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マンチュリアン・リポート
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マンチュリアン・リポートの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.90pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全16件 1~16 1/1ページ
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草原のスバルシリーズの中では少し平凡なできかもだが当然読む価値あり | ||||
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張作霖爆殺事件を題材に、当事者外の二人の視点から描かれた人生劇。 二人のうちの一人は、事件時に張作霖が乗っていた機関車という、浅田次郎らしい作風。楽しく一気に読了。 | ||||
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蒼穹の昴から中原の虹へと読み込んできた最期がこれではあまりに味気ない。 調査の冒頭からやや無理やり感がある上に、鋼鉄の巨人に語らせるという意気込みは買うとしてもやや無理がある。 そうなるとたまに出てくる浅田次郎の白けるような泣かせの文体が余計白々しく感じてしまう。 よくもまぁそんな試みをしたものだがうまく機能しているとはいいがたく、これまでの物語の中で馴染みのない存在なので思い入れも持ちづらい。 張作霖に言わせたこのセリフは素晴らしかった 「たとえ百万に愛されても一人に心底憎まれれば命をなくす。 だが大勢の人間に愛されるには大勢の人間の恨みを買わきゃならねぇ。 俺様が神様と勝負して負けたわけも、それだろうぜ」 張学良のその後を知りたいものだ。 | ||||
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表現の自由を奪われし世の中も、光が点せば闇は消える。 教育は、闇夜を照らす光になる。 方向性が、大我ならよいが、小我を目指すものなら、もしかしたらそれは“洗脳”かもしれない。 もしそうなら、苫米地英人さんの出番? | ||||
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「中原の虹」の続編で、張作霖爆死事件の背景を描いています。 他の方も書いておられるように、これは「蒼穹の昴」「中原の虹」の間に挟まった「珍妃の井戸」に似ており、そのそっくり感を払しょくするためなのか、日本の軍人と、なんと機関車(心があることになってます)に交代に語らせるという方法をとっています。 同じシリーズの長編に、清国の建国時代の英雄が時折登場して「おとぎ話みたいな感じ」を醸し出しているように、この先品では機関車が「おとぎ話みたいな感じ」を前面に押し出しています。 私自身は「中原の虹」においても張作霖の魅力がいまいちわからなかったのですが、「マンチュリアン・レポート」を読むと、いよいよわからなくなってしまいます。 これだけを独立して読むと、張作霖の良さが全然わからないのです。うーん。 そうすると、この小説で一番魅力があるのは誰・・・? ひょっとすると、主人公は、機関車君かもしれない。 それでもこれだけ最後まで読ませるのは、浅田さんの書き手としてのうまさと言えるかもしれません。 新聞記者の岡さんも、軍人の吉永さんも年をとってしまっているし、自作はいったいどうなるのでしょう。 それにしても、占い師の白太太、いったい何歳なのでしょう? | ||||
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物語の始まりは浅田次郎らしくあり得ないような場面が精緻な描写でつづられる。 いやが上にも期待を膨らませて読み進んでいくと、この重大事件を扱うにしては余りページが残されていないことに不安を感ずる。 そして結末の事件の説明にかんしては、、、あたかもウィキペディアの解説でも読んでいるかのような気分になる。 歴史上悪役で通っている張作霖を主役に据えた中原の虹の締めくくりとしてはあまりにも寂しい。 | ||||
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蒼穹の昴は大好きで何度読んだかわかりません。ここから派生した小説は全て読んでますが、正直に言って物足りない気がします。今後に期待したいと思います。 | ||||
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・張作霖事件に対し、曖昧な形で幕引きしようとする政府に不快を示す天皇の勅命で調査を命じられた志津邦陽中尉が密使となって北京から奉天の現場を歩き、真相を上奏する。そのレポートと、張作霖を乗せた西太后のお召し列車「龍鳳号」の独白を交互に組み合わせることによって小説は構成され、歴史の闇を文学的な手法によって明らかにしようとする。 ・この小説は実録物として読むならば、あっと驚くようなネタが足りない。その一方で、歴史小説的な叙情たっぷりの描写が多く、ちょっと興ざめの部分も。ストーリーテラーとしての著者の才能は大変よく出ており、読ませる魅力は十分。 ・にもかかわらず、この小説だけ読んだ読者は、張作霖という英雄になぜ著者がこれだけ思い入れるのかよくわからない。レポートは次々に謀略の謎を解いていく。そして列車が自らの物語をしゃべる。このアイデアはみごとで小説に重層的な深みを与えるが、小説が感動を醸し出そうとすると、やや通俗的な詠嘆で終わる中国を舞台にした歴史小説のステロタイプが顔をもたげてしまう。 | ||||
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中国近現代史シリーズの第4作ということで、期待して読み始め、面白く読み終えることができた。小説としてはさすがのうまさだと思う。しかし「昭和史最大のミステリーを追う」とうたった文庫裏表紙の宣伝コピーは、どこまで的を射ているだろうか。 主人公(帝国陸軍中尉)が昭和天皇に呼び出されるという出だしのインパクト、張作霖爆殺(満州某重大)事件の経過や当時の中国の情勢などを分かりやすく伝える筆致など、ぐいぐいと読ませる語り口。とはいうものの、ストーリーはよく知られた範囲を超えることなく、ナゾ解きの部分はあってなきがごとし。蒸気機関車のモノローグ、秘宝の話などもピタッとは嵌まっておらず、それやこれやで拍子抜けの一面もあった。 | ||||
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『蒼穹の昴』からシリーズを全て読み終えた直後に本作の単行本が刊行されました。 文庫化にずいぶん時間がかかったように思えますが、何か特別な大人の事情があったのでしょうか? まさに首を長くして待ち続けた結果、期待が大きくなり過ぎました。 結果、実際に手にしてみると少しがっかりしたというのが正直な感想です。 この作品がシリーズ完結作だと勝手に思い込んでいましたが、この程度では終われないと思います! 張作霖の時代の人間になると、多数の写真のみならず、映像も資料として残こされるようになってきます。 張作霖を神のごとく美化することにはあまりにも無理があるのではないか。 日本の明治初期までの群雄、あるいは西太后のように、写真が数枚残っているだけの<伝説>に対しては、作家の描写のちからにより、読者がどのようにも想像を膨らませることができると思うのですが。 昭和期からの歴史小説が少ないのは、このあたりの難しさも関係しているのかもしれません。 ※「鋼鉄の公爵」の独白、違和感を感じました。 徐々に慣れはしましたが。 ※ 龍玉ですが、「それを運ぶ役目の人間」というものを明確に定めてしまうのは如何なものか。 張作霖以降、中国の歴史がどう推移するのかは周知のことですので、次回作における張学良の<落とし所>を予告されてしまったようで、どうも残念でなりません。 ※昭和天皇によりマンチュリアン・レポートの作成が命ぜられるわけですが、あれほどまでに明確に政治に関与していたとするならば、確実に戦犯になったと思います。 (著者は昭和天皇を暗黒の時代に抗する聖者、少なくとも賢者として描きたかったのでしょうが。) 昭和天皇との会話にはとにかく当時の状況の説明=情報を入れ込もうとする著者の作為があまりに強く感じられ、読んでいて強く違和感を感じました。 繰り返しになりますが、この素晴らしいシリーズを終わらせるのには十分ではない作品だと思います。 次回作での張学良の描き方、毛沢東の描き方について、読者の想像を良い意味で大きく裏切って頂きたいと思います。 | ||||
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蒼穹の昴からのファンで本作品を楽しみにしてました。 このシリーズをずっと愛読してた私にはずいぶんと感慨深いものがありましたが、 果たして、初めて本シリーズに触れる読者には多分よくわからないことが たくさんあるだろうなと思いました。 機関車トーマスのように心をもつ機関車と、それに乗車する張作霖との交流や、 知ってるようで知らない爆殺に至る経緯や状況など、興味深いエッセンスが 盛り込まれていました。 全体を通してしんみりとした印象の本です。 | ||||
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蒼穹の昴からのファンで本作品を楽しみにしてました。 このシリーズをずっと愛読してた私にはずいぶんと感慨深いものがありましたが、 果たして、初めて本シリーズに触れる読者には多分よくわからないことが たくさんあるだろうなと思いました。 機関車トーマスのように心をもつ機関車と、それに乗車する張作霖との交流や、 知ってるようで知らない爆殺に至る経緯や状況など、興味深いエッセンスが 盛り込まれていました。 全体を通してしんみりとした印象の本です。 | ||||
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張作霖の爆殺事件の背後に潜む闇を探る陸軍中尉、志津邦陽。 これが実は、天皇直々の密命による隠密調査なのだ。 物語は、志津中尉から鳩山一郎内閣書記官長を通じて天皇宛に出される満洲報告書(マンチュリアン・レポート)を軸に進んでゆく。 張作霖の列車を引く英国製の機関車の数奇な運命、張作霖とともに陪乗し、片足を吹き飛ばされた軍事顧問・吉永中佐などのサイドストーリーが重ね合わさり、事件の全貌が明らかになってゆく。 簡単に書いてしまえば何て事もないストーリーなのだが、これが浅田節になると、面白く読めるから不思議。 しかし「支那」とか「ヒトマルサンゴ」とか、当時のことばや軍隊用語を使ってはいるが、全体として物語に昭和の初めころの雰囲気を感じない。 「天切り松」などは時代感にあふれていたように思うが、本書ではそんな、著者らしい時代感がないのが残念だ。 最後の「終章」も設定に無理があるだろう。 「渾身の書き下ろし」とは言い難いのでは…? | ||||
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張作霖の爆殺事件の背後に潜む闇を探る陸軍中尉、志津邦陽。 これが実は、天皇直々の密命による隠密調査なのだ。 物語は、志津中尉から鳩山一郎内閣書記官長を通じて天皇宛に 出される満洲報告書(マンチュリアン・レポート)を軸に進んでゆく。 張作霖の列車を引く英国製の機関車の数奇な運命、張作霖とともに 陪乗し、片足を吹き飛ばされた軍事顧問・吉永中佐などのサイド ストーリーが重ね合わさり、事件の全貌が明らかになってゆく。 簡単に書いてしまえば何て事もないストーリーなのだが、 これが浅田節になると、面白く読めるから不思議。 しかし「支那」とか「ヒトマルサンゴ」とか、当時のことばや 軍隊用語を使ってはいるが、全体として物語に昭和の初めころの 雰囲気を感じない。 「天切り松」などは時代感にあふれていたように思うが、 本書ではそんな、著者らしい時代感がないのが残念だ。 最後の「終章」も設定に無理があるだろう。 「渾身の書き下ろし」とは言い難いのでは…? | ||||
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蒼穹の昴に始まるシリーズの最新作。張作霖爆殺を題材にした話なので、最低でも張作霖を主人公にした前作の中原の虹は読んでないとキツイ。帯には確か「張作霖爆殺の真相を追う名ミステリー」的なことが書かれていたけど、別に何の意外性もない、定説どおりの結論に落ち着くのでそういう物を求めて読む物ではないです。なのでむしろ話は前作からの主人公張作霖の物語の決着と、共に破壊された機関車・龍鳳号や、シリーズに登場したキャラクターのドラマといったものがメインです。それらはそれらでシリーズのファンならばまぁまぁ面白いのですが、やっぱり全体としては薄めの観が否めませんでした。違うとは思いますが、もしこれがシリーズの最終作だとしたら残念です。 | ||||
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蒼穹の昴に始まるシリーズの最新作。張作霖爆殺を題材にした話なので、 最低でも張作霖を主人公にした前作の中原の虹は読んでないとキツイ。 帯には確か「張作霖爆殺の真相を追う名ミステリー」的なことが書かれていたけど、 別に何の意外性もない、定説どおりの結論に落ち着くのでそういう物を求めて読む物ではないです。 なのでむしろ話は前作からの主人公張作霖の物語の決着と、共に破壊された機関車・龍鳳号や、 シリーズに登場したキャラクターのドラマといったものがメインです。 それらはそれらでシリーズのファンならばまぁまぁ面白いのですが、 やっぱり全体としては薄めの観が否めませんでした。 違うとは思いますが、もしこれがシリーズの最終作だとしたら残念です。 | ||||
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