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ドグラ・マグラ
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【この小説が収録されている参考書籍】
ドグラ・マグラの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.96pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全349件 161~180 9/18ページ
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発狂する云々はもちろん脳がどうにかなるだの、気が変になるだのなんて前評判はあまりに奇怪な文章を読んで混乱しているに過ぎない。 良くも悪くも過大に表現・評価しているだけだろう…と言うのがこれを読む前までの私の考えでした。 正直、奇をてらっているだけであろう古い小説という決めつけでそこまで期待はしていなかったのです。 期待。期待です、好ましいか好ましくないかはさておいても価値観を揺るがすような衝撃的な作品に出合うことを誰しも望んでいます、ならばドグラ・マグラほどふさわしい物はないのでしょう。 しかしこれほど読んでいて気持ちが悪くなる小説はありません、描写や内容がという意味ではないのです。 文章そのものが気持ちが悪い、脳みそを刺激されているというのは誇張ではないと私には思えました、少なくとも私は本当に脳に感じました、脳で変なものを感じました、笑えなかったです。 読み込んでいくことでいつか自分の解釈を持てるようにはなるかもしれませんが、これを『理解』できる日が来るとは思えません。 読み返すことで冷静に慣れても行きますが、初見の衝撃はきっと忘れられません。 | ||||
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本編は既にほかのレビューワーが語りつくしているでしょうから言及しませんが、読み終わってまず何よりも驚いたのはこの出版年、1935年です。戦前の小説のなかで、ここまで今になってもなおスタイルやアイデアがまったく色あせていないのはないのではないでしょうか。おそらくこの小説はこれから百年先にわたっても同じようにして読まれ、数々の読者を驚嘆たらしめていくでしょう。 | ||||
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僕はむしろ久作から勇気をもらった。 呉秀青は玄宗皇帝をいさめる忠君愛国をたてに、六体の死体の画を巻物にしたためたが、 その正体は下等深刻な名誉欲、芸術欲、愛欲、変態性欲の固まりに過ぎなかった、と正木の言葉を借りて断罪する。 一億玉砕、国難というものに夢想的な美をもとめた三島由紀夫「憂国」とは対照的である。 久作の父杉山茂丸は、右翼の親玉で、久作もその影響を受けた思想の持ち主であるにもかかわらず、あまり注目されない。 もちろん、中国人だから精神的に文明的に劣るとか狭苦しいことは書いていない。 さいご、夢中遊行に振り回され続ける主人公呉一郎が、正木に抵抗し、ぎりぎりで自分の意志をきっぱりとさせる。 「僕はキチガイかもしれません。痴呆かも知れません。けれども自尊心だけは持っています」 「学術が何です。研究が何です。毛唐の科学者がどうしたんです。僕はキチガイかもしれませんが日本人です。日本民族の血を凛けているという自覚だけは持っています。そんな残忍な、恥知らずな、毛唐式の学術の研究や実験の御厄介になるのは死んでも嫌です」 と、正木の実験結果の公表を断った。 モヨ子に最後まで恋心を抱かなかったのは、彼女も実験の犠牲になってキチガイ地獄に苦しんでいるから助け出したい気持ちが強く、 若林・正木の実験動物にはなりたくない気持ちの表れだった。 戦後の日本人は、科学技術の発展に、豊かさ便利さを追い求め、無邪気に喜んできたが、残酷な実験動物になりさがっていないだろうか。 | ||||
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間違いなくこれからも残すべき古典である。 我々は、物心ついた時からあるじぶんの心が、あたりまえ・・・だと信じて疑わない。 既視感というか永劫回帰というか、古くなって伸びきったカセットテープをなんども、ぐるぐる・・・・・・。 胎児の夢からまだ目覚めていないのでは・・・と疑ったなら、もういい加減、覚めても良いと思う。 サスペンスらしい犯人の自白に残る悲劇もいいが、純文学であるし如月寺縁起のチャンバラ劇やら、阿呆陀羅経やら、今何を読んでいるのか訳のわからなくなる絶対探偵小説、遺書など、エンタメ性も魅力あり。 小野鵞堂の書より上手いって、僕には無理です。 それは、さておき、呉秀青の忠君愛国に、名誉欲や利己心を見出し、批判するあたりは、三島由紀夫「憂国」とは対照的。 一億玉砕なんてまだない時代だから、閉鎖的でも独善的でもない久作の民族主義思想は面白いのではないか。 学術研究の残酷な側面を暴き出したところは、見事である。 STAP細胞など現代でも、いや、これからズット人間は残酷に揺さぶられ苦しめられ続けるだろう。 「学者なんてものは皆、こんなつまらないことばかりを本気になって争い合っているものじゃないかしら・・・・・・」 ものすごく迫力のある小説で、読者は終始正木と若林に翻弄され放しであるが、 主人公はモヨ子との結婚をためらう。 「僕は精神病者かも知れません。・・・・・・痴呆かも知れません。けれども自尊心だけは持っています」 「学術が何です。・・・・・・研究が何です。毛唐の科学者がどうしたんです。・・・・・・僕はキチガイかも知れませんが日本人です。 日本民族の血を凛けているという自覚だけは持っています。そんな残忍な・・・・・・恥知らずな・・・・・・毛唐式の学術の研究や実験の御厄介になるのは死んでも嫌です」 キチガイ地獄に落ちた主人公がみせた最後の抵抗である。久作の父は右翼として名高いが、その息子も並の思想の持ち主ではないのがみえる。 久作最大の仕事であり、魂の叫びが込められている。 はたして近代以来、科学技術と付き合うことになった人類は、便利さ豊かさに目を奪われそうになったが、 人間としての尊厳を守り抜くだけの強い意志を持っているだろうか。 | ||||
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狂わないですが、ただ面白いです。登場人物、それぞれ、個性が素晴らしいですよ | ||||
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読んだら気が狂うとか、アタマがぐちゃぐちゃになるとかの前評判を承知のうえで読み進めています。(上巻までのレビュー) 全体のストーリーに関しては確かによくわかりません(笑 ごちゃごちゃというか、何がなんだかよくわからない(笑 でも、「脳髄論」とか、「胎児の夢」に関しては、そこまでわからないこともないと感じました。このあたりで述べられているのは、(目の付け所は流石というところだけども、主張自体は)確かにそう考えられるよなぁと思えることです。僕自身、専門分野の勉強をしながらも同様のことを(本書ほどでは有りませんが)考えていた時期があります。とはいえ、日常生活の中で普通に生活しているときには考えもしないでしょう。 本書は好みが分かれる作品だとは思いますが、人によっては非常に引き込まれ、読後には疲れすら感じることがあるでしょう。変な言い方をすれば、作者が魂を込めて書いた作品だけに、我々のエネルギーを奪っていくのでしょうかね(笑 当初中古本で購入しましたが、今後は機会があるときに読み返したいので、新書で購入しなおしました。これまでいろいろな本を読んできましたが、本書ほど奇抜な考えを記したものはなかったです。まさに奇書です。ネットの情報を探しても、まともにあらすじを見つけることができませんでしたが、その理由も納得です。本書のあらすじを書くことは無理でしょうね。 もう一度書きますが、本書を読んでも気が狂うことはありません。あったとしても、お喋りの人が黙ってしまうことぐらいでしょう。夢中に読んだ後は、とても疲れるのでいっぱいご飯を食べてください。 ※本書は内容と構成に関して奇抜なので奇書です。本書を読む前に、本格的な小説をいくつか読まれることをおすすめします。普通の本がどういうものか知ることが必要です。活字に慣れてないと、10ページも読めないと思います。間違っても小学生に薦めないように。。。 | ||||
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読みやすくて問題ありません。読みにくい文脈も慣れれば楽しいです。 | ||||
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読みづらいとか、気が狂うという煽りに読むのが躊躇われていましたが、予想より遥かに面白かったです。 読後にシャッターアイランドを思い出しましたが、戦前にこんな小説があったことは、日本人として嬉しくなりますね。 色んな文体で書かれていて、ペダントリックに感じますが、著者の博学、文才に素直に感心してしまいます。 チャカポコとか、当時の精神病医療に対する告発など、人権意識の高さにも驚きました。 | ||||
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今読んでみても、古典的良書は胸を撃たれます。 昔とは違った感じで、感情移入もできて満足でした。 | ||||
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『日本三大奇書』で「読んだ人は精神に異常をきたす」ってみんなが書いてるのをみて読んでみました。 実際読んでみると、全体的に言葉遣いとか言い回しが古くてそうゆう本を読み慣れていない私にとっては苦労しました。 だけど、「胎児の夢」や「心理遺伝」など読んでて勉強になるような興味深いものも書いてありました。 途中チャカポコチャカポコのところで挫折しそうににもなりましたが、後半は少しずつ主人公についてわかってきて、その中にも騙し合いや残忍なこともあり、どんどん本の中に引き込まれていって〈精神異常をきたす〉までは行かなかったですが、衝撃的な真相がわかっていくに連れて頭の中がパニックになりました。 最後まで読むのに相当な根気・労力がいりますが、いつかまた是非読み返したい本です!! | ||||
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古い作品ですが、本作の持つ狂気は、現在でも衰えません。 読む人間の精神すら破壊しかねない圧倒的狂気。最狂です。 フリーで読めるので、未読の人は1度読む事を強くオススメします。 | ||||
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主人公と同じ目線で読み進めると、自身が海底に浮かぶ微粒の生命体のように自我を無くしたまま無限の中を漂っているかのごとく感じました。自分が何者かを知らず現実さえも本当なのかが分からないと恐怖を覚えるものですが、それにつれて不思議と心地よさを感じた私はおそらく変態なのでしょう(笑) 後半の博士の論文などは精神学や人類史に興味のある私には面白かったです。 | ||||
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不思議なものがたり。少しずつ味わいながら読み進めています。発想が面白い。 | ||||
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終始、二人の教授と「私」との会話で物語が進んでいく。 途中、基地外地獄外道祭文とか脳髄論とか講談師とかが出てきますが、読み飛ばしてしまいました。 きっと、すべて「私」のまぼろしだったんだろうなと思いながら読んでました。 読み終えたら精神に異常をきたす、ということはありませんでしたが、モヨ子みたいなかわいい子が慕ってくれたらいいな、とは少し思いました。 | ||||
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中学生ですが、内容はとても興味深いものでした。 ページもすごく綺麗です。 | ||||
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奇書という位置づけで有名な本書ですが、文体もわかりやすく、プロットも思っているより明快。 テンポの良い展開にぐいぐい引き込まれました。 毎日ちょい読程度でしたが、1週間ほどで読了。 精神に異常を来たすことはなく、むしろ読後感のよさが印象的でした。 | ||||
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どうも、中盤ぐらいまでは一気に読めたが後半になって読めない。 何か、読みにくい。 とても読みにくい。 | ||||
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よかった。 最後に若林博士との面会の描写があったら嬉しかった。 | ||||
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秋の夜長に・・なぜか読みたくなる一冊 何度か読んでますが、毎回感想も変わる作品 読書で時間を忘れさせてくれた私にとって最初の作品 無料版なので未読の方には、オススメです | ||||
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寄書という先入観で食わず嫌いをしていましたが、普通におもしろい。 電子書籍は無料ですが、紙の本も購入したいと思わせるくらいおもしろい作品でした。 | ||||
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