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パンドラの火花
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パンドラの火花の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.33pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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過去の自分を説得して犯罪をやめさせるという奇抜な発想がおもしろかった。物語の語り手が未来の犯罪者、過去の犯罪者、そして未来の犯罪者に同伴する時空捜査官と変化して、それぞれの立場での心情もうまく表現されていて読みやすかった。ただ、どの物語も中途半端に終わって、最後はよく分からない終わり方だったのが残念だった。 | ||||
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時は2040年、死刑囚が“時空移動システム”で35年前に戻り、「凶悪事件を犯す直前の自分自身を説得し、犯行を阻止せよ」、「期限は72時間。成功すれば釈放、失敗なら死」と命じられる。 本書は3人の死刑囚が、名前がなく17番とか18番とか番号で呼ばれる“時空監視官”と共に、過去の自分自身と対峙する物語がオムニバス風に描かれている。 まるでTVシリーズ・タモリの「世にも奇妙な物語」のような奇想サスペンスである。 着想が奇抜である上に、老境に入った死刑囚たちが35年前の若き日の自分自身に対して、戸惑いながらもこれまでの経験を生かして真摯に説得する姿はなかなか迫真である。 説得される側も、いきなり未来の自分が現れて、わけの分からないことを諭され、面食らう姿も興味深い。 また3つのうちの1つのケースは逆に未来の自分が訪れる25歳時の若者の視点から描かれるなど変化をつけ、工夫もうかがえる。 しかし全体的にみて、小さくまとまってしまっている感は否めない。 黒武洋は’00年、『そして粛清の扉を』で「第1回ホラーサスペンス大賞」を受賞して劇的なデビューを飾った。それは、ある高校の女性教師がクラスの生徒を教室に監禁して、現在進行形で次々にほぼ全員を殺害してゆくという『バトルロワイヤル』を超えるほどの衝撃作だった。 『そして粛清の・・・』の印象が強すぎて、私には後続の作品が物足りなく感じてしまう。 あれほどのものは望むべくもないかもしれないが、著者にはあのようなインパクトのある作品をどうしても求めてしまう。 | ||||
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犯罪をおかし、死刑判決を受けたものが、過去の自分を3日以内に説得して犯罪を思い留めさせることができれば放免。できなければ死刑。表向きには死刑制度がなくなった時代、世界の話である。 一人は犯罪者、一人は説得を受ける過去の自分、一人は説得をするために過去へ向かう犯罪者の同伴者。登場人物は変わるものの、これら3人の視点での物語。 現在の自分はもちろん必死であり、説得される過去の自分は突然のことに驚きと戸惑いをかくせない、或いは助言と監視の役割をもった番号で呼ばれる人物である時空監視官はこうした光景をどう見るのか。 面白かったが、章のラスト、エピローグなどが何故そういう方向になるかな、という部分やシステムの話がくどいと思った部分もあった。 | ||||
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