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(短編集)
やさしい死神
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やさしい死神の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.20pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全10件 1~10 1/1ページ
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満足しています | ||||
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長編の七度狐、短編集の三人目の幽霊の順に購入した。 シリーズもの、四作目を待ち望んでいます。 | ||||
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落語ミステリー、という新しさ。 古典落語にちなみ落語家がからみ探偵は落語雑誌編集者、という落語好きにはうれしい設定。文章も何だか落語っぽく、テンポよく小気味よく話が進んでいく。 タイトルはホラーっぽいが、人が死ぬような重大事件はなく、ほっと心が温まるような人情話ばかり。そして最後にもちろん、オチもあり、微笑ましい。 やさしい気分で読めるミステリー。 | ||||
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2005年に出た単行本の文庫化。 『三人目の幽霊』、『七度狐』につづく、落語シリーズの第3弾。 5本を収める短編集で、それぞれ「死神」、「桜鯛」、「子別れ」、「宿屋の富」、紙切り芸がテーマとなっている。噺の内容が巧みにプロットに盛り込まれ、それでいてひねりのある真相へと至る構成が実に上手い。ラストはほのぼのとしたオチになっているのも安心設計だ。 ただ、展開が読めてしまいがちなのが惜しい。 『季刊落語』の間宮緑が着実に成長しているところが楽しいが、どうも本書で終巻のようだ。残念。 | ||||
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落語で言うところの人情話のような話が中心です。 これまでのこのシリーズでは、芸人の芸にかける執念みたいなものを主題にした話が多かったように思えますが、この短編集は読み終えた後、ほっこりとした気分になれるようなそんな話が中心です。 ミステリとしての謎は薄いかもしれませんが、こういう軽めのほのぼの話を読むのも読書の楽しみ方ではないでしょうか。 とはいえ、文中であらすじは解説はされているものの、取り上げられる落語は知っているほうが格段に楽しめると思います。 | ||||
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落語が題材になっているミステリというモノが1ジャンルをなしている。 落語好きにはたまらない小説で、つまりぼくはこのジャンルの小説を発見すると作者が誰であろうと読んでしまう。 そしてがっかりしたことは一度もない。 この本もそう、満足した。 たまに知らない落語の話が出てくると、今度はその元ネタを調べたり、そしてまたその元ネタの出来の良さに感心したりと至れ利尽くせるなのだ。 本書で紹介される落語の元ネタは、口入れ屋、死に神、桜鯛、宿屋の仇、芝浜、三枚起請、つる、花見の仇討ち、子は鎹(かすがい)、富久、試し酒、愛宕山、不動坊、品川心中、宿屋の富、親子酒。 この中では、芝浜と宿屋の仇、親子酒がお気に入り。まあこれはこの本のレビューとは無関係だが。 | ||||
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落語と探偵小説のコラボレーションと言えば、なんといっても北村薫の春桜亭円紫シリーズである。いわゆる「日常の謎」派の代名詞的存在なのだが、作者は「季刊落語」編集長・牧大路シリーズを始めるに当たり、探偵小説的興味を前面に押し出し、独自の「落語ミステリ」を立ち上げた。シリーズ第一作目の短編集『三人目の幽霊』にしてから、かなりの荒業はなれわざを駆使していたが、第二作目の長編『七度狐』ではこの作風をさらにおしすすめ、極限状況設定の下なかなか暴力的に物語が展開した。 そして本書。シリーズ第三作目は、再び短編集だが、特筆すべきは、収録作品の全てに「殺人」などの凶悪犯罪が出てこないことだ(一部に他の犯罪は出てくるが)。しかし、だからといって、作品が「日常の謎」に鞍替えしたというわけでもない。前作までの結構を引き継いでいるのだ。個々の作品に凝らされる奇矯なまでの奸計。何もそこまで、と思わせることは、あるいは作者の意図かも知れない。ともあれ、確実にいえることは、このあまりにも探偵小説的なこの風景に、「落語家」という人種がいかにも似合っちまってるってことだろう。「芸術家」を扱ったミステリでは、最終的に彼/女たちの狂気が析出される。前作『七度狐』はさしあたりそのタイプだが、本作は、滑稽なまでの手練手管が、人情の機微を浮かびあがらせるという「落語ミステリ」のもうひとつの行き方を示している。「落語家」ほど、人間臭くて、嘘臭い存在もいないのだろう。 | ||||
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落語を素材にしたミステリシリーズだが、噺家を主人公に据えず、落語雑誌の編集者を探偵役に配しているせいか落語そのものへの踏みこみがワンクッション置いた感じで物足りない。探偵役の牧と間宮のキャラクターはなんだか記号的で親近感がわきにくく、何より彼らの会話が「物語を進行させるための説明」に終始していてリズムに乗れないことおびただしい。ミステリは謎解きを堪能するものなのだから人物造型はそんなに重要ではないという考え方もあるらしいが、登場人物に感情移入できなきゃ真相解明の過程を読んでいてもノれないし、ノれなければ最後に解決をみても「そうだったのかぁ!」というカタルシスがない。短編の場合は枚数の制約などもあるのだろうが、ミステリにおいても人物の書きこみは大事だと思う。 そもそも、ミステリとしても人情噺としてもそこそこの出来、というのが辛い。「子別れ」をモチーフにした「幻の婚礼」は明らかに視点の設定に難がある。これは傍観者の視点で語ると焦点がぼやけてしまう話だ。同じ素材を扱った田中啓文の作品(「笑酔亭梅寿謎解噺」所収)がこの点を見事にキめて、謎を解きつつくっきりと二つの〈親子の別離と和解(再会)〉を印象づけているのに比べると、「親」でも「子」でもない第三者の間宮が謎をたどっていく過程は冗漫で、どうしても見劣りしてしまう。 「紙切り騒動」に至っては、読みはじめてすぐにラストがわかってしまって興醒めした。この一篇は、落語好きであればある人物のネーミングだけでサゲが見えてしまうもので、もちろん作者もそれを見越しているわけだが、でもそれじゃミステリとしちゃどうなのよ? と。ネタが割れていても、謎解きのプロセスを面白く読ませてくれるのならこんなこと言わないんですけどね。 | ||||
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「三人目の幽霊」より始まる落語シリーズの最新刊。 今回は、落語でいえば「人情話」ばかりを集めた短編集となっております。一気にすべてを読んでしまうのではなく、一話読んでは余韻を愉しみ、また一話読んではじわりと感動し、といった具合に読み進めて欲しい一冊です。落語ミステリなので当然落語が出てくるわけですが、どうしてその噺が出てきたのか、読んでいくと必ず納得させられます。 ミステリと噺の絡みが絶妙です。今回は、主人公・間宮緑嬢の活躍もあり、そういう意味でもおもしろいです。 | ||||
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「三人目の幽霊」より始まる落語シリーズの最新刊。 今回は、落語でいえば「人情話」ばかりを集めた短編集となっております。一気にすべてを読んでしまうのではなく、一話読んでは余韻を愉しみ、また一話読んではじわりと感動し、といった具合に読み進めて欲しい一冊です。 落語ミステリなので当然落語が出てくるわけですが、どうしてその噺が出てきたのか、読んでいくと必ず納得させられます。 ミステリと噺の絡みが絶妙です。 今回は、主人公・間宮緑嬢の活躍もあり、そういう意味でもおもしろいです。 | ||||
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