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無痛
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無痛の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.42pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全33件 21~33 2/2ページ
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無痛。本作家は結構とんがった官僚、神のように振舞う医者をすえた本が多いのだがこれはちょっと違った。続きがまだまだありそうに思う。書いて欲しい。筆者は現役の医者のようだが、実際助かる人はどうしたって(医者がミスさえしなければ)助かるのだろうか。だめな人はどうやってもだめなのだろうか。実際はどうなんだろう。 話がそれた。とにかく読めば大体先は読めてしまうが追い詰めていく過程がなかなか面白い。あまり長くないし、量も多くない。さらっと読める本だから読んでみてもらいたい。 | ||||
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医学サスペンスに分類されるのだろうが内容はなかなか盛りだくさんだ. 無痛症,犯因証,発達障害といった医学的な要素に加え, 刑法第39条,混合診療,ストーカーといった社会的な問題まで複雑に取り込んでいる. 登場人物も多く,場面ごとに掘り下げているテーマも変わっていくため, 話の焦点がぼやけがちな部分も見受けられるが,これだけの内容を丁寧に調べ上げて, 1本の小説に組み込む構想力は大したものである. サスペンスと社会派犯罪小説の融合とでもいうのだろうか. 個人的には「病気は自然現象だから仕方がない」といったセリフが印象に残った. 作者の医療者としての実感なのか,それとも単なる思いつきなのか?掘り下げて聞いてみたいものである. 私としては十分楽しめた作品だったが,他のレビューではあまり評価が高くない. この出来でこれだけ酷評されるなら,他の作品はどんなに面白いのだろうと,つい買ってしまいました^^ | ||||
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うーん、本当に、以前読んだ廃用身といいこれといい、久坂部氏の話は医者であるからという理由以上に、迫力がある。 しかし・・ 今回は殊更に、その・・リアルというか・・えぐかった・・・ 人間を殺して体をばらばらに・・というシーンはたまにお目にかかるが、ここまでリアルなものはすくないのでは? しかも犯人が異常(いろんな意味でね)なので、ちょっとなまなましいというか無慈悲過ぎるというか・・ ちなみに最後の終わり方がこの作者らしい微妙さ。 でも、ここまで思い切りのいい文章からすると、ちょっとバランス悪いほど、歯切れの悪さが気になるけどね。 すごい迫力。すご本。 でも、そのすごさゆえにおよそ人に勧められないのだ・・もったいないが!というわけで★4つ。 | ||||
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刑法第39条「心神喪失者の行為は、罰しない。心神耗弱者の行為は、その刑を軽減する」をテーマとした物語。 多彩な登場人物が遭遇する一見別々の出来事が徐々に一つの形を表していく。 最初から目を凝らして全部を覚えていると、そこら中に布石が打たれまくっている事がわかります。 でも文章のリズムが良いので一気に読めます。 人が物理的に傷つく様はあまりにもリアルなのでグロイのが嫌いな方は要注意。 ■読んで欲しい人 ・裁判に協力する鑑定医の人 ・精神障害児童施設等で働く人 | ||||
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医師が世間に「こういう懸念材料ありますよ」 というメッセージを発信しているような思いを感じながら楽しめた。海堂尊氏が医師として切実なるメッセージを込めながら虚構の世界を見せてくれるのに対し、医師からの視点で現社会の危機感を大いに煽るエンターテイメントを構築して見せてもらった。特に刑法39条についてはかねてから疑問を感じていただけに考え込みながら楽しませて貰った感は否めない。 | ||||
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神戸で起きた教師一家惨殺事件の謎をめぐるミステリー小説。筆者が医師なので病院や手術 のシーンがリアルに描かれているのは当然だが、医療とは関係のなさそうな場面でもリアル に描写されていることに感心した。ストーリー展開も上手で、興味を切らすことなく最後ま で一気に読んだ。外見だけで病気を判断できる医師、生まれつき痛みを感じない潔癖症の男 などの発想が面白い。前作の『廃用身』『破裂』も読んだが、いちばん面白いと感じた。 | ||||
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600ページとボリュームはありますが、 読みやすいのでそんなに感じませんでした。 多くの障害をもった人物がキーマンとなる本書。 残酷でむごいシーンもあり、ちょっと気持ち悪くなる部分もありました。 一気に読みたくなる、次が気になる展開が続き、読み応えあり。 最後はイバラがいなくなり、もしかして続編があるのか?とちょっと期待してしまいます。 | ||||
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人相やその人自身(行動なども含め)みると、どんな病気を患っているか、 また、犯罪を起こしそうか。。。がわかるお医者さんが主人公です。 これを読んで、ついこないだ読んだマクロビオティックの 久司さんのことを思い出しました。 久司さんも人の顔をみれば症状等わかるらしいですね。 さて、本書のないようですが、 最初と後半には少し残酷な虐殺シーン等でてきますが、 なかなか一気読みさせるないようでした。 面白かったです。 | ||||
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今までの作品が、老人医療問題をテーマにした重厚な作品だったのに対して、痛みを感じない殺人鬼というサイコキラーを作り出したモダンホラーとして、十分楽しめました。「無痛症」は現実に存在しますが、まったく関係ありません。それよりも、「他人の痛みを理解しない」人間は多数おり、自分の興味や欲望のために、平気で人を傷つけ、殺します。なんの罪悪感もなく淡々と、ひとを切り刻む犯人に恐怖を覚えました。ただストーカー男が犯人に切り刻まれるシーンは、胸がすっとします。貴志祐介の「黒い家」などが好きな方にオススメです。 | ||||
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一家四人残虐殺人事件を背景に、色々な人間模様が交差しながら目まぐるしく展開していきます。 マンガのような血みどろな内容ですが、活字によって想像力が描き立てられてよりグロテスクで緊張感があって一気に読みました。 | ||||
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私は、怖かった。 みんなに繋がりが、あった…。の。 驚いたんだけど。ココ違和感が残りました。 前半は14歳の少女。 後半からは先天性無痛症の彼が物語の中心となっていく。 でも、主人公は為頼ドクターだよね。 為頼先生に、私も診て頂きたい。って、思いましたけどぉ。 眉間の「M」???探しちゃいそうで…。 新聞の書評で目にして。 作者が(も)医師であることにすごい興味から、入りました。 病状などの表現はナマナマしかった。です。 あとね。人の裏の顔っていうのかしら。 そこも、怖かった。です。 私はあまり接しない本。だけど、引き込まれて読むことはできました。 ホント。怖かったんだけどね | ||||
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不気味な大量殺人者を描いて面白かった。心神喪失ならば犯罪責任を逃れられる刑法の抜け穴と、外見で診断できる医師、一家惨殺事件など、実際にあった話題をうまく素材にした。痛みを感じない障害という素材は、首藤瓜於が「脳男」で初めて使ったが、本作のほうが小説にうまくはまっていた。読み比べるのも一興。 生体解剖のシーンは、冷や汗が出るくらい怖かった。暴走型のストーカー男や、初老の名医や、頭脳明晰なエリート医、正義感の強すぎる刑事など、エンターテイメントとして魅力十分のキャラクターが楽しかった。ごちゃごちゃ考えずに楽しんで読めます。 | ||||
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読み進むうちに自分の顔のある部分が気になってきます。他人のその部分にもついつい目が行くかも知れません。かなりえぐい描写が含まれていますので、生理的に受け付けない人はご注意ください。天童荒太の「家族狩り」(新潮社)のグロ度に輪をかけつつ、吉村萬壱の「クチュクチュバーン」(文春文庫)よりは大分ましだろうという感じです。「なんでこんな男と結婚しちゃったのよ」というとんでもない男が出てきますが、新堂冬樹「無限地獄」(幻冬舎)のある部分を彷彿とさせるぶっ飛び方で引きます。物語は伏線という点々がどういう線になるのか気になってぐいぐい読ませますが、終盤でアクロバテッィクな結び方でやや強引に展開し、少々興醒めでした。 | ||||
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