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パンドラの火花
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パンドラの火花の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.33pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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子供に頼まれ購入。一気に読んだそうでおもしろかったようです。 | ||||
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誰もが思い描く、タイムトラベルの話だが、始まり方が良かった。それは、東京拘置所の中からそして、主人公は死刑囚なのである。松木という男からこう告げられる。「つまり、時空移動によって、今から三十五年前の十六歳のあなた自身に会い、説得し、自分の犯罪の罪の実行を食い止めるか、もしくはその権利を放棄し・・・死刑の執行を受け入れるか、これら二者のうちどちらかを選択せよ、ということです」 時空監視官十七番の付き添いで、タイムトラベル後早速若い頃の自分と話した。彼は何より、人としての交流を予感させないほどに、眼が死んでいる。心の腐りようは想像以上だ。しかし彼の気持ちはわかっていた、自分自身なのだから。私は、粘り強く説得した。人を殺して後悔していること、もっと広い世界があることを。しかし彼は、上の空だった。左手が耳たぶから離れようとしない。私は、急速に冷めた。・・・無理だ。こいつは裏切る。私は、彼をナイフで刺した。だが、ナイフは、まだ刃の半分を外気に曝していた。刃先が丸いことを抜きにしても、自分ではそれなりの力を込めたつもりだったのだが、知らぬ間に手加減をしたのか。私は、この三十年以上の年月は無駄ではなかったことを漠然と思った。あの時と違い、抑制が働いたのは、少しはまともな人間になったことの証明だ。 この小説の構成も内容も素晴らしい。死刑囚による短編物語の3話で構成され、最後には大きな線で時空を繋げてきた。アイデア自体は、単純であるがこの構成には驚かされた。最後は、タイムトラベルの矛盾点を感じたが、十九番の生きる目的みたいなものがかっこよくみえた。 | ||||
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この本から黒武作品に入る方は、星は三つぐらいだと思うかもしれない。 さて、過去に戻ってどこかを変えられたら、というのはいろいろなバージョンで嫌というほど考えたテーマだが、「自分」を説得するというのは、私の場合完璧に考えの外だったので新鮮だった。そういう意味では、認めるのはすごく嫌だが、すべてを周りのせいにするガキと大して差はないのかもしれない。 それにしても、この著者の「世間にはびこるどうしようもないガキ」に対する筆の容赦のなさは相変わらずで、その痛快さは「粛清の扉」のときと何ら変わらない。 デビュー作があまりにも鮮烈だったので、1冊の本として物足りないのは事実だが、本作と「メロス・レヴェル」、すべてどこかでつながるようになっている気配があるので、「そして粛清の扉を」がお気に召した方は一応読んでおいた方がいいと思う。 | ||||
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後に犯罪をおこす過去の自分を未然に説得し、 犯罪を無かった事にするために 死刑囚が3日間限定でタイムトリップする物語。 3人の死刑囚のエピソードがあって、 一人一人のエピソードは悪くはない。 あっ!と思わせる仕掛けもあった。 だけど長編作品なのに3人のエピソードがカチッとはまってくれず、 最後の章が活かされていなかったと思う。 タイムトリップものらしくない。 その辺りが消化不良の原因かもしれない。 | ||||
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