隻眼の少女

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評判

隻眼の少女の評価:

2.96/5点 レビュー 166件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点2.96pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全288件 81〜100 5/15ページ
No.208
(5pt)

後期クイーン問題に真っ向から挑んだ意欲作

本書はいわゆる後期クイーン問題に正面から向かい合った作品で、そのなかでも偽の手掛かりという点にひたすらロジックで挑んでいるところが印象的です。精緻なロジックとりわけ偽の手掛かりと本物の手掛かりを峻別するロジックが素晴らしく、また反則とも言われかねないぶっとんだトリックが使われていますがそれを成り立たせるための構成が秀逸です。少々解せないトリック(前述のものとは別)が使われている点は感心しませんが非常に完成度も高く、本ミス大賞受賞も納得の作品です。扱っているテーマがマニアックなため万人向けではありませんががミステリ好きにはお勧めです。
隻眼の少女 Amazon書評・レビュー: 隻眼の少女より
416329600X
No.207
(1pt)

賞に意味ないんですね

賞をとった、と書いてあったので期待して買いました。まったくおもしろくなかったし、無駄に長い。よさがわからなかった。結末も無理矢理に見えた。よみにくい文章だった。登場人物に差が感じられなくて、今誰がしゃべってるんだっけ、と思ったりした。使う言葉が似ているから仕方ないのかもしれないけど。読むのが苦痛でない本の場合は登場人物の性格がみんな違うように感じられるのでこういうことはない。このかたの作品はたぶんもう読まないと思います。
隻眼の少女 Amazon書評・レビュー: 隻眼の少女より
416783846X
No.206
(1pt)

賞に意味ないんですね

賞をとった、と書いてあったので期待して買いました。まったくおもしろくなかったし、無駄に長い。よさがわからなかった。結末も無理矢理に見えた。よみにくい文章だった。登場人物に差が感じられなくて、今誰がしゃべってるんだっけ、と思ったりした。使う言葉が似ているから仕方ないのかもしれないけど。読むのが苦痛でない本の場合は登場人物の性格がみんな違うように感じられるのでこういうことはない。このかたの作品はたぶんもう読まないと思います。
隻眼の少女 Amazon書評・レビュー: 隻眼の少女より
416329600X
No.205
(1pt)

時間がもったいなかった

種明かしまで読むと、今まで読んでた全てが無駄になる作品です。
隻眼の少女 Amazon書評・レビュー: 隻眼の少女より
416783846X
No.204
(1pt)

時間がもったいなかった

種明かしまで読むと、今まで読んでた全てが無駄になる作品です。
隻眼の少女 Amazon書評・レビュー: 隻眼の少女より
416329600X
No.203
(2pt)

これが日本推理作家協会賞&本格ミステリ大賞ダブル受賞なの?

本格ミステリとは「手がかりから理詰めで推理して真相を
割り出すこと」なんだそうだ。
本書は2部構成である。しかし舞台は同じさびれた山村。
1部で事件を解決したが、18年後にまた惨劇が起こる。

確かに主人公みかげは「不整合」をよく口にし、長口上も
理屈っぽい。
(当たり前だが)口上が長い。それが快刀乱麻を断つがごとく、
ならいいのだがなんだか物足りない。読んでいて退屈だ。
水干装束に隻眼、という演出があるのだから、それに伴うような
切り口で事件を解決してもらいたかった。
それに1部でも2部でも、こういうオチ?という感じは否めない。
特に2部だ。これが「日本推理作家協会賞」、「本格ミステリ大賞」の
W受賞なのか?
これでもいいのか?これをやっていいのか?

名探偵『御陵みかげ』は、栖苅村の生ける神『スガル様』と同じでは
ないか。どちらとも今の身分は親(親族)から継承されたものだし、修行も
しているし、作られたモノではないか。

読後感:なんだかなぁ......。という脱力感めいた感じ。
500ページにみっしりと詰まっていて、ボリュームもあったのに。
なんだかなぁ。
隻眼の少女 Amazon書評・レビュー: 隻眼の少女より
416329600X
No.202
(2pt)

これが日本推理作家協会賞&本格ミステリ大賞ダブル受賞なの?

本格ミステリとは「手がかりから理詰めで推理して真相を
割り出すこと」なんだそうだ。
本書は2部構成である。しかし舞台は同じさびれた山村。
1部で事件を解決したが、18年後にまた惨劇が起こる。

確かに主人公みかげは「不整合」をよく口にし、長口上も
理屈っぽい。
(当たり前だが)口上が長い。それが快刀乱麻を断つがごとく、
ならいいのだがなんだか物足りない。読んでいて退屈だ。
水干装束に隻眼、という演出があるのだから、それに伴うような
切り口で事件を解決してもらいたかった。
それに1部でも2部でも、こういうオチ?という感じは否めない。
特に2部だ。これが「日本推理作家協会賞」、「本格ミステリ大賞」の
W受賞なのか?
これでもいいのか?これをやっていいのか?

名探偵『御陵みかげ』は、栖苅村の生ける神『スガル様』と同じでは
ないか。どちらとも今の身分は親(親族)から継承されたものだし、修行も
しているし、作られたモノではないか。

読後感:なんだかなぁ......。という脱力感めいた感じ。
500ページにみっしりと詰まっていて、ボリュームもあったのに。
なんだかなぁ。
隻眼の少女 Amazon書評・レビュー: 隻眼の少女より
416783846X
No.201
(3pt)

融合

ミステリーとサイコホラーの融合ですかね。設定はかなり好きです
隻眼の少女 Amazon書評・レビュー: 隻眼の少女より
416783846X
No.200
(3pt)

融合

ミステリーとサイコホラーの融合ですかね。設定はかなり好きです
隻眼の少女 Amazon書評・レビュー: 隻眼の少女より
416329600X
No.199
(2pt)

瑕や無理が多い上に、複雑で分かりにくい

一部、推理過程に言及しますが、特にネタバレはありません。
 巫女のような水干を着た隻眼(片眼)の少女探偵みかげと、遭遇した種田静馬を主人公とした本格ミ
ステリー。つまり、犯人当てや謎解きを主体とした作品。
 1985年と2003年と二つの事件が描かれるのだが、人間関係が複雑(割と単純なのだが、似た
名前が多く混乱しやすい)だったり、説明の図がなかったりで、かなり分かりにくい。情景描写で明ら
かに間違っているところもあった。たとえば、同じく塀の「内側」という表現を逆の意味で2回使って
いるところもあり、まともに読むと混乱してしまう。これなどはちゃんと推敲すれば除去できるミスだ
ろう。軽く読み流せば気にならないかもしれないが、構成が複雑だから、見逃さないようにと集中して
いる読者は明らかに混乱してしまう。もしかしてこれは作者によるミスリードかと勘ぐったくらいだ。
 最終的な犯人が明かされるシーンはかなり衝撃的で、「どんでん返し」とも言えるのだが、それまで
につまらないミスや作者の独りよがりがあったりするため、白けてしまって説得力を欠く。たとえば、
「神棚台の右から腕を入れた理由」など、図で示したり、あるいはもっと厳密に書かない限り、人によ
って顔の向きは変わるはずなのに、作者はそれを一義的に決めつけている。
 とにかく長いばかりで、複雑で分かりにくい上に細かな瑕も多いため、少しも楽しめなかった。本当
なら☆1としたいところだが、受賞作ということに敬意を表して、☆2とした。
隻眼の少女 Amazon書評・レビュー: 隻眼の少女より
416783846X
No.198
(2pt)

瑕や無理が多い上に、複雑で分かりにくい

一部、推理過程に言及しますが、特にネタバレはありません。
 巫女のような水干を着た隻眼(片眼)の少女探偵みかげと、遭遇した種田静馬を主人公とした本格ミ
ステリー。つまり、犯人当てや謎解きを主体とした作品。
 1985年と2003年と二つの事件が描かれるのだが、人間関係が複雑(割と単純なのだが、似た
名前が多く混乱しやすい)だったり、説明の図がなかったりで、かなり分かりにくい。情景描写で明ら
かに間違っているところもあった。たとえば、同じく塀の「内側」という表現を逆の意味で2回使って
いるところもあり、まともに読むと混乱してしまう。これなどはちゃんと推敲すれば除去できるミスだ
ろう。軽く読み流せば気にならないかもしれないが、構成が複雑だから、見逃さないようにと集中して
いる読者は明らかに混乱してしまう。もしかしてこれは作者によるミスリードかと勘ぐったくらいだ。
 最終的な犯人が明かされるシーンはかなり衝撃的で、「どんでん返し」とも言えるのだが、それまで
につまらないミスや作者の独りよがりがあったりするため、白けてしまって説得力を欠く。たとえば、
「神棚台の右から腕を入れた理由」など、図で示したり、あるいはもっと厳密に書かない限り、人によ
って顔の向きは変わるはずなのに、作者はそれを一義的に決めつけている。
 とにかく長いばかりで、複雑で分かりにくい上に細かな瑕も多いため、少しも楽しめなかった。本当
なら☆1としたいところだが、受賞作ということに敬意を表して、☆2とした。
隻眼の少女 Amazon書評・レビュー: 隻眼の少女より
416329600X
No.197
(3pt)

コレしか無い結末

横溝正史的な舞台設定にまず引き込まれ。そして案の定ドンドン人が死ぬ。

結末は何となく、そうゆう事しか無いよなぁ…と思ってました。あ、第2部の方です。

という意味では、麻耶作品の中では、割りと親切な部類の作品かと。

隻眼探偵も魅力的ですが、男子は騙せても女性読者は…イヤイヤ、こういうキャラが必要なんですよね。この作品の場合。ツンデレにも理由があったのだ。

という意味では、キャラクターと舞台設定と本格推理が見事に融合している麻耶さんの佳作だと思います。
隻眼の少女 Amazon書評・レビュー: 隻眼の少女より
416783846X
No.196
(3pt)

コレしか無い結末

横溝正史的な舞台設定にまず引き込まれ。そして案の定ドンドン人が死ぬ。

結末は何となく、そうゆう事しか無いよなぁ…と思ってました。あ、第2部の方です。

という意味では、麻耶作品の中では、割りと親切な部類の作品かと。

隻眼探偵も魅力的ですが、男子は騙せても女性読者は…イヤイヤ、こういうキャラが必要なんですよね。この作品の場合。ツンデレにも理由があったのだ。

という意味では、キャラクターと舞台設定と本格推理が見事に融合している麻耶さんの佳作だと思います。
隻眼の少女 Amazon書評・レビュー: 隻眼の少女より
416329600X
No.195
(1pt)

史上最悪レベル

推理小説は数百冊は読んでいるが、その中でもこの屑はワースト3に入る
まるで中学生が初めて小説を書いたような無茶苦茶の設定。
この作者は人は死ねば硬直することすら知らないのだろうか?
私は本は比較的大事に扱い、決して古本屋に売ったりはしないが
このゴミは読んだ後叩きつけてしまった。
星なしでは投稿できないようなので一応1つはつけておいてやるがこんなもん星なしで十分!
何故こんなゴミが賞を取ったのか全く分からない!
隻眼の少女 Amazon書評・レビュー: 隻眼の少女より
416783846X
No.194
(1pt)
※削除申請(2件)

史上最悪レベル

推理小説は数百冊は読んでいるが、その中でもこの屑はワースト3に入る
まるで中学生が初めて小説を書いたような無茶苦茶の設定。
この作者は人は死ねば硬直することすら知らないのだろうか?
私は本は比較的大事に扱い、決して古本屋に売ったりはしないが
このゴミは読んだ後叩きつけてしまった。
星なしでは投稿できないようなので一応1つはつけておいてやるがこんなもん星なしで十分!
何故こんなゴミが賞を取ったのか全く分からない!
隻眼の少女 Amazon書評・レビュー: 隻眼の少女より
416329600X
No.193
(5pt)

炸裂、十八年殺し!

「これはないわ、バカミスでもしねぇよ!」という意見もございましょうが、
”余りにも……”と自分も思った上で判断します。最高です。

巽昌章氏の解説で、”謎解きの為の世界構築への発想転換”について触れられていますが、
現実から地続きの、(パラレルワールド的な)小説世界にギリギリ踏みとどまる範囲で、
最もうまいことやった作品なのでは?という気がします。
(一方、”あり得ない!”レベルで、まとめたのが「生ける屍の死」)

踏みとどまるというのは勿論ミステリー小説の中で、ということですが、
その要素の1つが、巽氏も例にあげている「獄門島」からのモチーフ拝借です。
「あぁ姉妹連続殺人ね、なんかもう使い古されてるけど、アリっちゃアリだよね~」と、
容易に話に入ってこれるように、三つ子を用意して屠り続けたのでは。
もっとも、「獄門島」を全く知らない人には通じない手ではありますが。

余りにも簡単に死人が出続けるので、比菜子(第一部でのスガル)か・・・・・
もしくは探偵が犯人じゃないの?と思った事も、どっかの時点ではありました。
一応、一部の終盤で”解決”は提示されますが。

そして第二部。
最初の犠牲者が”雪菜”だったので、「あぁ、春夏秋冬完成させるために!?」と酷い勘違いもしました(”冬”じゃないって)。
もしくは、”三つ子は殺めなくてはならない”という裏教義が存在するでは?とか。
なんだかんだで、私も和生説に傾いてましたが、度肝を抜く展開に、本を投げそうになりました。
18年後でもじわじわ効いてくる周到な手がかり・・・。何という犯人の狡知!!

”本当に真の解決かどうか作中では証明できないこと”の他に、
”探偵が来るから更に事件が起こる”という問題も孕むこの作品、
問題作の一言では済まないくらいの「問題作」にもなってると思います。
んでも、例の二十則だかに1つ付け加えて欲しいかも。
「話の途中で死んだことになってる人物が実は生きてて、その後の事件に関わらせてはならない」と(笑)。

・その他
”奏鳴曲”を読んでる途中で知った作品で、「隻眼て桐璃に関係あるのか?」とか一瞬思ったものの全然違った。
契りの前あたりはちょっと感動覚えたというのに、私もあの感動を返して欲しいクチの一人。
それでも、このエンドシーンはいいなと思いました。ちょっと救われた。
ついでに、略して”種馬”は気づいてました。
他にも二部では、静馬絡みで二箇所ほどクスッと出来、横道的にも割りと楽しい読書体験でした。
隻眼の少女 Amazon書評・レビュー: 隻眼の少女より
416783846X
No.192
(5pt)

炸裂、十八年殺し!

「これはないわ、バカミスでもしねぇよ!」という意見もございましょうが、
”余りにも……”と自分も思った上で判断します。最高です。

巽昌章氏の解説で、”謎解きの為の世界構築への発想転換”について触れられていますが、
現実から地続きの、(パラレルワールド的な)小説世界にギリギリ踏みとどまる範囲で、
最もうまいことやった作品なのでは?という気がします。
(一方、”あり得ない!”レベルで、まとめたのが「生ける屍の死」)

踏みとどまるというのは勿論ミステリー小説の中で、ということですが、
その要素の1つが、巽氏も例にあげている「獄門島」からのモチーフ拝借です。
「あぁ姉妹連続殺人ね、なんかもう使い古されてるけど、アリっちゃアリだよね~」と、
容易に話に入ってこれるように、三つ子を用意して屠り続けたのでは。
もっとも、「獄門島」を全く知らない人には通じない手ではありますが。

余りにも簡単に死人が出続けるので、比菜子(第一部でのスガル)か・・・・・
もしくは探偵が犯人じゃないの?と思った事も、どっかの時点ではありました。
一応、一部の終盤で”解決”は提示されますが。

そして第二部。
最初の犠牲者が”雪菜”だったので、「あぁ、春夏秋冬完成させるために!?」と酷い勘違いもしました(”冬”じゃないって)。
もしくは、”三つ子は殺めなくてはならない”という裏教義が存在するでは?とか。
なんだかんだで、私も和生説に傾いてましたが、度肝を抜く展開に、本を投げそうになりました。
18年後でもじわじわ効いてくる周到な手がかり・・・。何という犯人の狡知!!

”本当に真の解決かどうか作中では証明できないこと”の他に、
”探偵が来るから更に事件が起こる”という問題も孕むこの作品、
問題作の一言では済まないくらいの「問題作」にもなってると思います。
んでも、例の二十則だかに1つ付け加えて欲しいかも。
「話の途中で死んだことになってる人物が実は生きてて、その後の事件に関わらせてはならない」と(笑)。

・その他
”奏鳴曲”を読んでる途中で知った作品で、「隻眼て桐璃に関係あるのか?」とか一瞬思ったものの全然違った。
契りの前あたりはちょっと感動覚えたというのに、私もあの感動を返して欲しいクチの一人。
それでも、このエンドシーンはいいなと思いました。ちょっと救われた。
ついでに、略して”種馬”は気づいてました。
他にも二部では、静馬絡みで二箇所ほどクスッと出来、横道的にも割りと楽しい読書体験でした。
隻眼の少女 Amazon書評・レビュー: 隻眼の少女より
416329600X
No.191
(5pt)

クイーンの後期的問題に着目して読むと◎

本書は、2010年に発表され、その年末の各社ミステリランキングでも上位に掲げられたうえ、日本推理作家協会賞と本格ミステリ大賞を受賞した、という、本格ミステリ好きなら読みたくなる作品ではないかと思います。

物語は、2部構成で、第1部は、1985年の冬。
信州の寒村で、神がかり的な点で村人に崇められている琴折(ことさき)家で事件は起こった。
神的存在として代々受け継がれてきた「スガル」の後継者とされていた娘が、首を切断されるという痛ましい状況で殺されたのだ。
大学のフィールドワークと称して、村に滞在していた種田静馬は、母親を継いで探偵を目指す、隻眼の少女、御陵(みささぎ)みかげに出会い、探偵助手見習いとなる。
やがて次々と起こる惨劇。
第2部では、18年後の2003年の冬に時が移ろい、再び村で惨劇が起こるが…。

作品を取り巻く雰囲気は、横溝正史の世界。
因習に満ちた一族と、彼らを襲う、陰惨な殺人事件の連続。
おどろおどろしい物語設定に、胸を躍らせる読者も多いのではないでしょうか。

しかし、本作品の主眼は、別のところにあります。
それは、犯人が次々と偽の証拠で探偵をかく乱するという設定。
このことが原因で、探偵・みかげは、何度も誤った推理をしてしまう。

──これは、いわゆる「クイーンの後期的問題」と呼ばれるもので、たまらない魅力を秘めています。
そういう意味では、本作品は、万人受けではなく、やはり本格ミステリ好きを狙って書かれたものだと言えるでしょう。

私は、探偵と犯人のロジックを通した、一種の頭脳戦のような展開が大変面白く思いました。
また、この作者ならではの趣向も、気に入っています。
少し大人しめの結末かもしれませんが、パズラーらしい工夫が凝らされた秀作だと感じています。
隻眼の少女 Amazon書評・レビュー: 隻眼の少女より
416783846X
No.190
(5pt)

クイーンの後期的問題に着目して読むと◎

本書は、2010年に発表され、その年末の各社ミステリランキングでも上位に掲げられたうえ、日本推理作家協会賞と本格ミステリ大賞を受賞した、という、本格ミステリ好きなら読みたくなる作品ではないかと思います。

物語は、2部構成で、第1部は、1985年の冬。
信州の寒村で、神がかり的な点で村人に崇められている琴折(ことさき)家で事件は起こった。
神的存在として代々受け継がれてきた「スガル」の後継者とされていた娘が、首を切断されるという痛ましい状況で殺されたのだ。
大学のフィールドワークと称して、村に滞在していた種田静馬は、母親を継いで探偵を目指す、隻眼の少女、御陵(みささぎ)みかげに出会い、探偵助手見習いとなる。
やがて次々と起こる惨劇。
第2部では、18年後の2003年の冬に時が移ろい、再び村で惨劇が起こるが…。

作品を取り巻く雰囲気は、横溝正史の世界。
因習に満ちた一族と、彼らを襲う、陰惨な殺人事件の連続。
おどろおどろしい物語設定に、胸を躍らせる読者も多いのではないでしょうか。

しかし、本作品の主眼は、別のところにあります。
それは、犯人が次々と偽の証拠で探偵をかく乱するという設定。
このことが原因で、探偵・みかげは、何度も誤った推理をしてしまう。

──これは、いわゆる「クイーンの後期的問題」と呼ばれるもので、たまらない魅力を秘めています。
そういう意味では、本作品は、万人受けではなく、やはり本格ミステリ好きを狙って書かれたものだと言えるでしょう。

私は、探偵と犯人のロジックを通した、一種の頭脳戦のような展開が大変面白く思いました。
また、この作者ならではの趣向も、気に入っています。
少し大人しめの結末かもしれませんが、パズラーらしい工夫が凝らされた秀作だと感じています。
隻眼の少女 Amazon書評・レビュー: 隻眼の少女より
416329600X
No.189
(3pt)

僕にはちょっと...

年取ってから面倒な話についていくのが億劫になりました.で,この本ですが,最初の100ページほどで,僕には向かないな,と感じました.普通ならそれで読むのを止めるのですが,レビューを見ると意表をついたどんでん返しがありそうなので,頑張って最後まで読み通しました.

結論から言えば,最後まで微妙な感じでした.確かに最後の謎解きには驚かされましたが,しかし(どなかが書かれているように)様々な反則技の上になりたつ謎解きで,納得はできません.気持ちよくだまされる快感もなく,最後に感じたのは「やはり最初の100ページでやめときゃ良かった」という反省のみ.

僕には向かない作家のようです.神様シリーズはけっこう楽しんだのですがね.
隻眼の少女 Amazon書評・レビュー: 隻眼の少女より
416783846X