カラマ-ゾフの兄弟

評判

カラマ-ゾフの兄弟の評価:

4.26/5点 レビュー 686件。 C ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.26pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全695件 441〜460 23/35ページ
No.255
(5pt)

再読の時期をもう考え始めているところだ

本巻の著者は訳者の亀山郁夫である。

 本巻に亀山が書き下ろしているドストエフスキーの生涯と、「カラマーゾフの兄弟」の解題は質量共に圧倒的だ。普通の「訳者のあとがき」を凌駕した内容となっている。

 解題で描き出される圧倒的なディテールには正直溜息が出た。今回、初めてカラマーゾフを読んだ者として、話の展開にすっかり魅了され、かような細部を味わう余裕などどこにも無かった。とにかく頁をめくることばかりに追い立てられて物語を追ってきた僕がいかに細部に無頓着であったかを痛感されたのが解題であった。逆に言うと、これだけの巨大な小説にディテールを埋め込んで行ったドストエフスキーという方の天才ということなのだろう。

 とりあえず、これでカラマーゾフは一回は読んだ。昔、どこかで「本好きには二種類ある。カラマーゾフを読んだことがある本好きと、読んだことがない本好きと」と聞いたことがあった。ながらく後者だったので、今回漸く本書を読んでほっとしている反面、一回で読み取れるような本でないことも分かった。既に再読をいつしようかと考え始めているところだ。



カラマーゾフの兄弟 5 エピローグ別巻 (5) (光文社古典新訳文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟 5 エピローグ別巻 (5) (光文社古典新訳文庫)より
4334751334
No.254
(5pt)

書かれず、従い、読まれない続編

カラマーゾフとの 初めてで長い旅も本巻で大団円を迎えることになるのだが、結論的に言うと、寧ろ途方に暮れた。

 表面的には本書の第一のテーマである「フョードル殺しの犯人探し」という点に関しては、一応、真相らしきものは説明される。法廷での弁護士の論戦も含めて、犯罪小説としての本書は一応は完結していると言ってよい。
 
 但し、これが本当に「完結」なのだろうか。むしろ、最終巻になった段階で新しい暗示や謎が次々と提出され、それが未完のまま放り出された思いがした。著者は本書の続編を完全に視野に入れて本書を書いたとされているが、他ならぬ著者の死亡で、続編はついに書かれずに終わったしまった。残されたのは宙ずりのままの登場人物と、僕ら読者である。

 著者のドストエフスキーは無念の死だったに違いない。そうして、残された読者としての僕も無念だ。本書の続編を書かれず、従い、読まれないということは大きな損失になっている。そんな喪失感を強く覚えた。

 


カラマーゾフの兄弟 4 (光文社古典新訳文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟 4 (光文社古典新訳文庫)より
4334751326
No.253
(5pt)

錯乱と混乱を表現すること

カラマーゾフの兄弟の第三巻は、錯乱と混乱をどう文章で表現するかの手本のようなものである。
意図的に書こうとしたって、こんなの書けないもの、ドストエフスキーって偉大。
カラマーゾフの兄弟3 (光文社古典新訳文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟3 (光文社古典新訳文庫)より
4334751237
No.252
(4pt)

大審問官とゾシマの半生がすごい。

大審問官とゾシマの半生はそれだけでかなり完成度の高い小説として読める。
スメルジャコフの嫌な奴っぷりもよくわかり、面白い。
カラマーゾフの兄弟2 (光文社古典新訳文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟2 (光文社古典新訳文庫)より
4334751172
No.251
(5pt)

過剰さということ

初めて読んでいるカラマーゾフである。二巻までしか買っていなかったが、今回日本帰国の際に残りも買ってきた。海外の不便さは、読書に関しては非常なるハンディである。

 三巻はアクションの巻である。二巻が大審問官とゾシマ長老の物語をじっくり聴かせたのに対し、一転して殺人事件を追いかける早い展開となっている。早さだけではなく、過剰さにも充ち溢れている事が特に印象に残った。主人公達の話振りも、僕にとってはちょっと理解に苦しむくらいに過剰であるし、乱痴気騒ぎとも言うべきパーティーの場面も過剰以外の何物でもない。ガルガンチュアという「過剰さ」の大先輩を輩出している欧州ならではの場面なのだろうかと幾度か感じ入った次第だ。

 とにかく二巻との対比で、ある種の圧倒性がある。四巻が待ち遠しい一書となった。
カラマーゾフの兄弟3 (光文社古典新訳文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟3 (光文社古典新訳文庫)より
4334751237
No.250
(5pt)

これは面白い!

強欲で好色下品な父、フョードル・カラマーゾフ。放埒で堕落した生活から抜けられない直情型の長男ドミートリィ。大学出の秀才、合理主義者、無神論者を気取っている次男イワン。修道僧であり純情で真面目で素直な三男アレクセイ。長男ドミートリィが財産と娼婦をめぐって父フョードルと醜悪な争いを繰り広げ事件は起こってしまう。愛情と思いやりを持って事態の打開に奔走する三男アレクセイ、あくまで冷静沈着な次男イワン。カラマーゾフ家の人々が織り成す情景を面白おかしく描いています。ロマンス、思想、ドラマ、サスペンス、コメディー、アクション、全てごちゃ混ぜだけれどもそれでいて上手く纏まっている。読めば納得いくハズです。カラマーゾフの兄弟オススメです!
カラマーゾフの兄弟3 (光文社古典新訳文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟3 (光文社古典新訳文庫)より
4334751237
No.249
(5pt)

これは面白い!

強欲で好色下品な父、フョードル・カラマーゾフ。放埒で堕落した生活から抜けられない直情型の長男ドミートリィ。大学出の秀才、合理主義者、無神論者を気取っている次男イワン。修道僧であり純情で真面目で素直な三男アレクセイ。長男ドミートリィが財産と娼婦をめぐって父フョードルと醜悪な争いを繰り広げ事件は起こってしまう。愛情と思いやりを持って事態の打開に奔走する三男アレクセイ、あくまで冷静沈着な次男イワン。カラマーゾフ家の人々が織り成す情景を面白おかしく描いています。ロマンス、思想、ドラマ、サスペンス、コメディー、アクション、全てごちゃ混ぜだけれどもそれでいて上手く纏まっている。読めば納得いくハズです。カラマーゾフの兄弟オススメです!
カラマーゾフの兄弟 4 (光文社古典新訳文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟 4 (光文社古典新訳文庫)より
4334751326
No.248
(5pt)

これは面白い!

強欲で好色下品な父、フョードル・カラマーゾフ。放埒で堕落した生活から抜けられない直情型の長男ドミートリィ。大学出の秀才、合理主義者、無神論者を気取っている次男イワン。修道僧であり純情で真面目で素直な三男アレクセイ。長男ドミートリィが財産と娼婦をめぐって父フョードルと醜悪な争いを繰り広げ事件は起こってしまう。愛情と思いやりを持って事態の打開に奔走する三男アレクセイ、あくまで冷静沈着な次男イワン。カラマーゾフ家の人々が織り成す情景を面白おかしく描いています。ロマンス、思想、ドラマ、サスペンス、コメディー、アクション、全てごちゃ混ぜだけれどもそれでいて上手く纏まっている。読めば納得いくハズです。カラマーゾフの兄弟オススメです!
カラマーゾフの兄弟2 (光文社古典新訳文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟2 (光文社古典新訳文庫)より
4334751172
No.247
(5pt)

地上のパンのみにて生きているであろう僕として

初めて読んでいるカラマーゾフの二巻目を読了した。まだ続きは長いわけだが、とりあえず強烈に堪能した巻であったことも確かだ。


 本巻では、やはり「大審問官」の部分に圧倒された。16世紀に蘇ったイエスキリストに対して、枢機卿である九十歳の大審問官が語り続ける場面は続けて二回読んだ程である。


 大審問官が描き出す人間とは自らの自由に耐えかねた弱い羊の群れであると僕は読んだ。「耐えられない自由」を賦課しようとするイエスに対して、大審問官は自らは既に悪魔と契約の上、そういう人間から自由を奪ってやることが人間の幸せなのだと主張している。


 こう書いた段階で、これが本当に正しい読み方なのかいまだに自信がない。それは僕自身がキリスト教の知識が不足しているので読解力に自信がないということもあるが、それ以上に、書いていて空恐ろしくなるからでもある。「天上のパン」か「地上のパン」かと問われたら、間違いなく後者を選ぶに違いない。そんな僕にとって、地上のパンを退けるイエスキリストという方は理解を超えている。その意味では再来したキリストを邪魔者扱いする大審問官への親近感の方が僕にあるような気がしてならない。

 
 しかし噂通りの凄い本である。まだ続きがあること自体がうれしい。これは久しぶりの感覚だ。
カラマーゾフの兄弟2 (光文社古典新訳文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟2 (光文社古典新訳文庫)より
4334751172
No.246
(5pt)

第一巻を読み終えて 

有る時期から小説を読む機会が減った。それへの反省もあって、久しぶりに読む小説に本書を選んだ。今までドストエフスキーの本は5−6冊読んだが、彼の代表作である本書を読むことは初めてである。

 第一巻を読み終えたばかりなので、全体の感想を述べることは出来ない。但し、第一巻だけでもいくつか考えさせられる言葉があった。特にゾシマ長老の以下セリフが心に残った。

  「人類一般を好きになればなるほど、個々の人間を、ということはつまり一人一人を個々の人間として愛せなくなるからだ」

 僕自身が信仰を持っていないせいか、そもそも「人類一般を好きになる」ことが比較的難しい気がしている。イエスキリストが全ての人間の原罪を背負って十字架に磔になったというキリスト教の発想がどうしても皮膚感覚で理解出来ない。
 そんな僕が、長老のこのセリフに引っかかってしまうのは、「そこに真実がある」いう一種の直感が働いたからだと思っている。直感であるので、現段階では、それ以上の事が僕には分からない。今後二巻以降を読み続ける中で、それが見つかるかどうか。楽しみにしている次第だ。
カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫)より
4334751067
No.245
(5pt)

これは面白い!

強欲で好色下品な父、フョードル・カラマーゾフ。放埒で堕落した生活から抜けられない直情型の長男ドミートリィ。大学出の秀才、合理主義者、無神論者を気取っている次男イワン。修道僧であり純情で真面目で素直な三男アレクセイ。長男ドミートリィが財産と娼婦をめぐって父フョードルと醜悪な争いを繰り広げ事件は起こってしまう。愛情と思いやりを持って事態の打開に奔走する三男アレクセイ、あくまで冷静沈着な次男イワン。カラマーゾフ家の人々が織り成す情景を面白おかしく描いています。ロマンス、思想、ドラマ、サスペンス、コメディー、アクション、全てごちゃ混ぜだけれどもそれでいて上手く纏まっている。読めば納得いくハズです。カラマーゾフの兄弟(中巻)オススメです!
カラマーゾフの兄弟〈中〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟〈中〉 (新潮文庫)より
4102010114
No.244
(5pt)

これは面白い!

強欲で好色下品な父、フョードル・カラマーゾフ。放埒で堕落した生活から抜けられない直情型の長男ドミートリィ。大学出の秀才、合理主義者、無神論者を気取っている次男イワン。修道僧であり純情で真面目で素直な三男アレクセイ。長男ドミートリィが財産と娼婦をめぐって父フョードルと醜悪な争いを繰り広げ事件は起こってしまう。愛情と思いやりを持って事態の打開に奔走する三男アレクセイ、あくまで冷静沈着な次男イワン。カラマーゾフ家の人々が織り成す情景を面白おかしく描いています。ロマンス、思想、ドラマ、サスペンス、コメディー、アクション、全てごちゃ混ぜだけれどもそれでいて上手く纏まっている。読めば納得いくハズです。カラマーゾフの兄弟(下巻)オススメです!
カラマーゾフの兄弟〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟〈下〉 (新潮文庫)より
4102010122
No.243
(5pt)

これは面白い!

強欲で好色下品な父、フョードル・カラマーゾフ。放埒で堕落した生活から抜けられない直情型の長男ドミートリィ。大学出の秀才、合理主義者、無神論者を気取っている次男イワン。修道僧であり純情で真面目で素直な三男アレクセイ。長男ドミートリィが財産と娼婦をめぐって父フョードルと醜悪な争いを繰り広げ事件は起こってしまう。愛情と思いやりを持って事態の打開に奔走する三男アレクセイ、あくまで冷静沈着な次男イワン。カラマーゾフ家の人々が織り成す情景を面白おかしく描いています。ロマンス、思想、ドラマ、サスペンス、コメディー、アクション、全てごちゃ混ぜだけれどもそれでいて上手く纏まっている。読めば納得いくハズです。カラマーゾフの兄弟(上巻)オススメです!
カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)より
4102010106
No.242
(5pt)

これは面白い!

強欲で好色下品な父、フョードル・カラマーゾフ。放埒で堕落した生活から抜けられない直情型の長男ドミートリィ。大学出の秀才、合理主義者、無神論者を気取っている次男イワン。修道僧であり純情で真面目で素直な三男アレクセイ。長男ドミートリィが財産と娼婦をめぐって父フョードルと醜悪な争いを繰り広げ事件は起こってしまう。愛情と思いやりを持って事態の打開に奔走する三男アレクセイ、あくまで冷静沈着な次男イワン。カラマーゾフ家の人々が織り成す情景を面白おかしく描いています。ロマンス、思想、ドラマ、サスペンス、コメディー、アクション、全てごちゃ混ぜだけれどもそれでいて上手く纏まっている。読めば納得いくハズです。カラマーゾフの兄弟オススメです!
カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫)より
4334751067
No.241
(5pt)

一読を薦めます。

ロシア語がわからないので翻訳云々の話はわかりません。
ただ、この第一巻は、思想小説として、あるいは家族小説として、極めて興味深いとこがあるように思います。
今時、思想なんて誰も興味を持ったりしないのだろうけれど。。

電話すらなく、登場人物同士のやりとりが手紙と直接の会話に限定されるために、物語の展開が何だかのんびりしているようにも感じられるのですが、そこがまたいい味出してます。
19世紀的な小説の良い部分とでも申しましょうか。
その割には、十分に面白い展開が用意されているように思います。
一読を薦めます。
カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫)より
4334751067
No.240
(5pt)

たとえひとつでも子ども時代のよい思い出があれば人は救われる。

この作品には人生において必要なものすべてが含まれているとも言われる世界文学の最高峰。
 しかし、そんな難しいことを考えずにとにかく読んでみよう。
 19世紀のロシアにおいても、すでに幼児虐待問題が取りざたされていたことに驚くだろう。
 そして、私がこの本の中でもっとも好きな場面が、エピローグでアリョーシャが子供たちに聞いてほしいと話をする場面。

「自分たちが生きていくなかで、そうした思い出(子供時代の、両親といっしょに暮らした時代の思い出など)をたくさんあつめれば、
人は一生救われるのです。もしも、自分たちの心に、たとえひとつでもよい思い出が残っていれば、いつかはそれがぼくらを救ってく
れるのです。」

 子を持つ親の一人として、子どもたちにはできるだけたくさんのよい思い出を作ってあげたい。
 そうした思いがすべての人に分かち合え、この世界から幼児虐待という不幸が少しでも無くなってくれれば・・・
 作品を読み終えたとき、そんな思いがこみ上げてきた。
 カラマーゾフの兄弟には、様々な問題が取り上げられ、それは非常に現代性があり、永遠に読み継がれていく作品だと思う。
 読んだ人それぞれが自分の興味ある問題について考えるきっかけになるはずだ。
カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫)より
4334751067
No.239
(3pt)

今後もチャレンジしたい

世界文学屈指の名作との呼び声もある、カラマーゾフの兄弟。

「屈指の名作」だけあって、文学作品としても評価が高い。当アマゾンのレビューにおいてもまた然りです。

私はこの偉大なる名作に過去3回チャレンジし、3度目に読了を果たしました。1回目、2回目はほぼ同じところ、新潮文庫の中巻の途中で挫折しました。名高い「大審問官」だけは何とかクリアしようと頑張り、それを乗り越えたところでの挫折でした。

2度目のトライ中に版が現在のものに変わり、文字が大きくなりました。「文字が大きくなったので読みやすくなったのでは」と思い、新版を上中下3巻買いなおしました。それだけ、なんとしてでも読了したかったのです。何せ「屈指の名作」ですから、地平の向こうに何かがあるはずと、半ば強迫観念に取りつかれていたのです。

苦労しつつ、途中長い中断を挟んで足掛け2年半、3度目の正直で曲がりなりにも読了。

さて、私の感想。よくわからない。3回ともよくわかりませんでした。

3度目は、わからないながらも、「最後までいけば何かがわかるかも」と思い読み進め、ついに下巻。下巻も苦心惨憺読み進めたものの、最後になってもモヤモヤしたまま終局を迎えてしまいました。

たしかに「大審問官」をはじめ、読みどころは満載です。ただ、パーツを全体の中で位置づけることができず、「ひとことで言ってどんな作品か」とたずねられても答えられませんし、「すばらしいのでみなさんにオススメです」などどは、とてもいえません。

文学門外漢の私に、果たしてカラマーゾフが「世界文学屈指の名作」なのかかどうか、まったく判断つきません。。もっとも、比較できるほどたくさん読んでるわけでもありませんが。

まあ、おそらく、私レベルでは一度通読した程度では真意はつかめないのでしょう。一読明快では、それこそ世界の代表的古典として、あまりにこころもとない。

時間ができたら何度でも再チャレンジしたい。そして、本当にすばらしい作品と実感することができれば、みなさんに自信を持ってお薦めしたいです。

以下は余談ですが。
読んでいる最中に、あまりにわからないので、原書で読めばわかるのでは、とは思ったものの、そのためにはロシア語を学ぶ必要があるのでさすがにそれはあきらめました。ところが、どういうわけだか、「文章の論理展開がわかりやすいであろう英語で読めばもう少しわかるのではないか」という妄想に囚われ、英訳本をアマゾンで取り寄せ、届いた本の電話帳のようなボリュームに圧倒され、それは書棚の肥やしになったのでした。
カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)より
4102010106
No.238
(5pt)

新たな山の世界

『山波』―アルピニズムに象徴されるような山頂を中心にした価値観とは異なる山との関わり方を模索する筆者は、その新たな視座をこの言葉を創造することにより見出した。その思考が見事に結実したのが本書のラスト2編、「頂のない山」「群島へ」だ。どことも知れぬ海辺の小さな山歩きは、眼下に見下ろす白い波へ吸い込まれるようにつながったかと思うと、そのまま音楽のメドレーのように心地よくゆるやかに群島を巡る旅へとつづいていく。
 一方でショートソングスに掲載された「刻」「池」のように過ぎ去った昔を大切に振り返る筆致も魅力的だ。とても丁寧な描き方であると思う。まことしやかに語られる「本」のようなほら話も面白い。『山波』は時空や夢想をも包括した広がりのある言葉として用いられているのだと感じる。
 本書で見出した『山波』という開放的な視座をもとに、山を波としてとらえ乗りこなす山との新たな関わり方は、次作でさらに明確に提示されるものと思う。大いに期待したい。

カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)より
4102010106
No.237
(5pt)

まるでバルザックを読むようだ

昔十代の頃に読んで以来四十年ぶりにカラマーゾフの兄弟を再読しようと亀山郁夫訳を手にとってみて驚いた。
以前の訳では重々しく読みづらく感じられたのに、今度はすらすらと走るように読めるのだ。この感じはまる
でバルザックを読んでいるようだ。
カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫)より
4334751067
No.236
(5pt)

何とも広大で深い小説世界

大きなストーリーとしてはカラマーゾフ一家(父と3人兄弟)の葛藤と殺人事件ということになるのでしょうが、
長い小説の随所に、多様なテーマを持ったエピソードが盛り込まれており、自分の周りを含め色々と深く考え
させられる本でした。

主なエピソードのテーマは
・神の存在と信仰について 
・キリストとそれを引継いだキリスト教団の矛盾について
・宗教原理主義と進歩(自由)主義について
・児童虐待について
・思春期の少年と少女が抱く不安感について
・病で死んでいく少年とその家族・友人について
・男の嫉妬・女の嫉妬について
・個人主義のいきつく先とは何かについて
・金の力と貧困について
・非ユークリッド数学による宇宙論について
・遺伝子から逃れられない人間のありようについて
 等々

ドストエフスキーらしく登場人物のセリフには矛盾が多く一筋縄では読み切れないのですが、そこがまたクセに
なります。
それにしても人間って複雑!特に女性の心理は男性の私には理解し難いところがあり過ぎ。

しかしこれだけ中身の濃い小説なのに、作者の前書きを見ると
「この部分は導入部で、13年後を描いた続編こそが本格的な小説になる」という意味のことが書かれていて驚いてしまう。
その続編とやらが書かれたらいったいどんな小説になったことか空恐ろしい…
カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)より
4102010106