屍鬼

評判

屍鬼の評価:

4.00/5点 レビュー 245件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.00pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全192件 121〜140 7/10ページ
No.72
(5pt)

村を襲う怪異

はやまない。

 怪異の正体はわかったが、それを村人に信じさせることができずに悩む敏夫。そして、過程を問わないやりかたが静信をさらに悩ませる。

 ここにきて、小野不由美は屍鬼の側の事情も考慮して書くようになっていく。ますます目が離せなくなる、屍鬼、四巻。
屍鬼〈4〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 屍鬼〈4〉 (新潮文庫)より
4101240264
No.71
(5pt)

超大作の完結

読み終わって、本当にすごいものを読んでしまった、ということしか言うことがない。まぎれもない傑作である。 五巻の冒頭で屍鬼たちの悲しい背景をちらつかせる。そして、屍鬼狩りが始まったところで、それまで(わりと)歴然としていた善と悪の概念をあやふやにしてしまう手法が上手すぎる。襲われる側であった村人が悪であるようにしか見えないのだ。 もちろん、人々には事情がある。家族を殺した村人の怒りは消えない、なりたくて屍鬼になった人じゃないものもいる。そこには純然たる食物連鎖の悲しみがある。 人の感情を持った屍鬼だからこそ、人間と相対化させることでやり場のない悲しみを描くことに成功している。善と悪がはっきりしているアメリカ系統の小説との違いが、その点にはっきりと現れていることは興味深い。
屍鬼〈5〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 屍鬼〈5〉 (新潮文庫)より
4101240272
No.70
(5pt)

ついに

明かされていく、村を襲う「もの」の正体。

 今までの症状と合致するように根拠をあげながら屍鬼の正体を清信に説明するシーンは秀逸ですね。

 全容が暴かれてからの加速度的な話の展開も上手い。真実に気づき始める人々、誰も信じてくれないくやしさ、死ぬとわかっていて何もできないもの、子供の孤独の戦い。

 うーん、本当に目が離せない。
屍鬼〈3〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 屍鬼〈3〉 (新潮文庫)より
4101240256
No.69
(5pt)

徐々に

盛り上がりを見せる屍鬼、第二巻。

 医者と坊主が必死で村に蔓延する異常事態を食い止めようと画策するが、それでも事態は拡がるばかり。

 この巻にあって、主人公である清信と敏夫の関係がさらにわかり、また、裏に思う人間関係が露呈されていく。そういった意味で、この巻は登場人物のしっかりした顔見せ、という意味になるのだろうか。

 
屍鬼〈2〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 屍鬼〈2〉 (新潮文庫)より
4101240248
No.68
(4pt)

屍鬼

街から隔絶された田舎の村。昔からの風習をいまだに引き摺っている。 小野不由美が送る、超大作。文庫版はベストセラーになっています。 全五巻の最初の一巻ということもあり、必然的に事件の起こる前兆になり、イマイチ迫力に欠け、さらには登場人物がめちゃくちゃ多く読みづらい面があるのも否定できない(っていうか、絶対しょうがない)が、それでもこれから発生する事件の壮大さを感じさせる筆力と、しょっぱなから人死にすぎです、という展開にはやっぱり期待してしまう。
屍鬼〈1〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 屍鬼〈1〉 (新潮文庫)より
410124023X
No.67
(5pt)

圧倒的

小野不由美のファンタジーを一通り読んでから、もう一度これを読んだら、舞台は山村に、主人公たちは中年になっているが、根本的なテーマは同じだったのか、と思った。つまり、自分の居場所探し。自分と他人との距離。そして、その人なりに、気高く強く、深い愛情を持って生きてきたはずなのに、状況が変わったとたんに一瞬にして崩れる人間の心。自分で思っていた「自分」が壊れていく恐怖、というのが小野不由美は上手い。やっぱりホラーの主眼は怪物でなく「人の心」なのだ。
屍鬼〈上〉 Amazon書評・レビュー: 屍鬼〈上〉より
4103970022
No.66
(4pt)

人間的な感情を持ったバンパイア“屍鬼”

文庫版で5分冊にもなっているこの長い小説を発行当時のハードカバー(上巻・下巻)で読んだ。物語の面白さもさることながら、「屍鬼」たちが凶暴で恐ろしいバンパイアではなく、姿かたちはもとより内面もきわめて人間的な感情を持った普通の存在として描かれているところが単なる「ホラー小説」の域をはるかに超えていた。文章自体も「吸血鬼もの」とは思えないほど淡々として穏やかな筆運びで、著者は「神」とか「秩序」とか観念的な「何か」を訴えたかったのではないかと思う。それにしても上巻545ページ、下巻726ページ、合計1271ページ、読み終えるのに11日間、フー、疲れた。
屍鬼〈下〉 Amazon書評・レビュー: 屍鬼〈下〉より
4103970030
No.65
(5pt)

屍鬼と人

社会からは隔離されたとある村,閉鎖された空間の中でじわりじわりと人間社会を侵食していく屍鬼.生きるためには人を糧にしなければならない彼らは,決して人間と共存できる存在ではない.事態に気付きそうな者,自分たちに害になりそうな者を巧妙に排除し,規模を広げていった彼らだが,智恵と勇気を持った指導者により団結した村人たちの反撃にあう. 繰り広げられる地獄絵図,屍鬼以上の残虐性を見せる村人達,もはやそこに倫理観は存在しない.対立する二つの勢力.そのどちらにも言い分があり,絶対に譲ることは出来ない.正義は何処にあるのだろうか? 
屍鬼〈1〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 屍鬼〈1〉 (新潮文庫)より
410124023X
No.64
(5pt)

刮目せよ!!

キングのパクリだと得意気にほざいているレビュアーがいますが、これはキングの「呪われた町」へのオマージュ作品です。パクリとは全然違うんですよ?理解できます?これがパクリならキングもブラム・ストーカーのパクリじゃんれの。どうも日本には実力も無いのに口だけは達者な身の程知らずが多くて困る。「村は死によって包囲されている」棺桶や卒塔婆の原料となる樅の木に囲まれた村を形容すると同時にこの作品それ自体を一文で言い表したこのフレーズだけで「屍鬼」は既に傑作ですよ。絶対だよ~~。
屍鬼〈1〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 屍鬼〈1〉 (新潮文庫)より
410124023X
No.63
(4pt)

ストーリーが、素晴らしいです。

~自己満足を満たすための長さは、いかにもライトノベルです。観念的で、冗長でもある。人間描写が、浅い!小説としては、完全ではないです。観念的な部分を削って、ストーリーをもっと書き込むこともできたと思うのです。しか~し、面白い。これは、これで良いのです。この作品は、この結果で満足です。これは、作家が、作家自身のある区切りのために~~書いた作品です。渾身の熱作ですもの。とばし読みでも良いから、必読です。・・・でも、解説はちょっと、違うと思うんだけども。キングはキングで、それも承知でそういう作品にしたのだと、思うのだけれども。~
屍鬼〈1〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 屍鬼〈1〉 (新潮文庫)より
410124023X
No.62
(5pt)

下巻から

何人かの方が書かれているように、上巻の前半は村の特殊なあり方形状が、延々書かれていてなかなか読むスピードがあがりませんが、上巻の後半部分から一気にテンポが速くなり、下巻後半部分では怒涛の展開、人間VS屍鬼との戦いはまさに圧巻でした。**若干ネタバレ***ハッピーエンドを期待してしまう私にとっては結末は少々ガッカリするものでしたが、それでもこれはお薦め作品です。前半のだらだら続いたように思われた村の描写も読み終わってみれば必要不可欠なものでした。この猛暑の夏にはピッタリ!?の作品です。
屍鬼〈上〉 Amazon書評・レビュー: 屍鬼〈上〉より
4103970022
No.61
(5pt)

常識に囚われた私達へ

私達の周りにある「常識」をすべて覆されるような物語が綴ってあります。たった一つの小さな町が、その常識から抜け出すまでの恐ろしい状況。異常であることを認めた後の、恐ろしい状況がリアルに表現されている本です。実は知らない所で、こんな現実が存在するのかもと、本気で思わせてくれる作品です。ええ、必読の一冊!!
屍鬼〈1〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 屍鬼〈1〉 (新潮文庫)より
410124023X
No.60
(5pt)

物語の序章

1巻から5巻まで、一気に読みました。長かったですが、惹きつけられる文章と内容で、すぐでした。(逆に読み終わってしまったのが残念です)タイトルからわかるように、屍鬼が村を包囲していく話です。しかし、単なるホラーや屍鬼vs人間という話ではありません。善悪とか生死とか、かなり堀下げて色々なことを考えさせられる、広大な話でした。主人公や敵見方関係なく、その時の登場人物に感情移入出来るところが、素晴らしいと思いました。屍鬼なんて物語上のものと思いつつも、専門的な部分もかなり緻密に書かれてあって、信憑性もあります。ネタバレになるので、あまり詳しく語れませんが…。1巻は、その長編の最初の部分。まだこれといって重要な事件も起こらず、のどかな村の生活風景が中心です。事件が盛り上がって、物事が動き出すのは3巻くらいからです。そこに辿り着くまでが長く感じたりもしますが、登場人物(後でこれ誰だっけ?ということもしばしば)の多さに振り回されないように、あちこち飛ぶ場面から離されないように、少しずつ整理して読むことをお勧めします。あるところまでいけば一気に読めますので、その長さに躊躇することなく気後れすることなく、読んでみてはいかがでしょうか。
屍鬼〈1〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 屍鬼〈1〉 (新潮文庫)より
410124023X
No.59
(5pt)

これぞジャパニーズホラー小説の金字塔

ページをめくると最初にTo 'Salem's Lotとあるように、これはかのスティーヴン・キング氏のホラー小説「呪われた町」(原題'Salem's Lot)を、設定の詳細が若干違うものの、ほぼ同じストーリー展開で、舞台を日本の田舎町にしただけなのですが、そこは小野不由美さんの驚愕すべく筆力、本家よりも日本人に合わせた作りで、同じ話ながらまったく別物のような物語に仕上ています。 これは凄いことです。はっきり言うと本家のイミテーションなのですが、本物よりも輝いているという、とてつもなく厄介な傑作です。 確かに長い。2段詰めで目いっぱい書き込み、総ページ数は約1700ページの驚嘆するほどの長さ。重厚な物語にものすごい描きこみのため、スローテンポで進む物語に本書を投げ出したくなる人もいると思いますが、あせらずゆっくり読み進んでください。後半物語が動き始めると、もう怒涛のごとくの展開です。ものすごく恐ろしい話です。これを読むと本当に恐ろしいのは人間なんだなあと、改めて実感します。 「十二国記」で知られる小野不由美さんの渾身の力作です。私の生涯ベストテンの一つの小説です。その分厚さに圧倒されること無く、一回読んでほしい作品ですね。 それにしても分厚い本です。上巻約700g、下巻約800g、あわせて1.5kg・・・・。鉄アレイ替わりになるなこれは(笑)。その重さに見合うだけの小説なので、いろんな重さにめげずがんばって読み進めましょう。きっと後悔はしませんから。
屍鬼〈下〉 Amazon書評・レビュー: 屍鬼〈下〉より
4103970030
No.58
(5pt)

一読に値します。

ページをめくると最初にTo 'Salem's Lotとあるように、これはかのスティーヴン・キング氏のホラー小説「呪われた町」(原題'Salem's Lot)を、設定の詳細が若干違うものの、ほぼ同じストーリー展開で、舞台を日本の田舎町にしただけなのですが、そこは小野不由美さんの驚愕すべく筆力、本家よりも日本人に合わせた作りで、同じ話ながらまったく別物のような物語に仕上ています。 これは凄いことです。はっきり言うと本家のイミテーションなのですが、本物よりも輝いているという、とてつもなく厄介な傑作です。 確かに長い。2段詰めで目いっぱい書き込み、総ページ数は約1700ページの驚嘆するほどの長さ。重厚な物語にものすごい描きこみのため、スローテンポで進む物語に本書を投げ出したくなる人もいると思いますが、あせらずゆっくり読み進んでください。後半物語が動き始めると、もう怒涛のごとくの展開です。ものすごく恐ろしい話です。これを読むと本当に恐ろしいのは人間なんだなあと、改めて実感します。 「十二国記」で知られる小野不由美さんの渾身の力作です。私の生涯ベストテンの一つの小説です。その分厚さに圧倒されること無く、一回読んでほしい作品ですね。
屍鬼〈上〉 Amazon書評・レビュー: 屍鬼〈上〉より
4103970022
No.57
(5pt)

読みごたえ充分!

この本は単なるホラー小説ではありません。恐怖という言葉のもとに、人間の持つ愚かさや、弱さ、残虐さを鋭く描き出しています。人間は「生きる」ために他の生き物を殺すことを厭いません。だが、「生きる」ために人間が人間を殺すことは、絶対に認めません。しかし、もし人間を殺さなければ生きていけないとしたら?殺さなければ自分が死ぬという事態に直面したとき、「誰も殺さずに、自分自身が死ぬべきだ。」と毅然として言えるでしょうか。そもそも、生きているとはどういうことでしょうか?体温があり、呼吸して、心臓が動いていれば、それでいいのでしょうか?全てが停止していても、その人の人格だけがしっかりと存在している場合はどうでしょう?「脳死」とは全く逆の場合があるとしたら、その人間は生きているのでしょうか、死んでいるのでしょうか?この本のラストに切なさを感じるのは、そういういろいろな思いが交錯するからではないかと思います。読みごたえのある、満足感が残る作品です。「人とは?」「生きるとは?」こんな問いかけを自分自身にしたくなるに違いありません。
屍鬼〈1〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 屍鬼〈1〉 (新潮文庫)より
410124023X
No.56
(5pt)

長編であることの短所と長所。

まず、短所としては、話がサクサク進まずに、物語の本筋がすぐには把握できない事。話がすぐに進まないと飽きてしまう人にはこの本は薦められない。長所としては、風景や情景の描写が緻密で、村の雰囲気や、村人の心の機微までもが、丁寧に書かれている事。ほとんどの人が顔見知りばかりという、田舎の閉鎖的な環境が、様々な村人の様子を通して、ありありと伝わってくる。最近はあまり使われなくなった漢字や表現も多いが、古民具的な味わいがあって、読みづらさは感じなかった。むしろそういう漢字や表現を使うことによって、昭和の時代のまま止まってしまったかのような村の雰囲気が感じられ、より味わい深い文章になったと思う。死に包囲され、原因も解決方法も解らぬ中、じわじわと包囲網が狭まってゆく……というところで上巻は終わりになる。「これからどうなるんだろう?」、「すぐにでも下巻が読みたい!」、そう思わせる終わり方である。
屍鬼〈上〉 Amazon書評・レビュー: 屍鬼〈上〉より
4103970022
No.55
(5pt)

筆力の高さが素晴らしい。

小野不由美の文章は、表現力が豊かで良い。閉塞した村の雰囲気や、住んでいる人間の一人一人に現実感があり、まるで自分が本当にその村に居るかのような感覚をおぼえる。ゆるゆると増えてゆく死人、それを知る者たちだけの静かな混乱と狼狽、少しずつ締められるような深深とした怖さがあるストーリー展開で、これから先はどうなるのかとドキドキする。
屍鬼〈1〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 屍鬼〈1〉 (新潮文庫)より
410124023X
No.54
(5pt)

後味悪い

登場人物が多いのに混乱することも無く、長い話なのに途中で止めることが出来なかった。読者が一番感情移入しやすい登場人物を、引きつけるだけ引きつけておいて、あっさり殺してしまうところがこの作者の怖いところかも知れない。読了直後は「面白かった?」と聞かれても「うーん」、「怖かった?」と聞かれても「別に……」っていう感じだったけど、じわじわと半年位かけてその面白さ、怖さが判ってきた。忘れられなくなる1冊だ。
屍鬼〈1〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 屍鬼〈1〉 (新潮文庫)より
410124023X
No.53
(5pt)

「SIREN」から入った人。

上巻をクリアした人ならば、更に厚みを増した下巻でも一気に読み進めることができると思います。上下巻合わせた厚みも去ることながら、登場人物の多さもまた圧巻です。読んでるうちに誰が誰だか分からなくなってしまいます(笑物語は一気に進み、屍鬼の正体が分かるにつれ、「屍鬼視点」での描写も読むことが出来ます。それは想像していたのとは全く違う、余りにも血の通った人間としか思えない生々しさがあります。屍鬼は恐い。けれど、それ以上に恐ろしいのは他でもない私達人間なんだなぁと思ってしまいます。『起き上がって』しまった事の悲劇。それを受け入れられない『人間』の恐怖。何が正しくて何が間違っているのかも分からない状況下の、主要人物達一人一人が下した相容れぬ決断。ラストは、そんな惨劇の後とは思えない程穏やかで、且つ物悲しい雰囲気が漂っています。2人に幸多からん事を。作中作の気難しさと医療用語の多さが私的に少し難点だったのですが、それを差し引いても、内容は十二分に素敵です。(そして、初読の際には太字の部分は軽く流す事をお勧めします/笑)
屍鬼〈下〉 Amazon書評・レビュー: 屍鬼〈下〉より
4103970030