プシュケの涙

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評判

プシュケの涙の評価:

4.14/5点 レビュー 91件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.14pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全182件 1〜20 1/10ページ
No.182
(5pt)

何とも言えない切なさ

2部構成でそれぞれ違うキャラの視点で物語が始まる。
前半のみであればいまいちな作品だが、この作品の真髄は後半の物語にあると思う。
複雑な家庭環境に周囲とは馴染めない学校、そして人とは少し違う私。今時な感じの思春期女の子の青春がよく描かれていると思う。
そしてこの作品が他の青春小説と一線を画しているのは始めから結末がわかっている状態であるということ。
この構成により女の子の儚さ、切なさがより際立ち、読者に強い印象を与えているのではないだろうか
プシュケの涙 (メディアワークス文庫) Amazon書評・レビュー: プシュケの涙 (メディアワークス文庫)より
4048683853
No.181
(5pt)

何とも言えない切なさ

2部構成でそれぞれ違うキャラの視点で物語が始まる。
前半のみであればいまいちな作品だが、この作品の真髄は後半の物語にあると思う。
複雑な家庭環境に周囲とは馴染めない学校、そして人とは少し違う私。今時な感じの思春期女の子の青春がよく描かれていると思う。
そしてこの作品が他の青春小説と一線を画しているのは始めから結末がわかっている状態であるということ。
この構成により女の子の儚さ、切なさがより際立ち、読者に強い印象を与えているのではないだろうか
プシュケの涙 (電撃文庫) Amazon書評・レビュー: プシュケの涙 (電撃文庫)より
4048674676
No.180
(5pt)

自分にとって一生傍に置いておきたい作品

画像とは違うイラストレーター也さんの描く表紙、挿絵バージョンが自分の持っているものです。全四作からなる由良シリーズの第一作目。
ストーリーの詳細は他の方々が良く書いてらっしゃるので省きます。
私はどんなにこの本がボロボロになっても、死ぬまで手放しはしないでしょう。そのぐらいこの物語は、自分にとって衝撃であり、儚く美しいものでした。也さんのイラストも含めて宝物です。
プシュケの涙 (メディアワークス文庫) Amazon書評・レビュー: プシュケの涙 (メディアワークス文庫)より
4048683853
No.179
(5pt)

自分にとって一生傍に置いておきたい作品

画像とは違うイラストレーター也さんの描く表紙、挿絵バージョンが自分の持っているものです。全四作からなる由良シリーズの第一作目。
ストーリーの詳細は他の方々が良く書いてらっしゃるので省きます。
私はどんなにこの本がボロボロになっても、死ぬまで手放しはしないでしょう。そのぐらいこの物語は、自分にとって衝撃であり、儚く美しいものでした。也さんのイラストも含めて宝物です。
プシュケの涙 (電撃文庫) Amazon書評・レビュー: プシュケの涙 (電撃文庫)より
4048674676
No.178
(2pt)

ラノベの主人公

ラノベあるあるで痛い。作者さんが幼なじみが全員主人公のことを好きだと思っていそうな描写があり、そこから今まで感じていた違和感と合わさって読めなかった。
プシュケの涙 (メディアワークス文庫) Amazon書評・レビュー: プシュケの涙 (メディアワークス文庫)より
4048683853
No.177
(2pt)

ラノベの主人公

ラノベあるあるで痛い。作者さんが幼なじみが全員主人公のことを好きだと思っていそうな描写があり、そこから今まで感じていた違和感と合わさって読めなかった。
プシュケの涙 (電撃文庫) Amazon書評・レビュー: プシュケの涙 (電撃文庫)より
4048674676
No.176
(5pt)

ただのミステリーではない

胸に直接訴えかけてくるような切なさの小説。本当に大好きです。
プシュケの涙 (メディアワークス文庫) Amazon書評・レビュー: プシュケの涙 (メディアワークス文庫)より
4048683853
No.175
(5pt)

ただのミステリーではない

胸に直接訴えかけてくるような切なさの小説。本当に大好きです。
プシュケの涙 (電撃文庫) Amazon書評・レビュー: プシュケの涙 (電撃文庫)より
4048674676
No.174
(5pt)

ミステリと見せかけて青春小説

ミステリ、と見せかけて高校時代の青春小説、でしょうか。

読んでいて事件の顛末が分かってしまえば「何だ、ただそんなこと!?」というくらいにあっけない話なのですが、でもそこが妙のリアルな気がします。思えば、実際の高校生活でそんな珍妙で小説っぽい事件なんてそうそう起こらないものです。

後半の事件前の日常パートも、複雑な家庭環境や生々しいいじめに不登、そんな中で飄々とした友達とも恋人ともつかない男の子との関係…。

過酷な状況を描く青春小説にありそうな、作者の大人視点からの「こうあって欲しい」のような眼差しや説教臭さがまるで無いかと思えば、登場人物にも確たる意志のようなものもなく、ただただ周りの状況に流されていくだけなのに、高校生の気持ちとか機知を透明感を伴って描くのがこの人は本当に上手だと思いました。

続編も全部読みましたが、大学生以降の話になるとなぜか登場人物が急に幼く見えてしまうのが残念…。この作者には、今後とも高校生の話をたくさん書いていただきたいです。
プシュケの涙 (電撃文庫) Amazon書評・レビュー: プシュケの涙 (電撃文庫)より
4048674676
No.173
(5pt)

ミステリと見せかけて青春小説

ミステリ、と見せかけて高校時代の青春小説、でしょうか。

読んでいて事件の顛末が分かってしまえば「何だ、ただそんなこと!?」というくらいにあっけない話なのですが、でもそこが妙のリアルな気がします。思えば、実際の高校生活でそんな珍妙で小説っぽい事件なんてそうそう起こらないものです。

後半の事件前の日常パートも、複雑な家庭環境や生々しいいじめに不登、そんな中で飄々とした友達とも恋人ともつかない男の子との関係…。

過酷な状況を描く青春小説にありそうな、作者の大人視点からの「こうあって欲しい」のような眼差しや説教臭さがまるで無いかと思えば、登場人物にも確たる意志のようなものもなく、ただただ周りの状況に流されていくだけなのに、高校生の気持ちとか機知を透明感を伴って描くのがこの人は本当に上手だと思いました。

続編も全部読みましたが、大学生以降の話になるとなぜか登場人物が急に幼く見えてしまうのが残念…。この作者には、今後とも高校生の話をたくさん書いていただきたいです。
プシュケの涙 (メディアワークス文庫) Amazon書評・レビュー: プシュケの涙 (メディアワークス文庫)より
4048683853
No.172
(4pt)

一人の少女の生と死を巡る物語

吉野彼方の死から始まり、淡々と綴られていく序盤には予想していなかった真実。
その真実から、更に後に提示された物語は想定外でした。
『プシュケ』は古代ギリシャ語で“心”や“魂”を意味するそうですが……この”魂の涙”は余りにも哀しく、もう取り戻すことのできない日々への追憶と、心に残る寂しさが胸に迫る……。
後半の終わり方が明るいだけに、その結末が一層やり切れないものとなり、読み手の印象に強く残ると思います。
そして、結末を知ってから由良と吉野の関係を知るという、この一風変わった二部構成の妙。
前半と後半で語り手が違い、それぞれキャラクターのイメージと作品の雰囲気が全く変わってしまう。
最初、主人公と思わしき人物に肩入れしながら読んでたのが腹立たしくなります。
前半で収束する謎は、後半の吉野視点の物語の透明感と残酷性のコントラストを際立たせている。
ミステリ仕立ての物語そのモノがプロローグであるからこそ、そこから語られる物語の重さが心に響く。
時系列の組立が見事なまでにハマっており、変人と描写される由良の言動に隠されたものが浮き彫りになることで、何とも切ない物語に変貌を遂げる。
時を遡るように構成されたこの2つの物語は、由良と吉野、二人の「彼方」の真相が分かった上で読み返す事で、補完された物語の輝きが強調されて……後半になるほど切ない痛みが、より一層深く重く胸に迫って来ます。
この完成度は硝子細工のようだ。冷たく脆く、痛々しい。苦しいほどなのに不思議と惹かれてしまう。
ごく稀に、二度読みしたくなる作品はありますが、実際再読しました。
この物語は優しくはない。……けれど、淡くて、触れれば掌で溶けてしまうような読後感に浸ってしまいます。
プシュケの涙 (メディアワークス文庫) Amazon書評・レビュー: プシュケの涙 (メディアワークス文庫)より
4048683853
No.171
(4pt)

一人の少女の生と死を巡る物語

吉野彼方の死から始まり、淡々と綴られていく序盤には予想していなかった真実。
その真実から、更に後に提示された物語は想定外でした。
『プシュケ』は古代ギリシャ語で“心”や“魂”を意味するそうですが……この”魂の涙”は余りにも哀しく、もう取り戻すことのできない日々への追憶と、心に残る寂しさが胸に迫る……。
後半の終わり方が明るいだけに、その結末が一層やり切れないものとなり、読み手の印象に強く残ると思います。
そして、結末を知ってから由良と吉野の関係を知るという、この一風変わった二部構成の妙。
前半と後半で語り手が違い、それぞれキャラクターのイメージと作品の雰囲気が全く変わってしまう。
最初、主人公と思わしき人物に肩入れしながら読んでたのが腹立たしくなります。
前半で収束する謎は、後半の吉野視点の物語の透明感と残酷性のコントラストを際立たせている。
ミステリ仕立ての物語そのモノがプロローグであるからこそ、そこから語られる物語の重さが心に響く。
時系列の組立が見事なまでにハマっており、変人と描写される由良の言動に隠されたものが浮き彫りになることで、何とも切ない物語に変貌を遂げる。
時を遡るように構成されたこの2つの物語は、由良と吉野、二人の「彼方」の真相が分かった上で読み返す事で、補完された物語の輝きが強調されて……後半になるほど切ない痛みが、より一層深く重く胸に迫って来ます。
この完成度は硝子細工のようだ。冷たく脆く、痛々しい。苦しいほどなのに不思議と惹かれてしまう。
ごく稀に、二度読みしたくなる作品はありますが、実際再読しました。
この物語は優しくはない。……けれど、淡くて、触れれば掌で溶けてしまうような読後感に浸ってしまいます。
プシュケの涙 (電撃文庫) Amazon書評・レビュー: プシュケの涙 (電撃文庫)より
4048674676
No.170
(5pt)

とりあえず読んでみてほしい

本当に大好きな一冊です
映画化されたっておかしくないと思います
本の構成がすばらしく、それゆえに
とても質のいい?優しさ、切なさを感じられました
ぜひもっと多くの人に呼んでもらいたいです
プシュケの涙 (メディアワークス文庫) Amazon書評・レビュー: プシュケの涙 (メディアワークス文庫)より
4048683853
No.169
(5pt)

とりあえず読んでみてほしい

本当に大好きな一冊です
映画化されたっておかしくないと思います
本の構成がすばらしく、それゆえに
とても質のいい?優しさ、切なさを感じられました
ぜひもっと多くの人に呼んでもらいたいです
プシュケの涙 (電撃文庫) Amazon書評・レビュー: プシュケの涙 (電撃文庫)より
4048674676
No.168
(5pt)

思春期の危うさ

10代の大事なもののためには危険も顧みないような感覚が、大人になった自分にはだいぶ遠いものになってきたいたけれど、これを読んだらまたそういう感じを思い出した。
前半部分は由良が妙にしか思えなくてあまり入りこめなかったけど、後半を読み、そしてまた物語を振り返ると、ああそうだったのか、そこまでの想いだったのかとわかる。わかった時に胸が痛くなって、たぶんこれはずっと忘れられない作品になると思います。
プシュケの涙 (メディアワークス文庫) Amazon書評・レビュー: プシュケの涙 (メディアワークス文庫)より
4048683853
No.167
(5pt)

思春期の危うさ

10代の大事なもののためには危険も顧みないような感覚が、大人になった自分にはだいぶ遠いものになってきたいたけれど、これを読んだらまたそういう感じを思い出した。
前半部分は由良が妙にしか思えなくてあまり入りこめなかったけど、後半を読み、そしてまた物語を振り返ると、ああそうだったのか、そこまでの想いだったのかとわかる。わかった時に胸が痛くなって、たぶんこれはずっと忘れられない作品になると思います。
プシュケの涙 (電撃文庫) Amazon書評・レビュー: プシュケの涙 (電撃文庫)より
4048674676
No.166
(4pt)

切ない…

文体が『あぁーラノベだなぁ』って感じ。
だからこそ読みやすいからすぐに読める。
後半の話を読むと前半の話がすごく切なくなる…。
読了後、これといって残るものはないけど、私はわりと好きですこういうの。
プシュケの涙 (メディアワークス文庫) Amazon書評・レビュー: プシュケの涙 (メディアワークス文庫)より
4048683853
No.165
(4pt)

切ない…

文体が『あぁーラノベだなぁ』って感じ。
だからこそ読みやすいからすぐに読める。
後半の話を読むと前半の話がすごく切なくなる…。
読了後、これといって残るものはないけど、私はわりと好きですこういうの。
プシュケの涙 (電撃文庫) Amazon書評・レビュー: プシュケの涙 (電撃文庫)より
4048674676
No.164
(1pt)

嫌い

高評価が多く、まとめサイトでも紹介されていたため読ませていただきました。
タイトルにも書きましたが、読んでみた感想はやっぱり「嫌い」だなぁと。

序盤は美しい女子高生が飛び降り自殺をして、その原因を、『変人で天才で美形で完璧な男子高校生』と、女子高生が落ちていく場面を目撃してしまった主人公(男子高校生)が探っていくという話で展開していきます。この時点でキャラクタの好き嫌いは分かれそうですね。個人的にはどうでも良かったですが。
それよりも、ミステリ風味で物語が展開していくのですが、全体の3割を過ぎた辺りでしょうか。突然、語り手の主人公が、女子高生が落ちている姿など見ていない。あれは嘘だったと言います。ミスリードとかではなく、叙述トリックとかそういうものは全くなく、ただ地の文で与えていた情報を覆します。この時点でミステリや推理としては見れなくなりますね……。まあ、私はそれでも良かったんですけどね。面白ければ。

寧ろ、私はこの段階では期待してました。だって、登場人物がこの段階で4人しか出ていないんですよ。それに、前述しましたけどページも3割しか経過していない。普通の作家だったら、このままの状態で書き続ければ全体の5割の辺りで完結してしまいそうな情報量です。けれど、残りのページを全て白紙にする訳もないし、ここから更にひと悶着があり、何かしらの巻き返しがあるのだろうと思いました。残り7割のページを埋めるだけの素晴らしいトリックや巻き返しの出現です。そうでなければ、この高評価の説明は付きませんし、皮肉とか貶めるつもりは無く、私は本当にその可能性を疑いませんでした。既に人間を描くにしても動機や行動、何もかも都合のいいものでしたし、文体も正直読みやすいという訳でもなく、かといって品や静謐さがある訳でもない。だったら、エンタメ的な要素でしか巻き返しはあり得ませんから。

しかし、星の数で察して頂けるかと思いますが、私の予想は裏切られました。何も起こらない。糞みたいな理由で女子高生は4階から落ちてしまって、別にトリックなどは何にもない。ただ一人の人間性の欠落したキャラクタが奇行に走って(作者によって走らされたというべきか)、散々引き延ばしてきたページ数は、そのどれもが伏線や意味を発揮することなく、ただの日本語の羅列として役割を終えました。

この時点で5割。では、残りのページ数は一体どうなるんだと思う訳ですよ。
私はげんなりしながらも、ページをめくりました。可能性は薄くても、残りの5割で新たな情報が用意されて、実は犯人が居た。そして、劇中のキャラクタは誰もその存在に気付けなかったという可能性も作れなくはないと思ったからです。

まあ、星云々は書きましたし、端的に書きます。残りの5割は『変人で天才で美形で完璧な男子高校生』と飛び降り自殺をした(ここは不幸にも4階から転落したの方が正しいですね)女子高生との甘酸っぱい高校生活が描かれます。たぶん、甘酸っぱいのでしょうが、前述したとおり、文章は優れているとは私には思えない訳ですよ。別に漱石さんのような文章を書けという訳でもなくて、ラノベの文章にも読みやすさやスピード感という点で優れた点があると私は考えています。これはどちらも満たせていない。情緒がある訳でもない。何の内容も無く、読み所、面白さを見つけられない文章は本当に苦痛です。小学生の日記の方が、事象に対しての強い感情が伝わってきて、楽しく読めそうだと感じました。

結局のところ、この小説というのは少女漫画に近い形の小説なのだと思います。前半部は事象や文章、人間性の描写等を見る物ではなく、ひたすらに『変人で天才で美形で完璧な男子高校生』の全能っぷりを引き立たせる為に存在するのでしょう。そして、後半の甘酸っぱい青春部分で、不幸な(私は自業自得としか思わないが)女子高生が主役になり、『変人で天才で美形で完璧な男子高校生』と触れ合って悦に浸るという訳です。

このレビューは、あまりにも酷評が過ぎたかもしれません。私も前半の3割までは期待して読めたので、高評価を付けたくなる理由も分からなくも無いのです。ですが、3割以降。これをどうあっても評価する事が出来ません。少女漫画の類として価値があるのだろうというのが、最大限好意的な解釈です。
プシュケの涙 (電撃文庫) Amazon書評・レビュー: プシュケの涙 (電撃文庫)より
4048674676
No.163
(1pt)

嫌い

高評価が多く、まとめサイトでも紹介されていたため読ませていただきました。
タイトルにも書きましたが、読んでみた感想はやっぱり「嫌い」だなぁと。

序盤は美しい女子高生が飛び降り自殺をして、その原因を、『変人で天才で美形で完璧な男子高校生』と、女子高生が落ちていく場面を目撃してしまった主人公(男子高校生)が探っていくという話で展開していきます。この時点でキャラクタの好き嫌いは分かれそうですね。個人的にはどうでも良かったですが。
それよりも、ミステリ風味で物語が展開していくのですが、全体の3割を過ぎた辺りでしょうか。突然、語り手の主人公が、女子高生が落ちている姿など見ていない。あれは嘘だったと言います。ミスリードとかではなく、叙述トリックとかそういうものは全くなく、ただ地の文で与えていた情報を覆します。この時点でミステリや推理としては見れなくなりますね……。まあ、私はそれでも良かったんですけどね。面白ければ。

寧ろ、私はこの段階では期待してました。だって、登場人物がこの段階で4人しか出ていないんですよ。それに、前述しましたけどページも3割しか経過していない。普通の作家だったら、このままの状態で書き続ければ全体の5割の辺りで完結してしまいそうな情報量です。けれど、残りのページを全て白紙にする訳もないし、ここから更にひと悶着があり、何かしらの巻き返しがあるのだろうと思いました。残り7割のページを埋めるだけの素晴らしいトリックや巻き返しの出現です。そうでなければ、この高評価の説明は付きませんし、皮肉とか貶めるつもりは無く、私は本当にその可能性を疑いませんでした。既に人間を描くにしても動機や行動、何もかも都合のいいものでしたし、文体も正直読みやすいという訳でもなく、かといって品や静謐さがある訳でもない。だったら、エンタメ的な要素でしか巻き返しはあり得ませんから。

しかし、星の数で察して頂けるかと思いますが、私の予想は裏切られました。何も起こらない。糞みたいな理由で女子高生は4階から落ちてしまって、別にトリックなどは何にもない。ただ一人の人間性の欠落したキャラクタが奇行に走って(作者によって走らされたというべきか)、散々引き延ばしてきたページ数は、そのどれもが伏線や意味を発揮することなく、ただの日本語の羅列として役割を終えました。

この時点で5割。では、残りのページ数は一体どうなるんだと思う訳ですよ。
私はげんなりしながらも、ページをめくりました。可能性は薄くても、残りの5割で新たな情報が用意されて、実は犯人が居た。そして、劇中のキャラクタは誰もその存在に気付けなかったという可能性も作れなくはないと思ったからです。

まあ、星云々は書きましたし、端的に書きます。残りの5割は『変人で天才で美形で完璧な男子高校生』と飛び降り自殺をした(ここは不幸にも4階から転落したの方が正しいですね)女子高生との甘酸っぱい高校生活が描かれます。たぶん、甘酸っぱいのでしょうが、前述したとおり、文章は優れているとは私には思えない訳ですよ。別に漱石さんのような文章を書けという訳でもなくて、ラノベの文章にも読みやすさやスピード感という点で優れた点があると私は考えています。これはどちらも満たせていない。情緒がある訳でもない。何の内容も無く、読み所、面白さを見つけられない文章は本当に苦痛です。小学生の日記の方が、事象に対しての強い感情が伝わってきて、楽しく読めそうだと感じました。

結局のところ、この小説というのは少女漫画に近い形の小説なのだと思います。前半部は事象や文章、人間性の描写等を見る物ではなく、ひたすらに『変人で天才で美形で完璧な男子高校生』の全能っぷりを引き立たせる為に存在するのでしょう。そして、後半の甘酸っぱい青春部分で、不幸な(私は自業自得としか思わないが)女子高生が主役になり、『変人で天才で美形で完璧な男子高校生』と触れ合って悦に浸るという訳です。

このレビューは、あまりにも酷評が過ぎたかもしれません。私も前半の3割までは期待して読めたので、高評価を付けたくなる理由も分からなくも無いのです。ですが、3割以降。これをどうあっても評価する事が出来ません。少女漫画の類として価値があるのだろうというのが、最大限好意的な解釈です。
プシュケの涙 (メディアワークス文庫) Amazon書評・レビュー: プシュケの涙 (メディアワークス文庫)より
4048683853