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(短編集)
アルバトロスは羽ばたかない
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アルバトロスは羽ばたかないの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.24pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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ヒロインは児童養護施設に務める保育士。施設に身を寄せている女子高校生の学校の屋上で起こった転落事件が骨子。この本線と、その年の春から始まった施設に纏わる4つの小事件の回想がカットバックで語られるいう体裁。 一応、ミステリ趣向は凝らされているのだが、趣向のための趣向であって、必然性を極度に欠いた強引過ぎる手法との印象が否めない。構想の綻びがアチコチに見えるが、事件関係者にとっては明白な筈の真相に対する彼等の態度が不自然な点に特に奇異な印象を受けた。むしろ、青春小説としての方に味がある。題名は、「アルバトロスは崖上から飛翔してそのまま羽ばたかない」の意、即ち自殺のメタファーであって本作の文脈に適合している。だが、本作の趣旨はその真逆であって、それが本作に救いとある種の爽やかさを与えている。青春期特有の悩みを抱えた方、特に不遇の環境に育った若者達に対する希望を与えるという意味で一定の評価が出来る作品なのではないか。 | ||||
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