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(短編集)

平面いぬ。



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【この小説が収録されている参考書籍】
平面いぬ。 (集英社文庫)

平面いぬ。の評価: 8.50/10点 レビュー 2件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.50pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(8pt)

平面いぬ。の感想

ファンタジー・ホラー短編集。結構面白かったです。せつない系の読後感ですが、全作テーマは「死」でした。作者が大学進学直後から2年位の間に書かれており、少年から青年へ移行する頃の死生観みたいのが刻まれているのかも。平易で読み易い文章で、グロいホラーが大っ嫌いな私にも楽しめるソフトさでした。おススメですよ!

なおひろ
R1UV05YV
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

平面いぬ。の感想

ミステリではないですが、ハズレのない短編集です。
人を石にしたり、妄想により創りだされた人物が具現化したり、ぬいぐるみが動いたり、刺青で描かれた犬が生きていたり・・・
何れも非現実的なおとぎ話のような設定なのですが、子供だましで終わらない。
大人が読んでも、そんな世界観に引き込まれてしまいます。
読中は、少女やぬいぐるみに心を動かされてしまう。大人がですよ。
どんな生き物にも心の奥の奥の方には必ず優しさが潜んでいて、この作者は、そんな優しさを表まで引っ張り出してくる。
読み手はそれに触れてグッときてしまう。
「暗いところで待ち合わせ」もそんな作品だったなぁ・・・とか思い出しながら。

そして、単なるハッピーエンドなお話で終わらせないのがまた上手いんだろうなぁ。
何れもどこか儚く、虚しく、悲しい終わり方をします。
せつないです。
余韻が半端ない。
個人的には「BLUE」がお薦めです。

梁山泊
MTNH2G0O

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