カラマ-ゾフの兄弟

評判

カラマ-ゾフの兄弟の評価:

4.26/5点 レビュー 686件。 C ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.26pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全695件 601〜620 31/35ページ
No.95
(5pt)

「プロとコントラ」の章とゾシマ長老の演説

高校2年の時初めて読んで以来、現在の人生観にも色濃く影響が残っている一冊。特にイワンとアリョーシャが直接問答を繰り広げる「プロとコントラ」の章での問題提起は人間の根本的な罪を問いかけるインパクトがあります。何度読んでも苦しくなる。それに対抗するように置かれた、ゾシマ長老の演説と告白は人間の愛と善と救いを描いています。

この本を読むと、人間という存在の根本的な罪と救いを自分に問いかけることになります。
人間という存在と人間の歴史に果たして救いはあるのか?現代という時代にも、いや現在ではさらにドストエフスキーの予言はより身近な問題でリアルな問題になっている気がする。

ちなみにこの本の影響で、私は子供を作ることに未だに抵抗があります。人間に生まれること、人間を生むことはそれほど優れたことではない、と。私の中ではイワンが未だに勝利しています。もっともインパクトのあるこの本のキーワードはイワンの語る「償われぬ涙」の理論だと感じます。
善と悪、聖と俗、などの観念がそれぞれの人物に見事に具象化され、読むものに宇宙規模の文学的”?”を刻み込む一冊です。

構成的にダラダラと長い感じがあるのがたまにキズですが、一生に一回は体験して絶対に損はありません。読書ということに留まらず特異な世界の体験になるはずです。
カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫)より
4334751067
No.94
(5pt)

カラマーゾフ・・それは人間の本性。

人間とは欲望をもつ生き物だ。何かを求める先には当然争いが待っている。そこで起こる様々な出来事、人の醜い争い。そして人間の本性。そこには思いもよらぬ自分自身の醜い姿と、自分が彼から奪おうとしている他人の恐ろしい形相が待っている。

カラマーゾフの兄弟とは、争いを好まぬ三男アリョーシャと、それを眺めるだけの狡猾な次男イワン、長男ドミートリイと父との争いの中で暗躍するスメルジャコフとの人間劇だ。

新訳決定版。(笑)
カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫)より
4334751067
No.93
(5pt)

とても読みやすい

この3週間、カラマーゾフの世界にドップリ浸らせて貰った。
そして、まずは読了出来た事を率直に喜びたい。
また、本書の様にとても読みやすい新訳が出たのは非常に意義のある事であり
ドストエフスキーがこんなに読みやすくて良いのだろうかと思ったくらいである。
しかし期待が大きすぎた事もあるかも知れないのだが(世界最高の小説と言われていたりして)
正直言って物語自体はそれ程関心しなかった。特に父殺しのエピソードについては、ミーチャを有罪にする為にやや不自然かと思われる部分もあった。自分はむしろサイドストーリーとも言えるアリョーシャと子供たちとのエピソードの方が良かった。
もちろん本書は単に物語だけでなく、神の存在をめぐる議論などドストエフスキーの思想がギッシリ満載されており、特に大審問官の章は再度読み直して理解を深めたいと思う。
カラマーゾフの兄弟 5 エピローグ別巻 (5) (光文社古典新訳文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟 5 エピローグ別巻 (5) (光文社古典新訳文庫)より
4334751334
No.92
(4pt)

待望の最終巻

この新訳カラマーゾフの兄弟が刊行せれ始めて約1年ようやく最終巻がでた。結果的に4巻+エピローグ1巻の5巻構成になったが、個人的にはエピローグを分けこのような形にしたのは正解だと思う。また、この5巻の約半分を占める解説もこの小説を理解する上でとても参考になるし、再読するにあたってまた別の視点に立って読み進めてく上で有用であると思う。
カラマーゾフの兄弟 5 エピローグ別巻 (5) (光文社古典新訳文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟 5 エピローグ別巻 (5) (光文社古典新訳文庫)より
4334751334
No.91
(4pt)

とても読みやすい

初めてこの本を手にしたのは高校3年生だったと思う。
キリスト教のことはわからないし、ロシアの文化についてもわからないし、
わからないものだらけの中で文章を読み進めていった。
それから25年間の間、2度読み返してみた。
2度目以降は、キリスト教についての知識も大幅に増えたし、
ドストエフスキーの他の小説も読んだりして、
ロシア文化についてもそれなりに馴染んでいたつもりだったが、
やはり難しいことには変わりなかった。
今回、こうして新しい訳で読んでみると、話しが頭にスーッと入ってくる。
他の小説を読むのと同じくらい状況も見えるようになってきた。
やはり訳っていうのは本当に大切なんだと実感した。

この小説を初めて読む人には、
この1巻のストーリー展開が全巻でもっとも遅く、
どちらかと言うと登場人物紹介が中心となってしまうので、
途中で挫折してしまうかもしれないな〜と思ってしまうところもある。
また2巻は大審問官やロシアの長老のように、
この小説の大詰めでもあり、キリスト教に対する知識が必要な箇所があり、
一番難しい巻かもしれない。(その分、考えさせられることも一番多い。)
ストーリーとしては3巻以降がテンポとスリルがあり面白いと思う。

ちなみに、今までは新潮文庫で読んでいて、3巻だったが、
新訳になって5巻ということなので、少し高くつくな〜とも思っている。
カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫)より
4334751067
No.90
(5pt)

ドストエフスキー

文学作品と言われるものを、少なくとも3000作品は読んできた
私の読書暦のなかで、最も感銘を受けた作品です。

あまりの奥深さに、多くは語れません。
単純に言えば、

人間って何?と言う、誰もが思う難題に、
現時点でもっとも深く答えてくれる作品ではないでしょうか。

読んでいてわけのわからない涙がよく出ました。
人間の尊さ、愚かさ、有難さ、難解さ、真摯さ、…等々、
人間・人間社会の悲喜交交、本質を突きつめた世界の大文豪
ドストエフスキーの大著です。

読んでみてください。


カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)より
4102010106
No.89
(5pt)

恐ろしいまでに人間の本質を突きつめた大作

文学作品と言われるものを、少なくとも3000作品は読んできた
私の読書暦のなかで、最も感銘を受けた作品です。

あまりの奥深さに、多くは語れません。
単純に言えば、

人間って何?と言う、誰もが思う難題に、
現時点でもっとも深く答えてくれる作品ではないでしょうか。

読んでいてわけのわからない涙がよく出ました。
人間の尊さ、愚かさ、有難さ、難解さ、真摯さ、…等々、
人間・人間社会の悲喜交交、本質を突きつめた世界の大文豪
ドストエフスキーの大著です。

読んでみてください。
カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫)より
4334751067
No.88
(5pt)

「神」と「悪魔」の狭間に・・・

(上巻のレビューから続く)
そしてこの小説の「恐ろしさ」についてである。「哲学」というものは、自分の内面から湧き出てくる感情(愛情とか憎悪などのあらゆる感情)の源泉について、重ねて自らの内面に「質問する」ことによって織り成されると思う。けれど、質問というのは恐ろしいものだ。予期せぬものが起き上がってくる。この小説では、多くの登場人物が、自律的か否かによらず、この「質問」を自らに突きつけねばならなくなる。恐ろしいものが徐々に起き上がり、それを認識してゆく過程が描かれる。

登場人物たちは、この「質問」と「考察」を自らのモノローグだけでなく、他者との会話を行うことでも深く掘り下げていくが、その際、しばしば「鳥肌のたつ」ように恐ろしい瞬間が読み手を襲う。ものすごく深い絶対触れてはいけない核心のようなものが、ふと垣間見える。・・そして「狂」の存在。この小説では、「狂」とその認識についても語られていると思うが、「狂」とは、自分の中の「一種類の根源的な感情」のみによって行動論理が縛られる状態にあることを指すのではないだろうか。つまり誰でも瞬間には狂たりえるのだ。

「狂」は何も無知によって引き起こされるとは限らない。場合によっては、深く自己の内面について思索し、探求した結果、その領域に至ることもある。そこで善なるものが聴こえるはずだというのはカント的だろうか。しかし、それは外面的には「狂」となるかもしれない。この小説は、そんな恐怖を実地検分する怖さがある。登場人物たちが自己を探求するとき(そのようなシーンはしばしばあるが)自分でも、それまで考えてもみなかったような、根源的な「嫌なもの」が、しっかりと自分の内奥に存在している確かな予感を感じ、そこで、途方にくれて立ち止まるのである。その瞬間の「怖さ」は比類ない。
(下巻のレビューへ続く)
カラマーゾフの兄弟〈中〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟〈中〉 (新潮文庫)より
4102010114
No.87
(5pt)

「神」と「悪魔」の狭間に・・・

(中間のレビューから続く)
自己を探求する過程で「狂に至る恐怖」を回避する方法として、「内なる声」を「神の存在」で説明する方法がある。もういよいよ自分の内奥から湧き上がってくるものについて、理由が見出せなくなったとき、それが神のもたらしたものだと考えて、回避することができるというわけだ。その作用点の意識を「神」と定義するのだ。「神」は現代に至るまで様々な定義で説明されてきたが、この小説で描かれる“神のあり方”ほど強い説得力を持つものはない。さらにこの考えを押し進めれば「狂を回避する方法」を知っているものは、悩んでいる他人を誘導して回避させることもできることに思い当たる。それを社会システム化したもの、それが宗教だ。ところが、思考実験を続けると、「神」と「悪魔」は容易に置換が可能な存在となる。両者の定義は限りなく近づいていく。一方で「神」であっても他方で「悪魔」であることは、普通にありえる。

小説全体を通じて「神の世界」や「神の意図」に関する考察の鋭さは頭抜けていると思う。とくに次兄イワン(私の好きなキャラクタだが)の論理と考察は、ともすると危険ともいえるリアルな無神論であり、読み手に凶暴な説得力をもって働きかけるだろう。〜「神」は認めても、いま目の前にある「神の世界」を認めることができない、ゆえにそこに(神でも悪魔でもないもう一つの)別の価値軸を定義したい〜。これは思考方法としては空想的社会主義に接近している。だがイワンの智はそれをも超えているように思う。もとより彼は世界に期待していない。終結部近くで、彼が、彼の内面が作り出した悪魔と、命の火を燃やして対話(対決)するシーンは凄まじい!

とにかくこの小説で描かれる思索を、そう簡単にまとめるのは無理である。とにかく読んで下さい。凄いです!
カラマーゾフの兄弟〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟〈下〉 (新潮文庫)より
4102010122
No.86
(5pt)

「神」と「悪魔」の狭間に・・・

言うまでもないけれど「カラマゾフの兄弟」は世界史上に残る小説の傑作である。ドストエフスキーの最後の作品であり、(当初構想された第2部がないとはいえ)その世界観と思想は、一つの極地に達したものである。すべてにおいて完成された完璧な作品である

実際に、この有名な小説を読んでみての感想であるが、第一に「面白い!」、そして、次に「恐ろしい!」という気持ちが強い。前者については問題ない。人によっては「純文学」というジャンルを勝手に「面白くない」と思ってしまう人もいるし、実際、私も「面白くない」と感じる純文学作品に随分打ちのめされているから、そういった人の気持ちもよくわかるけど、この作品は文句なく「面白い」。その面白さは、ストーリーの行く先が気になって仕方がないという性質のもので、それは、あらゆる時代やジャンルを超えて、小説の本質的な面白さであるに違いない。

この「面白さ」についてであるが、物語の中心に「殺人事件」があり、謎がある。それに関連して一流のミステリも真っ青の様々な考察や過程が描かれている。続きが気になって仕方ない。いったいどんな結末が待ち受けるのか?そしてその底辺に流れる様々な行動原理は読み手の探求欲を常に刺激し続ける。彼らを待ち受ける運命の足音がつねに頭のあちこちで響く。大きくなったり、小さくなったり、あるいは、突如現れたりする。その演出の見事さにはひたすら感服するしかない。面白い!読まねばならない!続きを読まねばならない!
(中巻のレビューへ続く)
カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)より
4102010106
No.85
(5pt)

ドミートリーの心の変化に釘付けです

上巻とうってかわってジェットコースターのようなスピード感あふれる急展開で物語は進む。
あまり良いイメージで描かれなかったドミートリーですが彼が今後の重要な役どころとなります。
見所満載の中巻です。

悪い人間ではないが直情型でかっとなると何をしでかすかわからぬ彼。
そんな彼はとある事件で最重要人として拘束されることになる・・・。
ドミートリーとグルーシェニカの心からほとばしる言葉が胸を打ちます。
なかでも彼の夢の中で発した言葉は静かな感動を呼びます。

今後の展開が気になりつつも彼の心変化を味わいたい本です。
カラマーゾフの兄弟〈中〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟〈中〉 (新潮文庫)より
4102010114
No.84
(5pt)

いつまでも心に残る本です

色んな事がテーマーとなりこの小説を形作っています。

心に残った場面は沢山あります。
ヘルツェンシトゥーベ医師とミーチャの胡桃400gの思い出話。
弁護士のフェチュコーウィチが語る親と子のくだりは涙があふれてしかたありませんでした。

なかでも父フョードル殺しの真犯人が暴かれるくだりは背筋に冷たいものが走りました。
すごい!怖い!そんなことがあっていいものか?と。
ドストエフスキーは人間の心理を詳細に描いています。
怖いぐらい冷静に緻密に。


これからも折に触れて読み返す本になりそうです。
本を置くのがもどかしい。未完の書とは信じられない、完璧な小説です。

カラマーゾフ万歳!!
カラマーゾフの兄弟〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟〈下〉 (新潮文庫)より
4102010122
No.83
(5pt)

文句なしの1冊です

素晴らしい小説である。
放蕩三昧の父フョードル、その息子ドミートリー、イワン、アレクセイ。そして私生児のスメルジャコフ。登場人物が中途半端じゃなく、あくが強い。
とくに父フョードル。それはありえへんやろ〜と思わず突っ込みたくなるくらいなハチャメチャぶり。それなのに読ませてしまう魅力がある。
物語はじつに多岐にわたったテーマを含み進行する。例えば信仰について、三角関係、幼児虐待等など現代に通じる話なので、引き込まれて読んでしまう。
上巻で印象に残った場面は多々ある。大審問官もいいけれど、自分としてはイワンがアリョーシャに自身の思いを吐露する場面が好きです。
人生賛歌の名場面だと思います。あともう一つはドミートリーに侮辱された退役二等大尉スネギリョフと息子の話。アレクセイに胸のうちを激白する場面は何度読んでも泣けてきます。
人間の誇りを端的に描いた場面です。けどとても悲しく切ない場面でもある。。。こうした胸をうつ場面が多々出てきます。そのつど考えさせれました。文句なしの素晴らしい1冊です。
是非、一読をおすすめします。
カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)より
4102010106
No.82
(5pt)

リーダビリティが高い!

なんか難しそうだし、会話が多いらしいのが理由で敬遠してましたが、
新訳ということで試してみました。
意外とつるっと読めて、まだ2巻の途中だけど楽しいです。
難解じゃないし、小説的な楽しさもある!のがわかった。
カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫)より
4334751067
No.81
(5pt)

自己の永遠の法則に対する復讐

ケチのつけようのない、深遠を描いた小説です。読む度にいろいろな視点から、いろいろな解釈と思考ができる傑作です。カラマーゾフとはなにか、兄弟それぞれがどのような経緯である一点、つまりカラマーゾフに帰結するのか。
この作品が逸脱している所以は、登場するどの人物も、物語の主人公に成りうるという点です。読めばそこに、彼らが生きている、あるいは存在する痕跡が見られるのです。是非ともこれを読み、自己の本質について推敲して見てはいかがでしょうか。
カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)より
4102010106
No.80
(5pt)

作品自体が偉業、翻訳も偉業

出版社の意図がまず素晴らしい。既存の出版社は、難解な翻訳を長年出し続けていたわけで、この愚行によって文学の楽しさを味わうことなく興味を失ってしまった人が多数いたと思うと、非常に残念である。
それに対してこの翻訳は、他のレビュー者のとおり非常に読みやすい。
しかも最後に解説があり、読みこなすための前提知識などを教えてくれる。だから最初はこの部分から読むのもよいかもしれない。
ちなみに第二巻の解説には、第一巻のあらすじが載っている。第一巻の内容が理解しづらかった場合は、このあらすじを読むことで補うことも出来る。
カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫)より
4334751067
No.79
(5pt)

4巻が待ち遠しい。

今まで、カラマーゾフの兄弟を読もうと思い、挫折してきた。
それはやはり翻訳の不自然さが最大の原因であった。
亀山訳は本当に読みやすい。
2巻の有名な大審問官の章もキリスト教の知識は必要ではあるが、
すらすらとはいかなかったが読めた。
第3巻は、長男ミーチャの章だ。事件が発生し、予審が始まる。

早く次が読みたい。それにしても、待たせすぎだ。
待たせすぎたことで☆の数は変わるものではないが、
あまりにも遅すぎる。
他の訳を買っちゃう人が出てきてもおかしくない。
商売下手ですな。
じらしても何の得もないと思うけど・・・
カラマーゾフの兄弟3 (光文社古典新訳文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟3 (光文社古典新訳文庫)より
4334751237
No.78
(5pt)

人生の教科書

私たち人間の人生には少なくとも一度ぐらいは悩み貫かなければならないときが来る。
 アリョーシャの場合、それがゾシマ長老の死、そしてその後の悲惨な事態だった。

 そんなとき、人間は今までの信仰、理念を疑ってしまう。しかし、それには何らかの意味があるはずだ。
 それを見つけたとき、私たちはその苦悩から解放される。

 そのようなことがこの傑作の中巻から感じた。

 さらにこの巻は物語の最重要場面でもある下巻の裁判へと繋がっていく。

 この中巻が最もアリョーシャ視点で書かれているため、その多感なものの見方が非常に面白かった。

 上巻は読むのに時間を要するが、中・下巻はどんどんと頭の中に入れたくなる展開が詰まっている。
 上巻でリタイアしてしまった方はそこまで読んでしまったら、あとは楽なのでぜひ再チャレンジしていただきたい。
カラマーゾフの兄弟〈中〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟〈中〉 (新潮文庫)より
4102010114
No.77
(5pt)

完結...ではない

文学史上に残る長編の下巻。しかし、ドストエフスキーにとって、これは序章に過ぎなかったというのだから、恐ろしい。
 
 この下巻だが、中心となっているのはミーチャの父親殺しを問う裁判シーンだ。
 そこで繰り広げられる2人の検事と弁護士の対決もさることながら、二転三転していく人間模様の描写は圧巻。
 
 また、この裁判は結局、陪審員の判断に委ねられたのだが、これは現在の日本の裁判員制度にも通ずるものとなっている。
 この作品やO・J・シンプソン事件、マイケル事件を見るたびにその必要性に疑問を感じる。

 また、この作品はロシア正教も重要となってくるが、それが社会主義体制に深く関係していることも感じ取れる作品だ。
 
 ぜひ、長いかもしれないがこの上・中・下を自らの精神世界へと取り込んでいただきたい。


カラマーゾフの兄弟〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟〈下〉 (新潮文庫)より
4102010122
No.76
(5pt)

カラマーゾフこそドストエフスキー

日本人はドストエフスキーというと『罪と罰』を思い浮かべる方が多いと思う。
 しかし、この『カラマーゾフの兄弟』こそ彼の最高傑作と推す人も多い。甲乙つけがたいが、個人的にはこの作品こそロシア文学界だけではなく、世界文学の最高傑作だと思うことがある。

 特にこの上巻には次兄イワンが語る「大審問官」が含まれている。
 この作品は上・中・下から成るため、上巻はどうしても説明が多くなる。しかし、この「大審問官」にはその前のじれったい感情を忘れさせるインパクトがある。
 この中でアリョーシャは大きく成長し、またイワン自身も何か大きなものを得た。
 私を含めた日本人の多くがクリスチャンではないが、それでもこの叙事詩から得られるものは多い。
 
 ぜひ、皆さんもこの感動を味わって頂きたい。特に大学生にとってこの作品は必読だ。
 そして、中・下巻を読破したとき、それは自分の知識として一生残るはずだ。
カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)より
4102010106