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降霊会の夜
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降霊会の夜の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.98pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全43件 1~20 1/3ページ
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成仏出来ない魂、誰にもわからないこんな世界が本当にあるような気がしました。 | ||||
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戦後の日本を舞台に、降霊会に招かれた初老の男性が、かつての友人や恋人の霊と対話するという物語です。 過去の記憶や感情が甦り、生きる意味や死ぬことについて考えさせられます。 生者と死者の間にある垣根を見事に描き出しています。 怪異譚というよりは、人間の哀しみや愛を描いた作品です。 読んだ後には、胸に深い余韻が残ります。 | ||||
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霊と悔恨とファンタジーを織り交ぜたような世界観に引きずり込まれるように、読み進みました。 降霊会という不思議な儀式の中で知る、それぞれの人生の真実は、哀しくも切実で、感情を鷲掴みにするような凄みを感じるのでした。 | ||||
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浅田次郎先生のピカレスク小説はAudible似合いますね花田 光さんの声も良かった。 物語は昭和の戦後復興の闇、その後の高度成長期の若者の暮らしを 教えてくれます。 平成生まれの人に「おとーちゃんのたーめならえーんやこーら」っていってもわからないでしょうね。 一つ一つ過去の苦い思い出に触れ、救いがあるのにこれの何が怖いんだろう? と訝しながら聞いていました。 普通は何かしながら聞いているのに、最後の1時間はこの物語に没頭していました。 ああ、なるほどラストはこうなるのか・・・ ゆうちゃんがこれからもあの屋敷で一人、頭を垂れて暮らし 真澄のことは思い出さず、百合子の夢を見続ける姿を想像してしまいました。 (Audibleなんで名前の漢字が違っていたらすみません) | ||||
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流石浅田さんだけど暗い気持ちになります | ||||
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この作品は概ね好きです。 ですがどうしても設定的にあり得ないと思ったところを指摘しておきたい。 ネタバレになるので行を開けます。 死者との擬似性交と言うものはあると思います。 ですがその人間が自分で思ってた別人などあり得ない。 例えば性交の時、盲人だからと言って相手が別人だと気づかないでしょうか? 魂の性交ならなおさらです。 | ||||
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降霊という形をとって過去を回想し、交わりのあった死者たちと語りあう。こうした荒唐無稽の舞台設定が、まったく不自然に感じない。回想する時代は東京オリンピック直前の東京の下町と、70年ごろの東京の大学である。ぼく自身、少年時代は田舎ではあっても同年代を身を持って体験しただけに、描写される情景をリアルに思い浮かべることができる。そして、人の思いの複雑さや哀しさも。浅田次郎は上手いなぁ。 | ||||
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朝、ページを閉じてからもずーっと余韻に浸っている。 話の最後で降霊会に誘ってくれた梓の家を訪ねる場面があった。 そこは荒れた屋敷だった。降霊会のジョーンズ夫人の家も、屋敷も玄関も無く茫々とした茫の原が白い綿毛を散らしていたとある。ではあの夜に起こったことは何だったんだろう。 人は後悔を抱えたまま生きていくことは苦痛である。死んだかつての親友、彼に想いを寄せていた女性、彼の友人の死にかかわったおまわりさん等が彼の心のケジメをつけるために集まってくれたのだろうか。いや、彼らもここで語ることで救われたと思う。 この物語は唐突に夢の話からはじまる。…ある女性の後をついて歩いていると 「…罪がない、とおっしゃるのですか。」 たちまち罰されぬ罪のくさぐさが押し寄せて来て…路上に蹲る。 「…何をいまさら。忘れていたくせに。」 そして、ある日門のところで雨宿りしていた女性、梓は夜毎見る夢の女性と同じだった。お礼に降霊会に誘われる。 降霊会で彼が会いたかったのは、かつての恋人の百合子だが、どんなに望んでも来てくれなかった。ジョーンズ夫人は、百合子は彼のことをすっかり忘れているからと言う。 「彼女が冷たいわけではなくってよ。別れたあとで思いを募らせるのはたいがい男性ですよね。どんなに身勝手な別れ方であろうと。女はいつまでもくよくよしませんね。」 そうなんだよね〜。別れた男性をキッパリ忘れるケジメの良さは男には理解でき無い。しかし女性からすると男はいつまでもウジウジとして未練がましい!となるんだろうな。 彼は若い頃、百合子に別れを告げたが、本当はずっと忘れられずにいたんだろうと思う。彼女を傷つけた後悔とともにずっと愛していたんだと思う。 最後はまた夢の中だ。百合子は高貴な女性で現れる。 「思い出すも何もはなから存じ上げません。」だって。 ケジメついたね。 | ||||
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前半がとても感動的でした。 ただ、後半からは時系列的にも話のジャンル自体変わってくる感じなので、好みが分かれそうです。 わたしは前半のみでまとまった小説になっている方がよかったかな。 | ||||
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社会の繁栄が個人の幸福を約束するのではない。戦後の復興、高度経済成長の中で、個人には個人の物語がある。浮世に想いを残す霊たちと、人生の黄昏を迎えた者との、若き苦き日々の追憶交歓会。 | ||||
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本作は大きくふたつに分かれている。(以下ネタバレを含む) 前半は、主人公の背景、キヨとのエピソード、さらに事件にかかわった人物の視点で語られていき、ラストに収束していく構成が素晴らしく、これまで読まなかったことを後悔した。浅田次郎氏は初めて読んだが、他の本も読みたい。 他のレビューにもあるように、日本という国のせいにしすぎるのは違和感もある。 しかし現代においても、自己責任では言い尽くせないほどの転落、絶望はある。 どうしようもないほど浮き上がれなくなったキヨの父と、それを深く理解するキヨ、そして妻の想いが胸を衝く。 ひとつの貧しい家族が、時代に取り残されて、哀れな結末を迎える。すべての歯車が狂った、いびつな家族のラストシーン、そして長らくの時を経て一同に介する場面は、とても美しく哀しい。 しかし後半は、主人公を含めてほぼ全員が独りよがりで、感情移入ができず、前半ほど面白くはなかった。 特に主人公について、キヨとの少年時代は仕方ないと思えたが、大学以後は彼は無力ではないため、愚かかつ、コールドハートである。(しかしそう言った真澄も真澄でどうかしている) 梶は真澄へ片想いをしていたので、真澄の肩をもつわけもわかる。だが真澄が主人公を好きな理由はついぞわからなかったし、邦子の言も、「主人公なぞ、最初からこの程度の人物では?」としか思えなかった。 主人公がクールなのはわかったが、格好悪いだけなのだ。格好良いクールさがない。 そして百合子のような感覚の女が多数派で、真澄のような一途な女に想われて……を表したかったのだろうが、百合子が悪いわけでもないどころか主人公の生き様が全面的に悪いし、真澄は常に他力本願(子供のことは頼んだから聞いてくれただろうが、さよならを言って!察して!みたいなのは、相手がテレパスでもない限り、無茶振りだろう)で、その恋心にいたってはアメリカに帰る前からすでに異常者である。女はもっとドライでなければ、生きていけない。という意味では、彼女は死んでも仕方ない。 真澄については、主人公が「知らねえよ」と吐き捨てる気持ちは十二分に理解できる。読み手も同じだ。 しかし、「主人公」だというのならば、知らないでは済まされない。 後半が面白いと思えないのは、当事者意識が薄いまま終わるからだろう。 語られなかった主人公の現状(それほど豊かには書かれていない)は人格の愚かさ、冷淡さの、結末なのかもしれない。 そう思うと、溜飲が下がる。 個人的には、前半のみの短編でもよかった。もしくは、もうあと何話かで、少年・青春・壮年などで読みたかった。 | ||||
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この本を買いました。 流石に浅田次郎様ですね。 最初から一気に最後まで、引き込まれるように読んでしまいました。 内容は、これから買われる方の為に敢えて書きません。 面白いです。 | ||||
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ボクの心霊観は、亡くなった人の想いは残ったり、生きている人は見られていると思わなければ世の中寂しすぎて、それはホラー的な心霊ではなく、神仏と同じように、生きている人たち自身の自戒を促すために、生きている人がつくりだすものだという風に感じています。 そういう意味では、さすがの浅田次郎も今回ばかりは馴染めないと思いながら本書を読み進めました。しかし、やはり浅田次郎であって、そういう心霊観のボクも最後は飲み込まれました。 万人受けはしないだろうという意味で、本書は名作かと問われれば、そうではないと言わざるを得ませんが、懺悔という視点からは2つのエピソードとも深く入り込むことができました。 | ||||
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全体的に浅田節を感じる内容で、「霧笛荘夜話」や「霞町物語」と似ている気がしました。 しかし、前半の話がいい感じがしませんでした。 いくらフィクションとはいえ、自分の息子をお金のために殺すのか? 戦争で苦汁を舐め、シベリアで悲惨な目に遭い、復員後も復興から取り残されて最低な人生を送ったとしても。 しかも、「わきめもふらずに復興した日本が、キヨを殺したのだ」という件は違和感を禁じえませんでした。 山野井が息子を殺したのは「日本」のせいなのでしょうか。 作者がなぜこのような題材を選んだのか理解できません。前半の読後感は悪かったです。 また前後半の繋がりや関係性が希薄であり、一つの小説にまとめた理由もよくわかりませんでした。 | ||||
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アマゾンからこの本をオススメされる以前に シャーリーマクレーン ブライアンLワイス先生 Eキューブラーロス先生 etc の、精神世界系の本を、40冊近く読みこんでいたので 浅田次郎の「降霊会の夜」の話の世界には スッとはいり込めて、楽しめました 最後のオチは ありがちですが 楽しめました。 | ||||
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力作では無いですね。でもそこが浅田ワールドの良さを引き出してますね。浅田次郎が好きで、まだ読んでいない方にはお勧めです。でもラストはもうちょっとひねってほしかったですかね、個人的には。 | ||||
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もうおもしろすぎてたまらないって感じ。引き込まれる。本当に面白い。 | ||||
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前半は戦後日本の高度成長が始まった頃の、後半は日本が高度成長をほぼ達成した頃の、東京での出来事である。 それを、現在の日本で還暦前後の年齢になった主人公が、降霊会という形で、当時かかわった人々と霊的レベルで 再開し回顧する。 前半は、戦後うまく立ち回った金持ちの父を持つお坊ちゃん(主人公)と、飲んだくれの父とヨイトマケの母を持つ 貧しい同級生(キヨくん)との関わりや時代背景が語られる。 前半の物語について疑問に思ったのは、キヨくんの父の人生が徴兵とシベリア抑留によって狂わされ、退廃と悪の道に 走ったという設定になっていることだ。 シベリアに抑留されても、帰国後にまっとうな人生を送った元日本兵が多いと聞いている。元銀行員だったというキヨ くんの父は、帰国後の人生がうまくいかないのを徴兵と抑留のせいにして、まっとうな人生から逃げていただけでは ないのだろうか。その挙句、息子を使って「当たり屋」を始め、結局は破滅してしまう。これでは救いようがない。 主人公も、「汚い子」「貧しい子」であるキヨくんと表面的に関わっただけで、キヨくんが死んだ後は『そんな子は もともと存在しなかった』と思い込もうとする。これも、時代云々というより、主人公の人格に問題があったからでは ないだろうか。 後半は、親の金で私立大学に通うお坊ちゃん(主人公)と、主人公の大学の友人たちと、中卒で(集団?)就職し 東京の会社で働きながら定時制高校に通っている純朴な?美少女(百合子)の関わりを描いている。 後半で疑問に思ったのは、主人公が自ら百合子を振っておきながらその後もずっと想い続けてきたことと、自分を 愛し続けていた女友達(真澄)の気持に応えず逆に避けてきたことだ。 主人公は、百合子が古き良き時代のものをすべて持っている完全な女性だから好きになり、今度はその完全さが重荷に なって別れを告げたというところまでは分かる気がする。しかし、別れた後もずっと百合子を想い続けたというのが わからない。百合子に「死ぬわ」と言われたことを気に病むような配慮のある人物なら、真澄にもそれなりに応えていた はずだから。主人公は、古き良き時代と百合子を重ねて郷愁に浸っていたのかもしれないが、古い時代(「3丁目の夕日」の 時代か?)が良いことばかりだったのでは決してない。主人公の勝手な思い込みに過ぎない。 この小説は、主人公が「コールドハート」と呼ばれる冷淡さやエゴイズムを持っているという人格的な問題を、「高度成長と いう時代に翻弄された」せいにしてしまおうとしているのではないかと思う。 | ||||
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我が子を当たり屋にして金を稼ぐ父親、そしてそれを見ていた巡査、3度目の当たりで亡くなったキヨ。 それぞれが霊となって降りてくる降霊会に参加する。 どうあがいても引っ繰り返らない階級の差が哀しかった。 リアリティある戦後の喧騒の中に、自分も引きずり込まれるようだった。 それに比べると、後半は納得できず、あまり引き込まれなかった。 | ||||
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外はきれいでしたが中に線がかなり引かれていて残念でした。もっと確認をお願いします。 | ||||
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