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感染列島



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感染列島の評価: 2.22/5点 レビュー 9件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点2.22pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全9件 1~9 1/1ページ
No.9:
(2pt)

物語の構想は面白いが恐怖感がない

パンデミックものの作品を読むのはこれで3作目ですが、この本の内容には恐怖感がないし、別な次元の小説であると捉えます。

作品自体の構想は面白いと思いますが、ここに出てくるウイルスの性質的なことについては突飛であり、現実的ではありません。

もっと広い角度からの対応や、専門家の意見などを取り入れて欲しかったですね。
感染列島 パンデミック・デイズ (小学館文庫)Amazon書評・レビュー:感染列島 パンデミック・デイズ (小学館文庫)より
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No.8:
(3pt)

現状と比較すると興味深い

新型コロナが蔓延し古本が高騰したので、2020年5月に復刊された。単行本の題名は、
「パンデミックイブ」だったが、文庫化にあたり「パンデミックデイズ」に改名されたようだ(しかしこの小説の設定では国内の死亡者が一桁の状況なので、やはり「イブ」という他はないだろう)。読みやすく、どんどん読める本だが、いくつか不満な点がある。この本のテーマの感染症は、コロナよりも強毒性のものでおぞましい限りだが、小説の中では、まだ蔓延の前段階にとどまっている。現在のように、新型コロナのパンデミックの状況を目の当たりにすると却って迫力を欠いている。また、最初に起きる事件や、外国人などの登場人物や、最重要人物の神崎彗一が聴いていたノルウェーの音楽などは、ストーリーの展開にとってあまり重要な意味を持っておらず、不自然なところがある。邪推すれば、映画化することを意識して、本筋から離れたビジュアルな場面を多く用意し(しかし、同じ題名で映画化されたのはこれとは別の作品である)、そのためストーリーが雑になり、小説としての完成度が低くなった。一方で良い点は、作者が感染症についてよく勉強した成果が現れていて、教訓のように述べられることが興味深い。例えば、「ウイルスは生命体じゃない。神が創ったのか、悪魔が生み出したのかわからないが、人類の数が地球のキャパシティーを超えたとき、一気にそれを減らすために用意された史上最少の殺人ロボットなんだ」といったくだりなどは、示唆に満ちている。なお、本書の厚生労働大臣は、「深刻なウイルス危機に全身全霊を捧げて対処しているという印象を与えて」人気はうなぎのぼりになったが、いまの現実は、厚生労働省が国民の生命よりも自己の組織の論理を優先させた疑いで各方面からの批判を浴び、厚生労働大臣どころか内閣の信任が大幅に下がっている状況にある。小説の方が、状況としてはずっと好ましい。ネタばれにならないようこの辺りにしておこう。
感染列島 パンデミック・デイズ (小学館文庫)Amazon書評・レビュー:感染列島 パンデミック・デイズ (小学館文庫)より
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No.7:
(1pt)

これほど詰まらない小説を始めて読みました(正しくは、読むのを止めました。ですが)

初めて読む作家さんだったので図書館で借りましたが、読むのを途中で止めて返却したのは初めてです

話中、小説家の男(主人公の一人?)の書いた小説を、評論家が「独りよがり、設定がいい加減で荒唐無稽、あざとい、安易」などと批判する
部分があるが、これって多分過去の小説で、実際にこの作家さんが言われたことなんだろうなぁ 全然克服できてませんけど・・・
それとも、この批判された言い訳に書いているように「そこは編集者の責任」とでも言いたいのかなあ?

登場人物にも魅力の欠片もないし、新聞の切り抜き程度の鳥インフルエンザの知識をひけらかされても・・・
本当に「どうでもいい小説」です。時間を無駄にしたく無い方は読まない方が良いと思います
感染列島 パンデミック・イブAmazon書評・レビュー:感染列島 パンデミック・イブより
4093862354
No.6:
(3pt)

一気に読みました

いま、話題のテーマなので、1日で700ページ、一気に読みました。首都閉鎖はショッキングですね。
感染列島 パンデミック・デイズ (小学館文庫)Amazon書評・レビュー:感染列島 パンデミック・デイズ (小学館文庫)より
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No.5:
(2pt)

物足りなかったです!

吉村達也の小説は結構読んでいて、そのテンポの良さや軽快な文体が気に入っています。

今回は重そうな内容かな?と思い、けれどそれはそれで楽しみだったのですが…
う〜ん、何だか内容は深刻なんだけれど、それに反比例して文章が軽すぎる様に感じました。

映像向けの作品と言う印象を拭えませんでした
感染列島 パンデミック・イブAmazon書評・レビュー:感染列島 パンデミック・イブより
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No.4:
(5pt)

泣いてしまいました

氏の作品はたくさん楽しんできました。そのストーリーや展開、人物描写などにわくわくしたり思わず吹き出してしまったりなど多彩なドラマを堪能しました。しかし今回はどうなってしまうか、というサスペンスにとどまりませんでした。安心して電車の中で読んでいた私は、涙が溢れ出てきて止まらず、困りました。
感染列島 パンデミック・デイズ (小学館文庫)Amazon書評・レビュー:感染列島 パンデミック・デイズ (小学館文庫)より
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No.3:
(2pt)

タイトルや期待への瞞着。

H5N1型ウイルスについて、これまで「パンデミック 感染爆発から生き残るために」小林照幸著、「ウイルスパニック 新型インフルエンザ大感染の恐怖」皆川正夫著、「新型インフルエンザ上陸 その時どうする?」損保ジャパン著、「H5N1型ウイルス襲来」岡田晴恵著、「新型インフルエンザ対策ハンドブック」岡田晴恵著を読んできた。そして本書を見つけた。しかし他者のレビュー評価が低い。じっくり読んでその評価を確認しようと読み始めた。すぐにそれは本当だと思った。作品のタイトルを見て新型フルの大感染、パンデミックイブの緊迫した日本列島、患者、医師、厚労省に外務省に政府のパニック状態、と勝手なイメージを膨らませて読んだのがいけなかった。つまりタイトルと内容・展開がアンマッチなのだ。出版社の女性編集担当とミステリー作家、程度の低い厚生労働大臣、その実弟の総合病院長、パリにオスロ、その他欧州各都市、沖縄で鳥インフルエンザ発生、慶良間諸島でヒトに感染、絵画に棲息するダニ、フン、ウイルス、モナリザにムンクの叫び、これらが噛み合わずに話が進み、かつ世界中に鳥インフルエンザの脅威が増すばかりと言う。要はタイトルから期待する相当の緊迫感がないのだ。主題が恋なのか、絵画に秘められた謎なのか、H5N1型ウイルスなのか、パンデミックのパニックなのか、どれかに絞って欲しかった。或いはタイトルを変えて欲しかった。
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No.2:
(1pt)

お粗末

序章で発見された焼死体の事件性が生かされず、生ゆるいまま感染という展開になってゆくのでパニック小説の臨場感が全く無い。
感染ルートに重点を置いたからか、死に向かわざるをえない感染者の恐怖が全く無い。
所々人を亡くした近親者の悲しみという感情が挿入されているものの、その悲しみは単語止まりで物語を膨らませもしない。
更に登場人物が感染して死が差し迫る時に、電話・メール・手紙を長文で残していく展開が、死を真近にしながら残っている体力をも連想させてしまい感染による危機感を喪失させている。
ラストの終わり方も社会への提言となり、それまでに恐怖を描けていない中での提言は、新聞のコラムにしか見えない。
感染列島 パンデミック・イブAmazon書評・レビュー:感染列島 パンデミック・イブより
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No.1:
(1pt)

儲ける為だけの小説

こういった小説を書く場合、作者に求められる能力が二つあると思います。
まず第一に知識、第二にそれを効率よく伝える文章力です。
この小説の作者には第二の能力が欠けているように感じられました。
鳥インフルエンザについての解説をするのは主軸人物の小説家の男ですが、それまでの会話文とは打って変わって、何行にも渡る、まるで新聞からコピペしてきたかのような説明を始めます。
説明文は最初の警官たちの会話とは異なり、何年の何月に何羽感染した、中国は何万羽の鶏を殺処分した、とやけに正確なデータをズラズラ並べていますが、せめてもうちょっと人間らしさを残すセリフにするべきだと思いました。
まるでロボットが喋っているようです。また、途中途中に作者の努力の跡とも言うべき他者が口を挟むシーンがありますが、とってつけたような不自然さが残る文章でした。どのような文章かと言うと、主軸人物の女性が小説家の男にデレデレするという文章と同席した男が単語の解説を求めるという文章なのです。
更に、300ページあるこの小説の冒頭40ページ部分でこのような説明をされても読者は正確に覚えていないでしょう。
覚えているのは国の予測は甘すぎ、死者は1000万単位だ、という主軸人物のセリフくらいだと思います。
またストーリーの主軸になる二人の男女(小説家の男と美術系職の女性)は長身イケメンと理知的な美女という設定で、あまり恋愛要素を挟むべきでないこういった小説には不適当な配役だと思います。
時節に合っているため、おそらく売れるでしょうがハッキリ言って読む価値はありません。
また、帯に書いてある「まもなく起こる現実だ」という文章は取りやめるべきです。
実際どのようなタイプの病気が広まるかは未知なのですから、いたずらに不安を煽るコピーは卑怯ですし不安に乗じて金を儲けるのは商売人として如何なものかと思います。
感染列島 パンデミック・イブAmazon書評・レビュー:感染列島 パンデミック・イブより
4093862354

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