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夏の終わりに君が死ねば完璧だったから



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夏の終わりに君が死ねば完璧だったからの評価: 5.00/10点 レビュー 1件。 Dランク
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(5pt)

夏の終わりに君が死ねば完璧だったからの感想


最愛の彼女の遺体は3億の価値になる。 
 
 体が金塊になり死に至る「金塊病」、世界でも数例しかないその病の療養施設の近くに住む少年・江都日向。 ある日金塊病の女子大生に話しかけられたことで彼の人生は動き始める。 彼女は自分を相続しないかと提案してきたのだ、劣悪な家庭環境、何もない田舎町、冴えない自分自身、3億あれば変えられる。 しかし、屈託のない彼女との時間は少年にとって掛け替えのないものになっていき・・・。

 
 人の価値観がテーマである本作。 彼女は自分の死が金になることを達観していて、少年の相続を賭けたゲームを持ちかける。 少年は戸惑いつつもそのゲームに乗るが生身の彼女の姿に惹かれてゆく。 確実に進行する病と、その体に宿る金。 彼女の価値は死が近づくにつれて上がっているのか下がっているのか、少年は煩悶する。 残酷な現実は二人以外にも広まっていき、世間の好奇の眼が彼らを貫く。
非常に重いテーマ性だが、私があまり入れ込めなかったのが人の死が金になることを保険金や遺産ということ形の日常に置き換えてしまえたからだろうか。 体が金塊になるというのは独自の設定だが、人の死が金になることは往々にしてあることなのだ。 
タイトル付けも前作の「私が大好きな~」を引きづってるような感じで好きじゃない。 印象抜群のタイトルだが、読み終わってみるとそこまで作品の本質は表していないタイトルだった。



りーり
9EDFH0HC

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