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川の深さは



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【この小説が収録されている参考書籍】
川の深さは
川の深さは (講談社文庫)

川の深さはの評価: 4.00/5点 レビュー 90件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全67件 21~40 2/4ページ
No.47:
(4pt)

不器用な男の子のまっすぐさを感じました

国家に翻弄される、少年とその恋人、そして他人なのに少年の心を捉えたある男性。無謀な行動や、組織などいろんなことが出てくるけど、私は人の心を現した作品じゃないかなぁと思います。少年が全力で守ろうとした少女。命を賭してまで貫こうとした信念は、男性ならではじゃないかなぁ〜って。女性の守り方と男性の守り方って違うから。そんなのが、胸にグッときました。人って、国の前では無力なのかも、、、ってそんな気持ちも持ちましたけど。もちろんフィクションではあると思いますが、ちょっと現実とごっちゃになってしまいました。
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No.46:
(4pt)

正義の価値とは

映画化で話題を呼んだ『亡国のイージス』以前の物語。福井 晴敏の処女作(デビュー作ではない)でもある。 江戸川乱歩賞に応募され、当時選考委員だったハードボイルド作家・大沢在昌も絶賛し、一時期話題にもなった。残念ながらこの作品は受賞にはいたらなかったが、続編の『Twelve Y. O.』で見事江戸川乱歩賞を受賞しデビューした。 そのため、作品のストーリー的には 『川の深さは』⇒『Twelve Y. O.』⇒『亡国のイージス』 が正しいのだが、出版されたのは 『Twelve Y. O.』⇒『川の深さは』⇒『亡国のシージス』 という順になってしまっている。 国家とは何なのか、そして正義の価値とはいったい何かを考えさせてくる作品。さらにその先には人間の深い部分や裏が見え隠れする。アクション映画的な作品でありながら、社会に投げかけるメッセージ性もとても強い。作者は若いながら現在の日本という国の今の状況を冷静に見据えている。 しかしながら、全体で見ると本当によく出来た『エンターテイメント作品』であることは間違いない。そのため、重苦しい小説が苦手な読者も引き込む独特な力がある。福井 晴敏の作品には全てに一貫したテーマがあり、それをいろいろな角度から迫ってくるのが彼の作風なのだろう。作者の若さと熱意がストレートに伝わってくる作品だ。
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No.45:
(4pt)

男っぽい作品

この作品から「トゥエルブYO」「亡国のイージス」と展開する。シチュエーションが違うだけで登場人物や話の展開はよく似ている。他作品と同様に回想という体裁での体制批判が長い。そこが長々とあってあまり好きではないが、その部分を除けば、スピード感のあるストーリーでおもしろい。
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No.44:
(4pt)

高村批判

福井の作品を この本で初めて読んだ。確かに読みやすいし もっと言うと ぐいぐい読ませるものがあり 二日酔いの日の夜という眠い中でも 最後まで読んでしまった。 従い 翌日も体がだるかった。 一読して 高村薫を思ったのは小生だけではないと思う。北朝鮮などの舞台仕立て、細かい文章の表現に はっきりと高村の影響を感じる。 但し 高村の文は さらにねちっこいのに対しては さらりと書いている部分も多く その分読みやすい。 しかし 一方 高村が犯罪を通じて 人間の「業」に迫っているのに比べると 福井は エンターテイメントを目指している。これは 福井による「高村批判」と言ってよいかもしれない。 しかし 面白い。
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No.43:
(4pt)

この作家の原点です

この作家の処女作です。第43回江戸川乱歩賞の最終選考に残り、野沢 尚の「破線のマリス」と最後まで激しく争い惜しくも落選した作品。乱歩賞受賞は翌年の「twelve Y.O.」まで待たねばなりませんでした。テレビ業界の内幕物としては秀逸ですが、ミステリーとしては最後まで殺人事件の犯人も動機も不明なままの「破線のマリス」より、この作品の方が荒々しくも熱気にあふれ、心惹かれるものがありました。もっともこの作品もミステリーというよりは冒険小説ですが。そんな野沢 尚も、前年の候補作「魔笛」は、抜群の描写力とダイナミックなストーリー展開で大いにワクワクさせられる作品でしたが、受賞したのは他の凡庸な作品でした。このあたりに因縁めいたものを感じます。さて、前置きが長くなりました。処女作には、その作家のエキスが最も色濃く反映されると言われますが、まさにその通りです。「彼女を守る。それがおれの任務だ」と、傷だらけになりながらも愛する女性のため一人で強大な権力に牙をむく保。そんな保と出会い、彼を助ける事を決意する元刑事で、今はグータラ警備員の桃山。自閉症気味で生硬な青年と、過去を背負い人生に疲れた中年という組み合わせは以降の作品に共通して見られるパターンです。世代も立場も考え方も違う二人がぶつかり合いドラマは進行します。やや癖の有る文章で、作者の主張が鼻につく部分もあります。ストーリーには、反主流派がテロまで起こすか? とか、最後に護衛艦に突入してまで止める必要があったのか? 等の疑問点もあります。でも、この作品にはそんな事を吹き飛ばすような、圧倒的な迫力でたたみこんでくるパワーがあります。熱い作品です。ぜひ一度読んでみて下さい。
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No.42:
(5pt)

本当にあったら怖い?日本のヤミの部分のお話

「亡国のイージス」の作者の処女作。この頃から既に彼の小説の世界観は完成されていたのだと驚かされます。 内容は、日本の中の闇の部分のお話。こんな組織が本当に存在したら怖いよなー、と思う反面、全く無いのも如何なものか? と思えたりなんかして。 存在意義を認めるわけではないけれど、暗(底)部が深くて暗ければ暗いほど、明るい部分も安定するような気がするから。世の中、良くも悪くも陰陽のバランスの上に成り立っているからね。 こんな闇を全く抱えていない、単なる一億総平和ボケの国なんかだったりしたら、それはそれでイヤだなぁ、なんて思える私は変なヤツ???
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No.41:
(5pt)

ツボは押さえてますなぁ

福井さんの作品の中では結構シンプルに纏まった方の作品じゃないでしょーか?長からず、、短からず。12y.oでもまぁ言えるんですか。物語の設定や登場人物的にはこちらの作品の方が読みやすいと思います。内容的にはそつなく泣けるよーに展開していく 笑非常に福井さんの作品としては入り易いと思いますよ
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No.40:
(4pt)

面白いけれど

クウィネルを思わせる上等のポリティカルサスペンスだと思います。情報収集も分析も丁寧だし作者が伝えたいメッセージもよくわかる。ただ惜しむらくはあまりに同じすぎて。これが一番伝えたいことなんだろうなとだから何度書いてもこうなってしまうのかなとそれはわかるけれどこれだったらあえて亡国以外読む必要がないような。もちろん単独で充分面白いんですけどね。
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No.39:
(4pt)

男ならこれを読むべきだ

主人公が某ガンダムの主人公と性格そっくりだったりするのは置いておいて。何とも男くさい話である。デビュー作には、作者の全てが注がれると言うが、ここまでくると作者には“男らしさ”という言葉に相当こだわりがあるようである。描かれるのは男としての生き様だ。安穏とした現代日本、黒でも多数が白といえば白となる今、日常の裏やメディアに乗る情報の裏では何が起こっているかわからない今。そこで男を張る、というのがどれ程のものかを作者は書き、それを書くことが、作者自身の男らしさであると主張しているかのようだ。言うまでもなく、今は男女平等が叫ばれている。ともすれば、男尊女卑的ととられ得ないネタではある。偏った見方をすれば、“女の幸せは男なくしてはあり得ない”と言ってるに近い描写もある。が、福井晴敏は真っ向から叫んでいる。こんなときだからこそ、男は男らしくあるべきだと。
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No.38:
(5pt)

大いなる一歩

語るべくして物語を語り。そして自分の思いを行動にして表現する。こういう「男」たちが本物の国を作っていくのかもしれない。しかしそこは世の中うまくはいかないものかもしれない。本当に守るべきものとは何なのか。その問いかけはここから始まり、ずっと続いていく。福井 晴敏の原点といって過言はないだろう。
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No.37:
(4pt)

福井ワールドの原点です。

福井晴敏が先に書いたのはこっちというのを購入済みの『Twelve Y. O.』の先に読んだあとがきで知り、先に読みました。 ※『Twelve Y. O.』は『川の深さは』の続編という設定となっています。 『亡国のイージス』、『終戦のローレライ』がよくてこの作品を読みましたが、この2作に通じる福井晴敏ワールドの原点が楽しめます。 さすがにこの2作ほどの読後感は味わえませんが。。。
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No.36:
(4pt)

主人公は作者自身?かも

作者の福井さんは大学を中退して小さな警備会社で警備員をしていたそうですが、本書の主人公はグータラ警備員です。グータラですが、中身はかっこよくて人間的な魅力にあふれる中年です。主人公には作者自身が投影されているのかもしれません。そんな警備員と、ターミネーターのように強い青年、モデルのような美少女、愛を知らずに育った美人キャリア、そんな人たちの繰り広げるドラマは、ハリウッド映画のようにおもしろく読めます。もちろんハリウッド映画のように都合よく話が進んでしまう部分もありますが、おもしろいので気になりません。しかし、中盤にストーリーの展開が止まり説明調の長い文章が続く部分があり、読むのがめんどくさくなってしまいます。この部分を乗り越えると後半は、また面白くなり、ハリウッド的なエンディングが待っています。読んでみてください、面白いですよ。
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No.35:
(4pt)

「亡国のイージス」の序章として

感情の起伏を巧く表現出来る人が福井晴敏だと思う。恋愛なんてまったく出てこなさそうな話なのに出てくるし、触れ合う事すらされてもいないのに心を通わせている二人が出てきたりして、暖かさもある。「亡国のイージス」にも登場するDAISの前進となる所が舞台となっているので、「亡国のイージス」の序章として読むにも、ちょうど良いボリュームの物語。保の急き過ぎる所よりもその場に踏み留まり助けを求めていた涼子に魅かれてしまった。
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No.34:
(4pt)

面白い!

どんなに激しい戦闘シーンが描かれていても、この作品の根底に流れるものは、人間の人間に対する愛だ。不器用な生き方しかできない桃山だが、ありのままの自分をさらけ出し、相手の閉ざされた心を開くことができた。命の大切さを叫ぶ姿にも、胸を打たれる。人は、自分が無力だと分かっていても、あえて困難に立ち向かって行かなければならないときがある。愛する人のために・・・。保の思いが、保と関わった全ての人の心に届きますように。葵も、これからの人生を強く生きていけますように。「どんなに汚されていても、流れ続ける川には未来がある。」とても印象的な言葉だった。
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No.33:
(5pt)

感動作です。

亡国のイージスを読んで非常に感動して、Twelve Y.O.とこの川の深さはを買いました!やっぱり同じ福井さんの作品だけに予想どうり素晴らしかったです。人物の設定がすごくいいと思いました。それと、言葉に語りかけるような重みがあります。読んでみてください。
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No.32:
(4pt)

久しぶりにのめり込める作家かな?

全体のクールな文章とその奥にある熱さは、ハードボイルドですね。特に大藪晴彦の文体を思い出させてくれました。大藪晴彦氏が現代にて絶好調であれば、こんな作品を書いてくれたかもしれないと想像させられました。問題は、この次ですね。ローレライ、イージス、その後の作品に期待しています。ファンを飽きさせない柔軟なワンパターンをお願いします。
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No.31:
(5pt)

読み終わった後、溜息が出た。

福井氏の作品は「終戦のローレライ」で知って見事にハマり、それ以来色々集めている。その中でも、「川の深さ」はエンターテイメント性に優れ、読み終わったあとに切ない希望を残してくれる。あと一歩のところで乱歩賞を逃したとだけあって、全体的なレベルが非常に高い。緻密で隙のない描写(くどいくらいに感じることも)、親近感を持って迫ってくるキャラクター。福井哲学とも言うべき、彼の作品に関して一貫してあるテーマが強く強く訴えかけられている。福井氏の魅力は少年少女とその上の世代の対比が一つだと思うが、この作品でもそれは存分に発揮されている。この少年少女のキャラクターが若い世代にも読みやすさを与え、比較的読める年齢層を広くしていると思う。キャラクターたち自体は愛しい馬鹿野郎、という台詞がぴったりくる。とにかく熱いのだ。豊かで綿密な情景描写とは裏腹に、戦闘シーンの豪快さ、大迫力が素晴らしい。最近ネット作家だとか色々騒がれているが、彼は正真正銘「紙面で戦う作家」であり、しかもとてつもない実力を持った作家だと思う。
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No.30:
(4pt)

マル暴あがりのくたびれ中年警備員再生物語

福井晴敏の小説はどれも頁が黒い。饒舌にコトバを紡ぎ人物や状況をを彫りあげていく遣り方がそうさせるのだろうか。少なくとも簡素に科白をつないでゆく類の作品ではない。それ故、派手なアクション描写とは裏腹に、読者にそれなりの集中力を要求する。饒舌が陥りがちな言葉の安売りを辛うじてまぬがれているのは、戦後日本やそれを象徴する国防に対する芯の通った主張が底にあるからだろうか。
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No.29:
(4pt)

引き込まれる物語

皆さん御承知ではあるかもしれないが、福井晴敏氏の処女作が本書である。アクションあり、人間ドラマあり、問題提議ありの、およそ390ページにわたる重厚な作りになっています。物語を読み終わり、おもしろかったと思うと同時に、やはり問題提議にも目を向けざるを得ません。日本という国の安全、それを守る人々、高度情報社会の落とし穴、権力が作り出す汚濁、様々な問題が、本書には含まれています。当然、このような数々の問題を深く論じている本はあるでしょうが、今までそのようなテーマの数々とは無縁だと思ってきた、私のような人たちには興味を持つきっかけとして、有効活用できるだろうと思います。私たちの位置からでは見えない「国家」という川の底に、個人が自分の川を合流させていかなければならない時が、迫っているのかもしれません。
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4062102846
No.28:
(5pt)

人それぞれ

「宝島社 このミステリーがすごい!」 2001年度 第10位 「週間文春 傑作ミステリーベスト10」 2000年 第15位 経歴上では第44回江戸川乱歩賞受賞作品である『Twelve Y.O.』が福井晴敏氏のデビュー作品となっています。 しかし、本書は第43回江戸川乱歩賞の最終候補に残った作品です。大激論の末、残念ながら受賞はできなかったのですが、実質的な福井晴敏氏のデビュー作品はこの『川の深さは』です。 題名にも出てくる「川」。これが物語の底を綿々と流れています。そして、「川」が最後にたどり着くのはいったいどこなのか… オウム真理教による地下鉄サリン事件等の一連の事件をバックグラウンドに置き、現代の日本社会へ問題提起をしていると私は感じました。 いったいどのような問題提起をしているのかということは、是非本書を読んで感じてください。 どんなことを感じるかは人それぞれで良いというより、そうあるべきだと私は思います。 なので、先入観を与えないためにも私が本書を読んで感じたことをここに綴るのはあえて控えさせてもらいます。 そうすると、レビューにならない気がしないでもないですが、私は様々な人が本書を読んで、様々なことを感じてほしいと思っています。 是非、「川」へ足を踏み入れてみてください。 ソレデハ…
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4062102846

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