■スポンサードリンク
黒死館殺人事件
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
黒死館殺人事件の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.89pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全95件 61~80 4/5ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
一度、原作を途中で投げた身なので、非常に有用だった。 原作黒死館殺人事件 (河出文庫)はドグラ・マグラ (上) (角川文庫)、新装版 虚無への供物(上) (講談社文庫)と共に、日本ミステリ界の三大奇書の一つと言われており、推理小説なのに推理小説を否定する体栽を取るアンチ・ミステリの源流の三つの内の一つと位置付けられている、日本のミステリ史において非常に重要な一冊である。 …で有るのだが、その一方で日本でも有数の難解な本としても有名である。原作を理解する為には膨大な知識量を要し、大筋を把握するだけでも一苦労である(其処が原作の『売り』ではあるのだが)。 その為、私は残念ながら途中で断念した事がある。 しかしながら、本書を読み内容をざっくりと理解して、イメージが出来るようにして再読した結果、読み通す事が出来た。その為、本書は非常に役に立った。 原作に挑戦する前の補助輪的な役割として有用だと思うので☆5を付けたいと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「ボスフォラス以東に唯一つしかない豪壮を極めたケルト・ルネサンス様式の城館(シャトウ)」 出だしから読者を圧倒する怪しさで迫るこの小説は、”ドグラ・マグラ”、”虚無への供物”と共に 「日本三大奇書」の一つに数えられる金字塔的作品です。 怪しい洋館、怪しい住人、怪しいからくり人形、怪しい探偵と、最初から最後の一文字まで怪しさ のみで埋め尽くされており昭和初期ミステリーの雰囲気十分な内容ですが、この小説を伝説たらしめたのは、 読者を完全に無視しているともいえるペダントリー(衒学趣味)とエンサイクロペディックな知識の洪水です。 とにかく単語がわかりません。私も知識には多少自負を持っているつもりでしたが、この作品の前では 赤子も同然でした。前後の脈絡、整合性も関係なく突然主人公が語り出す長台詞は、あらすじがどうなって いたのか、今何が起こっているのかも見失わせます。何故殺人と天王星の周期が関係あるのか未だに良くわかりません。 占星術・宗教学・物理学・医学・薬学・紋章学・心理学と全方位から虚実入り混じった単語が 機関銃のように浴びせられ、殴られすぎると気持ちよくなってくるボクサーではないですが、 何か幻惑されて変にうっとりした気分にすらなってきます。 冷静に読めば途中で犯人が分かることや、状況や動機の必然性・整合性の無さから、ミステリーとして 破綻しているという批判を良く聞きますが、この本はそうした事を超越してしまっているように思います。 私はあえて、推理小説界やミステリー界ではなく、「文学界の」レジェンドと評してました。 なぜならこの本はどのジャンルの枠もはみ出した「黒死館」というジャンルを生み出したと言えるためです。 そして後にも先にもこのジャンルには1冊しか存在し得ない、そうした意味でも伝説の奇書と呼ぶに相応しい作品です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「ボスフォラス以東に唯一つしかない豪壮を極めたケルト・ルネサンス様式の城館(シャトウ)」 出だしから読者を圧倒する怪しさで迫るこの小説は、”ドグラ・マグラ”、”虚無への供物”と共に 「日本三大奇書」の一つに数えられる金字塔的作品です。 怪しい洋館、怪しい住人、怪しいからくり人形、怪しい探偵と、最初から最後の一文字まで怪しさ のみで埋め尽くされており昭和初期ミステリーの雰囲気十分な内容ですが、この小説を伝説たらしめたのは、 読者を完全に無視しているともいえるペダントリー(衒学趣味)とエンサイクロペディックな知識の洪水です。 とにかく単語がわかりません。私も知識には多少自負を持っているつもりでしたが、この作品の前では 赤子も同然でした。前後の脈絡、整合性も関係なく突然主人公が語り出す長台詞は、あらすじがどうなって いたのか、今何が起こっているのかも見失わせます。何故殺人と天王星の周期が関係あるのか未だに良くわかりません。 占星術・宗教学・物理学・医学・薬学・紋章学・心理学と全方位から虚実入り混じった単語が 機関銃のように浴びせられ、殴られすぎると気持ちよくなってくるボクサーではないですが、 何か幻惑されて変にうっとりした気分にすらなってきます。 冷静に読めば途中で犯人が分かることや、状況や動機の必然性・整合性の無さから、ミステリーとして 破綻しているという批判を良く聞きますが、この本はそうした事を超越してしまっているように思います。 私はあえて、推理小説界やミステリー界ではなく、「文学界の」レジェンドと評してました。 なぜならこの本はどのジャンルの枠もはみ出した「黒死館」というジャンルを生み出したと言えるためです。 そして後にも先にもこのジャンルには1冊しか存在し得ない、そうした意味でも伝説の奇書と呼ぶに相応しい作品です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
たしかにストーリーやトリックはメチャクチャです。だから何だと? 書いてる内容が難解で理解できない?理解という行為自体が無意味。 なにせ書いてるのは作者のデタラメですから。 理解したところで何の役にも立ちはしません。 この書は「読書」それ自体を娯しむことに本質があります。 呪文のような文章に酔い、続出する奇書・奇物・奇論理に遊び、 法水の超尋問・超推理に幻惑される。これがいい。 いわば読む麻薬とでもいうのでしょうか。「ドグラ・マグラ」もそうですが、 こちらのほうが荒唐無稽なぶん面白い。 そもそも「ファウスト」や「カンタベリー物語」にツッコミ入れます? 文学とは本来こういうものだったのです。 やたら論理性や整合性を求めだしたのは近年のこと。 テレビも映画も無い昔は「読書」は「娯楽」だったのです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
たしかにストーリーやトリックはメチャクチャです。だから何だと? 書いてる内容が難解で理解できない?理解という行為自体が無意味。 なにせ書いてるのは作者のデタラメですから。 理解したところで何の役にも立ちはしません。 この書は「読書」それ自体を娯しむことに本質があります。 呪文のような文章に酔い、続出する奇書・奇物・奇論理に遊び、 法水の超尋問・超推理に幻惑される。これがいい。 いわば読む麻薬とでもいうのでしょうか。「ドグラ・マグラ」もそうですが、 こちらのほうが荒唐無稽なぶん面白い。おかげで内容が頭に残らないので 何回読み直してもその度に新しく、飽きることがありません。ww そもそも「ファウスト」や「カンタベリー物語」にツッコミ入れます? 文学とは本来こういうものだったのです。 やたら論理性や整合性を求めだしたのは近年のこと。 テレビも映画も無い昔は「読書」は「娯楽」だったのです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
以前読破したこの作品をうかつにも友人にあげてしまったので、今度は河出文庫版のこの本を手に入れました。再読しながら、なんて『愛しい』本格ミステリなんだろう!と思いました。1ページにつき23ヶ所くらい意味がわからない言葉が書いてあって、脳が沸騰。しかし、読み進めるうちにいつの間にかリーディング・ハイに…。すごいなあ…こんなに没頭できる作品はないです。2度読んだにもかかわらず、あらすじもわかりません。黒死館で何が起こったのかすらもよくわかりません。そこがまたいい…!やった、これで私もミステリ・マニアだ! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
その知名度に反して完読した者があまりにも少ない伝説の奇書。最後まで読み通した者は大いに誇っていい。オレは読んだゼ! 『黒死館』で起こった事件は、陳腐で下等で無意味なものだ。だが、探偵はそれを許さない。あらゆる手段を用い、あらゆる詭弁を弄し、時には証拠を捏造してまで、「偶然」を徹底的に排除する。そうして明らかにされる「真相」はすでにこの世のものではない。だけど、それがどうした?ミステリってのはそういうもんなんだろ? 『黒死館』がもの凄いのは、そうしたことに対して(恐らくは)作者が意識的ではなかったということだ。虫太郎本人はあくまでも大真面目に本格推理小説を書き上げた。優れた本格推理小説に必要と考えられる要素(そこにはウソも多分に含まれる)を全部盛り込んだ。結果、出来上がったのは重厚長大豪華絢爛な「奇形」そのものであった。 そう、『黒死館』は奇形なんだ。やわでまっとうな純ミステリ的分析など、受け付けるものか。 『黒死館』は二度と生まれ得ない。『黒死館』を書こうとする者は、結局はパロディしか書き得ないことを早くに了承するだろう。『黒死館』はひとつの奇跡だった。 さまざまな『黒死館』論があるが、どんな評論よりもその本質に深く切り込んだのは清涼院流水『コズミック』だろう。「はぁ?あの壁投げ本がか?」うん、残念ながらそうなんだ。例え見た目がどんなに違っても、あれほど『黒死館』に傾倒して書かれた本があるものか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
その知名度に反して完読した者があまりにも少ない伝説の奇書。最後まで読み通した者は大いに誇っていい。オレは読んだゼ! 『黒死館』で起こった事件は、陳腐で下等で無意味なものだ。だが、探偵はそれを許さない。あらゆる手段を用い、あらゆる詭弁を弄し、時には証拠を捏造してまで、「偶然」を徹底的に排除する。そうして明らかにされる「真相」はすでにこの世のものではない。だけど、それがどうした?ミステリってのはそういうもんなんだろ? 『黒死館』がもの凄いのは、そうしたことに対して(恐らくは)作者が意識的ではなかったということだ。虫太郎本人はあくまでも大真面目に本格推理小説を書き上げた。優れた本格推理小説に必要と考えられる要素(そこにはウソも多分に含まれる)を全部盛り込んだ。結果、出来上がったのは重厚長大豪華絢爛な「奇形」そのものであった。 そう、『黒死館』は奇形なんだ。やわでまっとうな純ミステリ的分析など、受け付けるものか。 『黒死館』は二度と生まれ得ない。『黒死館』を書こうとする者は、結局はパロディしか書き得ないことを早くに了承するだろう。『黒死館』はひとつの奇跡だった。 さまざまな『黒死館』論があるが、どんな評論よりもその本質に深く切り込んだのは清涼院流水『コズミック』だろう。「はぁ?あの壁投げ本がか?」うん、残念ながらそうなんだ。例え見た目がどんなに違っても、あれほど『黒死館』に傾倒して書かれた本があるものか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
真実と迷信がまだまだ複雑に絡み合っていた時代の物語。 次々に巻き起こる超自然現象の前に、人々は畏れ、うろたえるしかありませんでした。 そこに現れるのが、名探偵・法水麟太郎であります。 法水は、論理とも直観ともつかぬ推理を用いて、迷信に戦いを挑んでゆくのです。 読みづらいけどね! 迷信を隠れ蓑にして、犯人はその超絶技巧を用い、次々と不可能犯罪を起こしてゆきます。 その様はまるで、神か悪魔を装っているかのようです。 しかし、唯物論の使徒である法水は、そのような欺瞞を許しません。 彼は、古今東西の物語を集め、それがいかに滑稽な偶像であるかを証明してゆくのです。 ものすごくイライラするけどね!! 迷ったが星は五つとしたい。 今となっちゃ、「ミイラ取りがミイラに」なってしまった印象もぬぐいがたいのだけど・・・ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
真実と迷信がまだまだ複雑に絡み合っていた時代の物語。 次々に巻き起こる超自然現象の前に、人々は畏れ、うろたえるしかありませんでした。 そこに現れるのが、名探偵・法水麟太郎であります。 法水は、論理とも直観ともつかぬ推理を用いて、迷信に戦いを挑んでゆくのです。 読みづらいけどね! 迷信を隠れ蓑にして、犯人はその超絶技巧を用い、次々と不可能犯罪を起こしてゆきます。 その様はまるで、神か悪魔を装っているかのようです。 しかし、唯物論の使徒である法水は、そのような欺瞞を許しません。 彼は、古今東西の物語を集め、それがいかに滑稽な偶像であるかを証明してゆくのです。 ものすごくイライラするけどね!! 迷ったが星は五つとしたい。 今となっちゃ、「ミイラ取りがミイラに」なってしまった印象もぬぐいがたいのだけど・・・ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
推理小説史上に名高い黒死館。盛り込まれたウンチクの多さと難解なことでも有名で、 今回再読しましたが訳の分からなさは相変わらずです。 この訳の分からなさを楽しめ無いために、通読をあきらめた人もきっと多いでしょう。 そんな人には、こんな読み方も出来るという読み方を紹介します。 ・恋愛小説として読む 名探偵法水氏の犯人探しは特定の人をかばうかのようです。ネタばれになるので 詳しくは書けませんが、真相を知ってから読むと、ほのかに恋愛(っぽい)描写が 読み取れるような ・喜劇として読む 名探偵法水氏と黒死館の人たちとのウンチク談義に付き合わされて、そのうち 刑事たちもおかしくなってくる? 挙句に「そうではなくて、問題なのは海王星の位置だ」と叫ぶ、刑事に爆笑出来るか? 上の読み方を進めはしませんが、読み手に多様な解釈を与える懐の深さを持つ、 小説の長さ以上に「巨大」な作品です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
推理小説史上に名高い黒死館。盛り込まれたウンチクの多さと難解なことでも有名で、 今回再読しましたが訳の分からなさは相変わらずです。 この訳の分からなさを楽しめ無いために、通読をあきらめた人もきっと多いでしょう。 そんな人には、こんな読み方も出来るという読み方を紹介します。 ・恋愛小説として読む 名探偵法水氏の犯人探しは特定の人をかばうかのようです。ネタばれになるので 詳しくは書けませんが、真相を知ってから読むと、ほのかに恋愛(っぽい)描写が 読み取れるような ・喜劇として読む 名探偵法水氏と黒死館の人たちとのウンチク談義に付き合わされて、そのうち 刑事たちもおかしくなってくる? 挙句に「そうではなくて、問題なのは海王星の位置だ」と叫ぶ、刑事に爆笑出来るか? 上の読み方を進めはしませんが、読み手に多様な解釈を与える懐の深さを持つ、 小説の長さ以上に「巨大」な作品です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本文庫は、推理/探偵小説作家:小栗虫太郎(1901〜46)の初期作品を纏めたもので、全5編が収まる。 作品を順に列挙しますと…“完全犯罪”“後光殺人事件”“聖アレキセイ寺院の惨劇”“黒死館殺人事件”“オフェリヤ殺し”。氏は昭和8年(1933)年に、病を患った横溝正史に替って“彗星のごとく”新青年にてデビューした由のエピソードは広く知られている事と思う。その折の、超が付くほどの一大傑作“完全犯罪”も勿論ここに収まっている。松野一夫氏の挿絵が掲載されているのが本文庫の魅力でしょう。 驚くべきことに、本文庫の5編は全て、虫太郎デヴュー後1〜2年の間に集中して書かれている。私は彼の小説を読み始めて約8年経ちますが、その圧倒的な想像力と筆力には何時も感嘆せざるをえません。 虫太郎の文章はしばしば“悪文”とも言われますが、そんな事はけっして無いと思う。彼の文体の特性は…“本来、たいていは<直喩>として書かれる表現を悉く<暗喩>で書いている”…点に尽きよう。初めて彼の作品と接する読者はおそらくその点に躓くかもしれませんが、ひとたび上記の点を了解すると、その途端から彼の描き出す“語彙のブラックホール”に全身ごと巻き込まれる。 上記の性質は寧ろ、私などの後の世代の一読者からすると、例えば瀧口修造さんのようなモダニズム期に活躍した詩人諸氏と同質の感性と解されます。虫太郎は“形而上学詩人”の感覚で文章を書き続けた探偵作家なのだと。正直誇張なく、エドガー・ポー級の頭脳だと思う。残念ながら、現代ではこの様な作家とリアルタイムで出遭うことはありません。 現在、手軽に購入できる虫太郎集の類は殆ど無いです。数年前の、日下三蔵さんの編まれたちくま文庫も入手困難。以前の社会思想社:現代教養文庫に収められた諸作を、どうかもう一度出版して欲しい…というのが、1ファンとしての強い希望です。 本文庫の如き“代表作”のみでは片手落ちです。とりわけほとんど顧みられない秘境もの、伝奇ものなども纏めての体系的な文庫復刻を熱望しています。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
呪われた一族:降矢木家。 館の主、降矢木算哲は他界し、息子のの降矢木旗太郎が今は主として住んでいる。 なぜ黒死館と言われるかについてはかつて黒死病患者を詰め込んだ城に 由来している為。 算哲は西洋に研究後帰国した際、西洋の赤子4人を連れて帰り 何十年も門外不出にし絃楽四重奏団として教育したのである。 その後、絃楽四重奏団が次々と殺害され、その殺害方法がなんとも奇妙であった。 主人公である法水麟太郎が怪事件を推理する、、。 日本のミステリー三大奇書と言われるだけあって本の内容に恐怖するのではなく 作者の脳内に恐怖しました。 というのもこれを推理小説と呼ぶべきなのか、、? と痛感したからです。 この作品に読んでて挫折する人多いと思います。 それはまず絶対この事件に関係ないでしょ!と言いたくなる 法水のオカルトうんちく(心理学、宗教学、数式、犯罪学、薬学)の 長い事長い事この人が作中で喋る喋る。 そして一つ一つ理解ができない! 難解な漢字のルビにも脱帽。京極夏彦先生の本も難しい漢字でいっぱいだけど この作品はなおさらです。 また難解漢字に外国語カタカナルビも非常に多い。 以下はその一部です。 秘密表示=サイファリングエキスブレッション 檸檬水=レモナーデ 比斯呈利病者=ヒステリー など。 作品文章が難解で文章を解読するという意味で ある意味立派な推理小説かもしれません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
呪われた一族:降矢木家。 館の主、降矢木算哲は他界し、息子のの降矢木旗太郎が今は主として住んでいる。 なぜ黒死館と言われるかについてはかつて黒死病患者を詰め込んだ城に 由来している為。 算哲は西洋に研究後帰国した際、西洋の赤子4人を連れて帰り 何十年も門外不出にし絃楽四重奏団として教育したのである。 その後、絃楽四重奏団が次々と殺害され、その殺害方法がなんとも奇妙であった。 主人公である法水麟太郎が怪事件を推理する、、。 日本のミステリー三大奇書と言われるだけあって本の内容に恐怖するのではなく 作者の脳内に恐怖しました。 というのもこれを推理小説と呼ぶべきなのか、、? と痛感したからです。 この作品に読んでて挫折する人多いと思います。 それはまず絶対この事件に関係ないでしょ!と言いたくなる 法水のオカルトうんちく(心理学、宗教学、数式、犯罪学、薬学)の 長い事長い事この人が作中で喋る喋る。 そして一つ一つ理解ができない! 難解な漢字のルビにも脱帽。京極夏彦先生の本も難しい漢字でいっぱいだけど この作品はなおさらです。 また難解漢字に外国語カタカナルビも非常に多い。 以下はその一部です。 秘密表示=サイファリングエキスブレッション 檸檬水=レモナーデ 比斯呈利病者=ヒステリー など。 作品文章が難解で文章を解読するという意味で ある意味立派な推理小説かもしれません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この本はかなり前から持っていたが、最初の2ページで訳が分からなくなって読むのをやめた(5、6回)。しかし、意を決して3ページ目に突入!…すごい!むちゃくちゃ面白い!何が書いてあるのか全然分からない!探偵と犯人の頭の中、どうなってんの?とにかく夢中になって一気に読了。ミステリとして、オールタイムベスト級の最高の出来。ミステリが好きで、この本の存在を知っていたら、読まなきゃ損です。大丈夫、3ページ目から面白くなるから!生前にこの作者にインタビューしたかった…。奇才どころじゃないです。鬼才です。よくもまあこんなミステリがあったもんだ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この本は出版社が違うものを2冊持っていたが、最初の2ページで訳が分からなくなって読むのをやめた(5、6回)。しかし、意を決して3ページ目に突入!…すごい!むちゃくちゃ面白い!何が書いてあるのか全然分からない!探偵と犯人の頭の中、どうなってんの?とにかく夢中になって一気に読了。ミステリとして、オールタイムベスト級の最高の出来。ミステリが好きで、この本の存在を知っていたら、読まなきゃ損です。大丈夫、3ページ目から面白くなるから!生前にこの作者にインタビューしたかった…。奇才どころじゃないです。鬼才です。よくもまあこんなミステリがあったもんだ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
発売日を過ぎて知った、不覚。黒死館は、創元文庫の挿し絵を切り取って、教養文庫の該当ページにはさみこんで、老後の完読用(拾い読みで挫折)に保存してある。河出文庫で出るとは、再加工が楽しみ(笑)。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
発売日を過ぎて知った、不覚。黒死館は、創元文庫の挿し絵を切り取って、教養文庫の該当ページにはさみこんで、老後の完読用(拾い読みで挫折)に保存してある。河出文庫で出るとは、再加工が楽しみ(笑)。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
'黒死館殺人事件' を専門的に扱う時,必要な資料は第一に自筆原稿,次に初出の '新青年' のテクスト,そうして初版本である.自筆原稿は必ずしも完全には残っていないだろうから,残る二つが重要となる.この出版物は,1935 (昭和10) 年5月に新潮社から出版された初版本の複刻版で,いかにもその当時のものらしく本字旧かな総ルビの,懐かしい,しかも後の再刊本では失われた人名の読み方の詳細を教えてくれるものである.紙谷伸子の姓の部分の読みを私は知らなかった.後年の版では印刷されない (桃源社版を除く) 自序によって,この極めて視覚的な作品がモッツァルトの埋葬の情景から発想されたものであることなど,学のない日本の探偵小説評論家達には挨拶の仕様もない事情が明かされる.ドイツ語的には,モーツァルトよりモッツァルトの方が原発音に近い.著者は私立旧制中学を出ただけなのに,なんと言う学識か,と改めて敬服する.とにかく普通の鑑賞には向かない,マニア及び専門家用のものだとご注意申し上げる. | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!