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レインツリーの国



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【この小説が収録されている参考書籍】
レインツリーの国
レインツリーの国 (新潮文庫)

レインツリーの国の評価: 8.00/10点 レビュー 4件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

レインツリーの国の感想

ひょんなことからインターネットのホームページ「レインツリーの国」を見つけ、管理者に恋心を抱くお話です。メールでのやりとりだけでは収まらなくなりついには二人は合うことになりますが、その彼女には一つの秘密がありました。二人の恋の葛藤が短いページに丹念に書かれており、大変楽しく、あっという間に読み終わってしまいました。
図書館戦争2とも絡んでいるようですので、そっちも読んでみたいと思います。

フレディ
3M4Y9ZHL
No.1:4人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)
【ネタバレかも!?】 (1件の連絡あり)[]  ネタバレを表示する

レインツリーの国の感想

「健聴者と聴覚障害者の恋愛」という体裁を取っていますが、作者の主眼は恋愛にはなく「聴覚障害者の事をよく知って欲しい」にあると思いました。
主人公の、伸、ひとみ共に、そのための人物造形がなされていたように思います。
決して「いい人」として描かれてなかったですね。

メールではすこぶる良好であった関係が、実際に逢ってみると、初対面でありながら、お互いに不快感を感じる結果になってしまう。
健聴者と難聴者との、フェイス・トゥ・フェイスのコミュニケーションの難しさが伝わります。
伸を、積極的に難聴者を受け入れようとする健聴者の代表、
伸の同僚の女性を、難聴者に対し、若干だけど好意的でない健聴者の代表として描いてます。
巷に最も在りがちな健聴者の対障害者のスタンスを表現しているのだなと感じました。
読み手を不快にさせるようなきつい表現を避けつつやんわりと、問題点提示できていたように思います。
またひとみを介して、難聴者に多く見られ、恐らく健常者には理解し難いであろう行動・発言的特徴を上手く伝えていたと思います。
お互いの本音をぶつけ合う事で、最後ハッピーエンドに繋がりますが、私には伸のような行動や発言は絶対にできないですけどね。

聴覚障害者である大切な友人からプレゼントされた思い出深い作品です。
だから点数は若干甘目。
健聴者の方に是非とも読んで欲しい作品。

梁山泊
MTNH2G0O

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