■スポンサードリンク


デッドボール



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
デッドボール
デッドボール (講談社文庫)

デッドボールの評価: 3.93/5点 レビュー 14件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.93pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(2pt)

程度(良)の割には

装丁が破れていたり日焼けしてたりで、とても良品とは言い難い。
デッドボールAmazon書評・レビュー:デッドボールより
4062172844
No.1:
(2pt)

「いいか、デッドボールってのは終わりじゃない。これから塁に進めるんだぞ」

不良漫画の金字塔『ビー・バップ・ハイスクール』の著者である作家・木内一裕氏によるハードボイルド小説第5弾!

 将来に何の希望も見出せない23歳の兼子ノボル。別れた彼女にきっぱりと借りたお金を返そうと思うも金策の当てがない彼に危険な先輩からの怪しい誘い。それはある男の仕事に2、3日協力するだけで一千万の報酬がもらえる話だが、その仕事とはカリスマ主婦の一人息子を攫う営利誘拐だった…。

 前作『キッド』同様、今回も主人公が、自分の本意とは別に関わってしまった事から事件に巻き込まれる物語だ。
 今回の主人公・兼子ノボルと怪しい話を持ってきた危険な先輩・源田ツトムの名前を読んで『ビー・バップ・ハイスクール』の読者なら思わずニヤリとさせられるだろう。ノボルの兼子姓は『ビーバップ』のヒロシとトオルの舎弟であったノブオの苗字であり、源田ツトムに至ってはトオルも恐れる危険な先輩で何度もビーバップに登場し、作中で何度も源田の危険な頼みを断るノブオの挿話が描かれている場面はまさに本書におけるノボルと源田の関係そのものだからだ。

 ただ内容に関しては、前作以上に物語の展開がよりコミカルに仕上がっており、その辺は読者の受けとめ方次第だと思うが、私自身は受け付けなかった。前作『キッド』の時にも感じたが、今回は悪い意味でのコミカルさがより際立っており、最もそれを感じたのが主人公たちと対峙する成宮(なりみや)だろう。本作における一番の悪党であるはずの男だが、悪い意味での滑稽さが描かれていているが(木内先生ご自身が『仁義なき戦い』の大ファンであるので金子信雄氏扮する山守義雄のような要素も取り入れているのかもしれないが)、物語的にもあんまりハマッているようには思えなかったし、物語の求心力の弱さや展開や結末のまとめ方にも些か強引さが感じられて作品の出来自体も『キッド』(『キッド』自体もあまり出来がイイとは思わないが)よりもあまりイイとは思えなかった。

 今回の物語の基本となるのが主人公・ノボルと営利誘拐を持ちかけた男・佐藤、そして彼らに対峙する悪党・成宮彰一郎とその愛人・愛海(まなみ)の4人だが、設定とキャラクター自体は悪くないと思うので木内先生も常に映像を意識して描かれているとの事なので『ゲッタウェイ』『突破口!』『バンク・ジョブ』『ザ・タウン』『スリーデイズ』といった犯罪映画の面白さを意識して木内先生にもそのような作品を描いてほしいし、木内先生自身映像向きに描かれているので読みやすい点では異論はないので次回作に期待します。
デッドボールAmazon書評・レビュー:デッドボールより
4062172844

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!