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(短編集)
平面いぬ。
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平面いぬ。の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.06pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全52件 41~52 3/3ページ
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『石の目』『はじめ』『BLUE』『平面いぬ。』の四本の短編が収録されています。 正直、少しインパクトに欠けているというか…読み応えがなかったというか。残念です。 『BLUE』は、今までに無い乙一作品という感じがしましたが、こんな設定どこかにあった気がする…。 『石の目』もそうですが、どこかで読んだ気がするんです。それでも最後まで読ませてしまうのが乙一マジックなんですけどね; 私は『平面いぬ。』が一番好きでした。 | ||||
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乙一のファンタジックホラー。4つの短編を収録。 中でも、私が好きなのは「石ノ目」と「BLUE」。 「石ノ目」は途中で展開に気づいてしまうと思いますが、読後の胸をギュッとつかまれて離さないような乙一得意の言い知れる切なさに思いっきり酔える作品。そして逆に乙一らしからぬ、ぬいぐるみを主人公にした「BLUE」も意外性があっていい。もし本当にぬいぐるみに心があるとしたならば、きっと持ち主の子供に愛されるだけがすべてだと思う。そのひたむきなまっすぐさに心が打たれました。「はじめ」は少々、作家としての青さを感じました。もっとコンパクトにまとめても良かったような作品です。一言で「愛情」を描くといっても、乙一はこちらが想像もしないような切り口から攻めてくるので、そのセンスには毎度のことながら脱帽します。 | ||||
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「BLUE」ホラー作家という自分の中の乙一のイメージを覆す作品でした。 こんなにも可愛らしくて、悲しくて、残酷な話を書くとは・・・やられましたね。 | ||||
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「BLUE」はホラー作家という自分の中での乙一さんのイメージを 覆す作品でした。こんなにも可愛らしくて、悲しくて、残酷な物語を 書くなんて・・・。 | ||||
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乙一さんの本というと、ホラー系と、せつない系?があり、どっちだろうと悩みますが、この本は、せつない系だと思います。 「石の目」、「はじめ」、「BLUE」、「平面いぬ」の4つが収録されていますが、お気に入りは、「はじめ」と「BLUE」、特に「BLUE」は、電車の中で読まなくてよかったとの印象。いいとこ取りの「失われた物語」を読み終わってしまい、何を読もうかなぁ・・と思っている人がいたら、非常にオススメ | ||||
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「石ノ目」「はじめ」「BLUE」「平面いぬ。」の4話を収録した1冊。この中でも、表題になっている「平面いぬ。」の完成度の高さには驚きました。主人公の女性は、ある日、彫師の友人の家を訪ね、そこで中国人の女性と出会う。彼女は彫りの修行をしているのだ。そして、彼女に犬のタトゥーを入れてもらうことに。しかし、その犬とは体中を動き回る犬だった。果たして、彼女と犬の共同生活はどのように展開していくのか!? | ||||
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乙一さんのZOOを読み、それからこの本を買いました。そして今朝、通勤電車の中で完読。作品それぞれがきちんとした顔を持ってるけど、みんな乙一国の住人というか。そのまま書店へ直行し、「天帝妖狐」と「GOTH」をまとめて購入しました。はまってしまった・・・ | ||||
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どこかの村に実際あってもおかしくない様な、古くからの言い伝えをベースにした「石ノ目」。後半の展開は少し読めてしまいますが、面白かったです。「はじめ」「BLUE」はファンタジー色の強い作品。解説でも触れられているように、「乙一のウリであるせつなさ」が上手く取り込まれています。表題作「平面いぬ。」は家族の死に直面しながらも、腕に彫った刺青犬のおかげで一人で生きる少女のお話。軽いタッチで描かれているので、"家族の死"というのが現実味を帯びていませんが、刺青犬の存在がとても愛らしく、ラストも心温まります。私は著者と同年代ですが、文体や表現力が幼い感じを受ける場面もありました。発想や展開は面白いけれど、全体的にまだちょっと熟し切れていない印象を受けました。ファンタジー・ホラーという新ジャンルで、今後の成長が楽しみな作家だと思います。先買いのつもりで☆3つ。 | ||||
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今日一気に読みました。 乙一さんの作品を読んだのは初めてでしたが、他の作家にはまねできない独特の世界があります。ホラーといっても緊迫した場面は少なく全体的におっとりとしていてノスタルジックだと思いました。 どれもとても奇妙な世界を灰汁のない文章で表現されていると思います。結末を予想せず、素直に読んだのでドキドキしながら作者の世界にはまっていきました。 しかし、どれも「最後は切なくなるファンタジー」といった感じで、四作目を読む頃には作者の世界に慣れてしまっている自分がやや残念でした。 | ||||
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何故とか、何が原因で、ということを描いたものではなく、「だってそうなんだもん」の上に構築されたファンタジー集だな。これは。ホラー作家と紹介されていたので期待したのだが、少なくとも私好みのホラーではない。面白くないということはない。上手いなと思う。特に「BLUE」はO.ヘンリー的。「はじめ」も同様の悲しいファンタジーだ。ただやっぱりホラーじゃない。 ホラー的な要素の一番強い「石ノ目」は数ページ読めばオチが見えてしまう。 表題の「平面いぬ。」もホラーというよりファンタジーだ。ホラーに分岐しそうな所は随所にあるのだが、分岐の全てにおいてやさしい、柔らかい方向に流れている。これが作者のカラーなのかなぁ。私は本書が「乙ー」作品初体験で、これで評価してはいけ!ないと思うが、幼い感じがする。作品が幼いというのではなく、作品の中での選択にどぎつさが無いという点で、「お子様もの安心してお読みいただけます」というか、守られ保護された環境下で「悲しみ」や「恐怖」を感じる練習をしているように感じた。「BLUE」「はじめ」の延長上にある作品なら読むと思うが、その他はちょっとな。 | ||||
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この本は『石ノ目』が文庫化にあたり、改題されたものです。 僕は『石ノ目』を持っていますが、乙一ワールドの虜なので迷わず買いました。 乙一さんの作品は騙しの部分に惹かれます。 この本の中にも其の騙しの要素が沢山散らばっています。 僕は其れで病みつきになりました。 皆さんも乙一ワールドに騙されてみては? | ||||
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「石の目」「はじめ」「BLUE」「平面いぬ。」という長めの4作品を収録し たホラー短編集。 普通、(連作でない)短編集というと、一つや二つ、締め切りに追われて、 作者としてはベストな出来でない作品があっても不思議ではないのだが、 この作品集の4作品はどれも完成度が高い。 表題作の「石の目」は、和風メドゥーサ伝説みたいなお話で、本格ミステ リーの面白さが、ホラーの怖さとを相殺することなく共存させている離れ 業に、いたく感心した。 「はじめ」は、幻覚だったはずの女の子「はじめ」が、何故か一人歩きし 始めるお話。前半の噂が広がる展開はありがちな話だが、後半「はじめ」 が実在し始めてからの展開が面白い。軽いタッチのストーリー運びで、 ラストも幻覚にふさわしく、ほのぼのいい感じ。 「BLUE」は、意志を持って生まれてしまったぬいぐるみたちの物語。純粋 な心を持った主人公に、意地悪と不幸の連続と、なかなかけれん味たっぷ りのストーリーなのだが、ラストシーンには、作者の思惑通り、やっぱり 泣かされてしまった。 「平面いぬ。」は、 家族から浮いた存在の女の子が、何気なく犬の刺青を入れたら、何故か皮 膚の上を動くようになってしまう。そんなとき、主人公を突然襲う家族の 不幸。刺青の犬に家族の愛情を教えられ・・・ラストは、大変な状況なの に、主人公の心はほのぼの明るい。 作者が二十歳前後に書いた作品を集めたものだそうだが、凄い作家だ。 いずれも、怖さと悲しさのバランス、リアリティとシュールさのバランス が絶妙で、とてもいい味を出している。 | ||||
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