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サイレント・ブラッド



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【この小説が収録されている参考書籍】
サイレント・ブラッド (角川文庫)

サイレント・ブラッドの評価: 3.79/5点 レビュー 14件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.79pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(2pt)

新刊☆文庫小説レビュー

「わかったぞ。〇〇が〇〇〇だったんだ。」 比較的重厚なトーンのミステリー小説で主人公がこのセリフを発した時はさすがに閉口しました。

正直大きく期待外れでした。表紙の装丁と、何より冒頭のプロットが明らかに前作の『ファントム・ピークス』(評価:★★★★)を彷彿とさせるので、どうしても比較せざる得ませんでした。

物語はよくある行方不明者捜索型のミステリーです。パニック要素が強かった前作と比べると、より正統派なミステリーとして中盤まで話が進みます。話の起点は同じでも、進む方向性は異なるので前作の二番煎じといった印象はあまり受けません。

では、何が期待外れかというと登場人物の魅力が非常に薄い点です。主人公が父親の捜索に執心することやヒロインや他の登場人物が主人公の捜索に手を貸すことの動機が全く伝わって来ません。主人公達の行動が誰かの為ではなく、ただ目の前にある謎を解き明かすことを目的とし、皆が勝手に右往左往している様にしか見えませんでした。前作も話の展開自体はやや荒唐無稽な感はありましたが、登場人物の魅力がそれを補って余りある仕上がりでした。作者の魅力は謎有りきではなくて、人有りきだと思います。本作は前作より話の荒唐無稽さがアップし、登場人物の魅力がダウンした非常に残念な作品でした。

サイレント・ブラッド (角川文庫)Amazon書評・レビュー:サイレント・ブラッド (角川文庫)より
4043944586

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