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オーダーメイド殺人クラブ



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オーダーメイド殺人クラブの評価: 3.69/5点 レビュー 65件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.69pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全41件 21~40 2/3ページ
No.21:
(5pt)

青春時代真っ只中の少年少女に読んでほしい。

初の辻村作品でしたが、完全に翻弄されました。そもそもこの作品を読みたいと思ったのは、電車の中吊り広告がきっかけで、はっきり言って表紙とタイトルと「痛切な青春小説」といううたい文句に惹かれてであり、辻村さんが直木賞を取った人気作家だということなど全く知らなかった。あらすじの時点で私は作者の罠に嵌っていたのだろう。予想は何度も裏切られ、時に怒り、時に悲しみ、時に笑いながら読み終えた。ずっと翻弄されっぱなしだった。
この作品は今中学生真っ只中の少年少女に特に読んでほしい。人間関係の悩み、アイデンティティーの探求など共感できること間違いなしだ。自然と涙が溢れるかもしれない。しかし、青春時代を終えた人々も、きっとあの頃を思い出して共感できることだろう。
私は辻村さんの話のまとめかたがとても好きになった。これから他の作品もたくさん読みたいと思う。
オーダーメイド殺人クラブ (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:オーダーメイド殺人クラブ (集英社文庫)より
4087453138
No.20:
(4pt)

めんどくさい”女の世界”

恋愛に部活,女の子同士のつきあい(友情ではない)の中で,自殺を考える女子中学生.
つかみどころのない同級生に,自分を殺すことを依頼するが・・・.

自己中心的なクラスメートのために振り回されたり,仲間はずれにされるという
昔ながらの学校の光景に,中二病にスクールカーストといった現代的な脚色を加えた作品.

誰も経験するけれど,大人になったらあまり思い出すこともない,あのころの感覚を
このように生々しく描いてみせる辻村氏の筆力は大したものだが,
ちょっとステレオタイプな印象もなきにしもあらず.
また,最近の辻村作品の傾向として,ラストがちょっと予測できてしまうのもちと残念.

個人的には一番の印象は,”女のつきあいってめんどくさっ”に尽きる.
はっきり言えば,根っこにあるのは,このテーマだけであり,
それをこれだけリアルで,読み手が辟易するくらいのストーリーとして成立させている点だけも評価できる.
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4087453138
No.19:
(5pt)

暗く切ない

青春小説です。

40代です。
娘が中2です。最近衝突が多くなりました。この本を読んで自分の中学時代を思い出せました。
精一杯大人になろうとする気持ちと、でも汚い大人にはなりたくない思春期独特のあの感情。
10代・20代のひとは自分に重なる部分がきつとあるかも。。。それ以降の人もぜひ読んでみてください。
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4087453138
No.18:
(5pt)

心の繋がり

凄く印象に残った作品。辻村さんの作品の中でも他の作品ははまらなくても、これがグッとくる人はいるんじゃないかなって勝手に思ってます。

徳永とアン、この先くっついてほしい。(先は本の中にない)

激しく、緊張感に満ちたクライマックス?のシーンが好きで。夢中で読んだ。

ただあの女子の仲たがいはほんとの友情じゃなくないか?友達と呼べる?
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4087453138
No.17:
(5pt)

読んでて苦しい。

主人公アンは本人が言うように正しく「中二病」な中学二年生の女の子。 自分の美意識に合わない日常に絶望し、クラスの昆虫系、徳川に自分の殺人をオーダーメイドする。

ーーーーー

私が中学二年生だったのは、この本を読んだたったの2、3年前のことです。私はこんなリア充な学校生活を送ってはいなかったけれど、それでも共感できたところはたくさんあって、アンの言葉の一々が苦しくって痛かった。 途中からぼろぼろ泣きながら、一気に読み終えてしまいました。それくらいにアンに引きずられました。 きっと、もっと大人になった私から見たら取るに足らない、そんなもの、と笑ってしまえるようなものに、絶望したり、舞い上がったりしてあの時の私はアンのように大げさに生きていたのよ、と。 そう言って、いつか大人になってしまった私にまた読ませたい本です。 「余生」という言葉が、印象に残りました。
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4087453138
No.16:
(5pt)

現実はこんなもの(ネタバレ)

「事件」が、予定調和のような盛り上がりが無く終わったところがむしろ現実味があったように思えて切なくなりました。
アンを殺したくないから他の理由をこじつけたり、一人になるのを恐れていたところに中学生らしさを感じました。
勝利がアンを好きだったとして、「事件」の一件で勝利は、アンと接点を持てたことに喜びつつもアンに殺してほしいと頼まれ傷ついていたのではと勝利の気持ちを想像すると胸が締め付けられるようでした。
そしてラストのアンと勝利の再会からまた新たな始まりを感じさせるストーリー性のある創作ならではのきれいな締められ方なのではないかと感じました。
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4087453138
No.15:
(4pt)

エピローグが好き

中学生女子が自殺を考える話です。

 おそらく最近では最も辻村節が全開となった濃い中二病的な雰囲気の中、追い詰められていく主人公の姿に、どうなるんだ、どうなるんだ、と気になって読み進めていけるのですが、いったん本を置いて現実世界に身を置くと、再びこの世界に入っていくのは少なからず意志の力を必要としました。

 だからこそか、そうしてたどり着いたエピローグは、二人の濃密な時間が否定されなかったこともあってか、とても印象的に感じられました。もしかしたら、わたしにとって今後1番記憶に残っていく辻村作品になるのかも……。
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4087453138
No.14:
(5pt)

病んでいる、と思う。でも……

『これは、悲劇の記憶である。』
 リア充女子の小林アンは、家や教室のリアルな現実の中に徹底的な絶望感を抱いていた。自身の美意識にあった、自身のリアルからは外れた男子、徳川勝利にアンは衝動的に依頼する。
「私を殺して」

 病んでいる、と思う。
 辻村深月さんの小説はネガティブな感情が剥き出しに現れる。
 読んでいると自身が隠しているそんな感情を無理矢理に揺さぶられる。
 自身はリア充でも、中学生女子でも、死にたがっている訳でもないのに。
 気持ち悪いんだけど、読むのをとめられずに、いつの間にか「これはウチの物語や」と思い込んでしまう。
 病んでいると、思う。

 読み終えて、晴れたという感じは少ない。
 でも、読み終えて、なんだか気持ちが楽になった自身に戸惑っている。
 久々に他にやることを横に置いて小説に没頭しました。
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4087453138
No.13:
(5pt)

余生を生きる私

夜寝る前に読み始めたのだけど、おもしろくて一気に読んでしまいました。
女の子同士の関係や教室の狭いヒエラルキーが本当にうまく描かれていて自分が中学生だった頃はもうかなり前なのですが、あの頃の息苦しさを思い出して胸が痛くなりました。
徳川とアンのもどかしいような関係も凄く良かったです。
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4087714039
No.12:
(4pt)

思春期、反抗期、中二病

タイトルや書き出しからいってサスペンスと思いがちだけれども、これは青春ガール・ミーツ・ボーイストーリーです。
ミスリードというより、サスペンスを期待して肩すかしを食らう方が大きそうで、読む方によってはがっかりするかもしれません。
 
この作品は、ストーリーは二流かもしれませんが、物語としては大変面白く読むことができました。
難しい語句や言い回しや、よくわからない比喩などを使わず、淡々と進む文章がとても読みやすく、
また主人公アンの複雑な心情をよく表現できていたと思います。
作品中では中二病という言葉がよく使われていますが、これは感受性の強さと無知が合わさった、誰もが体験する心境ではないでしょうか。
観た映画や読んだ本や聴いた音楽を、自分の感性だけで受け止めることは、大人となってはやりたくてもできません。
著者は作品中で、ラノベやアニメや中二病という言葉を用いて、その若さを揶揄しているようにも見えますが、
本当のところはその真っ直ぐな感性を素直に称賛しているのではないかと、私は思います。
 
さっくりと読めますので、青春時代に郷愁の想いを抱いている人は、手に取ってみてはいかがでしょうか。
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4087453138
No.11:
(4pt)

母親目線&中2目線

中2病という言葉は知っていましたが、この小説を読んで実感として分かった気がします。
中学2年の男女の1年間の独特な魂の接触を描いた作品です。

物事を深く考え込み、美意識が高く、常にはち切れんばかりの不満を抱え、自分だけが崇高な選ばれし存在のように感じ・・・中学二年生の心の動きがすごくリアルに描かれていて、正直読み始めはイライラしました。きっと現在の自分(中学生の子供がいる母親)の目線で読んでいたので、あまりに生々しい感触がして鼻についたのだと思います。でも言い換えれば、中学生の自意識過剰さや独りよがりさが、それだけ真実味を持って描かれていたのでしょう。

読みすすめるうちに、いつの間にか自分の目線が中学時代の自分のそれにとってかわっていました。今まで忘れたふりをしていたけれど、確実に自分にもこの時代があった。この焦燥感、閉塞感、孤独感!20数年の月日を一気に飛び越えて、過去の自分が現在の自分に重なってきました。私には、主人公・アンや徳川と似たところは特にないのに、どうしてこんなにも手で触れられそうなほどの共感を感じることが出来たのか?とても不思議な感覚でした。

事件の終わり方は、まあ、常識的で予想通りとも言えますが、それでよいと思いました。
物語のラストシーン10ページには、とてもホッとさせられ清清しい気持ちで読み終えることが出来ました。
人生、いろいろあるけど。諦めることも多いけど。お互いボチボチ頑張って生きていきましょうね、とアンと徳川に話しかけたくなりました。
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4087453138
No.10:
(4pt)

まあ、まあ、かなっ。面白かった、中学生の日常が興味深かった。

最後はきっとそうだろうなっと読んでいったので、展開が素直で
面白かった。文の構成がしっかりしている割には、中学生の生活が
あまりにも現代すぎてついていけない。もう少し時代背景を遡って
欲しかった。そうすると社会背景が浮かび、もっと物語が立体的に
なる。自殺願望をテーマにするのであれば、青春小説で終わらせる
のはもったいない。この作家は、文章構成力があるようなので、次
回作が楽しみである。面白かったが、ただ少し長すぎる嫌いがあり、
だらだら間延びしたところがあり、星一つ落とす。なかなか面白い。

オーダーメイド殺人クラブAmazon書評・レビュー:オーダーメイド殺人クラブより
4087714039
No.9:
(4pt)

現実世界に絶望した主人公アンの心理描写が素晴らしかった

学校での友人関係、しつこく干渉しようとする親との関係、異性との恋愛など、現代の中学生が抱える等身大の苦悩がリアルに描かれており、すぐに引き込まれた。

特に、現実世界に絶望した主人公アンの心理描写と、昆虫系男子徳永との友達のような同志のような微妙な関係の描写が素晴らしかったと思う。

物語の結末についても納得できるもので読後感も悪くなかったのだが、個人的には終盤の展開が少し物足りなかった。
オーダーメイド殺人クラブ (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:オーダーメイド殺人クラブ (集英社文庫)より
4087453138
No.8:
(4pt)

ひりひりと

思春期のひりひりとした感触が存分に伝わってくる小説でした。
舞台や雰囲気は、前に読んだ作品と同じ感じで、東京に行こうと思えばいつでも行ける
長野県という中途半端な田舎の、 学校、友達同士という閉塞的な世界で、
痛くも息苦しい人間関係が展開されていました。
この作家さんの作風というか、そういう感じですかね。そういう世界観と好きになれないけど、
どこかで、ああ、いるなと納得してしまう登場人物たち。
殺人は、まあ、ないですね。そこは期待しないほうがいいでしょう。
期待したら肩すかし。今時の青春ものという感覚で読んだほうがいいかも。
個人的には、前に読んだのと同じ感じだったので、もういいかなってところもあります。
好きな人ならはまる作家さんかも。
オーダーメイド殺人クラブ (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:オーダーメイド殺人クラブ (集英社文庫)より
4087453138
No.7:
(5pt)

【注意】ネタバレあります

辻村先生の作品は「冷たい校舎の時は止まる」の清水あやめさんを筆頭に、たいていいつもイタイ人が登場します。
でもここまでわかりやすく中二病に侵された子が主人公なのは初めてじゃないでしょうか。
辻村先生が描写するのはネタとして笑える痛さではなく、リアルに胸が締め付けられるような痛さ。
腹の中を探り合う脆い世代の女の子の心情を書かせたらピカイチだと思います。

「黒がカッコイイ、人と群れるのカッコ悪い、アングラって何だかいいよね。
でも友達いなくて孤独に過ごす強さはないからやっぱり友達も欲しい。
外されるのは怖いから、友達には中二病の事は隠そう」
主人公小林アンはこんな子。
友達も失い、信じられる者は誰もいないと打ちひしがれた時彼女は事件を起こすことを思いつきます。
これもまたありがちな「世界に名を残したい」な痛さでしょうか。
隣の席のアングラオタクな徳川勝利と組んで、殺人者と殺害者としての信頼関係を築きます。
このオタクな徳川君、ビニール袋を蹴っているのを見られた時点ではすでにアンが好きだったことになります。
好きな子に殺してくれと言われて彼はどう思ったんでしょう。
中二病思考だと「俺が一番綺麗な時に殺してやるよ」な所でしょうか。
でも実際は仲良くなるにつれて恋心も募ったでしょうし、それに彼は何も殺していないのかもしれません。
最初の子猫はたまたま死体を見つけただけ、次のネズミはそれこそネズミ捕りから持ってきたのかもしれません。
(ビニール袋の中に血だまりがあった描写から猫の解体はしているかもしれませんが・・・)
彼もまた好きな子にかっこいい所を見せたいお年頃の中二病の子なんだと思います。

女子同士のやり取りは本当にリアル。
何気ない言葉がどうしても我慢できなくて「あいつ外そう」なことって本当によくあります。
私も外したこともあるし、外されたこともあります。
経験があるからこそ読むと胸が痛くなるのでしょうね。
大人になった今では誰と誰が付き合おうがトイレに一人で行こうがどうでもいいじゃないかと思えますが
子供の頃はどうでもよくない最大の懸案事項でしたよね。

徳川が読んでた「チヨダコーキ」。3か月前に集団自殺事件が起こった描写がありました。
するとこの話は「スロウハイツの神様」の10年前の時の話になるので、
「ぼくのメジャースプーン」と「名前探しの放課後」の間、「凍りのくじら」と同じ頃のお話になるのでしょうか。
アンはあまり個性のない子に感じますが、アーティスト系の徳川はこれからも何かに出てきそうな気がします。
スロウハイツの住人よりは少し年下になるかと思いますが、進学で上京しましたし、またどこかでリンクしてほしい。
アンとは別に付き合えとは言わないが、黒歴史を共有する同士としてずっと関係を続けてほしい。

2月既刊の「本日は大安なり」と比べるとこちらは登場人物が10代の子ばかりですので、中高生に読んで欲しい1冊です。
逆にこちらに感情移入出来ないなと感じる大人は「本日は大安なり」の方がオススメです。
両方ともに懐かしい人物の描写はありますので、辻村先生のファンであればどちらも読んで欲しいです。
辻村先生を読んだことがない人は是非、他へのリンク元である「スロウハイツの神様」と「子供たちは夜と遊ぶ」を読み、
それで気に入ったら他の本も読んでみていただきたいと思います。
コンスタントに新刊を出してくれる、そしてまたどれも面白い、力のある作家さんだと思っています。
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4087453138
No.6:
(5pt)

中二ってこんな世界だった気がする

中学二年生という狭い世界の息苦しさが伝わる内容でした。その中で非日常に憧れる少年少女のやりとりが生々しく、また痛々しくて、読ませ方がうまいなと思います。先が気になって一息に読んでしまいました。結末にも納得ですが、後日談と最後の台詞が素敵でした。
オーダーメイド殺人クラブ (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:オーダーメイド殺人クラブ (集英社文庫)より
4087453138
No.5:
(5pt)

中二ってこんな世界だった気がする

中学二年生という狭い世界の息苦しさが伝わる内容でした。その中で非日常に憧れる少年少女のやりとりが生々しく、また痛々しくて、読ませ方がうまいなと思います。先が気になって一息に読んでしまいました。結末にも納得ですが、後日談と最後の台詞が素敵でした。
オーダーメイド殺人クラブAmazon書評・レビュー:オーダーメイド殺人クラブより
4087714039
No.4:
(4pt)

これが新しい友情の在り方。

雑誌の連載を読んでいたのだけど、
「おっ、そろそろ盛り上がるかな?」というところでまさかの最終回。
なのでちょっと物足りなくもあるのだけど、
著者が本作品を通して言いたかったことが凝縮されているラスト一行に、
「ああ、そういうことか」とすとんと納得がいった。
それをわかった上で改めて読み返してみるとなかなかの傑作ではないかと思う。

カースト制のまかりとおる「学校」という閉じられた空間で、
本作のようなことが実際にあったとしたらそれはすごく(危ういけれど)素晴らしいこと
なのではないだろうか。
私もこんな背徳的な経緯で友達を作ってみたいと思った。
こんな風に近づき合った二人なら、強い絆で結ばれてなかなか離れないだろうと思うから。
友達以上の特別な存在になれるような気がするから。

おすすめです。
オーダーメイド殺人クラブ (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:オーダーメイド殺人クラブ (集英社文庫)より
4087453138
No.3:
(4pt)

これが新しい友情の在り方。

雑誌の連載を読んでいたのだけど、
「おっ、そろそろ盛り上がるかな?」というところでまさかの最終回。
なのでちょっと物足りなくもあるのだけど、
著者が本作品を通して言いたかったことが凝縮されているラスト一行に、
「ああ、そういうことか」とすとんと納得がいった。
それをわかった上で改めて読み返してみるとなかなかの傑作ではないかと思う。

カースト制のまかりとおる「学校」という閉じられた空間で、
本作のようなことが実際にあったとしたらそれはすごく(危ういけれど)素晴らしいこと
なのではないだろうか。
私もこんな背徳的な経緯で友達を作ってみたいと思った。
こんな風に近づき合った二人なら、強い絆で結ばれてなかなか離れないだろうと思うから。
友達以上の特別な存在になれるような気がするから。

おすすめです。
オーダーメイド殺人クラブAmazon書評・レビュー:オーダーメイド殺人クラブより
4087714039
No.2:
(4pt)

ふみちゃんとつきあいたい

まず思ったのは、今のぼくは
芹香や倖には目もくれずにふみちゃんとつきあいたいけれども、
10代のぼくは逆だったんじゃなかろーか?!ってことです。

程度の差はあるのかもですが、
きっとこういう女子世界みたいなものは男子にもあります。
いつ、どうやって抜けてったんだっけか??

なんとなく、読んでて綿矢りさを思い出しました。

大好きな『吉本ばななのナバテアの解説』から引用。↓
私が信頼できると感じる人は、必ずなんらかのオブセッションを持っています。
それは、同じモチーフが何回も作品の中に出てくるということでもあります。

ということは、辻村さんは吉本ばななさんにすごく信頼されますね!!
オーダーメイド殺人クラブ (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:オーダーメイド殺人クラブ (集英社文庫)より
4087453138

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