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ガイシの女



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【この小説が収録されている参考書籍】
ガイシの女
ガイシの女 (廣済堂文庫)

ガイシの女の評価: 4.00/5点 レビュー 7件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全4件 1~4 1/1ページ
No.4:
(5pt)

息詰まる外資の駆け引きと、ひたむきなヒロインの活躍が楽しめるミステリー

ドライな経営理念。
内(社員)に対しても外(取引相手や投機先)に対しても一貫しているシビアな評価。
「外資」と言われて、貧弱な知識しかない私が思い浮かべるのは、そんなイメージばかりでした。

この「ガイシの女」では、そんなイメージばかり先行する外資の具体的な姿や戦略がリアルに描き出されています。さらにそればかりではなく、個性的な登場人物たちが絡み合い、息もつかせぬドラマが展開されます。ミステリーとしての読み応えは十二分!

外資系の銀行に勤める岩本杏子。華やかなイメージとは裏腹に、仕事も順風満帆とは行かないし、プライベートでも夫との別居という問題を抱えていた彼女。しかし、杏子の人生の本当の波乱は、年の瀬も迫った十二月二十七日に、一人の男――杏子の兄・隆人が駅のホームから身を投げたと伝えられたときに始まるのだった。

破綻した会社の社債を販売していた責任を感じての自殺だとされた、突然の兄の死。
けれどもその周囲には、不穏な気配が見え隠れしていた。兄の残した謎めいたメモと写真。生前の兄と最後に仕事をしていたというパート女性の失踪。
さまざまな思惑と欲とが交錯する中、ひたむきに兄の真相を追いかける主人公をつい応援したくなってしまいました。

生き馬の目を抜くようなビジネス世界の駆け引きと、その渦中で決して目を抜かれる側には廻らないガイシの用意周到さに圧倒され、また二転三転する事件の行く末からも目が離せず、あっという間に読みきってしまった傑作でした。
ガイシの女Amazon書評・レビュー:ガイシの女より
4062144697
No.3:
(4pt)

女ってしたたかだなぁ〜を実感しちゃうミステリー

書き下ろしの経済ミステリー作品です。

外資系銀行に勤務する岩本杏子が主人公。
外面的にはかっこ良さを絵に描いたようなバリバリのキャリアウーマンですが、
その実際は、大した仕事は与えてもらえず、外国人上司との関係に神経をすり減らし、
私生活では友だちに旦那を奪われ離婚を迫られているという悲惨な状況。

そんな杏子の心の支えであった兄が突然自殺。
納得できない杏子は、真相究明に乗り出します。

登場する女性たちは、揃いも揃って相当にしたたか。
「出来る女」であるはずの杏子が、世間知らずのお嬢様に見えてきてしまいます。
『ガイシの女』と銘打つほどの、経済小説としての食い込みには物足りなさを感じますが、
ミステリーとしての疾走感は十分に楽しめます。
ガイシの女Amazon書評・レビュー:ガイシの女より
4062144697
No.2:
(5pt)

いろんな女性の人生が見える

ミステリーって、普段はあまり読まないのですが。
帯の文章にひかれて手をとりました。
すごくおもしろかったので、みなさんにもおすすめします!

〈「ガイシ=外資系企業」で働く女は、使い捨てなの?
キャリアを夢見るすべての女性に贈る会心作!
バリバリ働くイメージとは裏腹に、実情はパワハラ、セクハラが横行するシビアな世界。
企業犯罪の犠牲になった兄の無念を晴らす杏子が、「ガイシの闇」に立ち向かう!〉

冒頭の、ヒロインが英語を使って分刻みで仕事をさばく描写から、
もうひきこまれてしまいました。
ガイシの女、かっこいい!

兄の〈自殺〉。多額の保険金を手に入れることになった兄嫁は、前夫も不幸な事故で亡くしているという。
兄は本当に自分で死を選んだのか? 捜査に乗り出すヒロイン・杏子。

〈ガイシ〉の世界は、見た目ほど華やかではありません。
ある日突然ボスが変わって後輩に仕事をとられることも、日常茶飯事。
そんな中、失う恋と、芽生える恋…。
杏子がバリバリ仕事をするペースにのせられつつ、事件は真相に向かっていきます。

杏子も、彼女をとりまく人もハイクラスなので、出てくる小道具もさりげなくセレブな感じ。
金融用語もわかりやすく説明してあるので、とっつきやすいです。
1冊で2度も3度もおいしい小説です。

作中には、いろんな生き方をしている女性が出てきましたが、したたかで、どこか憎めない人ばかり。
女性を描くのが上手な方だなー、と思いました。

なんといっても、読後感が爽快です。
途中、「やっぱり仕事って大変だな〜」とか「こんな人が身近にいたらつらいな」とか
思いながら読んでいましたが、
こんなにスッキリした大団円を迎えるなんて!
読んでよかったです。

ドラマにしてほしい!
ガイシの女 (廣済堂文庫)Amazon書評・レビュー:ガイシの女 (廣済堂文庫)より
4331614166
No.1:
(5pt)

いろんな女性の人生が見える

ミステリーって、普段はあまり読まないのですが。
帯の文章にひかれて手をとりました。
すごくおもしろかったので、みなさんにもおすすめします!

〈「ガイシ=外資系企業」で働く女は、使い捨てなの?
キャリアを夢見るすべての女性に贈る会心作!
バリバリ働くイメージとは裏腹に、実情はパワハラ、セクハラが横行するシビアな世界。
企業犯罪の犠牲になった兄の無念を晴らす杏子が、「ガイシの闇」に立ち向かう!〉

冒頭の、ヒロインが英語を使って分刻みで仕事をさばく描写から、
もうひきこまれてしまいました。
ガイシの女、かっこいい!

兄の〈自殺〉。多額の保険金を手に入れることになった兄嫁は、前夫も不幸な事故で亡くしているという。
兄は本当に自分で死を選んだのか? 捜査に乗り出すヒロイン・杏子。

〈ガイシ〉の世界は、見た目ほど華やかではありません。
ある日突然ボスが変わって後輩に仕事をとられることも、日常茶飯事。
そんな中、失う恋と、芽生える恋…。
杏子がバリバリ仕事をするペースにのせられつつ、事件は真相に向かっていきます。

杏子も、彼女をとりまく人もハイクラスなので、出てくる小道具もさりげなくセレブな感じ。
金融用語もわかりやすく説明してあるので、とっつきやすいです。
1冊で2度も3度もおいしい小説です。

作中には、いろんな生き方をしている女性が出てきましたが、したたかで、どこか憎めない人ばかり。
女性を描くのが上手な方だなー、と思いました。

なんといっても、読後感が爽快です。
途中、「やっぱり仕事って大変だな〜」とか「こんな人が身近にいたらつらいな」とか
思いながら読んでいましたが、
こんなにスッキリした大団円を迎えるなんて!
読んでよかったです。

ドラマにしてほしい!
ガイシの女Amazon書評・レビュー:ガイシの女より
4062144697

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