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三匹のおっさん
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三匹のおっさんの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.18pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全132件 121~132 7/7ページ
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恋愛小説の女王の有川さんが「おっさん」て・・・・すっかり有川さんのベタ甘な世界の中毒になってる私は、このタイトルを見て少々がっかり。 が、違った!!!有川さんはファンの期待を裏切りません。3人の元気なおっさんの活躍を描きつつも、ちゃーんと甘い要素も入ってます。 メンバーの一人・キヨさんが60歳になり、定年を迎えたことから彼らの影の活動ははじまります。 でも、有川さんがあとがきでも書いているように、今どきの60歳って全然“おじいちゃん”じゃないですよね。 まだまだ現役でバリバリ働けそうなのに、会社は定年になればどうしてもやめなきゃいけない。 そんな余力が有り余ってる世代が、自分たちで何かをはじめるってすごくいいことだと思う。 自分たちの考えだけにこだわらずに、若い人の意見も聞いてみる姿勢も素敵。世のおじさんたちにも見習ってもらいたいな。 老後までのほんの何年かを、こんな風に生き生きと過ごせたらいいですね。 定年後のオヤジたちの生き方の良いモデルを見たような気がします。 | ||||
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「三匹の悪がき」が定年を迎える歳となりキヨは(剣道の師範)会社が用意してくれた近所のゲーセンに自由な勤務の経理責任者として再就職、シゲは(柔道家)経営している居酒屋「酔いどれ鯨」を息子夫婦に譲り、それを手伝う日々、ノリは(機械いじりが高じて物騒な武器まで作り出してしまう頭脳派)工場経営。三人は還暦とはいえ赤いちゃんちゃんこが似合うジジイにはまだはえいっ!「三匹のおっさん」だ!と元気ハツラツ!!そんな折、ご近所でチカン騒動が続き、度を越した犯行に三人のおっさんは夜回りをする事に。警察やおっさんたちの盲点をつきノリの愛娘早苗に魔の手が延びた時、ノリはまるで凶悪犯のような凄い武器で犯人に突進しまわりを慌てさせる。その後「地域限定正義の味方」と称し弱い者の味方・地域の平和のために剣道・柔道・物凄い武器?を駆使し事にあたる。その間、キヨの孫祐希とノリの娘早苗の可愛らしい恋の進展も絡めページをめくるのが早くなっていきます。章毎の挿絵がぴったりでおっさん達のキャラが一層楽しめます。 | ||||
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恋愛小説の旗手が、おっさんを主人公にした小説を書いたということなので、ちょっと心配していたが、やっぱり、高校生の男女の恋愛はきっちりと書いていて、安心。 しかも、本筋のストーリーも、ピリッと社会風刺なんかも効かせていて、読ませる。 連作集だけど、どの話も読後感が爽やかで(著者の小説はどれもそうだけど)、自分の疲れた心を癒してくれる。 難しい、考えさせる小説ばかりが、名作なのではない。こういう軽い小説も、自分には必要なんだ。 | ||||
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まず題名でなつかしの某テレビ番組を思い出させました。 表紙とパラパラめくったイラストが気に入りました。 各話の後についているイラストもほのぼのしていたり、笑ってしまったり。 内容は他のかたがたも書かれているように、身近な悪者を懲らしめる話で、 気軽に読んですっきり楽しい物語です。 かといってまったくの夢物語にはせず、 主役3匹それぞれの家庭に悩みや問題があり、 世代や地域にも悩みや問題やあり、 そこから事件がおこり、と現代の社会の問題から離れ過ぎないよう、 ある程度リアリティをもたせて書かれているようです。 こんなおっさんが増えるともう少し年をとるのが楽しくなるかもしれませんねえ。 | ||||
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甘々のラブコメを描かれる有川さん。 今回の主人公達は、おっさん。 これって、ど〜なの?と心配していたら、う〜ん、さすが! しっかり楽しませていただきました。 かつての悪ガキ三人組が、アラフォーならぬアラ還のおっさんたちになり、地域限定・正義の味方、地元の自警団となり街の平和を守る。 キャラクター設定も巧い! 自警団といえば、筋肉隆々の元体育会系ばかりとおもいきや、頭脳はのノリが加わる。 このノリが、実は一番アブナイ! も〜、すっかりノリさんファン。 ゲームセンターでのかつあげ、連続婦女暴行、初恋詐欺、学校で飼育するマガモへの異常な悪戯、悪徳商法などなど、扱う事件は難問ばかり。 水戸黄門ばりの勧善懲悪ものの部分もありながら、家族のあり方や、生き方に迫る問題もあり。 流石に有川さん、恋愛モードを我慢できなかったのか、その部分は高校生の祐希と早苗のほんわか甘々ラブモードを一さじプラス。 挿絵は、有川さんご自身がリクエストされただけあって、イメージぴったり。 いつか続編がでることをせつに希望いたします。 きっと有川さんなら書いてくれるでしょうけど・・・w。 | ||||
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還暦を迎えた男性3人が、地域限定正義の味方として暗躍する物語。いつも違う世代の主人公たちにあわせて、いつもと違う雰囲気のイラストでよかったと思う。 三匹のおっさん達、それぞれアブナイ顔ぶれである。キヨさんは剣道、シゲさんは柔道、ノリさんは改造した電気機器類を使いこなす。腕に覚えがあるから、自警団というイタズラを思いついた。 性的暴力や動物虐待、詐欺商法など、身近にいつ遭ってもおかしくないような出来事をとりあげつつ、6話から構成される。勧善懲悪な時代劇風味が活きている。コミュニティの人情にも触れつつ、そのコミュニティの希薄化をしっかりと問題視して描き出している。 実際に行動してみること。そこから、家族内の問題もいつのまにか落ち着いていくし、有川作品では恒例、ラブの面も見逃せない。おっさんばかりのネズミ色な物語ではないので、未読の方は御安心を。いつも通り、「楽しかったぁ」。 | ||||
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話の内容もいいですが、カバーを含めた須藤真澄さんのイラストがまたいい味を出してます。 新しい有川さんの世界が開けていていいですね。 どこかの雑誌でこの作品の続編を須藤さんの絵で漫画化したのを連載してくれないかな? | ||||
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腕に覚えありの武闘派2名、機械をいじらせたら無敵の頭脳派1名。かつての悪ガキが結成した自警団が、今日もご町内の悪を斬る! 還暦ぐらいでジジイの箱に蹴りこまれてたまるかと、かつての悪ガキ3人が私設自警団を結成。定年後、近所のアミューズメントパークに出向中の剣道の達人キヨ、居酒屋の元主人で柔道家のシゲ、機械をいじらせたら無敵の工場経営者ノリの3人を中心に、キヨの孫とノリの娘の高校生コンビがからみ、詐欺や痴漢、動物虐待など、ご町内の悪を斬ります! 「図書館戦争」シリーズが大ブレイクした著者の「イマドキのお年よりは若い」という思いから始まりました。涙あり笑いありの時代劇をみるような爽快感。この春、いち押しの小説です。有川氏得意のラブコメも有り、得した気分になれますよ。 | ||||
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最初は絵に惹かれて手に取りました。 次に作者が有川さんだったので、購入を決意しました。 『図書館戦争』からのファンです。 『三匹のおっさん』という作品は、定年を迎えたおじさんが、赤いちゃんちゃんこを着て棺桶に片足をつっこまされるのは、納得がいかないと奮起し、昔ながらの悪ガキ三人組で地域限定の自警団を結成し、いろいろな悪事に立ち向かっていくというストーリーです。 読んでいて心がほっこりしました。 日常に潜んでそうな悪事が出てくるので、ありそう・・・と思いながら読めるし、還暦を迎えたおじさんの気持ちがなんとなくですが、分かる気がしました。 | ||||
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有川さんの新作はベタな甘甘な話ではなかった〜。 還暦を過ぎた3人のおじいさん、ではなく、おっさんたちが 町の平和を守る。 剣道の達人、キヨさん。 柔道の達人、シゲさん。 頭脳派、ノリさん。 この3人が町で起こる事件をそれぞれの得意分野で解決していく。 とにかくこのおっさんたちがかっこいい。 60を超えてもなお現役。 老人扱いされることを嫌い、自分たちに出来ることを しっかりやっている、そのかっこよさ、爽快さ、が これまでの有川さんのイメージを覆すものでした。 まぁ、しっかりラブコメっぽい展開も設定されてるんですけどね。 そのラブコメ担当の祐希(キヨさんの孫)と早苗(ノリさんの娘)の二人も なんか初々しくて さすがの有川さん、でした。 6話からなる短編集ですが、 サクサク読めるし、 なにより面白い。 有川さんにはこういった話もどんどん書いていってもらいたいものです。 | ||||
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まだまだ若さのある3人の主人公達。 有川先生らしい話の流れで、さくさく読み進められてとても良かったです。 ただ一つ文句があるのは、表紙です。 有川作品といえば、素敵な表紙にそうめったにない挿絵。 ですが、今回は扉絵はあるし、ちょっとした挿絵もあってかなりがっかりです。 それに今まで登場人物画は、あってもシルエット画だったのに対して、今回は児童書程度のクオリティーの有り様。 全く画力と本の内容が釣り合ってません。 これでは想像の中の登場人物より先に表紙の絵が頭をよぎってしまい、せっかくの作品の完成度が下がってしまいます。 次回作はいつもの有川作品に戻っていることを祈ります。 | ||||
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タイトルを見てあらすじを読んで、年配の人が現代社会の愚痴をこぼしたり上から目線で説教する内容かとも思ったのですが、その思い込みはちょっと違いましたね。三匹のおっさんは、身近な犯罪を見つけ出し快刀乱麻と断つ正義の味方なのですが、その前に被害者なり、何なり、相手の懐にスッと入り込んでいる。だから、部外者による断罪ではなく、身内からの救いの手なのです。それが傲慢さではなく、やさしい気持ちを感じさせる理由の気がします。 昔は三匹の悪ガキと称された、還暦近くのおっさん三人組が、周囲のジジイ扱いを嫌い、本業の傍らご町内の自警団を結成します。剣道師範のキヨさん、柔道の猛者シゲさんという武闘派と、機械いじり大好き情報収集担当の頭脳派ノリさんという圧倒的な個性の三人組に加え、キヨさんの孫の祐希やノリさんの娘の早苗など高校生も登場します。 ご家庭内の問題から、強盗・痴漢の撃退、中学校の動物虐待や催眠商法など、身近な人たちがかかわる事件を、時には圧倒的な武力で、時には情報戦で解決していきます。はじめはおっさんたちがメインなんだけれど、いつの間にやら祐希や早苗が舞台に躍り出て、いつものような有川ワールドが展開されたりもします。 こういう問題って、若い世代が悪いとか、年配の世代が悪いとか、行政が悪いとか、誰かに責任を押し付けて、それで解決したような気分になってしまいがちです。でも、時代は変化していくものだし、変わったこと自体が悪い訳ではないのだから、限られた条件の中で解決策を模索していくしかないのです。 このお話は、祖父世代もゆっくり変わるし、孫世代も少しずつ歩み寄る。物語だから都合の良い展開もあるけれど、理想にだけ流されることもない。そんなところが良いと思います。 | ||||
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