オススメ?ダメダメ? 推理小説(ミステリ)について読書管理や感想を書いていく書評サイトです。 はじめての方はこちらからどうぞ。 サイトの要望はこちらからどうぞ。
2026年度雑誌ランキング
会員機能
その他
テスト稼働中自由に遊んでみてください!
【大岡昇平】
【この小説が収録されている参考書籍】
【この小説が載っている参考書籍】
事件の評価:
7.67/10点 レビュー 6件。 A ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです
平均点7.67pt
絞込み:
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
事件の感想
一篇のルポルタージュを読んだようでした。時々織り込まれる登場人物の心理描写も客観性をもって語られ、心の在り方にういては読者の想像に委ねられているものでした。登場人物たちに不要の感情移入をすることなく読むことで、当に「事件」そのものと向き合うことができるようになっています。また裁判制度の細かな描写はとても興味深く、戦後から今に続く裁判制度の問題に目を向ける機会となりました。裁判制度は時代に沿って変化し続けており、どの時代でも完全なものではないことを改めて感じるとともに、裁判は被疑者と被害者の権利を追究する塲であって「真実」を追究する塲ではないという事実には、落胆を感じずにはいられませんでしたが。それ故に最終章で初めて焦点があて描かれた犯人、上田宏の有様がとても印象的でした。不運であろうとも「殺人」を実体験してしまった人間が、その罪とどう向き合い罪悪感を乗り越えて行くのか…なんとも悩ましい思いにさせられました。誰でも大なり小なり、こんな良心と罪の葛藤を繰り返しながら生きているのではないでしょうか。私はオススメいたします。
裁判を通したストーリーで、細かい描写が非常にリアルです。また、冒頭の宮部みゆき氏の書評通り、裁く側と裁かれる側の双方の視点からの描写は絶妙です。読みごたえがある作品です。
堅さが良い
地味ではあるが、この作品を読むとその他の裁判を舞台とした小説の方がパフォーマンスがすぎると感じてしまう。
一つの事件を
法廷物の佳作でしょうか。
一篇のルポルタージュを読んだようでした。時々織り込まれる登場人物の心理描写も客観性をもって語られ、心の在り方にういては読者の想像に委ねられているものでした。登場人物たちに不要の感情移入をすることなく読むことで、当に「事件」そのものと向き合うことができるようになっています。
また裁判制度の細かな描写はとても興味深く、戦後から今に続く裁判制度の問題に目を向ける機会となりました。裁判制度は時代に沿って変化し続けており、どの時代でも完全なものではないことを改めて感じるとともに、裁判は被疑者と被害者の権利を追究する塲であって「真実」を追究する塲ではないという事実には、落胆を感じずにはいられませんでしたが。
それ故に最終章で初めて焦点があて描かれた犯人、上田宏の有様がとても印象的でした。不運であろうとも「殺人」を実体験してしまった人間が、その罪とどう向き合い罪悪感を乗り越えて行くのか…なんとも悩ましい思いにさせられました。誰でも大なり小なり、こんな良心と罪の葛藤を繰り返しながら生きているのではないでしょうか。
私はオススメいたします。