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降霊会の夜
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降霊会の夜の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.98pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全43件 21~40 2/3ページ
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「地下鉄に乗って」と似たお話です。 浅田次郎さんは好きで、たくさん本を買っていますけどちょっと微妙でした。 | ||||
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この作者の展開は何となく読めるようになってきました。 実体験も入っているような内容で面白かったです。 | ||||
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老年の主人公はある日、雷に怯えている女性を家に招き、そのお礼に誰にでも会わしてあげるといわれて、降霊士ミセス.ジョーンズを紹介される。そこで起こった出来事は… 浅田次郎らしい巧妙なタッチで書かれた内容に思わず引き込まれていく。 Kindle で199円だったので買ったが、お買い得でした!(^^) | ||||
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油断しているとやられる。つまり、ああ、また泣かされた、というアレ。浅田ファンならある程度覚悟の上で読むわけだろうが、何しろいつも通り突然攻撃される。やばい。間違いなく泣かされる。だからうかつに電車の中などで読んでいると、いろいろさしさわりがある。キンドル版で購入したので電車内で読んだが、おかげでえらい目にあった。爆笑作品を人前で読めない、というのと真逆ではあるが、要するに読書は書斎で一人で行うのが最も悦楽的な方法なのかもしれない。本作は一級のホラーミステリの体裁をとりながら、団塊の世代が置き忘れてきた昭和へのオマージュという意味で、あの映画「三丁目の夕日」シリーズと対極にあることは確かだ。しかし、これもまた、あの時代の一断面であることは間違いない。置き去りにされたものたちへの心優しきレクイエム。浅田節は今なお健在である。 | ||||
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kindleで日替わり奉仕品で購入 安い時に買っておいて、とりあえず保存しておいて と 買ってからしばらくして読み始めたのですが 読みだしたらグイグイ引き込まれて行きました。 時代の匂いのようなものを感じる臨場感 文章ならではの技法に翻弄されながら あっと言う間に読み終わった感じです。 もっと、あの時代に浸っていたかったと言うのが正直な感想です。 | ||||
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泣かせるストーリということで、浅田次郎の一連の感動ものの系列に入ると思うが、少々構成が出来すぎた感もして私としては☆3つにしました。しかし、浅田次郎のこのストーリー展開が堪らないのだという人には読みごたえのある作品になるのでしょう。 | ||||
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好きな作家さんの本だし、『憑き神』を文庫版で読んでいてなかなか読み進まなくていらいらしてた中なので、割引中だったこの本を買ってみました。 現代物なのですらすら読めてよかったです。「降霊会の夜」だそうですが、一夜よりは少し長いですね。話が大きくふたつに分かれておりますが、そのせいでしょうか。 ちょっと説教くさい感じはありますが、悪くはありません。 | ||||
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きました。ずしっと。。前半はみずみずしくもとても哀しいお話です。後半は人が人を想う凄まじさと思い込みの凄まじさ...、人間の切なさが迫ってきました。最後の数ページの仕掛けによって一層濃厚な深みへと導かれます。きっと記憶に残る一冊になると思います。 | ||||
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時間を現在と過去を繰り返しながら、物語を進める浅田さんの手法には、いつもながら引き込まれました。時代が人をつくるのか、人が時代をつくるのか、永遠に近いテーマが考えさせられます。 | ||||
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商品説明に若干の汚れ、スレ等があるとあったが、実物は想像以上に状態が悪かった。 | ||||
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初めての電子書籍本として選びました。確かに浅田次郎流の流れを降霊会と言う特殊な手段で表す手法は面白いと思います。 | ||||
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読み進めていくうち、自分自身のこれまでを思い出そうとしていた。そして、思い出したこと、それは楽しいことよりも、悲しいこと。それらが本当はどんなことだったのか、考える。確かめることはできないのだけど。 | ||||
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後半は、「メトロに乗って」に非常に近いテイストであり、のめりこめる。ただし結論がないというか、煮え切らないまま終了。 そして全体を貫く基本思想は、文壇にありがちな文明・社会批判、物質的な豊かさへの問題提起。けれど、著者の小説にそんな主張を求めている読者はそれほど多くないのではないか。他の作家のように、自己主張が強くなって作品が面白くなくなることだけは回避してほしいと切望。 | ||||
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浅田次郎さんの創作を読むのは、多分これが初めてで す。ちょっとした嫌悪感が溝を作り、終には無視に至る子 どもの残酷さと、互いに求め合っていたことに気付かぬ ままやり過ごす青春時代の無神経さ、その残照を死者に 憑かれた者を通じてふり返るという仕掛けにまずは参り ました。 「人間は、嫌なことを片っ端から忘れていかなければ、 とうてい生きてはいけない。でもな、そうした人生の果て の幸福なんて、信じてはならない」とか「いったいにあの ころの若者たちは、親和のために言を翻したり、頭を下 げたりはしなかった。『ごめんね』は禁句だった。だから ほんのささいな行きちがいから友人を失うことがしばしば だった」という言葉に思い当たることがあって、胸にジー ンと来てしまいました。おまけに奥付けをみると作者は わたしと同い年。そこでもう一度納得してしまいました。 昔、「小説の神様」と呼ばれた人がいましたね。この人 はその平成版といっていいのではないでしょうか。 | ||||
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『ALWAYS三丁目の夕日』や『太陽の季節』を髣髴とさせる小説である。 一人の女性を助けたことから、そのお礼として霊媒師による降霊会に誘われる男の話だ。初めのうちは幻想的な雰囲気の中で物語が進んでいくが、いつの間にか、それもリアリティーを持った小説として立ち上がってくる。このへんの展開は、やはり著者の熟練の技にして成し得るところなのだろうと思う。 苦い思い出として残っている過去の出来事。それが降霊会の場において、次第に明らかになっていくのだが、主人公が考えてもいなかった意外な事実や、知り得なかった関係者たちの想いが、霊媒師の口を通して次々と語られていく。そんななか、テンポの良い文章によって、戦後の復興期を生きてきた主人公とその時代の光景が、モノクロフィルムの映像を見るように、見事に蘇ってきた。戦争や高度経済成長という近代日本の転換点、それを著者がどうとらえているのかも、回想の部分で、しっかりと語られており、興味深い。 この小説を読めば、誰しもが、悔悟とともに、過去の自分を顧みることになるのではなかろうか。私自身、読み進める中で、自己の少年時代や恋愛の記憶を、自然と振り返っていた。そして、心の中に閉じ込めていた過去の忌まわしき自分と向き合っていたのである。その結果、自分の勝手な解釈によって、周りの人たちの気持ちを傷つけたことも数多くあったと、今さらながらに気付かされてしまった。罰せられなかった罪ではあるが、それだけに心に重くのしかかってくる事実の数々だ。しかし、自分の生き方を見つめ直すという心の動きは大切なことであろうし、そうした精神作用を促すうえで、これは大いに役立つ小説だと思う。 ただ、一言付け加えさせてもらえれば、主人公がこれまでどういう生き方をしてきたのかが最後まで判然とせず、そこが消化不良といった気持ちとして残ってしまった。 | ||||
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前半と後半、2つの話が軸になっています。しかし、私としては、前半にとても強く引き付けられたせいか、後半にあまりのめりこめませんでした。前半と後半はリンクすることのない別ものの話です。この内容であれば、交霊会に参加した数人のオムニバス形式の話でも良かったんではないかと・・・。もしくは1人の老人の人生の悔悟がテーマなのであれば、もう1つぐらいエピソードがあっても良いかと思いました。2つのエピソードというのは、話が途中で真っ二つに分断されているような印象を受けました。後半の話があまり後味が良くないと感じたので、そういった印象を受けたのかもしれません。もう少し自分が年齢を重ねるとまたこの本に対する印象も変わるのかもしれませんが。 | ||||
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団塊の世代とおぼしき主人公の男性。迷い込んできた女性に誘われて降霊会に。自分から別れてしまったむかしの恋人への想いを胸に参加したものの、やって来たのは主人公に想いを寄せていた人たちの霊。予期しない霊たちの問わず語りで明らかになっていく主人公の青春時代の空白。霊たちの、区切りをつけるために「さよなら」を言ってほしかった という言葉にあるように、ひとつひとつの想いに区切りをつけたいのだけど、そうはいかないので想いが残る、その想いにひきずられて人は生きていく、そういうものだよ人生って。ということを語っているのかな と思います。最後は、怪異譚になりますが、主人公の分かれた恋人への想いも・・・です。せつなさの残る小説でした。 | ||||
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こういうジャンルが、だいすきなのです。宮部みゆきの「あやし」「おそろし」「孤宿の人」「あかんべえ」「小暮写真館」、恩田陸の「ネクロポリス」など、心霊ミステリー、というのでしょうか。 とくに、宮部みゆきは、けなげにいきる庶民の生活に、無念のおもいをもった死者のものがたりがかさなって、せつなさとやさしさのある、わたしのだいすきな世界です。江戸情緒も満喫できる作品も、おおいのです。 わたしは、浅田二郎作品ははじめてなのですが、タイトルと、カバーイラストで、買ってしまいました。 人生の歳月をかさねると、だれしも一度や二度、弱い立場のものを助けられなかったり、愛するものを守れなかったり、おおきな悔いをのこしたことがあるのではないでしょうか。 主人公は、浅田二郎の分身のような、初老の作家のようです。ふとした偶然にめぐりあった、なぞの女性をきっかけに、こころにつよくのこっているひとの霊をよびだす、降霊会にいざなわれます。 小学生のころ、おなじクラスにいた、不幸な少年。悲惨な家庭に育った彼は、トラックにひかれてしまうのです。犠牲者、その親、見守りながら救えなかったひとびとのたましいが、次々と召喚されます。そして、事実があきらかにされます。 つぎに、ノンポリであった大学生のころ、悪い友人にみえをはって、いなかからでてきたばかりの、世間知らずの美少女を、誘惑することになります。ひとりならず、不幸にしてしまうとは、つゆしらず。 死者、もしくは、生者の霊のことばによって、主人公は、徐々に過去のわだかまりから解放されていきます。死後の霊にも、救いがあるのかもしれない。涙腺を、ぐりぐりと刺激するのが、浅田二郎の得意わざのようです。 浅田二郎は、日本ペンクラブ会長、「泣かせ屋」として、有名です。 ところが、最後の4ページで、世界は一転して、救いは幻になり、和解は分解に変化する、とんでもないどんでんがえしがまっていました。 読後、うちのめされてしまって、にがい余韻というか、幻惑感に、しばし呆然としました。 人生に真実はない。人生に解答はない。人生に救いは‥‥? | ||||
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はじめはファンタジーのような、 昭和30年代 高度成長期 戦後からの復活 そこに潜む栄華と影 昭和40年代 学生闘争時代のボンボン 恋愛 駆け引き 友情 そんな事柄を初老の男が後悔、懺悔するが それはすべてが夢幻か? いろんな要素がありながら、なぜか今まで著者が書かれてきた小説に どこかしらかぶる。 なんか今までの作品をところどころくっつけたリサイクル作品のような印象です。 | ||||
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なかなかレビューを書く気になれなかった。なぜなら読み終わって、心が刹那さに溢れて溢れて仕方なかったからだ。 本書には主人公にまつわる二つのストーリーが収められているが、そのいずれもが期待を裏切らないもの。 全ての感情が全身に駆け巡るのを感じながら読了した。そのような経験はあまりない。 まさか本当に本書の中で降霊会をやるとは予想していなかったが、夜中に読んでいると自分の後ろに気配を感じてしまうほどの現代怪異譚。 主人公を代えての続編を期待してやまない。 | ||||
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