薬指の標本

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薬指の標本の評価:

4.30/5点 レビュー 84件。 C ランク

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平均点4.30pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全142件 101〜120 6/8ページ
No.42
(5pt)

不自由さと甘美さ

束縛されることの不自由さと,甘美さが描かれていると思います.

抵抗することができない,でも苦痛ではない束縛.

黒い靴に,薬指に,彼に捕まっていたい彼女の想いがあらわれている気がしました.

共感したわけではないけれど,これが一つの愛の形なんだと思いました.

少し不思議な雰囲気もあり,独特の世界を楽しむこともできます.
薬指の標本 Amazon書評・レビュー: 薬指の標本より
4104013013
No.41
(5pt)

不自由さと甘美さ

束縛されることの不自由さと,甘美さが描かれていると思います.
抵抗することができない,でも苦痛ではない束縛.
黒い靴に,薬指に,彼に捕まっていたい彼女の想いがあらわれている気がしました.
共感したわけではないけれど,これが一つの愛の形なんだと思いました.

少し不思議な雰囲気もあり,独特の世界を楽しむこともできます.


薬指の標本 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 薬指の標本 (新潮文庫)より
4101215219
No.40
(4pt)

内的視覚に訴えるものがすごい!

一文一文から映像が目に浮かぶ。それも、こんなんじゃないかな?レベルの映像じゃなく、まるでフィルムに焼き付けた確固とした映像のように浮かぶのである。この作者の小説は初めて読んだが、小説の世界にぐいぐい引き込まれた。
しかし何事にもおちを求めてしまう私自身の性質が災いしてか、「この標本技術士は一体何者なんですか?」「楽譜を預けた少女はどうなったんですか?」「靴は主人公の足にくっついてしまったんですか?」「最後どうなったんですか?」と、読後に筆者に電話して聞きたい位の勢いで疑問符が頭の中を駆け巡った。
おそらく、この不思議な余韻がいいのだろうが……
薬指の標本 Amazon書評・レビュー: 薬指の標本より
4104013013
No.39
(4pt)

内的視覚に訴えるものがすごい!

一文一文から映像が目に浮かぶ。それも、こんなんじゃないかな?レベルの映像じゃなく、まるでフィルムに焼き付けた確固とした映像のように浮かぶのである。この作者の小説は初めて読んだが、小説の世界にぐいぐい引き込まれた。
しかし何事にもおちを求めてしまう私自身の性質が災いしてか、「この標本技術士は一体何者なんですか?」「楽譜を預けた少女はどうなったんですか?」「靴は主人公の足にくっついてしまったんですか?」「最後どうなったんですか?」と、読後に筆者に電話して聞きたい位の勢いで疑問符が頭の中を駆け巡った。
おそらく、この不思議な余韻がいいのだろうが……
薬指の標本 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 薬指の標本 (新潮文庫)より
4101215219
No.38
(5pt)

透明な世界

壊れそうであり、でも現実感がたっぷり味わえる作品だと思う。

「ホテル・アイリス」という作品しか知らなかったが、その時の印象とまた少し違う。

実はフランス映画を先に見た。

思わず読みながら、その映画の映像が挿入されてくるので、文字で読む作品の良さを私は見逃しているのだろうか・・・と思ったが、そもそも著書自体にフランス映画の匂いを感じさせるものがあるのでは・・という印象に変わった。

人は何か自由でありたいと願いながら、何処かで囚われていたい、自分を封印して欲しいという思いを抱いてしまう、束縛を必要とすることがあるのではないかと思ってしまう。

欠けてしまった薬指と、自分をがんじがらめにする靴、少女の火傷の痕が標本になった姿を想像して生まれてくる嫉妬、甘ったるいだけでない、それらのアイテムから感じる透明感のある甘美さが私は好きだ。
薬指の標本 Amazon書評・レビュー: 薬指の標本より
4104013013
No.37
(5pt)

透明な世界

壊れそうであり、でも現実感がたっぷり味わえる作品だと思う。
「ホテル・アイリス」という作品しか知らなかったが、その時の印象とまた少し違う。
実はフランス映画を先に見た。
思わず読みながら、その映画の映像が挿入されてくるので、文字で読む作品の良さを私は見逃しているのだろうか・・・と思ったが、そもそも著書自体にフランス映画の匂いを感じさせるものがあるのでは・・という印象に変わった。
人は何か自由でありたいと願いながら、何処かで囚われていたい、自分を封印して欲しいという思いを抱いてしまう、束縛を必要とすることがあるのではないかと思ってしまう。
欠けてしまった薬指と、自分をがんじがらめにする靴、少女の火傷の痕が標本になった姿を想像して生まれてくる嫉妬、甘ったるいだけでない、それらのアイテムから感じる透明感のある甘美さが私は好きだ。
薬指の標本 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 薬指の標本 (新潮文庫)より
4101215219
No.36
(5pt)

行間に漂う色気

小川洋子の文章には独特の色気があるように感じます。

静謐で、繊細、美しくそして儚い閉鎖的な世界には独特のエロティシズムが漂っています。

フランス映画になると聞き、納得できました。

愛の痛みを感じたい方、おすすめします。
薬指の標本 Amazon書評・レビュー: 薬指の標本より
4104013013
No.35
(5pt)

行間に漂う色気

小川洋子の文章には独特の色気があるように感じます。
静謐で、繊細、美しくそして儚い閉鎖的な世界には独特のエロティシズムが漂っています。
フランス映画になると聞き、納得できました。
愛の痛みを感じたい方、おすすめします。
薬指の標本 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 薬指の標本 (新潮文庫)より
4101215219
No.34
(5pt)

おしゃれです

フランスで映画化とききましたが、フランスというところが心憎いですね。小川洋子さんの作品はこれが初めてですが、低いバスの音がきこえてきそうなモノクロトーンの逸品です。すばらしいです。シックで飾らない日常、それでいて標本という永遠の保存を目的とした行為に衝かれる彼、依頼人、そして私。そして、浴室でのシーンなどは、まるで透明のゼリーのなかでおとなしく固められた果物のような静止に魅了されます(ここにはパリジェンヌがぴったりでしょう)。装丁も洋書のようなオシャレさ。お値段もお手ごろなので、通勤バックに忍ばせてはいかがでしょう。
薬指の標本 Amazon書評・レビュー: 薬指の標本より
4104013013
No.33
(5pt)

おしゃれです

フランスで映画化とききましたが、フランスというところが心憎いですね。小川洋子さんの作品はこれが初めてですが、低いバスの音がきこえてきそうなモノクロトーンの逸品です。すばらしいです。シックで飾らない日常、それでいて標本という永遠の保存を目的とした行為に衝かれる彼、依頼人、そして私。そして、浴室でのシーンなどは、まるで透明のゼリーのなかでおとなしく固められた果物のような静止に魅了されます(ここにはパリジェンヌがぴったりでしょう)。装丁も洋書のようなオシャレさ。お値段もお手ごろなので、通勤バックに忍ばせてはいかがでしょう。
薬指の標本 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 薬指の標本 (新潮文庫)より
4101215219
No.32
(5pt)

心地よい痛み。

「博士の愛した数式」が有名ですが、小川さんの作風を語るのに一番ピッタリな作品がこれじゃないかな、と思います。

薬指、標本、赤い靴のオマージュにも思える黒い革靴。

全てのこれらの小道具が、心地よい痛みを抱えているようで、それが面白いですね。

静かだけれども、チクチクと刺さるような痛み。

幻想的でいて、非幻想的でもあるような。

読んだ後は、心地よい痛みに夢中になります。

これに入ってるもう一つの作品も、奇妙で面白いですよ。
薬指の標本 Amazon書評・レビュー: 薬指の標本より
4104013013
No.31
(5pt)

心地よい痛み。

「博士の愛した数式」が有名ですが、小川さんの作風を語るのに一番ピッタリな作品がこれじゃないかな、と思います。
薬指、標本、赤い靴のオマージュにも思える黒い革靴。
全てのこれらの小道具が、心地よい痛みを抱えているようで、それが面白いですね。
静かだけれども、チクチクと刺さるような痛み。
幻想的でいて、非幻想的でもあるような。
読んだ後は、心地よい痛みに夢中になります。

これに入ってるもう一つの作品も、奇妙で面白いですよ。
薬指の標本 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 薬指の標本 (新潮文庫)より
4101215219
No.30
(5pt)

いいもの読ませていただきました

「薬指の標本」のほうがいつまでも糸を引くような感触を残す読後でした。

ひそやかな文体から常に頭の中に映像が浮かぶのですが

すっかり古びて、乾燥し、殆んど清潔にさえ見える廃墟がハイビジョンカメラで

細部までじっくりなめるように映されていくような…

はっきりした映像が浮かぶ、という点ではリアルなのですが

実際のところは幻想的なホラーに近いと思います。標本技術士は「コレクター」ですね。

標本が自ら標本化されたがるという点は異なりますが。

読み終わって表紙を改めて見ると、椅子の足のようなモノに靴が履かせてある!ぞぞ。
薬指の標本 Amazon書評・レビュー: 薬指の標本より
4104013013
No.29
(5pt)

いいもの読ませていただきました

「薬指の標本」のほうがいつまでも糸を引くような感触を残す読後でした。

ひそやかな文体から常に頭の中に映像が浮かぶのですが
すっかり古びて、乾燥し、殆んど清潔にさえ見える廃墟がハイビジョンカメラで
細部までじっくりなめるように映されていくような…

はっきりした映像が浮かぶ、という点ではリアルなのですが
実際のところは幻想的なホラーに近いと思います。標本技術士は「コレクター」ですね。
標本が自ら標本化されたがるという点は異なりますが。

読み終わって表紙を改めて見ると、椅子の足のようなモノに靴が履かせてある!ぞぞ。
薬指の標本 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 薬指の標本 (新潮文庫)より
4101215219
No.28
(4pt)

目に浮かぶ情景

シトシトと雨が降る梅雨の時期に小川洋子さんの文章はぴったりだ。人を愛する事の先にある事、、それは常にハッピーな結果になんかにたどり着くわけなくて、時には痛かったり、切なかったりするものである。

その中にいることは僕の幸せでもある。彼女の小説の中にいる時、僕はそれと全く同じ気持ちでいられる。この小説は、その雨の景色によく似た世界に入り込める僕にとって大事な小説のひとつだ。
薬指の標本 Amazon書評・レビュー: 薬指の標本より
4104013013
No.27
(4pt)

目に浮かぶ情景

シトシトと雨が降る梅雨の時期に小川洋子さんの文章はぴったりだ。人を愛する事の先にある事、、それは常にハッピーな結果になんかにたどり着くわけなくて、時には痛かったり、切なかったりするものである。
その中にいることは僕の幸せでもある。彼女の小説の中にいる時、僕はそれと全く同じ気持ちでいられる。この小説は、その雨の景色によく似た世界に入り込める僕にとって大事な小説のひとつだ。
薬指の標本 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 薬指の標本 (新潮文庫)より
4101215219
No.26
(4pt)

なぞめく集合住宅

静かなときの流れの中で、不思議な物語が繰り広げられる。靴と一体化していく足なんて絶対にあり得ないけれど、「そうかな?」と思えてしまう。映画が楽しみです。
薬指の標本 Amazon書評・レビュー: 薬指の標本より
4104013013
No.25
(4pt)

なぞめく集合住宅

静かなときの流れの中で、不思議な物語が繰り広げられる。靴と一体化していく足なんて絶対にあり得ないけれど、「そうかな?」と思えてしまう。映画が楽しみです。
薬指の標本 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 薬指の標本 (新潮文庫)より
4101215219
No.24
(4pt)

独特な世界

独特な感性の幻想的な話でした。私には、難しくて、感情移入して、読めませんでした。それだけ、個性的な本なのだと思います。なかなか読みすすめられませんでした。
薬指の標本 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 薬指の標本 (新潮文庫)より
4101215219
No.23
(4pt)

標本の中

標本、それは何のためのものなのでしょう。
展示も販売もしていない、
依頼主が自分が預けたものの標本を「見る」ために
再び訪れることもない、製作者のコレクションでもない。

身の回りからそのものの存在を隔離してしまう作業、
それは、忘れたいから、というわけではない。
主人公は言います。
「標本にするってことはつまり、
いつまでも自分の中に閉じ込めるってこと。」

自分の“外”に閉じ込める、
そのことが“内”に閉じ込める作用になる。

「標本室の内側にいる限り、すべてが解放されているんです。」
この物語の中では、標本箱の中では、
存在と喪失、自由と拘束、内側と外側、被害者と加害者、
そういったものが矛盾しています。
視線と触覚が同じ比重をもっている、という著者の特徴も見られます。

そして体の部分を一つずつ失っていく主人公の体験は
残酷で、官能的でもあります。
読み進めていくと、
標本箱の中を覗いているのか、標本箱の中から覗いているのか、
不思議な陶酔感に溺れてしまいそうです。

ですから、例えば、雨の日。
雨の檻で“外”に出られなくなった日に、
家の“中”で読むことをお薦めします。

薬指の標本 Amazon書評・レビュー: 薬指の標本より
4104013013