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(短編集)
サヴァイヴ
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サヴァイヴの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.22pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全58件 41~58 3/3ページ
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既出の短編集ですが、絡み合いも上手くまとまってます トーンが不一致な感じは、掲載誌の性格に合わせ書き分けているからで 力を感じさせますね 読者とすれば、書下ろしで統一された方がいいのですがね 石尾、白石、赤城、、、、お馴染みのメンバーの狂おしい情熱 いいですね〜 | ||||
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『サクリファイス』の過去と未来。チカの”どうしようもない”日本人気質は好き。海の向こうで迷い、悩み、それでも走り続けるチカの成長はこれから先も気になって仕方がない。 が、今回楽しみにしていたのは石尾&赤城の物語。『サクリファイス』があまりに衝撃的で、その衝撃の割に石尾豪という人のエピソードが少なかったため、この短編集をどうしても読みたかった。なので、文庫化が待てず図書館へGO! 石尾豪は最初からエースだったわけではない。その自分に対する、そして競技に対するストイックさは変わらないけれど、オッジのエースとして育て上げたのは赤城の力が大きいんだろうと思う。「俺をツール・ド・フランスへ連れて行け」。このひと言の、あとの章へのつながり方がすばらしい。 どの短編もきっちりと”完結”しているわけではない、その終わり方も清々しい余韻があってよかったな。その先を読者自身であたため、広げていける。 それにしてもロードレースとは不思議な競技だ。勝ちを狙えない選手が黙々と走る。何のために走る?自分の名前はそこに残らないのに。それでも走る。このシリーズで初めて出逢ったロードレースという競技から、もう離れられない。 | ||||
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ロードレースという特殊な団体競技の裏面、苦悩や嫉妬、義務といったものが描かれています。サクリファイス・エデンもそういった部分は大きかったですが、この巻はそちらがメインであり、レース自体にスポットを当てたものではありませんので注意。まあ、これまでのファンならば十分に満足できる内容かとは思います。 サクリファイスに出てきた人々の前日譚や後日談はとても良かったです。特に石尾が「エース」になるまでの過程は興味深い。主人公のチカを通して絶対的な孤高の男と描かれていた石尾も、そこへたどり着くまでには、いくつも自分の中の壁を越えてきたことがわかる。そうした道を歩んできたからこそ、サクリファイスでの彼の行動により重みを感じる。 自転車レース……いや、スポーツとは己(おのれ)との戦いであるということが良く分かるシリーズです。 | ||||
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自転車競技はヨーロッパでは人気があるが、日本ではマイナーなスポーツである。本書は、この競技に人生をかけて生きる男たちの姿を切り取った連作短編集だ。「サクリファイス」「エデン」に続く三作目となり、この作品だけでも楽しめるが、先に前の2作を読んでおいた方が登場人物と自転車競技に対する理解が深まるので、より楽しめるだろう。 本作品が前2作と異なるのは、これまでは白石という一人のレーサーを主人公にしていたのが、本作品では白石も登場するが、作品ごとに主人公が変わる点だ。また、個々の短編の独立性がかなり高く、本書全体で大きな物語を構成しているわけではなく、それぞれの主人公の競技人生における別個のエピソードを切り取った短編集となっている。 自転車競技というマイナーで、かつエースを除いては自己犠牲を要求される特殊な競技の不思議な魅力を感じさせる作品だ。 | ||||
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面白く、読みやすいので一気に読んでしまいました。 前の2作の白石誓主役のストーリーとは違いサイドストーリー集といった趣。 最初は、私が一番好きなパリルーベを走る白石誓のエピソード。それを自転車競技に無知なジャーナリストを絡める事で過酷さを際だたさせて、マスコミに対する風刺も感じました。 そして世界選手権での伊庭のエピソード。決して満足は出来ない、勝利に対する渇望はレベルは違っても競技をしていた端くれとして強く共感できました。 メインは赤城の目線で描かれた石尾との腐れ縁とも言えるストーリー。1作目のサクリファイスで死を選択するチーム・オッジのエース石尾、それを支え続けた赤城の若かりし頃から引退を意識し始めた白石と伊庭がチームに入ってくるまでの様々な苦悩のエピソードが胸を熱くさせ、石尾は死に場所を得たのだと思えるエピソードも有りました。彼は死を持って最後のサポート(サクリファイス)をしたのだと思えたとき、ちょっと泣けました。 部分的に細かい表現に?は有るものの、「サクリファイス」を読んで面白いと思った人にはお勧めの「サバイブ」です。 | ||||
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ロードレースの世界で奮闘する若者を描いた小説の三部作目。 本作はエピソードがいくつかに分れており、 それぞれのエピソードで主人公が違います。 冒頭こそ、一作目(サクリファイス)、二作目(エデン)で、 主人公を演じた?白石誓がエピソードの主人公として登場します。 なので、いままでの白石の活躍や奮闘を期待して、 本作を買うと、裏切られた感があるのでご注意下さい。 エピソードの主人公を演じているのは、3人くらいでしょうか。 一作目で舞台となった日本の自転車チーム「チーム・オッジ」で、 エースとして登場したクライマーの石尾豪。 オッジで白石誓と同期だったスプリンターの伊庭。 オッジの最年長で、チームのまとめ役だった、 石尾の忠実なアシスト・赤城などです。 本作では、彼らチーム・オッジ当時のメンバーが、 それぞれのエピソードの主人公を演じています。 タイトルや作品の雰囲気からすると、 本作の主人公は石尾豪ですかね。 近藤さんの書くレースシーンが好きです。 伊庭や石尾それぞれにある、ペダルを踏む意味や目的も、 アスリート然としていて好みです。 二作目とは違い、 一作目の物語背景がふんだんに盛り込まれているので、 「一作目を読んで面白かった人へオススメ」の本です。 ただし、白石の奮闘を期待するとやはり肩透かしなので、 そこはご注意下さい。 ★3つ。 そうは言っても、石尾の姿には心が熱くなりました。 | ||||
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手にとってから、「なんだ…短編集かあ」と若干の落胆、 しかもStorySellerで既に読んだ作品だったため、少々不満もありました。 でも、初見の方にとっては、赤城視点の3本を読むことで 「サクリファイス」に違う光が当たるのを感じられるのではないかと思います。 赤城がいなければ、石尾は真のエースに到達し得なかったでしょう。 もちろん「サクリファイス」の悲劇に見舞われることもなかったでしょうが。 「サクリファイス」を先に読んでからこちらの3本を読むのがベストで、 逆だときっと「サクリファイス」の魅力は半減したでしょう。 初見だったら★5つでした。 それくらい、腑に落ちたストーリーでした。 | ||||
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ただペダルを漕ぐだけ。 それしかできない。 まわりに合わせる事なんてできない。 なぜ不必要な会話をしなければならないのか、ぜんぜん意味が分からない。 人の輪の中に入らず、いつもひとりでいる。 社会への適応性はゼロ。 この人が描く、そんな偏った人間が大好きだ。 「みんな狂っている」「もちろん俺もだ」とか。 「風が刃のようだ」とか。 あいかわらず表現もキレている。 お勧めは、『スピードの果て』の伊庭和実かな。 今回は短編集なのだが、常識人のチカを主人公にしてしまった作品は、 私にはなんだか急速に色あせて見えた。 それも道理か。 偏ったにんげんだけ描けばいいのに。 そう思った。 | ||||
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サクリファイスも、エデンも楽しみました。 自転車ロードレースという舞台での、“華々しいだけではないプロスポーツの世界”を丁寧に描いて下さっていると思います。嫉妬、苦悩、挫折、限界、など、美しくないどころか、醜いとさえ言える部分を描いて下さっている事により、逆に、私に勇気を与えてくれています。 近藤さん、ありがとうございました。 | ||||
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「サクリファイス」「エデン」に続く、シリーズ3冊目 今回は6本の短編を収録したスピンオフ的な作品集でした ドーピング、チーム内不和やライバルによる嫌がらせといった負のエピソードもありましたが、 ペダルをひたすら回し続けることによる爽快感も伝わってきました 白石が主人公の「エデン」の後の話、日本が舞台の「サクリファイス」より過去の話 アシスト・エース、クライマー・スプリンター色々なタイプの人物に焦点があてられます バラエティーに富んでいました 長篇の合間の箸休め的な作品で、小ぶりながらも作品世界に広がりを持たせる作品でした もちろん、続編の長篇でますよね・・・ 若干、ネタ切れになっていないか心配だったりします | ||||
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もう少し濃い話(長い話)で題材を絞ってもいいかなと思う。 これからも話は続いていくのだろうか?(これで終わりというのはもったいないな) 短編でも長編でもそれなりに興味はある。 個人的には菊池昭夫さんとの漫画も見てみたい! | ||||
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既に発表されてる短編集でした・・ そんな事紹介にも帯にも書いてなかった・・・ いくつかは読んで無い話が有りましたが、殆どは読んだ話しで、これならワザワザハードカバーで買う必要無かったな〜と後悔しました。 また、話し的にも別々に書かれた短編なので終盤に向けての伏線がある訳でも無く一冊の本としての出来はあまり良くないと思います。 内容的にはサクリファイスのファンじゃないと楽しめなくて、ファンなら既に短編読んでいる可能性高くて、みたいな感じです。 サクリファイスのファンで短編読んで無い方だけオススメ、サクリファイス読んだ事無くてロードレース物を読みたい方は是非サクリファイスから、みたいな感じです。 | ||||
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近藤史恵さんの「サクリファイス」「エデン」に続くロードレースシリーズの3作目です。 おなじみの白石誓や赤城、石尾、伊庭らがそれぞれの舞台で繰り広げるロードレースで 各々の個性・生きざま・心理が良く描かれており思わず応援したくなる。 このシリーズを読んでからロードレースの面白さに引き込まれ、NHKBSで放送していた 「ツールドフランス」を見入ってしまった。期待を裏切らないお勧めの1冊です。 | ||||
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「サクリファイス (新潮文庫)」「エデン」に続く自転車ロードレースの物語。前2作は長編でしたが、本書は6話の短編を集めたもの。 初出は、(a)「老ネプトンの腹の中」、(b)「スピードの果て」がyom yom、(c)「プロトンの中の孤独」、(d)「レミング」、(e)「ゴールよりももっと遠く」がStory Seller、(f)「トウラーダ」が小説新潮です(なお、単行本化に際し、加筆訂正がされているとのこと)。 (a)(f)は、白石の視点、(b)は伊庭の視点で現時点の物語が描かれています。 そして、(c)(d)(e)は赤城の視点で過去の時点の石尾の姿が描かれています。サクリファイスでは明かされていない石尾の、まだ若かった頃の姿から、エースとして成長していく姿が描かれ、サクリファイスのファンにとっては、けっこう楽しめると思います。白石をヨーロッパに送り出した石尾のサクリファイス(犠牲)の心の背景が理解できます。 それにしても、著者の筆力にはいつも「上手だなあ」を感心し、引きこまれて読んでしまいます。私は、この自転車ロードレースの物語に魅了され続けています。 ただ、本書は、3話は過去の石尾に関する話であり、あと3話もストーリー的には大きな進展がありません。なので、「物語の筋立てを追いたい」という人にとっては、「何も物語が進まなかった」と不満を持つ人もいるかもしれません。 また、白石、伊庭、石尾という、サクリファイスで印象的に登場する人物のサイド・ストーリーなので、前2作を読んでいない人にとってはあまりおもしろくないと思います。 私のように、サクリファイスに心酔した人は、ぜひ本書もお読みください。きっと味わい深く、上手に構成された短編を楽しめるはず。 | ||||
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「サクリファイス (新潮文庫)」「エデン」に続く自転車ロードレースの物語。前2作は長編でしたが、本書は6話の短編を集めたもの。 初出は、(a)「老ネプトンの腹の中」、(b)「スピードの果て」がyom yom、(c)「プロトンの中の孤独」、(d)「レミング」、(e)「ゴールよりももっと遠く」がStory Seller、(f)「トウラーダ」が小説新潮です(なお、単行本化に際し、加筆訂正がされているとのこと)。 (a)(f)は、白石の視点、(b)は伊庭の視点で現時点の物語が描かれています。 そして、(c)(d)(e)は赤城の視点で過去の時点の石尾の姿が描かれています。サクリファイスでは明かされていない石尾の、まだ若かった頃の姿から、エースとして成長していく姿が描かれ、サクリファイスのファンにとっては、けっこう楽しめると思います。白石をヨーロッパに送り出した石尾のサクリファイス(犠牲)の心の背景が理解できます。 それにしても、著者の筆力にはいつも「上手だなあ」を感心し、引きこまれて読んでしまいます。私は、この自転車ロードレースの物語に魅了され続けています。 ただ、本書は、3話は過去の石尾に関する話であり、あと3話もストーリー的には大きな進展がありません。なので、「物語の筋立てを追いたい」という人にとっては、「何も物語が進まなかった」と不満を持つ人もいるかもしれません。 また、白石、伊庭、石尾という、サクリファイスで印象的に登場する人物のサイド・ストーリーなので、前2作を読んでいない人にとってはあまりおもしろくないと思います。 私のように、サクリファイスに心酔した人は、ぜひ本書もお読みください。きっと味わい深く、上手に構成された短編を楽しめるはず。 | ||||
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全六話のスピンオフ・ショート・ストーリー集。ヨーロッパで転戦する白石の物語が1話目と6話目。2話目はかつてのチームメイト伊庭の物語。残り3話は、かつて白石のチームの先輩だった赤城の物語だ。赤城のエピソードで、白石の物語とはまた違って影の深いストーリーが紡ぎだされた。 「俺をツール・ド・フランスへ連れてけ」「ツール・ド・フランスへ行くんじゃないのか」2つの物語をつなぐ言葉が、アスリートたちの純粋な魂を表現する。可能性は0に近い。しかし0ではないのだ。アスリートたちは、自分があきらめない限り、不可能に挑戦し続ける。 本作でも、反則、ドーピング、いやがらせなどがたくさん描かれる。物語なのだから仕方がないが、そこを不満に感じる人はいるだろう。ただ、ここに描かれた時間の何十倍何百倍の描かれない時間、白石が、ミッコが、赤城が、石尾が、ハンドルに肘をかけながらエナジーバーをかじり、雨と太陽と風の中をひたすら走り続けていると、私は感じることができた。…あ、石尾はエナジーバーが苦手だからジャムサンドですね。てへ。 | ||||
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作者のロードレースものも、3冊目。 「こなれてきたか」とも思ったが、無理矢理 物語を作るのに、苦労している感じ。 「死」「チーム不和と陰謀」「八百長勧誘と出場妨害」「ドーピング」 相変わらず、読後感は良くない。 自転車競技に携わっていた者として、こんなアンフェアが日常的に起こっていると勘違いされるのは、はなはだ遺憾だ。 丹念に取材し、勉強して書いているのは伝わってくる。それだけに、大小様々な間違いが気になってしまう。 ここで一つ一つ指摘はしないが、本心を言えば、あまりに馬鹿げていたり、あり得ないことが多すぎて、書き連ねるのにもうんざりした、というのが正直なところである。 プロロードの世界を書き続けるのであれば、しかるべき人物に監修を依頼するなど、検討した方が良い。 全体としては登場人物の心情など、それなりに丁寧に描いてはいる。だが、そこに書き手の遊び心や喜びが感じられない。 なんだか、苦しそう… 需要(大人の事情?)もあって、ロードレースを書いて(書かされて?)いるのだろうか。 そろそろ、ここから解放してあげた方が、この作家のためにも良いのではないか? そう感じた。 | ||||
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肉付けした。石尾のエースとしての挟持、支える赤城の憶い。またサクリファイスを読まなければ。サクリファイスを書いていた時、人物像に おもい(設定)があっても書く余裕が無かった作者が、再び伝えた話。そして継承する人達の話。 | ||||
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