仕事ぶりと美貌を買われ、大学病院から湘南老荘病院に引き抜かれた看護師の深沢理恵。

エンブリオ―それは受精後八週までの胎児。

五度火災に見舞われ、そのたびに保険金を手にしてきた男と、保険調査員の息詰まる攻防。

生殖と移植では「神の手を持つ名医」と評判の岸川卓也院長が率いる、贅沢な施設と高度な医療を誇るサンビーチ病院。

舞鶴でロシア人女性の遺体が発見された。時を同じくして抑留体験者の高津も姿を消す。

事業が軌道に乗り始めた矢先の矢島の事故死により、すべてを失った啓輔は、あまりに出来過ぎた事故に不審を抱く。

とある精神科病棟。重い過去を引きずり、家族や世間から疎まれ遠ざけられながらも、明るく生きようとする患者たち。

この世の中、ゴミだけは山のように出る。こいつだけは不況に関わりなく待ったなしだ。

ピアニストの夫、ブライダルサロンの経営。名家に嫁ぎ、誰もが羨む華やかな生活を謳歌する久美子に仕掛けられた陥穽とは。

警察組織の腐りきった体質は外からじゃ治せない。なかにいるおれたちじゃないとできない仕事だ。

パリで開かれた肝炎ウィルス国際会議に出席した佐伯教授は、アメリカ陸軍微生物研究所のベルナールと名乗る見知らぬ老紳士の訪問を受けた。

「一度目」は戦時下の強制連行だった。朝鮮から九州の炭鉱に送られた私は、口では言えぬ暴力と辱めを受け続けた。

医大の学長選を争う改革派の教授が突然倒れ、保守派の手によって手術を受けることに。しかし、手術中にトラブル発生。

入江、北本、本郷の警視庁人事一課監察係の3人は、仕手集団が絡んだ株のインサイダー取引疑惑を調べていた。

『このミステリーがすごい! 』大賞シリーズ最新刊は、現役医師が医療現場の問題を暴く、医療サスペンスです! 血液内科医の医師・波木は、日々の業務に忙殺されながらも患者ひとりひとりと向き合い、仕事に取り組んでいた。

恋人を交通事故で失って以来、北園舞子には、見るもの触れるものすべてが無意味に感じられた。

不慮の死を遂げた夫のポケットベルへ、ひたすらメッセージを送信し続ける女。

警視庁組織犯罪対策部の刑事・秋川は、自殺とされた旧友の死に不審を覚える。

署内で一括保管される三十冊の警察手帳が紛失した。犯人は内部か、外部か。

殺人事件の時効成立目前。

メディアはおろか関係者の前にも一切姿を見せない現代美術家・川田無名。

警察一家の要となる人事担当の二渡真治は、天下り先ポストに固執する大物OBの説得にあたる。

警視庁捜査一課殺人犯捜査六係から、特別捜査係に異動した鷺沼は、継続捜査の任に着く。

精神科医の小野寺は、殺人容疑者の精神鑑定を依頼された。

2016年の『このミステリーがすごい! 』大賞受賞作! お金に困っている人間を助けたいという思いでメガバンクに就職したが、その内情に失望して退職した百瀬良太。

日系ブラジル人医師の津村は、北京の国際医学会で知り合った北朝鮮の医師に技術を伝えて欲しいと請われ、招聘医師として平壌産院に赴く。

『陰の季節』の「黒い線」で、心に深い傷を負った平野瑞穂。

思い出は心を豊かにもすれば、苦しめもする―小さなガラス瓶、古いお守り袋、折り鶴…、そうした小さな手がかりから、依頼人の思い出に寄り添うようにして、人や物を捜し出していく“思い出探偵”。

貧乏学生・鳳水月の前に現れた、顔も骨格も分身かのような瓜二つな男・古城深夜。

十五年前、自殺とされた女性教師の墜落死は実は殺人―。警視庁に入った一本のタレ込みで事件が息を吹き返す。

第15回『このミステリーがすごい! 』大賞・優秀賞受賞作! “歩く一人諜報組織"=《クルス機関》の異名を持つ神奈川県警外事課の来栖惟臣(くるすこれおみ)は、 日本に潜入している北朝鮮の工作員が大規模テロを企てているという情報を得る。

犯人逮捕は事件の終わりではない。そこから始まるもうひとつのドラマがある。

第15回『このミステリーがすごい! 』大賞・優秀賞受賞作は江戸の口入屋を舞台にした時代ミステリーです! 江戸・天明年間の京都。

東西の壁が崩壊したベルリンで、日本の剣道の防具が発見された。

刑事になるという夢破れ、留置管理係として職業人生を閉じようとしている、近藤。

片田舎の小学校に、東京から美しい転校生・エリカがやってきた。

199X年度「ノーベル賞」には微かな腐臭がした―イギリス医学界の重鎮が受賞した「医学・生理学賞」の周辺に不自然な死が多すぎるのだ。

深夜の稲村家。女は夫に火を放とうとしている。

若き医師・一ノ瀬希世は、伊豆諸島の小さな島の診療所に赴任してきた。人口四百人弱の同地には、健康増進運動が浸透していた。

ヘルペスウイルスの研究をしていた大学教授の首なし死体が発見された。

「危ない橋を渡って稼いだような裏金は、動かしてこそ価値がある。

現役の医師でもあり作家でもある著者が、満を持して取り組んだ 「悪い医者とは?」を問いかける感動の医療長編小説。

分裂病と覚醒剤中毒の治療・研究に成果をあげている南仏、マルセイユの大学病院で首なし死体がみつかった。

現代医療では、安楽死の問題は避けて通れない。

廃用身とは、脳梗塞などの麻痺で動かず回復しない手足をいう。

神戸の住宅地での一家四人殺害事件。惨たらしい現場から犯人の人格障害の疑いは濃厚だった。

あなたの余命は半年です――ある病院で、医者・桐子は患者にそう告げた。

本郷岳志は、私立探偵を経て、特別捜査官として警視庁に入庁した変り種。

自分が探し出した医療品の原料のせいで、研究員が死んだ疑いのあることを知った直美は、その感染源を探ろうとする。

熊本県A市の日野誠一郎は聖徳会日野病院の医師で、泌尿器科の部長をしている。

神奈川県瀬谷区の山林で、白骨化した死体が発見された。死体は、十年前に都内で失踪した右翼の大物。

発症まで、あとわずか!検疫官・西條亜矢は、新感染症の蔓延を阻止できるか!?アフリカに取材へ出かけた老ジャーナリスト・葛木が、帰国直後に姿を消した。

1945年8月15日、日本敗戦。国内外の日本人全ての運命が大きく変わろうとしていた―。

一九九八年、和歌山市内の夏祭りでカレーを食べた住民六十名以上が中毒症状を呈し、四名が死亡した。

代々、使譯(通訳)を務める“あずみ”一族の子・針は、祖父から、那国が漢に使者を遣わして「金印」を授かったときの話を聞く。