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六人の嘘つきな大学生



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【この小説が収録されている参考書籍】
六人の嘘つきな大学生
六人の嘘つきな大学生 (角川文庫)

六人の嘘つきな大学生の評価: 7.25/10点 レビュー 8件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.25pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(9pt)

面白かったです。

どんでん返しもあった。

わたろう
0BCEGGR4
No.1:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

デスゲームの構造を就職活動のグループディスカッションに割り当てた万人向けミステリ

これは圧巻。

古き良きミステリの仕掛けが現代的に昇華されていて新鮮な読書体験でした。
読みながら何度も唸らされました。違和感とそれの隠し方、後で気づかされる衝撃の連鎖が本当に巧い。
そして読後感が良く、人に薦めたくなる万人向けの作品であるのも〇。本当に素晴らしい作品でした。

まず、デスゲームの構造を就職活動のグループディスカッションに当てはめているのはとても凄いアイディアだと思った。
集められた6名の男女、内定という報酬、疑心暗鬼、発言の慎重性による心理模様、などなど。確かに言われてみれば就職活動という舞台は今後の人生を大きく左右されるものであり、その年齢の子たちにとって、不採用は人生の目標を失う死を意味する場合がある。第一志望ならなおさらだ。

本書は青春小説と就職活動という社会的テーマの一般小説としても面白く読める。そこにミステリ仕掛けが加わり、何が起きてこの先どうなるのか、緊張・焦り・不安・発言の慎重性などなど、面接を受けて体験するような感情の数々が、ミステリ要素の疑心暗鬼で読者へ追体験させているかのように錯覚させている。この緊迫感が凄かった。これは文章が読み易い為、スラスラと違和感なく物語に没入できた為だと思う。

そして実はこれだけでは終わらない、この先どうなるかは読んでからのお楽しみ。

これから就活を迎える高校・大学生にも読んでもらいたいし、大人にも読んでもらいたい。社会人になって就職活動という場を会社の中から見た人では印象が変わるでしょう。読む時期に対して得るものが変わるのは名作の証。情報社会の表と裏、採用する側とされる側など、表裏が見事に描かれておりテーマ性も抜群。登場するエピソードに無駄がないのも凄い。何かにちゃんと使われている。意識されて設定されている凄さを感じました。

久々に個人的に非の要素がなくベタ惚れな感想で恐縮です。本当に面白かった。
好みは人それぞれなのですが、これは万人に薦めたくなる作品。オススメです。

※余談。
表紙絵について。石持浅海の碓氷優佳シリーズを彷彿とされる社会人ミステリですね。
イラストレーター名が書かれていないので同一人物の作絵かは不明ですが、書影作りの企画として意識されてますよね。そういう細かい雰囲気作りも好感に映り良かったです。知らな人にはとっつき辛いかもですがそんな感想も得ました。

▼以下、ネタバレ感想

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egut
T4OQ1KM0

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