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(短編集)

平面いぬ。



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【この小説が収録されている参考書籍】
平面いぬ。 (集英社文庫)

平面いぬ。の評価: 8.50/10点 レビュー 2件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.50pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全1件 1~1 1/1ページ
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(9pt)

平面いぬ。の感想

ミステリではないですが、ハズレのない短編集です。
人を石にしたり、妄想により創りだされた人物が具現化したり、ぬいぐるみが動いたり、刺青で描かれた犬が生きていたり・・・
何れも非現実的なおとぎ話のような設定なのですが、子供だましで終わらない。
大人が読んでも、そんな世界観に引き込まれてしまいます。
読中は、少女やぬいぐるみに心を動かされてしまう。大人がですよ。
どんな生き物にも心の奥の奥の方には必ず優しさが潜んでいて、この作者は、そんな優しさを表まで引っ張り出してくる。
読み手はそれに触れてグッときてしまう。
「暗いところで待ち合わせ」もそんな作品だったなぁ・・・とか思い出しながら。

そして、単なるハッピーエンドなお話で終わらせないのがまた上手いんだろうなぁ。
何れもどこか儚く、虚しく、悲しい終わり方をします。
せつないです。
余韻が半端ない。
個人的には「BLUE」がお薦めです。

梁山泊
MTNH2G0O

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