒学なので、そのほとんどは理解する必要なしと悟ってからは、読書もはかどった。彼の衒学に満ちた指摘(しかもかなり失礼だ)に対する相手の反応から心理を探っていくのだが、現実にあんな聞き込み捜査をすれば、相手は間違いなくのきなみ( ゚д゚)ポカーンだろう。そんな彼の衒学攻撃に相棒の支倉や他の登場人物(つまり容疑者たち)もそこそこついてくるのが笑える。

 また衒学を除いた、つまり物語における行動や現象も曲者だ。
 法水が“解明”する事象は、「そんな事例が本当にあるの?」「いやいやないないない」のオンパレード。
 彼の語りではないが、特にきつかったのが弩による射殺未遂事件。
 被害者は頭を掠めた巨大な矢に髪が引っかかって、矢とともに窓外へ……。
 『トゥルーライズ』かなww

 あの映画はなかなかステキなコメディ・アクション大作だが、テロリストを引っかけたまま直進するミサイルにはずっこけた。

 とまぁ、物語上の現実である筈の謎の“解明”はまるで納得できず、つまりは大量の衒学と物語上の現実が同じように並んで、双方ともにアテにならないので、謎の“解明”は一応されて犯人は決定されるにもかかわらず、なんともふわふわしたまま終わってしまう。
 最初に魅力的な謎として登場する「動き回る殺人人形」とか「発光する死体」とかも特に読後の印象には残らない。

 いや、特に取材することもなく本書を書き上げて、「ああしたものは幾つでも出来るし、割合にやさしい」と豪語したという著者の頭の中身に興味が沸くが、本書を高く評価する人たちのことはよく理解できない。
 わたしなどは、いくら体系が堅牢に構築されていても、占星術にはなんの価値も見いだせないクチだが、そういったものをありがたがる人が本書に惚れこむのだろうか。島田荘司は大好きかなw

 本書を「ヴァン=ダインの(悪いところ=衒学趣味の)模倣」と評したという坂口安吾に一票。
黒死館殺人事件 (ハヤカワ・ミステリ 240) Amazon書評・レビュー: 黒死館殺人事件 (ハヤカワ・ミステリ 240)より
4150002401
No.113
(3pt)

大量の衒学と物語上の現実が同じレベルでふわふわ

『新青年』の読者向けなのか、『聖アレクセイ寺院の惨劇』から暫く後の事件だと冒頭に謳われているが、同書の掲載後、本書の連載開始までに、別の雑誌で『夢殿殺人事件』と『失楽園殺人事件』が発表されていて、本書の中で法水と支倉が『夢殿殺人事件』に言及するところもあって、いまひとつ他作品との時系列はよくわからない。

 なにしろ敷居が高くて、これまでなかなか読めなかった。
 実のところ、本書の前に『潜航艇「鷹の城」』や幾つかの短篇を先に読んでいるので、雰囲気はわかっていて、それが長篇の分強化されている感じ。まぁ世評のとおりペダントリーの洪水だ。

 法水が喋りまくるその洪水は、最初は蘊蓄をできるだけ吸収すべく読み始めたが、蘊蓄というか衒学なので、そのほとんどは理解する必要なしと悟ってからは、読書もはかどった。彼の衒学に満ちた指摘(しかもかなり失礼だ)に対する相手の反応から心理を探っていくのだが、現実にあんな聞き込み捜査をすれば、相手は間違いなくのきなみ( ゚д゚)ポカーンだろう。そんな彼の衒学攻撃に相棒の支倉や他の登場人物(つまり容疑者たち)もそこそこついてくるのが笑える。

 また衒学を除いた、つまり物語における行動や現象も曲者だ。
 法水が“解明”する事象は、「そんな事例が本当にあるの?」「いやいやないないない」のオンパレード。
 彼の語りではないが、特にきつかったのが弩による射殺未遂事件。
 被害者は頭を掠めた巨大な矢に髪が引っかかって、矢とともに窓外へ……。
 『トゥルーライズ』かなww

 あの映画はなかなかステキなコメディ・アクション大作だが、テロリストを引っかけたまま直進するミサイルにはずっこけた。

 とまぁ、物語上の現実である筈の謎の“解明”はまるで納得できず、つまりは大量の衒学と物語上の現実が同じように並んで、双方ともにアテにならないので、謎の“解明”は一応されて犯人は決定されるにもかかわらず、なんともふわふわしたまま終わってしまう。
 最初に魅力的な謎として登場する「動き回る殺人人形」とか「発光する死体」とかも特に読後の印象には残らない。

 いや、特に取材することもなく本書を書き上げて、「ああしたものは幾つでも出来るし、割合にやさしい」と豪語したという著者の頭の中身に興味が沸くが、本書を高く評価する人たちのことはよく理解できない。
 わたしなどは、いくら体系が堅牢に構築されていても、占星術にはなんの価値も見いだせないクチだが、そういったものをありがたがる人が本書に惚れこむのだろうか。島田荘司は大好きかなw

 本書を「ヴァン=ダインの(悪いところ=衒学趣味の)模倣」と評したという坂口安吾に一票。
黒死館殺人事件 (1969年) Amazon書評・レビュー: 黒死館殺人事件 (1969年)より
B000J95PKM
No.112
(3pt)

大量の衒学と物語上の現実が同じレベルでふわふわ

『新青年』の読者向けなのか、『聖アレクセイ寺院の惨劇』から暫く後の事件だと冒頭に謳われているが、同書の掲載後、本書の連載開始までに、別の雑誌で『夢殿殺人事件』と『失楽園殺人事件』が発表されていて、本書の中で法水と支倉が『夢殿殺人事件』に言及するところもあって、いまひとつ他作品との時系列はよくわからない。

 なにしろ敷居が高くて、これまでなかなか読めなかった。
 実のところ、本書の前に『潜航艇「鷹の城」』や幾つかの短篇を先に読んでいるので、雰囲気はわかっていて、それが長篇の分強化されている感じ。まぁ世評のとおりペダントリーの洪水だ。

 法水が喋りまくるその洪水は、最初は蘊蓄をできるだけ吸収すべく読み始めたが、蘊蓄というか衒学なので、そのほとんどは理解する必要なしと悟ってからは、読書もはかどった。彼の衒学に満ちた指摘(しかもかなり失礼だ)に対する相手の反応から心理を探っていくのだが、現実にあんな聞き込み捜査をすれば、相手は間違いなくのきなみ( ゚д゚)ポカーンだろう。そんな彼の衒学攻撃に相棒の支倉や他の登場人物(つまり容疑者たち)もそこそこついてくるのが笑える。

 また衒学を除いた、つまり物語における行動や現象も曲者だ。
 法水が“解明”する事象は、「そんな事例が本当にあるの?」「いやいやないないない」のオンパレード。
 彼の語りではないが、特にきつかったのが弩による射殺未遂事件。
 被害者は頭を掠めた巨大な矢に髪が引っかかって、矢とともに窓外へ……。
 『トゥルーライズ』かなww

 あの映画はなかなかステキなコメディ・アクション大作だが、テロリストを引っかけたまま直進するミサイルにはずっこけた。

 とまぁ、物語上の現実である筈の謎の“解明”はまるで納得できず、つまりは大量の衒学と物語上の現実が同じように並んで、双方ともにアテにならないので、謎の“解明”は一応されて犯人は決定されるにもかかわらず、なんともふわふわしたまま終わってしまう。
 最初に魅力的な謎として登場する「動き回る殺人人形」とか「発光する死体」とかも特に読後の印象には残らない。

 いや、特に取材することもなく本書を書き上げて、「ああしたものは幾つでも出来るし、割合にやさしい」と豪語したという著者の頭の中身に興味が沸くが、本書を高く評価する人たちのことはよく理解できない。
 わたしなどは、いくら体系が堅牢に構築されていても、占星術にはなんの価値も見いだせないクチだが、そういったものをありがたがる人が本書に惚れこむのだろうか。島田荘司は大好きかなw

 本書を「ヴァン=ダインの(悪いところ=衒学趣味の)模倣」と評したという坂口安吾に一票。
黒死館殺人事件 (1956年) (世界探偵小説全集) Amazon書評・レビュー: 黒死館殺人事件 (1956年) (世界探偵小説全集)より
B000JB23AU